広島坂倉将吾捕手が値千金の同点2ランを放った。「6番捕手」で先発し、2点を追う8回1死一塁から岩崎の147キロ直球を完璧にとらえ、右中間スタンドへ。16打席ぶ… – 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)
情報源: 広島坂倉、値千金同点2ラン「明日以降につなげて」 – プロ野球写真ニュース : 日刊スポーツ
もう毎年恒例になっているけどな、オープン戦の締めは大体ソフトバンクとの対戦。それまでのオープン戦の結果がいい、悪いどちらでも開幕直前にソフトバンクと当たってコテンパンにやられて開幕というパターンね、これ、辞めねぇかなぁと。開幕前に自信喪失しちゃうってのはどうかな?と(笑)。
その象徴が13日の試合。初回から猛打爆発も終わってみれば、ソフトバンクの選手層の厚さやその力に屈服させられる。日本シリーズでの対戦もそうだったけど、序盤目いっぱい攻め込んでも一つ跳ね返せばカープが勝手に崩れていく。そんなパターンを何度も見せつけられたよな。
ところが昨日の内容は終盤に一発攻勢で追いついた。まぁ勝ちきれるのが一番いいんだけど、ソフトバンク相手にこういう展開ができるようになれば、少しは苦手意識も払しょくできよう。きょうも舞台をマツダに変えての対戦。ぜひ、何が何でも勝つという姿勢を見せてほしいよな。
一応オープン戦の日程は今日で終了。どうやら開幕は4月10日、17日あたりかなというムードになってきた。17日なら1か月開くわけで、個々の調整というのはどの選手もみんな頭を悩ましているだろうねぇ。
いやいや、もうとっくに悩んでいるよ!なんて選手もいる。そんな状況にいた選手たちが昨日のゲームできっかけをつかんだり、結果が出すことができた。よかったよな。
まずは先発候補の床田。真っすぐが行かずに納得のいかない投球が続いていたよな。正捕手・會澤にも「このままでは…」とお灸をすえられた。床田本人も焦りも相当あったに違いない。
まぁ結局は開き直りというかねぇ?選手それぞれの性格もあるんだろうけど、一つのことが気になりだすと全体がグダグダになっちまう選手もいれば、それはそれ、これはこれと真っすぐが行かなくても何とか投球をまとめる選手もいる。もちろんそこには「経験」というものがベースにあるのは間違いないんだけど、実質シーズンを経験するのが2年目の床田にとって、真っすぐが行かないというのは不安以外の何物でもなかったんだろうねぇ。その真っすぐが行きはじめたとなれば、一気に状態を上げてくるかもしれんよな。
とにかく先発の席はガラ空きなんで、床田がここから一気にローテ入りを決めるチャンスは十分にあるし、床田に入って来てもらわんとにっちもさっちも行かんわけで、何とか状態を上げていってほしいもんだよな。
抑え候補の一番手と目されていながらも、その「軽さ」が露呈して信頼を失いかけていたDJ。こちらも1イニングを2三振と結果を出した。下がり続けた評価に楔をうった格好になったよな。
なんでもカーブの投げ方で佐々岡監督からアドバイスがあったとか。まぁ日本の打者との対戦はこれまでも少なかったし、まず日本の野球に慣れることからやらんといかん。
これまでどちらかと言えばアメリカでやってきたことをやってきただけ。通用する部分もあれば、「ここは日本人打者は手を出さない」「ここは日本ではストライクじゃない」といったこれまでと違った打者の反応、審判の反応に戸惑うこともあっただろう。
大体、活躍できない助っ人ってのはここでプツリとキレる。やる気をなくす選手、イラつく選手、神様のせいにして帰国する選手などなど(笑)。
カープの助っ人にアタリが多いのは、ここで切れさせないようにケアしているんだろうねぇ。もちろん、選手の性格もある。人選でも性格重視している部分がこういう局面で生きてくる。結構大事なことなんだろうねぇ。佐々岡監督のアドバイスや、コーチ・同僚の声に耳を傾け、ここに来て調子を取り戻してきたのもDJ本人の誠実さ、真面目さが生きてきたんだと思うよ。
スコットとの守護神争いをしているわけだけど、決してレベルの高い争いではないよな。二人切磋琢磨してそこにフランスワが加わってだ、レベルの高いところで守護神争い、頑張ってほしいよな。
打撃の方では、最近顔見ねぇなぁと思っていた坂倉が久々のヒット。それも同点に追いつく一発を放った。本人もホッとしているだろうねぇ。
振り返ってみれば、1軍キャンプスタート時は捕手5人体制だった。2次キャンプでベテランの石原が脱落というよりは若い捕手の実戦を見たいということで離脱。次いで中村奨成が2軍へ、オープン戦が始まってからはルーキーの石原貴が2軍へ行くことになった。
そんな中に坂倉は残っていたわけだけど、決して「捕手」としてというわけではなく「打者」として残っていた側面はあっただろう。その肝心の「打者」としての結果が出なくて、本人も焦りがあっただろうねぇ。
アピールする場がどんどんなくなっていく中、昨日のゲームで同じ東京の高校出身で目をかけてくれる先輩の誠也が代打で一発を見せた。あれで坂倉のハートに火がついたとまでは言わんけど、あの誠也の一発は坂倉に響いたかもしれん。そんな一発だったような気がするんだよな。
とにかく坂倉の打者としてのオーラというのはすごいものがある。すでにタイトルでも取ったことのあるような落ち着きと風格も感じる。ベンチとしてはやはり使いたい選手なんだろう。
捕手としてはまだ、キャッチングでポロっとやったり、バシッとキャッチできない技術的課題は多いけど、坂倉の打力で捕手となれば自然と打線に厚みが出る。引退したけど巨人の阿部のような存在になる可能性は十二分に秘めているよな。
開幕までの期間、どれだけの実戦ができるかわからんけど、坂倉にとっては非常にいい一発だったし、これで捕手の1軍ベンチ争いも面白くなってきた。坂倉にはぜひここからまくり上げてほしいもんよ。
まぁ坂倉だけじゃなく、このオープン戦でアピールできなかった選手にはチャンスが巡ってきているわけで、今のメンバーから大幅に変わる可能性だってある。ピレラが体調不良ということで安部もここぞとばかりに一発でアピールしているしな、オープン戦終わってからいつになるかわからない開幕まで、まだまだ「競争」は繰り広げられるだろう。みんないい状態で開幕を迎えてほしいよな。
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