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秋山を中5日でぶつけられて頭に血が上ったか??勢いを簡単に手放し、波に乗り切れないのは何故なのか

Mageちゃんが斬る!
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 「広島1-4阪神」(11日、マツダスタジアム) 打線が沈黙した広島が、首位・阪神に2連敗を喫した。

情報源: 広島わずか3安打で2連敗 高橋昂、粘りの投球も一発に泣く

結果から言えば、今回も天敵・秋山を打てなかった。初回から龍馬の一発がでるまで終始同じパターンで抑えられた。どんどんストライクを取りに来る秋山に対して、その球を狙いながらも仕留められずにファールでカウントを稼がれ、凡打の山を築く。正直に言うとあまりにも工夫すら感じられない攻撃に途中居眠りしてしまった。あれよあれよという間にゲーム終盤まで来てしまったよな。毎度おなじみのパターンだよな。先発の高橋昂も粘り強く投げていたし、6回のスリーラン被弾を監督は責めていたけどな、違うよな。この日は…いや、秋山が相手の場合は必ずと言っていいほど敗因は打線にあると思う。2カード連続で勝ち越してやり方によっては借金を一桁に減らせる勢いがでてきたかなぁと思った矢先に連敗。結局、勢いは苦手意識を飲み込めるほどのもではなかったということだよな。まぁまさにそれが「弱さ」の根っこの部分なんだと思うんだよな。

高橋昂 粘りの投球も力尽きた??

先発は高橋昂。前回登板でもいい内容のものを見せてくれた。バッタバッタと三振を取るタイプではなく、ランナーを出しながらも粘りの投球が信条。この日も持ち味は出してくれたと思う。打線が阪神先発の秋山の前に凡打の山を築き続けるのを横目で見ながらといった展開だったけに、メンタルのスタミナの消耗は激しかったように思う。
0-0で迎えた6回。とうとうそのスタミナが限界に達した。先頭の中野にヒット。続くサンズには勝負球に苦労して結局は四球で歩かせた。まぁこの時点で球数は88球。ベンチの頭の中はこのイニングだけは何とかという思いはあっただろう。個人的には高橋昂は球数以上に消耗していたように思うし、ここまで0-0のスコア以外だったら、代えるタイミングではあったように思うねぇ。ただ、これまで無失点で踏ん張って来た投手を代えるというのも判断が難しい。例えば、カープが勝っていても負けていても交代の理由は見つけられるけど、スコアレスだとそれを見つけるのが難しい。高橋昂も納得できないだろうし、ベンチも無失点でゲームを作った投手に対してそういった交代には抵抗があるだろう。この続投はアタクシは仕方がないという見方もできる。ただ、続投後の結果が「最悪」になってしまったよな。

今の高橋昂では打順3周目は厳しい??

髙橋昂は我慢強く投げてくれたとは思う。今できることは全部やってくれたよな。ただ、先発としてやっていくには物足りなさもある。それはどうしても打順が3周り目になると捕まってしまう。その典型はマルテに食らったスリーランだったように思うねぇ。では、行ってみよう「Mageちゃんの熱視線」だ。
この一発を振り返る前に対マルテの1,2打席目をおさらいしておこう。1打席目、2打席目ともに高橋昂はマルテを三振に仕留めている。打たせて取る高橋昂がこの日奪った三振は3つ。そのうちの2つをこのマルテから奪っている。この日の対戦を見れば、マルテはアンパイのようにも見えた。ただね、この2つの三振である意味、高橋昂はマルテに自分の持ち球を全部見せてしまったように思う。
1打席目。初球は外の真っすぐ、1球目は同じ高さでカットボールで追い込んだ。3球目も同じコースでややボール気味の球をマルテは手を出してきた。ボール気味の球に手を出すのを見れば、これで完全に外に意識付けすることに成功したと言えるだろう。後はインコースの真っすぐを一つ。フォークを投げて並行カウント。外に意識付け、インコースもあるでぇ、フォークかもよ??と完全に高橋昂が主導権を握る形で最後は外のカットボールで三振。ちょっと遅れ気味のスイングを見ると明らかに「迷い」があったように見えた。
2打席目。今度はピンチでマルテを迎えた。2死1,3塁の場面だよな。この打席のマルテは明らかに1打席目を引きずっているように見えた。初球は1打席目同様外のカットボールを見逃しでストライク。2球目、3球目は力が入ったのか真っすぐを2つ続けたが大きく外れてボール。この見逃し方を見ると真っすぐへあまり興味を示さなかったように思えた。4球目はインコースへのカットボール。これもボール気味だったけど、手を出してファール。5球目もカットボールに手を出してファール。ん~この辺からね、マルテは高橋昂のカットボールね、これに少しずつあってきている。そんな気がしてきた。恐らく會澤もそれを感じて6球目は外角低めの真っすぐを要求。これが見事に決まって見逃し三振に仕留めた。ただ、この打席の後に3打席目はちょっと怖いかも…そんな印象がアタクシの中に残ったんだよな。
そして3打席目。ここもピンチだよな。無死1,2塁。バッテリーの考えることはまず、このマルテからアウトを一つ取りたい。できれば内野ゴロゲッツーで2死3塁に漕ぎつきたいよな。と、なれば、カットボールでバットの芯を外して内野ゴロという結果を想定して配球を組み立てていくことになる。こういう打ち取り方は高橋昂の得意とするところだよな。ところが…だ、このマルテに対して打ち取りに行ったカットボールのコントロールの精度は1,2打席よりも狂ってきていた。この辺は心技ともにスタミナが限界に来ている印象だった。ピンチだしな、力も入っただろう。

それでは振りかえってみよう。初球は真っすぐ。前の打席で見逃し三振に仕留められた球よりも甘い真っすぐを見逃した。見逃し方をみると内寄りに来るカットボールを待っていたようにも見えた。2球目はカットが外に外れた。3球目は外角低めのフォークでこれを空振り。恐らくマルテの頭の中はフォークと言うのは頭に入っていなかったように思うねぇ。これでカウントは1-2と追い込んだ。ここで勝負球のインコースのカットボール。これが投げた瞬間ボールとわかるコントロールだったために見逃された。このコントロールを見た瞬間、続けてカットは怖いなぁという印象を受けた。恐らく會澤もそうだったように思う。無死1,2塁だから四球は出したくない。カットのコントロールはずれてきている。こうなるとカットを打たせてゲッツー狙いは難しいかもしれん。外の真っすぐを見せておいてフォークで落とす「三振狙い」に會澤は攻めを代えるしかないかなぁと。そんな中で投じた球は恐らく外要求だった真っすぐがど真ん中に入ってしまった。まぁそれをマルテが見事に打ち返した。非常に甘い球だったよな。マルテがこの日打ったのはこの1本だけ。後は上手くカープバッテリーが封じていたように思うけど、四番はこの1発の仕事だけで十分だよな。
髙橋昂はやはりこの一発打たれた球を引きずってしまった。大山にもヒット、続く糸原にも四球。ここで矢崎課長にマウンドを譲ることになった。悔しいよな。確かに3ランは痛いけど3点ならまだチャンスはある。ここで粘って後続を断ってほしかった。課題が残ったよな。
そして高橋昂が先発投手として7回を投げ切る投手になるにはやはりもう一つ、二つ武器が欲しいよな。ここまで長々と書いてきたけど、右打者のタイミングを微妙にずらすカットボールの「スタミナ」ね、ここはもっと磨く必要があると思うし、真っすぐのスピードがないだけに、スライダーの精度もあげていく必要があるだろう。フォークを磨くのもいい。特にフォークでカウントが取れるようになれば、打者は本当に困るだろうねぇ。その辺を磨けば打順3周り目も何とか抑えられると思う。今の状態ではどうしても3周り目に捕まってしまう。そこまでに打線が点を取ってくれればいいけど、この日のような展開ではなかなか粘り切れない。課題が見えた登板だったように思う。ただ、よく投げたとは思うし評価したいねぇ。次も頑張ってほしいよな。

打線はまたもや秋山の前に6回まで無安打。何とかならんのか??

前回の阪神戦は西、秋山を攻略し3タテ。この勢いでこの2連戦も…!?と期待していたけど、結果は西と秋山が前回登板のリベンジを果たした結果になった。相変わらず、特に秋山を全く打てない現実ね、これにイラついているカープファン同志はかなりの数いるだろうねぇ。
とにかく毎回「打ち取られ方」が同じってのが腹が立つ。どんどんストライクを投げてくる秋山の球を捕らえきれずにファールでカウントを稼がれて追い込まれ、あとはフォークか真っすぐかで迷いを抱えた状態でフルスイングできずに凡打の山を築く。追い込まれると厄介なだけに、イニングが進めば進むほど秋山の術中にはまる。ファーストストライクにどんどん手を出し、少ない球数でゲーム終盤までスイスイ行かれてしまう。毎度おなじみのパターンだよな。
この日のテレビ解説は浩二さんと石原さんだったけど、浩二さんもなんで打てないのかねぇ??と石原に質問しているシーンがあった。物凄く速い真っすぐがあるわけでもないし、強烈な決め球があるわけでもない。この日はコントロールが安定していたけど、特段「いい投手」には見えない。ただね、どうだろう??秋山を打っているチームもあるんだよな。秋山が苦手にしているのはDeNAと巨人。DeNAの防御率は2試合投げて7.71。巨人戦は5試合投げて5.48。勝ち星も1勝3敗で分が悪い。この辺を見ていると右の強打者がいるチームを苦手にしているのかなぁという印象はあるよな。この日のカープのスタメン野手8人中左打者が5人。何か色々やっていかなきゃいかんだろうねぇ。

ローテを変えて秋山をぶつけてきた矢野マジックに引っかかった??

本来なら阪神のローテーションで行けば、この日の先発は中6日のガンケル。しかし今回は金曜土曜の2連戦だ。ここで矢野監督はあえてカープが苦手にしている秋山を中5日で当ててきた。まぁ中5日なら球数もそうは投げさせられない。矢野監督の頭の中では何とかカープ打線に火を着けないようにという狙いがあったのだろう。なんせ阪神も深刻なと得点力不足に陥っている。初戦は14安打で4点、この日も13安打で4点とヒットの割には点が入らない状態が続いているよな。だから秋山に何とか相性で粘ってもらってゲームをモノにしたい。そんなゲームプランだったのだろう。
この中5日の秋山起用にカープベンチの方が頭に血が上ったのかもしれん。「打つしかないでしょ」とはゲーム前の佐々岡監督の弁。中5日で秋山をぶつけられたことに対してのコメントだった。完全に舐められたという感情が見て取れるよな。この時点で冷静さを欠いていたのかもしれん。
それがプレーに表れていたよな。とにかく早いカウントから打っていくといういつもやられているパターンで凡打の山。秋山の中5日の背景を考えると球数を投げさせる戦法の方が早くマウンドを降りてくれたようにも思う。まぁこの辺ね、阪神・矢野監督の起用が「矢野マジック」となってカープがそれに引っかかった。そんな絵になっちまったよな。

再び借金が13。なかなか減らないのは勢いを簡単に手放し、波に乗り損ねているから

この連敗で借金がまた13。阪神戦を一つでも勝っていればと悔やまれるが、DeNAとは勝率1厘差でかろうじて5位。4位の中日が借金10まで来たし、今日勝てば一桁になる。中日に先を越された感じもするよな。折角前カードでコテンパンに中日投手陣を打ちのめしたのに、その後のカードで中日は巨人に連勝、カープは阪神に連敗とカープは波に乗り切れていないよな。今日は連敗中の巨人と対戦だけど、たぶん、この日も巨人に白星を差し出してしまう。そんな気がしている。こんなふうに簡単に勢いを手放すし、結果チームのいい状態というのを持続できないでいる。誠也の一発が止まってからは2試合連続で1点しか取れていない。波が激しいよな。
個人的には波にのり、勢いをつかむチャンスは何度もあったと思う。でもみんなそれを逃がしてしまっている。この辺は佐々岡監督の勝負勘と同じで、流れが逃げそうなところを必死に止めることをせずに見過ごしてしまっている。まさに指揮官の勝負への厳しさというかね、その差なんだろうなぁと思うんだよな。この阪神とのカードを見てもそう。阪神は今、明らかに苦しんでいるのよ。それを踏み台にして前進しなきゃいかんのよ。相手の足元見るっても大事な戦略だと思う。それをいつもの苦手意識が先に来てしまうんだから、進歩なんかできやしないのよ。もったいないねぇ。
こんな戦いぶりなら、全日程終わっても数字も順位も変わらんだろう。アタクシは誠也の連続ホームランが始まったあたりから戦いぶりに借金返済、3位に迫る勢いを生む最後のチャンスが来たと思った。これを完全に逃した印象を持っている。もう残り試合を見れば「ミラクル」はあり得ないだろう。後は「意地」の問題。佐々岡監督を筆頭にまずベンチがそういった「意地」を選手たちに見せて伝えられるかどうか??そこなんだと思う。苦手をぶつけられたバタバタしているようじゃダメなのよ。困ったもんだよな。

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コメント

  1. 一禅小和尚92 より:

    いつも丁寧な返信、ありがとうございます。
    監督の任期は3年でしたよね。あってますか?
    毎年契約の更新はあるけど、オーナーは3年、あるいは5年を考えているんでしょう。あってますか?
    来年も変わらない可能性が高い。
    そこで、広島人にできるアピールは何かありますか?
    記事を読みながら考えていきます。
    これからも、よろしくお願いします。

  2. 鯉の新井 より:

    Mage さん、こんにちは。鯉の新井です。
    本当に見ていてイライラしますよね。
    秋山にもう5敗目。それも毎回同じように
    無策でただ打つだけ。岩本が今年は阪神担当で
    いつもベンチ入ってますが普通なら他の人に
    変えてみるとかしそうなものですけどねえ。
    精神的に秋山の方が優位にたっているのは
    明らかなのでリズムを崩すためにセーフティバント
    をしてみるとか阪神はエラー数が多いので転がせば
    なにか起こると思いますけどね。
    ベンチの様子が映ると河田コーチがしきりに
    佐々岡監督に話しかけてるシーンを見ますが
    あくまで想像ですがいろいろ提案はしてみるものの
    決断がつかないってとこなんでしょうね。
    先日も會澤がランナーセカンドでなんで代走出さないの
    って見てたら浅い外野へのヒットで三塁ストップに
    なったところで代走だしてるのを見ましたが
    監督のところで判断が止まっちゃうんでしょうね。
    やはり監督が変わらないと駄目なんだと実感した試合でした。

    • 鯉の新井さま
      そうなんですよ。相手のウィークポイントを突くのも大事ですし、同じ投手にやられていれば、何かを変えなきゃいけないはずなんですけど、その「当たり前」ができていないんですよね。
      SNSなんかを見ると河田ヘッドの実力に疑問符を打つ人も多いのですが、決断するのは監督ですもんね。それでも河田ヘッドは佐々岡監督を孤立させないというか、常に会話をするように心がけているようです。河田ヘッド就任時に「コーチも育てる」といった発言もありましたが、監督の面倒もみなきゃいかんというのは大変ですな(笑)
      コメント、ありがとうございました

  3. 一禅小和尚92 より:

    今日は記事のアップをいつも以上に待っていました。
    mageさんがどう表現するのかなと。

    簡単に勢いを手放す
    いい状態というのを持続できない
    誠也の一発が止まってからは、、、、
    波が激しい。
    勢いをつかむチャンスは何度もあった。逃がしてしまっている。

    弱いチームの典型と言われますよね。
    正直に言うと、
    素人なもんで、弱いチームの条件はわかってないんです。
    「選手もそんなに悪くない」ともよく言われますが、「そうかなあ?」って思ってるんですよ。これは、3連覇の時にファンになったため3連覇の時とくらべるからだと思います。
    だから、戦力は悪くないとして、さてさて、どうしてこうなるんでしょうか?
    mageさんは、
    「佐々岡監督の勝負勘
    指揮官の勝負への厳しさというかね、その差なんだろうなぁと思うんだよな」と
    そして、
    後は「意地」の問題。
    「佐々岡監督を筆頭にまずベンチがそういった「意地」を選手たちに見せて伝えられるかどうか??そこなんだと思う。」
    とも書かれてます。
    現時点で、私は(コメントだけを聞くと)
    「監督もコーチも意地があるのか❗️」
    って感じています。感じてしまうんです。
    コメント力や伝える力が不足しているだけならばいいのですが、、、

    • 一禅小和尚92さま
      佐々岡監督が緒方監督の後を引き継ぐことになった時にファンが心配していたことが今、現実となっています。とにかく佐々岡監督は発信力がない。緒方監督は終始表情を変えませんでしたが、代打策や代走などの手を打つときは畳みかけてきます。その策を見て「監督はここがポイントとみている」と選手たちも感じることができるんですね。」ゲーム前、誰に言うわけでもなく「今日も勝つぞ」と監督が言うだけで、選手たちは武者震いするものなんですよ。監督の発する発言や采配、行動ってのは選手はよく見ている。みんな監督が何を考えているのか??知りたくてしょうがないんですよ。代打で控える選手はイニング毎に自軍の投手の調子や、打順、そして相手のリリーフ陣などを見ながら自分の出番を常に模索しています。ポイントとなるイニングで監督が「ここだ」と言えばそういった選手も気持ちを込めて準備ができるものなんですよ。
      もうお亡くなりになられましたが、カープにもゆかりのある関根潤三さんは監督をやられていた時にポイントになるイニングの頭に「お前ら、ここで点を取れ」と誰に言うわけでもなくつぶやいたそうです。佐々岡監督にはそういった自身が考える「勝負所」や「ゲームのポイント」を選手たちに発信せず、ただ「がんばれ」「踏ん張れ」「何とかこの回だけは」と選手頼みになる傾向が強いですよね。攻撃も「あと1本が」と言っている間は進歩していない証拠でしょう。
      なぜ、そうなるのか??大変失礼な言い方かもしれないけど、佐々岡監督が「野球を知らない」というのも大きいかと思いますね。昨日の巨人戦でもなぜ3回に送りバントなのか??理解に苦しみました。このゲームを勝つために送りバントをしたのでしょうけど、もっと「勝てる方法」は沢山あったはず。その方法のバリエーションを持っていないというか、相手を見ていないでひとりよがりの采配を繰り出してしまう。この辺にも勝利への執念や意地、熱量の低さを感じてしまうんですよね。次期監督は発信力のある人にせめてやってほしいですね。
      コメント、ありがとうございました

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