祐輔に身につけて欲しい「エースの存在感」

祐輔に身につけて欲しい「エースの存在感」

故ちばあきおさんが残した名作野球漫画「キャプテン」と「プレーボール」。10代、20代の人はどうかわからんけど、アタクシ達の世代の野球小僧は中学・高校野球のバイブル的存在でね、とにかく読み漁ったものだよな。今でもアタクシ、持ってますよ。単行本。努力は報われる、負けても得るものが沢山ある、色んな事を教わった漫画だよな。残念ながら「プレーボール」を完成させることなくちばあきおさんは亡くなってしまってお蔵入りになっていた作品なんだけど、やはりこの作品を読み漁っていた「グラゼニ」の作者が担当して再開に踏み切ったのを聞いてね、早速自分の店で立ち読みしたよ。完全に当時の時代背景やキャラクターをしっかり引き継いでね、オジサン、涙目で読んじまったよ(笑)

ちばあきおさんの野球漫画が学生野球の正統派なら、その対極にあったのは水島新司さんの「ドカベン」だよな。山田、岩鬼、殿馬、里中といったキャラクターを誇る明訓高校に対して様々なライバルが打倒明訓に挑む高校野球漫画だよな。アタクシの小学生位からやっていて、今はプロ野球編みたいのやってんのかな?とにかく一人ひとりのキャラが濃い。そして現実離れした高校球児が次から次へと出てくる。これはこれで面白かったよな。

アタクシは明訓高校の面々よりも打倒・山田に燃えるライバル校のピッチャーが好きでね、特に不知火が好きだった。誰よりも明訓高校と山田太郎と対戦して剛速球はもちろんのこと、フォークボールや超遅球など様々なアイデアを駆使して立ち向かい敗れた。同じ神奈川県の高校なので甲子園にも出られなかった大エース。このピッチャーを甲子園になんとか出させてくれないか!?と水島先生に手紙書いたことあるくらい好きなキャラだったよな。不知火以外は大した選手がいないから、まさに一人で県大会の決勝まで引っ張ってきた大エースなんだよな。あ、ちなみに不知火は高校1年生から監督兼選手。ありえねぇけどな(笑)

だいぶ古い話から入っちまったけどな、今日の巨人のスタメンをみてやけに小粒になっちゃったなぁ~てのが最初の感想。カープの野村に対してどういう意図で組んだ打線なのか?はたまた単に主力選手が調子を落としているからなのか?その辺はカープ戦以外しか見てねえアタクシにとっては答えを導き出せなくて不思議でしょうがなかった。

対するカープのオーダーはアライさん、ブラッドが抜けているとはいえ、タナキクマル、神ってる誠也、菅野キラーの松山とタレント揃い。試合展開の読みとしては早めに菅野から2,3点取れればってのは想像に難しくなかった。つまりカープ打線対菅野ってのがこの試合のテーマになったよな。ん?何か明訓高校と不知火みたい!?そう、枕の話題はここに繋げたかったのよ。まどろっこしい男だね(笑)

カープ打線は先頭の広輔は粘ったけど、他の打者は早打ちが目立ったよな。追い込まれると球種が豊富、コントロール抜群の菅野のペースになっちまう。ファーストストライクから積極的に打ちに出たよな。まぁこれが結果、菅野が球数投げずに9回まで行かせちまった形になってしまった。皮肉なもんよのぅ。

ただ今日の菅野はさすがに「エース」と感じさせてくれたよな。味方打線が不調、相手は去年の覇者、首位攻防戦の初戦、そして前回はドームで3タテ喰らっている。そういった条件の中での先発なわけで他の試合とは訳が違う重要な試合でね、プレッシャーに押しつぶされそうな中での1-0の完封。敵ながらあっぱれ!だよな。まさに仁王立ちだよな。

さて、対する我らがカープの野村祐輔。実績からすればジョンソンがいねぇんだから「エース」と言うことになる。確かに8回を1失点で抑えたのは評価するけどな、果たして「エース」としての評価はどうなのだろうか?アタクシは野村がこれからカープの「エース」になるにはこういう試合で菅野の対して一歩も引かない姿を見せて欲しかった。たった一発浴びただけと言うかもしれんが、その一発で試合が決まっちまったわけで立派な負け投手なんだよな。

かつての黄金時代の巨人戦と言えば大野vs槙原の投げ合いは有名だよな。毎試合手に汗握る投手戦だった。川口や北別府も桑田・斉藤といったエース級と投げ合った。9回まで0-0なんてぇ試合は良くあった。意地と意地のぶつかり合い。お互い絶対負けねぇって凄みとオーラが出てたよな。今日の菅野にはそれがあったように思えた。しかし祐輔に感じたかと言われれば…正直なところ「あったかな?なかったのかな?」ってのが感想なんだよな。

もちろん祐輔のキャラってのもあるのは重々承知。かわいらしい顔してるしな。残念ながら凄みは感じられない。投球内容もランナーを出しながら粘りを発揮していたことは評価したい。でも菅野と対峙したときにどうしても見劣りしてしまう。そして、投手戦で一番やられちゃいけねぇ一発を浴びたってのがね、残念ながら菅野との違いを感じずにはいられなかったんだよな。だから今日の試合はエース菅野が仁王立ちっていう印象の試合になっちまった。スコアだけ見ればエースの投げあいなんだけど、印象はそんな感じ。祐輔の課題、エースへの課題はここじゃねぇかなぁと思うんだよな。この敗戦を祐輔はどう受け止めてくれるのか?次に生かしてくれるのか?今日は厳しいこと書いたけど、そこんところを見守って行きたいと思ってるよ。相手エースと対戦するときには意地でも絶対に先に点をやらねぇ!そんな投球やオーラが出てくれば自ずとエースの称号が転がり込んでくると思うんだけどねぇ。

もう一つは連敗を脱したけど、まだ打線は本調子でねぇな。今日は菅野ってことでチームで早めに打っていこうということだったと思うんだけど、甘い球は結構あったと思うし、バントのミスも出た。まだ波に乗れねえ部分が沢山残ってる感じだよな。4番に座った誠也も力が入ってたよな。個人的には4番をもぎ取って欲しいけど、まだ難しいかなぁ?4番に入ることで打撃を崩してしまうんじゃねぇかって心配させてしまうのも時期尚早かなぁと思う材料だよな。

まぁとにかく切り替えて明日また頑張って欲しいよな。明日は福井が先発みてぇだな。今からドキドキだよ(笑)まだまだ本調子じゃねぇけど、焦らずに取れる試合をしっかりとって、そして次から次へと送り込まれる相手のエース級から力で勝ちを掴む野球が出来るようになれば、波に乗れると思う。頑張って欲しいよな。