キャプテン・小窪と猛獣使い石原

キャプテン・小窪と猛獣使い石原

ドラ1加藤プロ初登板ノーヒットノーランならず 残り2人で無念

まぁ それにしても惜しかったですなぁ。ルーキー加藤のノーヒットノーランね。9回の投球だけどヤクルトのメンバーで一番空気読まないのはバレンティンだろうなぁと思ってたらそうなっちまった(笑)まぁもちろんノーヒットノーランは相手からすれば屈辱だからな、そら血眼になってなんとかしようとするだろうし、ルーキーにやられちゃかっこ悪いしな。空気読まないとは言ったけど裏を返せばこういうムードの中で力を発揮するってのがバレンティンなんだろうねぇ。なんせホームランの日本記録保持者だからな。

ノーヒットノーランってやっぱり難しいよな。球場も独特のムードになる。その中でプロ初登板で9回1アウトまでノーヒットに抑えたんだから立派だよ!胸を張って次回の登板に挑んでほしいよな。

余談だけどノーヒットノーランをやり損ねた投手は沢山いるんだろうけどな、かつて西武にいた西口投手は3回のノーヒットノーラン未遂を経験している。これもスゴイよな。「28人目の悲劇」と言われてるらしくてね、ヒットを打たれたのがいずれも28人目の打者。そのうち9回まで完全試合をやっておきながら味方も打てずに延長戦。10回の先頭打者にヒットを打たれたってのもある。

しかしそれにしても最終回はドキドキしたよな。ノーヒットが途切れた後、完封の火も消えた瞬間にね、何年か前のマエケンが同じく9回1アウトまでノーヒットながらも1本打たれたとたんに崩れてサヨナラ負けした試合を思い出しちまってね、加藤のノーヒットノーランよりもそっちの方が気になってね(笑)あの時はそのままマエケンが続投して流れを止められんかったんだよな。確か1-0で勝ってたのをひっくり返された。それを考えると加藤は4点差だからね、完封が消えた時点で交代させたのは良かったと思うな。まぁ引き継いだ中崎も本調子じゃねぇから、かえって緊張させられたけどな(笑)

ノーヒットノーランってのはなかなか投手の力だけでは成し遂げられない。ましてや9回途中までとなればバックのフォローが無ければ無理だよな。その中で四球出すたびに内野陣がよく声をかけていたよな。その中でもサードの小窪のキャプテンシーと言うかね、常に加藤に寄り添うような感じで見守りながら声をかけていたのがとても印象的だった。自らの守りも途中からなんとか加藤にノーヒットやらせたいって思いがゴロをさばく姿やファーストへの気持ちの入った送球に想いが伝わってきたよな。

小窪と言う選手は個人的には入団したときからチームリーダーの資質を持っていたし期待が大きかった。なんせ名門PL学園→青山学院大学でキャプテンをやってたしな、いずれはカープを引っ張る存在になると思ってたんだけど、守備で伸び悩んで出場機会が減っちまった。ただ打撃の方ではね、まだまだ老け込む歳では無かったけど前田が引退した後、代打の切り札としての役割しっかりこなした勝負強さってのは魅力だよな。

キャンプでは安部かペーニャか!?なんて言われていたサード争いに殴りこんできた小窪。今季初ヒットとなるタイムりーを打った瞬間の雄叫びを上げた表情がね、チームのまとめ役としての活躍もサードのポジションをもぎ取る期待感も持たせてくれたよな。がんばれ!

もう一人の影の立役者はなんと言っても石原。荒れ球の加藤をうまくリードしてくれたよな。普通あれだけフルカウントやフォアボールが多いピッチャーってのはね、キャッチャーはリードするのが大変なんだよな。その辺非常に粘り強く、加藤の全てを受け止めていい方向へ、いい方向へと導いていったよな。

幸いフォークでストライクが取れていたのを糸口にしてそれを続けたかと思うと今度はストレートを続けてみたりね、結果フルカウントになる場面が多かったけど、「いいんだよ!フォアボールなんて出すだけ出したらいい。結果0であればいいんだ」なんて声が聞こえてきそうなくらい冷静に加藤の投球を受けていたような気がするんだよな。結果フォアボールが続いてもそんなに深刻なムードがこのバッテリーには漂ってなかった。それが内野陣にも伝わっていたかのようにゲッツーや盗塁を刺したりして反撃の芽を摘んでいったよな。不思議な魅力があるよこの投手は(笑)

この投球スタイルってはかつてカープで活躍した川口投手ににているよな。真直ぐとカーブ中心でね、フォアボールも多かったけど三振が取れるピッチャーだった。200球以上投げて完投とかあったよな。川口投手も球数多いし、フォアボールも多い。でも投げっぷりがいいから守っている方もダラけないんだよな。左右違うとは言え加藤の姿が川口投手の姿とダブったよな。

そういうピッチャーをリードするってのは難しいよな。普通なら不安定な投球にキャッチャーが先にキレてしまう場合だってある。それを石原は冷静に、大きく外れるボールがあっても表情を変えずにね、とにかく球を置きに行かせないようにしっかり腕を振って投げさせるように気を配っていたように見えた。フルカウントでもいいよ、フォアボールでもいいよ。でも1球1球しっかり投げきることでキミは抑えられるんだよと、加藤に投げ返すボールにメッセージが込めて、うまくリードをしていたよな。

相手打者も荒れ球でマトが絞れないのを見るやフォークでカウントを稼いで早めに追い込んで、コントロールが不安定な真直ぐを思い切り投げさせる。これで打者をどっちで勝負してくるのかを惑わせて打ち取る。まるで制御が利かない猛獣をうまくコントロールする猛獣使いのようなリードだったよな。今季は会澤がスタメンマスクを被る試合が増えそうだけど、さすがは石原、いいもん見せてもらいましたよ。

さぁて、予期もしなかったルーキーの好投でね、ジョンソンのアクシデントを無難に乗り越えた。黄金時代を築く上ではそういった選手の存在は不可欠だよな。攻撃陣も先制、中押し、ダメ押しとチャンスを生かして点を取った。最終的には9回の1点がね、加藤もそうだけど、それを引き継いだ中崎にも大きな援護になった。こういう野球を継続して行ってほしいよな。ま、今日は加藤のピッチングに尽きる。お疲れ様でした。