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遅咲きの剛球左腕・中村恭平は勝負の年。セットアッパー定着なるか!?

V奪回のキーマン
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 広島の中村恭平投手(30)が16日、今季の目標に60試合登板を掲げた。昨シーズンは43試合に登板し、防御率2・64。セットアッパーの地位を築いた左腕は、登板数増に意気込んだ。この日はマツダスタジアムの室内でチームメートらと合同自主トレ。頼れる男が今季もフル回転を目指していく。 現状に甘んじるわけにはいかない。見据える先にあるのは、さらなる高み。フル回転を目指すべく、中村恭は落ち着いた口調で今季へ鋭いまなざしを向けた。「試合数を投げさせてもらえる立場になれるように。60試合ですね」とリリーフとして“大台”とも言える登板数をクリアすることに意欲を示した。

情報源: 広島・中村恭、目標は60試合登板!昨季43試合、今年もフル回転誓う!

前回の記事貴重な先発左腕・床田。二ケタ勝てればV奪回は現実となるでも書いたけど、カープは長きに渡って「左腕不足」が慢性化していた。ようやく床田が先発ローテを担う存在として出てきてくれたけどな、さかのぼればカープは左腕を、それも即戦力として指名してもなかなか花が開かない。そんな感じだったよな。

期待されたメンバーの中に富士大学という大学野球ではまだまだ全国区ではなかった大学から中村恭平という左腕をカープは2位で指名した。個人的には非常に期待度が高かったのを覚えている。左腕で速球派という声を聞き、バッタバッタと三振の山を築く姿を想像して胸躍ったもんよ。

このドラフトは2010年。この前に確か大卒の篠田やペローンと言われた青木高広、齊藤悠葵、助っ人ではコズロースキーなんてのもいた。けど、なかなか戦力として「定着」してこなかった。

2010年のドラフトでカープは即戦力投手を4名上位指名した。うち、3人が左投手。1位は福井を一歩釣りに成功、2位が中村恭平、3位4位は社会人の岩見と金丸。この辺に左腕不足を一気に解消しようとするカープ球団の意気込みを感じた。

しかしながら岩見と金丸は1軍で活躍することなくユニホームを脱いだ。中村恭平は1軍登板もコントロールにばらつきがあり、またフォームも真っすぐと変化球の違いが素人のアタクシでもわかるくらい球の勢いで抑えられるのも打者1巡まで、その素材の素晴らしさの反面、欠点が多かったのが第一印象だった。

ちなみこの年の5位指名は磯村、6位が中崎。なんやかんやいいドラフトではあったよな。

その後も何度か1軍に上がってきたけど、投げてはファーム、しばらくして上がって来てはまたファーム。中村恭自身も色々悩んだだろう。「ボク、悩んでます」という想いをフォームで体現していたよな。

昨季の夏場かねぇ?これまで見たことのない中村恭を目の当たりにした時、「とうとう来たか!?」と心躍った。真っすぐでグイグイと打者を押し込むような投球を「ようやく」見せてくれるようになった。

それと何が変わったといえば「目つき」。特にピンチになればなるほどアドレナリンが出ているかのように「打てるものなら打ってみろ」という目つきね、ここに中村恭の一番の「変化」を感じ取ったよ。ピンチの場面を三振で切り抜ける姿ね、頼もしくなったよな。

中崎が抑え失格。一岡も調子が上がらずでカープの勝ちパターンが崩壊していた。この時期はいかにフランスワまでつなげるかっていう、この1点が重く圧し掛かるような投手陣だった。

ある意味、中村恭にとっては大きなチャンス。これをしっかりモノにしたというのがね、来季はもっとできるのでは?という期待感を持たせてシーズンを終えることができた。本当に今季楽しみな投手の一人だよな。

正直、他球団なら2,3年前にユニフォームを抜いていた投手。それでもカープは見守ってきた。いよいよ入団以来つけていた22から64に変更されたあたりで本人もファンも「もうそろそろ」というムードだった。このムードを一発逆転。長い目で見てよかったよな。

中村恭自身もこの自信を背景に欲が出てきた。勝ちパターンを担うセットアッパーの地位、そして中継ぎ投手の勲章ともいえる60試合の登板を目標に掲げた。何とか目標を達成してほしいもんだよな。

この自信はどこから生まれてきたのだろう?アタクシ個人的に思うのはまずは真っすぐが戻ってきたこと。ここだろうねぇ。

制球難を指摘されてから、試行錯誤の毎日。その結果球速が出ても140kmくらいまで落ち込んだ。

色々考えすぎていた部分をシンプルに考えるようになって、体の使い方も覚えた。精神的にも肉体的にも「コツ」をつかんだのが大きかったんだろうねぇ。

それとメンタル面。以前は四球を出すと一気に崩れた。その顔から「どうやって抑えたらいいかわからない」という不安な気持ちがにじみ出ていた。

ところが今季は中継ぎにまわってからはそんな顔を見せなくなった。打者一人一人、全身全霊を傾けて投げ込む。打たれたら仕方ない。そんな気持ちの割り切りができるようになって吹っ切れた。勝負に集中できるメンタルのコントロール法が身についたんだろうねぇ。

それと真っすぐ、スライダー中心の組み立てにカーブやフォークを入れることができるようになった。変化球の威力は真っすぐの威力と関係する。真っすぐが生きてきたことによって持ち球もキレ、コントロールがよくなり、打者を惑わすことができるようになったのも大きい。やはり「自信」というものが中村恭を覚醒させたんだろうねぇ。

高校時代に肩ひじやったみてぇだけど、大学、プロでは大きな故障はない。それとこれはいいか悪いかは別にして、登板数が少ないからな、肩ひじの消耗もそれほどではないだろう。昨季の疲れもさほど気にならないようだ。目標の60試合登板には問題ないコンディションだろう。

となると、この左のセットアッパーを佐々岡監督がどういう使い方をするのか?この辺が見ものだよな。

個人的には復活した一岡と7回を任せられる存在になってほしい。フランスワともう1枚信頼できる左腕の中継ぎがいるといないでは大違いだからな。

気がついたら日本人投手最年長。でも新しい目標に向かう姿にはまだまだ初々しささえ感じる。今季、注目した投手の一人だよな。

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