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カープはなぜCSで敗退したのか?② 手堅い采配で流れを渡した第2戦

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 歓喜に沸くソフトバンクナインの姿を、ラミレス監督は両目に焼き付けた。セ3位から何度も崖っ縁に追い込まれながら勝ち上がったが、下克上日本一への挑戦は、ついに幕を下ろした。「選手たちには『本当に素晴らしい一年だった』と言いました。選手たちを誇りに思います」と指揮官はナインを頼もしげに見つめた。

情報源: 【DeNA】ラミレス監督、下克上日本一ならずも「選手たちは誇り」 : スポーツ報知

久々の投稿ですな。タイトルからしてとてもホットな話題とは言えませんがね(笑)せっかく始めたんで書きたいことは書きますわ。年内目標でがんばってみますな。

結局日本シリーズはほとんど見ませんでした。まぁ断片的には覗きましたけどね。この特集記事の2弾目が遅れたのは紛れもなくベイスターズの健闘ぶりを目の当たりにしてね、カープに足りないものが浮き彫りになった。それをはっきり意識した時にカープよりもベイスターズの方が「日本一」に近い。そんな気がしてならなかった。こら、この特集記事を書く上では一度頭を整理してからってことでね、だいぶ遅れましたけど辛口で行きたいと思います。

驚いたのはホークスに3連敗してからのベイスターズの反発力ね、あぁこれってカープにはねぇよな。しみじみ思ったよな。そこから連勝してどっちに転ぶかわからんかった。第6戦の流れもベイスターズにあったのは間違いねぇよな。そこをホークスが「底力」でひっくり返した。ホークスの強さには舌を巻いたのはいうまでもねぇけど、ベイスターズの流れを引き寄せる力ってのも立派。底力と諦めない気持ちを試合にだす粘り。残念ながらカープにはまだその辺の「力」ってのが備わってねぇ。これも敗因の一つだといっていいと思うよ。

実は今シーズン、個人的には一番力の入ったカードがある。それは交流戦の優勝をかけたホークスとの3連戦。まぁ詳しいことはこちらの記事を見てもらえればその力の入り具合がご理解いただける思う。とにかくあの3連戦勝ち越せば交流戦のタイトルが手に入る。このタイトルは長きにわたって苦しめられてきた交流戦、パ・リーグコンプレックスからの解放を意味する。カープが日本一になるためには是が非でも取らなきゃならんタイトルだったわけでね、これをひっさげて日本シリーズに出てほしかったのよ。それが勝てば同率で優勝も最後は日本シリーズ第6戦のようにホークスの底力をまざまざと見せつけられて負けたよな。タイトルが目の前にあるにも関わらず取れないということは結局は「詰めが甘い」ってこと。これは選手ではなく首脳陣の責任。アタクシはそう思うよ。

だから個人的には日本シリーズにカープが出たとしても、この3連戦が伏線となり敗れる確率がかなり高いと見ていた。思い切って告白するけど、内心は西武に上がってきてもらえるとなんてスケベ心も持っていた。最近の交流戦では西武戦は分がよかったからな。いけないオッサンだよ、アタクシは。

何も大一番での弱さは今に始まったことではねぇよな。地元胴上げの可能性が高かったマツダスタジアムでの5試合をマジック2で迎えたところでも結局はここで決められなかった。この辺もプレッシャーの弱さってのを感じられたよな。

初めてクライマックスシリーズに出た2013年。3位でCSに滑り込んだカープは阪神を撃破。下剋上の期待を背負ってのファイナルステージで巨人にスイープされた。全く歯が立たなかったよな。同じく3位で上がってきた今年のベイスターズと比べても強い相手を飲み込んでやる!って気概がカープには感じられない。この当時も今もね。

古くは旧広島市民球場ラストイヤー。市民球場最終戦を栗原の活躍で快勝。残りはすべてロードながらも対戦成績が良い相手ばかりということでCS初出場の期待が高まった。「宇宙戦艦ヤマト」が流れたセレモニーを覚えている同志もいるだろう。ところがロードに出たとたん全く打てなくなって最後は中日に抜けられてしまった。

今、思いつくだけでもこれだけの失態をやらかしている歴史がある。これは相当、根が深い問題と思うわけよ。ま、ここに上げたすべての試合のことを書くと朝になっちまうから今年のCSに絞るけど、残念ながら一番の要因は短期決戦における監督のアイデアや引き出しの差、そして勝負勘なんだと思うよ。

リーグ優勝のアドバンテージがある。初戦をラッキーな形で勝って2勝。ここで緒方監督は「守り」に入ったよな。第2戦の初回、広輔がヒットで出塁。ここで菊池に送りバントを命じたよな。結果は成功したけど点が入らなかった。なんか野村謙二郎野球を見ているかのようだったけど、この菊池のバントで点が入らなかった場面ですでにベイスターズに流れが傾いたような気がしたんだよな。

確かに2勝しているわけだから先制点という考えもわからないでもない。でも1点取ったところでベイスターズ打線に火がつけばどうってことないのは分かっているはずなんだよ。カープがこれまでやってきた野球ってのはベイスターズと同じ打って勝つ野球なんだから、勝つまで殴り続けなきゃいかんのよ。ここでのバントは相手からすればむしろカープが守りに入っていると感じさせてしまう、スキを見せてしまうことになるんじゃねぇのか?結果論かもしれんけど、シーズン中のように常に1,3塁の形を作る、リーグ盗塁王の広輔を走らせる、今日も攻めて攻めて攻めまくるよって姿勢をあの場面で見せていれば展開は変わっていた。そんな気がするんだよな。「攻撃は最大の防御」っていうからな。

確かにマエケンクラスのエースが投げているのならわかるよ、バントも。でも6回で3点くらい取られる野村が投げているんだからな、野村が捕まる前に戦意喪失させる積極的な采配ってのをしてほしかった。仮に失敗しても流れが大きく変わることにはならんからねぇ。

流れが変わる大きな原因は「ミス」からってよく言われるけど、ミスにもいろんなミスがあるよな。積極的なミスもあれば失敗を恐れて犯すミスもある。流れが変わるとすればアタクシは後者だと思う。何故なら流れというのは絶対に攻めの気持ちを持っている方に傾くもののよ。例えば終盤で1点をもぎ取る展開ならバントはOK。これは決して守りの采配ではないよな。これが成功すれば流れがグッとこっちに来る可能性がある。終盤での勝ち越し点は大きいよな。相手もプレッシャーを感じるしな。

でも2勝していて、初回にいい形でヒットに出て送りバントというのは決して「攻めている」とは言えんだろうねぇ。バントは成功している。しているけどアタクシは緒方采配のミスだと思う。積極的作戦の失敗(打たせてゲッツーやエンドラン失敗など)を恐れて安パイな采配。これを消極的采配と言われても仕方ないだろうねぇ。アタクシはこの緒方監督のミスに付け込まれた。そんな気がしてならんのよ。

ラミレス監督もこの場面でまだまだこのシリーズは十分に戦えると思っただろうねぇ。ここが流れを変えたターニングポイント。ただこの流れをゲームの中で変えるチャンスはいくらでもあった。しかしながらこの流れをベイスターズに完全に行かせてしまったのは1点差に迫った直後の5回の2失点。まだ中盤でありながらもラミレス監督は高城に代打乙坂を起用。この起用が当たってカープを突き放した。これが決定的だったろうねぇ。

それにしてもラミレス監督の選手起用はいい方向に答えを出しているよな。一番感心したのは日本シリーズ第6戦で白崎をDHに起用し、一時は逆転のきっかけとなるホームランを含むマルチヒットで期待に応えたよな。あぁやってズバズバと起用が当たると勢いが出てくる。シーズン中とは違った短期決戦の戦い方をよく知っている。そんな印象があったよな。

一度守りの姿勢を見せてしまった緒方監督は残念ながらこの試合以降はきっかけになる采配や選手起用ができなかった。この差なんだろうなぁと。この試合があったからこそ4戦目の3点、5戦目の2点先制もベイスターズにとってちょうどいいハンデくらいにしか思われていなかった。一度背中を見せた部隊はなかなか体制を立て直して攻勢にでるなんてぇのは相当無理な話でね、見ていた同志の皆さんも薄々感づいていただろうけど何点あろうが勝てる気がしなかったのではないでしょうかねぇ?

1点を取りに行く野球で勝つのは何も初回からバントする野球ではないと思うんだよな。終盤での勝ち越しの1点を奪う、ダメ押しの1点を奪う、そこで送りバントをしっかり決められるベンチと選手の信頼関係。これが1点を取りに行く強いチームのあるべき姿だと思うんだよな。そこがカープにはまだまだ足りない。日本シリーズ、もしカープが出ていたら一つくらい勝てただろうか?残念ながら今の緒方監督のベンチワークでは相当厳しかったんじゃねぇかねぇ?日本シリーズには結局、その場にふさわしいチームが出た。カープには残念ながら力がなかったんだろうねぇ。

巷では緒方監督の采配でコーチが離れた、選手が離れたなんて声も聞こえてくるけどな、それはねぇだろ(笑)。タクローさん河田さんはまさに家庭の事情だしな、FA持っている選手も出ていくっていうはいねぇしカープで日本一をって気持ちなんだろう。ただ、球団もCS敗退の原因をしっかり分析して緒方監督で来期もいくんだろうから、その辺をサポートしてくれるコーチ、日本一の経験のあるコーチを外部から連れてきてほしいよな。あと、ピッチングコーチね。短期決戦の起用法はどうも向いてねぇ部類に入ると思う。この辺は血の入れ替えをするべきじゃねぇかなぁと。

ただ悲しいかな地方球団。タクローさんは相当いろいろなものを犠牲にしてカープに尽くしてくれたけど、そんなことをしてくれる人材はそうはいねぇよな。そら、在京球団の方がいいに決まっているよな。となればカープOBで広島に居を移しても問題ない人ってことになっちまうんだろうねぇ。こうしてみると選手ではなくてね指導者不足ってのがこれからのカープの課題かもしれん。そんなクライマックスファイナルでしたな。

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コメント

  1. カピバラさん より:

    Mageちゃんさんこんには。
    いつも拝読させていただいております。
    確かに、え?初回からバント?って思いはしました。
    いつもなら菊池に任せていただろうに、今回は指示するんだとも。
    いつもの野球、いつもの野球と監督はおっしゃるのですが、
    そのいつもの野球が通用しないのが短期決戦というものではないのかな~なんて
    素人ながら考えております。
    タクローさん河田両コーチが去り、外を知っている方がいなくなる・・・
    達川さんカムバック!!は無理ですね・・・
    第③、④のアップをお待ちしております。

    • Mageちゃん より:

      カピバラさま、いつもご愛読ありがとうございます。
      そうですね、いつもの野球、自分たちの野球というのが一体どういうものだったのか?ベンチとファンの間に認識の相違といいますかね?「ありゃりゃ⁉」ってのが多いですよね。
      CSに限らず本文で上げた大事な試合となるとこういう顔がピョコっと出てくる(笑)
      目立ちませんがヘッドコーチも監督の意向をよく理解して作戦を立てているかと言えば監督の言うとおりにサイン出すだけみたいな印象が強いですね。もう少し参謀役というかそういう人材がサポートしてくれるとまた変ってくるんでしょうけど。
      単身赴任も2年が限界。タクローさんも河田さんも同世代なのですが、やはり子供はお年頃ですからね奥様としてもそばにいてほしいという願いはよくわかりますもん。個人的には古いですが四国アイランドリーグ香川の西田監督のヘッド招聘なんて面白いと思うんですがね。
      コメント、ありがとうございました。

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