若手投手陣がメロメロで敗戦。カープは投手育成が上手いのか?下手なのか?

若手投手陣がメロメロで敗戦。カープは投手育成が上手いのか?下手なのか?

 「広島4-8ヤクルト」(22日、マツダスタジアム) 広島・佐々岡投手コーチが山口の2軍降格を明言した。

情報源: 山口が2軍降格 2回3失点KOで佐々岡コーチ「1軍マウンドは難しい」

このヤクルトとの3連戦、先制を許すも中盤以降に追いつきひっくり返すという打撃戦のムードが漂っていただけに、雨天コールドというのはなんとも消化不良な感じの試合だったよな。あのまま試合を続行していれば最後の最後までわからない展開になっていただろうねぇ。

3タテは免れたいヤクルトはライアン小川が先発。カープは2年目の山口。開始前からカープが劣勢だということはわかっていた。ただ、巨人、DeNAがともに敗れていただけに取りたい試合ではあった。

昨日の記事にも書いたけど、今週は全て勝たなければ、逆転Vなんて口にしちゃいけない。なぜかと言えばこういうことなのよ。巨人が負けたけど、こっちも負けた。中にはゲーム差が広がらなくてよかったという見方もあろうけど、残り試合を考えたら1試合1試合がとても貴重なのよ。たかが1敗、されど1敗なのよ。

カープベンチがこのゲームをどういう考えで臨んでいたのか?当然勝つつもりで挑んだんだろうけど、継投策をみるとどこまでプランを練っていたのか疑問が残る。

山口の早期の降板はある程度予測はできていたと思う。問題は次と次の次に投げる投手。7回くらいまでどういう継投で行くのか?この辺のプランが明確でなかったように思える。もしプランがあったら塹江の3イニング目というのは、ないと思うんだよな。

5点取られたイニングは1死満塁、打者は廣岡という場面で塹江から島内に交代。そして内野守備もメヒアが引っ込んで安部がサード、サンタナをファーストに。この意図がアタクシは今ひとつわからんかった。どなたかわかる方いらっしゃったらお聞かせ願いたいですな。

まぁ 結果、廣岡は見事な見逃し三振に仕留めながらも、ライアンに走者一掃打たれた。この日、ライアンは全打席出塁。パ・リーグとやってるのと同じだよな、これじゃ。投手に四球、長打を打たれるなんてぇのは恥ずかしいよ。山口にしろ、塹江にしろしっかりしてもらいたいよな。

ただ、もしベンチに継投プランがあったとすれば、5回は頭から島内でよかったのでは?と思う。3回の塹江は非常によかった。まぁフォームにダイナミックさが無くなった分、コントロールが安定してきた。それでも140キロ後半の真っすぐが投げられる。これは進歩。ただ、フォームがおとなしくなったぶん、打者はタイミングを合わせやすくなったのは確か。なので打者が一巡して二回り目は打たれる。

打たれる要因は二つかな?一つ前にも書いたけどフォームが一定なのでタイミングは合わせやすい。真っすぐ主体とわかっているならプロは打つよ。細かいコントロールがないのなら、タイミングをずらすことも考えた方がいいだろうねえ。セットから球を長く持つとか、クイックモーションを織り交ぜるとかね、あとは緩急を覚えればもっと幅が出るだろうねぇ。

3回の塹江の投球を見てベンチは「じゃ、塹江はイケるところまで」となったんだろう。打順の兼ね合いもある。まぁ結局、あわよくば塹江で3イニングと下心丸出しの継投策が5回でビッグイニングにされる要因を作ってしまったよな。結果論かもしれんけど、アタクシは塹江2イニング、島内2イニング、後は展開次第でとのプランでやっていくべきだったと思うんだよな。

さて、先発の山口。前回は緒方監督から公開説教喰らってファーム落ち。結果を出して今回の先発をもぎ取った。立派だよな。ただ、内容はと言えば、前回とさほど変わらない。首脳陣の評価もさらに落ちてしまったし、何よりも山口が一番ショックだろうに。

塹江も高松北高校から入団。持ち前の速球を武器に期待の左腕だった。ただ、伸び悩んでいることは確か。

この辺の伸び悩みをみていると、果たしてカープと言うのは投手を育てるのが上手いのか?下手なのか?そんな疑問もわいてくるんだよな。同志の皆様はどう思いますかな?

今、1軍の投手陣を形成しているメンバーを確認してみる。先発の大瀬良、九里、野村は大卒。それもドラフト上位である程度アマチュアの時代から経験を積み、完成度は入団当初から高かった。ジョンソンはよく知らねぇ(笑)。

中継ぎ陣。中村恭、島内が大卒。今村、遠藤、中崎が高卒。そのうち今村はドラ1だけど中崎、遠藤は下位指名。菊池保っさんは楽天から移籍組なので省くけどな。

こうしてみると高卒投手で先発の軸になる投手は残念ながら育っていない。まぁこれはマエケンくらい高い志とストイックさを持つ投手というのはなかなかいないのも現実。

それでもドラ6で獲った中崎がカープ投手陣最高年俸にまで育った。今村も勤続疲労で近年はパッとしないけど、それなりの活躍をしている。遠藤も前の試合でプロ初勝利。これからが楽しみだよな。

アドゥワも下位指名だけど、立派な戦力になりつつある。今が一番苦しい時期だろう。ここを乗り越えられるかどうか?また這い上がってきてほしいよな。

でも、伸び悩んでいる投手も結構多い。その筆頭は岡田だよな。今シーズンやっと上がってきたかと思えばメッタ打ち。折角いい球持っているのに「なんで?」と感じている同志も多いだろう。

15勝、シーズン最高勝率のタイトルも取った薮田も制球難に喘いでいる。本来ならカープの先発ローテを担ってほしい二人が完全に伸び悩んで出口が見えない状態だよな。

高卒投手では左腕の戸田。もう8年目のシーズンだよな。まぁ3年前はいい投球をしていながら、寮で転んで左手を負傷。ひんしゅくを買った経験があるし、キャンプでは緒方監督から強制送還された経験もある。まぁ緒方監督からは「目をつけられている」投手だよな。

同じ左腕の中村恭は一皮むけた印象が強い。まぁ時間はかかった。でも、勝ちゲームのリリーフとしてはもう一皮むけてほしい。オフのキャンプはとても重要になってくるだろうねぇ。

それ以外にも中村佑は先発でいい働きをしながらも、続かないのが悩ましいし、長井や藤井といった速球派も1軍では全く通用しない。

…となると果たしてカープは投手の育成が上手いのか?下手なのか?

アタクシはそれでも「上手い方」だと思う。それはなぜか?

一言で言えば他球団に比べてチャンスが多いというのはあると思う。まぁ育成球団ならではの考え方だろうねぇ。

それといい素材をスカウトが獲ってくる。そして他球団に比べて「長い目」で見ている。ここもポイントだろう。

例えば中村恭なんかは他球団だったらお払い箱になってもおかしくない。でも長い目で見ているから今シーズンのように戦力になることも大いにあるよな。

ファームでよければどんどん1軍に上げる。その結果アドゥワが2年目で、遠藤も2年目で貴重な戦力になっているし、その1試合1試合がいい経験になっている。

山口だって、高卒2年目でこれだけ先発として1軍で経験させてもらっているというのは素晴らしいこと。ただ、これで3度目のファーム落ち。メンタル面が心配だけどな。

メンタルと言えば、かつて1軍で活躍しながらも、その後パッとしないのが薮田と岡田、そして戸田といった面々。

まぁこれはどこの球団にもいるんだけど四球から崩れて本来の投球ができないってのが共通点だよな。

阪神の藤波もそう。残念ながらカープもこういう投手を何とか立ち直らせる術はまだ持ち合わせていないんだろうねぇ。

ただ、やはりこうした投手との接し方というのも大事なんじゃないかねぇ。岡田は野球経験自体が他の選手に比べて浅いし、投手経験となればなおさら。薮田も大学時代はほとんど投げていない。こういう投手と、野村や大瀬良といったアマチュア時代に輝かしい成績を残している投手と同類に扱う、同じ目線で評価するってのがいいのかどうか?ってのも感じるんだよな。

恐らく、山口もそうだけど、打たれる、四球を出すことを恐れて腕が振れなかったりする。当然、コーチからも指摘される。となるとファームで腕を振ることばっかり考える。フォームを崩す。それも自分で納得いかないフォームだからストレスもたまる。どんどんいいものが削られていってしまう傾向にあるし、久々に見た塹江にはそんな感想を持っている。そうやっていったい自分がどういう投手になるべきかってのを見失ってしまうんだろうねぇ。

古い話を二つ。かつてカープで先発投手としてやっていた川口和久さん。無尽蔵のスタミナで200球投げて完投なんてぇのをやっていたよな。

とにかく球数が多いのはバッタバッタと三振を取るけど、四球も多い。コントロールが不安定。暴投の記録も確かもっていた。10四死球与えて150球以上投げて完投するような投手。ではなぜそんな芸当ができるのか?

これは当時正捕手だった達川さんの力が大きいと思う。とにかくボール2、ボール3なんて気にしない。暴投投げようが気にしない。最後は渾身の真っすぐで打ち取れるという自信があった。それをうまく川口さんに伝え、投球に集中させていたよな。やはり受ける捕手というのはこういう制球難の投手には重要性が増すというかね、大事なんだなぁと思う。

中日の黄金時代の正捕手、谷繁さんも制球難の投手を操るのがうまかった。例えば浅尾投手を力を引き出したのは制球よりも球の切れを大事にリードしていたように感じた。

「四球はダメ」「腕を振れ」ばかり言い続けるよりは投手が持っている「いいもの」をどれだけ引き出して自信をつけさせるか?制球に自信がなくてもやっていけるというものを持たせてあげるだけで相当違うような気がするんだよな。

もう一つはベンチ。一番印象的なのは野村克也さんのヤクルト監督時代。戦力外の投手を集めては再生させるということで「野村再生工場」とまで言われた。阪神時代もそうだったよな。松井キラーの遠山なんてぇのは球場を沸かせたよな。

振り返ってみるとやはりその投手のいいところというのを最大限に生かす、負の方向ではなくてプラス思考に選手を持っていき、そしてベンチもそういう場面で必ず使う。そしてやはり古田さんという捕手の存在も大きい。捕手はグランドでの監督なんてぇ言われる。ここでも捕手の重要性というのがよくわかるよな。

まぁ 誤解しないでほしいんだけど、決して會澤や磯村がいけねぇとは言わんよ。ただ、制球難に悩む投手には投手コーチだけではなく、捕手のサポートというのも重要だということなんだよな。黄金時代のは名捕手は必ずいる。残念ながら今のカープにはないパーツなんだよな。

昨日先発の山口だっていいものは沢山ある。岡田だって薮田だってまぐれでプロは勝てない。その力を引き出すことを拒んでいる何かがあるはず。それを一番見つけられるのはその球を受ける捕手なんだろうと思う。

岡田ははっきり言ってまだ野球というものがよくわかっていなんじゃないかと思う。それならそれで無理に詰め込まない方がいいと思う。のびのびやらせてあげた方が絶対にいいと思う。そういう方向にもっていってストレスなく投げさせるのも捕手なんだろうと思う。

アタクシはこうやってどんどん若手投手が出てきては壁に当たり跳ね返されてはまた這い上がる。そういう環境ってのはカープにはある。他球団より優れていると思うし、チャンスをたくさんくれる球団。そういう意味では投手の育成は上手い方だと思う。これからも一人でも多くの投手が出てきてくれるのを楽しみにしているよ。みんな、もう自分の息子みてぇな年ごろの選手ばかり(笑)。若手に関しては温かい目で見守りたいね。

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