「黒田の穴」ってどんな穴??

「黒田の穴」ってどんな穴??

情報源: 九里攻めた!逆転呼んだ2戦2勝 山田&バレに臆せず内角攻め/カープ/野球/デイリースポーツ online

プロ野球のシーズンは始まったばかりだけどな、アタクシの好物・鍋料理のシーズンはぼちぼち終わりの季節。スーパー行ってもさ、冬場あんなにあった鍋つゆは棚の下の方に追いやられてね、寂しい限りよ。なんで昨夜は最後のもつ鍋パーティで相当深酒しちまったよ。カープの試合の録画を見ながら盛り上がったよ。勝ち試合だったからな。

・・・だから、試合内容はあんまり覚えていないのらっ!(笑)

「逆転のカープ」。今年も健在のようで。まぁ地元の利を生かして多少のビハンドでもはね返すってムードを今のチームは持っているよな。これが相手チームに対しては相当なプレッシャーとなっている。黄金時代を築く為には、こういうチームカラーを持っているということは重要な要素。「機動力」「投手力」にプラス「逆境への強さ」ってのを今の主力選手たちが思う存分発揮してもらってだ、また下の世代がこれを身体にしみこませて次世代を担っていく。こういう形になれば願ったり叶ったりなんだけどな。

「逆境への強さ」ってのはなんと言ってもマツスタだけじゃなく、どの球場へ行っても大声援が強さの源になっている。チョット前まではこの大声援が選手にとってマイナスの方向へ作用してしまってるんじゃねぇか?って感じがしてね、どうもチャンスになると硬くなってあと1本が出ないケースが多かった。ピッチャーもそう。ピンチになればなるほど、ストライクが入らなかったりね、バッテリーエラーやらかしたり、守りも大事な場面でエラーをしたりさ、「これじゃ勝てねぇよなぁ」となってた。今じゃ大声援と言う波に乗って相手を飲み込んでいくパターンが試合終盤に必ずある。ファンとチームが一体になっている感じでね、大きな力になっている。前記事でも書いたけどこれを負けが込もうが、地味な試合が続こうが大声援でカープをサポートするってのは継続してほしいよな。

「機動力」に関しては河田コーチの加入が大きいんじゃねぇかなぁ。河田コーチってカープにいたのは知ってるよな???アタクシは帝京高校時代からその存在は知っててね、甲子園にも出てた。とにかく足が速くてバッティングもいい。とにかく高校生にしては妙に落ち着いていた印象でたぶんプロ野球選手になるんだろうなぁと思ったな。

なんでそんな昔のこと覚えているかって言うと、アタクシの通っていた高校もそこそこ野球が強くてね、確か夏の予選で準決勝あたりであたったんだよ、帝京に。当時は「帝京のカベ」って言われていて、甲子園にあと一歩ってところで帝京に阻まれていてね、アタクシが高校1年生のとき同級生がレギュラーでね、神宮によく応援にいったんですよ。その時の帝京の1番バッターが河田コーチ。とにかく足が速いのなんのって驚いたのを覚えているよ。ちなみにアタクシは神ってる男と同じ高校の出身で四半世紀先輩。先日2,3年時の担任が定年退職することになったと聞いてね、あぁアタクシと神ってる男は同じ先生に勉強教わっていたんだなぁと、想像しただけで鼻血が出そうだったけどな。

確かにカープは伝統的に足の速い選手を好んで採ってきた。ただ低迷していた時ってのはその足の使い方がよく分からんかったんじゃねぇかなぁと。それを西武で長年コーチをやって来た河田コーチが戻ってきたことによって、コツや考え方を選手に伝えたことでいい方向に向いてきたんじゃねぇかなぁと思うんだよな。先日のダブルスチールもそう、ランナー1,3塁のケースを積極的に作り出す走塁もそう。その辺は西武時代にパリーグの攻撃的な走塁とカープで培ってきたものがうまくミックスして独自の指導法や走塁理論を作り出してきたんだろうねぇ。果たしてカープ一筋のOBコーチだったらここまでできたかどうか?アタクシはこのコーチ人事は大正解だったと思うよ。

そして「投手力」。もともといい素材の投手は多いとは思っていたけどな、マエケンがエースを張っていたときは、みんなどこと無くマエケンの投球術を追っていたような気がしたんだよな。マエケンはマエケン。抜群のコントロールとスライダーを駆使し主に外角の出し入れで打者を翻弄していたよな。でもマエケンはマエケン。他の投手がマエケンの真似をしてもそうはうまくいかんだろうねぇ。ルイスがいたときもそうだけど、どこと無くチームがエースに頼りっきりな印象があってね、エースが負けると連敗が始まるしな。その他の投手が独り立ちできていない感じがしたんだよな。

そんな投手陣に黒田が帰って来た。バリバリのメジャーリーガーがね。もちろん黒田の登板までの準備方法だったり、ルーティンだったり、マウンドでの振る舞いであったりね、若い投手陣には大きな刺激になったと思うよ。ただ、それだけじゃなくてね、黒田が伝えていったのはもっともっとピッチャー一人ひとりに響くこと、例えば配球であったり、初球の考え方だったり、調子の悪いときや相手打者の心理を逆手に取る投球術であったりね、これまで聞いたことの無い金言ってのが若い投手陣のマウンドでの発想を大きく転換させたと思うんだよな。

黒田が「世界を制する投球術」というコラムの中でも「あぁ こういう発想でマウンドに上がると投球に幅がでるな」と感心させられる言葉結構あるんだよな。

・常に自分の調子を疑うことが良い投球をするカギ。それができないと自分の調子次第でしか勝てない。調子に左右されずに、その日の調子の中でベストを尽くすことが一番大事。

・初球にストライクを取ることが出来れば、コントロールが良くないピッチャーでも、バッターにコントロールが良いと思わせることが出来る。大事なのはボール一個分を出し入れするコントロールではなく、フォアボールを出さないコントロールである。

・狙ったところに行かないことの方が多い特徴を把握し、(ストライクゾーンを)9分割をイメージして投げるのではなく分けたとしても4分割くらいの感覚で投げる。

・ギリギリのコースへ投げないといけないというメンタルにならないようにする。例えば、内角を使って、打者が腰を引いていると分かれば、外角のボールが多少甘くなっても大丈夫だな、とメンタルに余裕を持った状態で投げられる

まだまだ投球に関して色んな話があるんだけど、総じて見ると非常にポジティブな発想なんだよな。どうも日本のピッチングコーチってのはネガティブな発想でフォアボールを出すなとか、甘い球投げるな、走られないようにけん制しろとかね、あれはダメ、これはダメって感じでね、投手一人ひとり特徴が違うにもかかわらず指導が画一的な感じがするんだよな。しまいにはアイツを見習え!って感じでね(笑)まぁこれは日本式の選手の指導法なんだろうけど、黒田の発想・極意ってのは決して自分を追い込まずどれだけ冷静にそしてポジティブに力を発揮できるかってのはね、メジャーの強打者相手に投げる上で進化し続けながら身につけて来たものなんだろうねぇ。

去年辺りからカープ投手陣は内角を積極的に投げるようになった。キャッチャーも内角を要求するサインが多くなったと思う。ストライクゾーンを大きく使える投手が多くなったよな。昨日好投した九里も積極的に内角をついた強気のピッチングが目立った。岡田にしてもインコースの真直ぐを勝負球にした配球も目についた。3,4年前なら勝負球は外角低めにキャッチャーが構えてる場面が多かったよな。これって黒田の投球理論・極意が若手投手にも浸透しているって証拠だと思うんだよな。

「九里は黒田の穴を埋める」なんて記事を目にしたけどな、その前にも順位予想で言われるのが「黒田の穴を埋める投手がでてくるか?」ってのを条件にしている解説者もいた。個人的には「黒田の穴」ってなんなの?って違和感を感じていたんだよな。

黒田の勝ち星を誰が担うのか?って意味なら心配ご無用。アタクシの計算じゃ野村は18勝ジョンソンが16勝。岡田は二ケタ勝てるよということで11勝。大瀬良も10勝、九里も10勝はいけるだろう。ルーキーの加藤と床田が甘く見積もっても8勝だろ、あ、忘れてそうだったけど福井も8勝くらいするよな。これで89勝。なんの問題も無いよ(だんだん安仁屋さんみたいになってきた…笑)。黒田の10勝なんてのは若いピッチャーが我先にと埋めてくれるのよ。

精神的な支柱という部分の穴?それも問題ない。まずはジョンソンが投手陣で年長と言うことで助っ人でありながらも責任感をもってやってくれているし、野村のマウンドさばきを見たら自信に満ち溢れていた姿が印象的だった。最多勝を争った二人が投手陣を引っ張っていくさ。リリーフ陣では今村が責任感もってやってくれるだろう。なぁ~も心配ないさぁ~

開幕1,2戦目は別にして3戦目以降の失点をみたらね、カープ投手陣はかなり高いレベルにいると思うよ。黒田の穴なんてどこも見当たらんでしょ?だってあるはず無いんだよ。なぜなら黒田はきっと後輩達を見て「もうコイツらで十分戦っていける」と確信したから引退を決意したんだと思う。もちろん優勝と言うのも体調面というのもきっかけの一つだろうとは思うけどな、黒田が何故カープに戻ってきたかのか?自分が動けるうちに若い選手に自分の経験や極意を伝えていくことがカープへの恩返しだと思ったからだよな。その黒田がユニフォームを脱ぐ決意をしたのはそういうことだと思うんだよな。

なんか書いているうちに黒田の穴ってなんだろう?の答えがなんとなくわかってきたよ。黒田の穴なんてカープにはない。だって黒田が後輩達に色んな事を伝えていたらいつの間にか埋まっていたんだよ。黒田がきちんと自分の穴を埋めてユニフォームを脱いだんだよ。穴なんて最初から無かったんだよ。