監督、「守り勝つ野球」ってこういう試合を勝つってことですよね?

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広島が交流戦優勝に王手 丸が八回に決勝12号ソロ ソフトバンクと直接対決勝利でV/デイリースポーツ online

「お~い、視聴覚室に集まれ~っ」

小学校4年生の時だねぇ、確か学芸会の劇の練習だか、小道具だか作ってた最中に担任の先生が呼びかけてくれてね、一体なんだろう?と思いながら視聴覚室へ行くとなんとテレビがついていてね、そこには赤いヘルメットの選手が映っていた。

「うわっ カ、カ、カープだっ!」

東京の下町育ちのアタクシの周りはそのほとんどが巨人ファンでね、自分がカープファンだってのはクラスの誰にも内緒だった。当然クラスメートも「なぁんだ 広島と近鉄かよ」と教室に戻るのもいたんだよなぁ。恐らく先生も気になって子どもら巻き込んで学校で見ちゃおうって魂胆だったと思うよ。いい時代だったよな。今は日本シリーズもナイトゲームだけどな、あの時代はデーゲーム。学校に行ってて試合が見られなくてね、毎日ソワソワしてたもんだよな。今だに先生には感謝してるぜ。

この年の日本シリーズは有名なあの「江夏の21球」でカープが日本一になった。黄金時代を象徴するシリーズだったよな。第7戦は日曜日。記憶が確かならその日は学芸会で学校があってね、今でも覚えているけど「ならなしとり」という劇をやってたのをよーく覚えているよ。学芸会から帰ると母親が一足先に帰っていて日本シリーズを見てた。

丁度のその場面が江夏21球が始まる直前。4-3で1点差。江夏は抑え投手だったけど、あの当時は抑え投手は2,3イニング投げるのが当たり前。この日も江夏は7回から投げていたんだよな。詳しくは書かないけどノーアウト満塁の絶体絶命のピンチを切り抜けて優勝を決めた。カープがますます好きになった瞬間だった。

手に汗握る攻防。一つのミスも許されない緊張感。それを切り抜けて勝利を掴んだとき、チームはまた強くなる。翌年もカープは日本一になった。ピンチがチームを強くする。負けられない戦いを制すれば、チームはますます強くなる。これが黄金時代の道なのよ。

丸のホームランがいいタイミング、8回の裏に飛び出した。いやいや嬉しかったねぇ。でもそれと同時に「今村…大丈夫かなぁ」と不安も頭を過ぎった。今村には申し訳ねぇけどその時の正直な気持ちだったよ。

その前の8回表のピンチもね、「中崎、中崎がんばれ、ナカザキぃ~!」って感じで手に汗握る展開を何とかしのいでくれた。それに続いて9回もね、今村が足に打球を受けて作ってしまった1アウト1,3塁のピンチ。バッターは松田。一発もあるし外野を抜ければ逆転される、本当に口が胃が出てきそうなくらいの緊張感に今村が耐えられるのか?カープの守備陣が耐えられるのか?やっぱ、ソフトバンクは強ぇ~なぁとため息が出たよな。

映し出される客席には祈るような同志達の表情がカープファンの気持ちを代弁してくれていた。とにかく頑張れ!本当に痺れる場面だったよな。

松田を三振には打ち取ったが1塁ランナーの福田に盗塁を許した。この場面失敗すればゲームセットなのによく走ったよな。ソフトバンクも必死に喰らいついてくる。さすが交流戦優勝回数ダントツの伝統と意地を感じさせてくれたよな。

これでツーアウトながらも2,3塁、ワンヒットでひっくり返される大ピンチだよな。ここではヒット以外でも内野のエラーや、ワイルドピッチで転がり方次第では2塁ランナーも還ってくる可能性もある。内野手はど緊張状態だよな。

そんでもってさ、またよせばいいのに三遊間の内野ゴロ。強いあたりを安部が好捕、一塁へ送球も中途半端なワンバウンド。ブラッドが長い足とデカい体を思い切り伸ばしてキャッチも伸ばしすぎて足がベースから離れた?離れそうだった?まぁどっちでもいいや(笑)なんとか間一髪アウトでゲームセット。球場でお茶の間で、出先でスマホ片手に速報を見て応援していた同志達の喜びが、ガッツポーズが、雄叫びが全国各地で起こったことでしょうなぁ。それくらい痺れる試合をものにした、それも交流戦優勝のかかる試合でね、本当に素晴らしいよな。

もしブラッドの足が離れて「セーフ」だったら、あの態勢からホームは投げられんだろうから、2塁ランナーもホームインしてただろうねぇ。安部も必死、ブラッドも必死、打った今宮も必死に走る。セカンドランナーの福田も必死にホームへ走る。この必死さのぶつかり合いから生まれる緊張感を切り抜ける。まさにこれが「守り勝つ野球」なんだよな。

去年、優勝マジックが点灯してから、カープの選手、ファンも含めてね、こういう試合があっただろうか?アタクシは一度も痺れなかった。巨人が勝手に負けてくれてスイスイとマジックが減っていった。本来なら今日のような試合を何度も経験したり、連敗したりしながらマジックってのは減っていくもの。去年の優勝では味わえなかった、生みの苦しみを経験してこそカープ黄金時代の道が開ける。アタクシはこう考えてましたよ。だから交流戦優勝を狙って欲しいと本気で思ってましたよ。

緒方監督が「守り勝つ野球」を掲げて今シーズン挑んでいる。カープ強力打線のイメージがファンにも印象が強いから「え?なんで?」打って勝てばいいじゃんなんて戸惑う同志もいるかと思うんだけどね、日本一を取るには今日のような試合を勝ち取っていかなきゃ絶対に無理なんだよな。その辺ってのを緒方監督も感じているんだよ思うよ。だからこそ、あえての「守り勝つ野球」を掲げていると思うんだよな。

今週の6連戦。アタクシは「プチ日本シリーズ」のつもりで4勝2敗以上で切り抜けて欲しいと書いた。今日で4勝目だからノルマクリア。アタクシは大いに評価したいと思うし、強くなったなぁとしみじみ思うよ。こうなったら、明日しっかり勝って交流戦優勝を勝ち取ろうじゃねぇか!黄金時代の幕開けはもうそこまで来ているよ。

先発の祐輔も序盤は調子悪かったのか、初回に伏兵今宮に一発浴びたからなのか序盤はサエねぇ顔してた。同点に追いついてからは、「え?キミ、顔、いじった?」ってくらい別人の顔していた。やはりこの試合にかかるプレッシャーを感じていたんだねぇ。追いついてからのピッチングは素晴らしかった。これで目が覚めてリーグ戦再開後はしっかり投げてくれそうだよな。

ブラッドはクラッシックスタイルで気分転換?ソフトバンクは高めの真直ぐを続けたり、同じ変化球を続けたりして打撃を崩されていたけど、同点タイムリーはブンブン振り回す分外野が深く守っていたから生まれたようなものだけど、運も実力のうち。ブラッドには何かをやってくれそうな期待感があるよな。

そして丸。2試合で4ホームラン。もんげぇよな。まぁ本来はホームランバッターじゃねぇから、本人も勘違いしないようにといっていたけどな、バッティングの極意をなんか掴んだんじゃねぇか?今後が楽しみだし、本当に頼れる3番に成長してくれたよな。

さぁて、とにかく明日は何とか勝とう!先発・中村祐も今頃緊張しているかもしれねぇがね、絶対にいい経験ができるはず。プラス思考で持っているもの出し切って欲しいよな。明日は総力戦。日本シリーズ最終戦、勝った3勝3敗で勝った方が優勝。そんな舞台を想定しながら戦って欲しいよな。この緊張感を、痺れる試合をもぎ取って交流戦優勝は本当にチームに大きな財産になるはず。頑張って欲しいよな。