西川離脱に一丸となった。広島の新中軸が3人で5安打4打点4得点と全得点をたたき出し、この日53歳を迎えた佐々岡監督のバースデーを勝利で祝った。11日ぶり最下位… – 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)
情報源: 広島西川離脱も新中軸4打点、佐々岡監督誕生日に花 – プロ野球写真ニュース : 日刊スポーツ
昨日は訳あって帰宅が19時半すぎ。2-0で勝っている途中経過は知っていたけど、家に帰ってみると2-2に追いつかれている。後半勝負。接戦をモノにできるかどうか。非常に興味深かった。
先発は野村祐輔と濱口。どちらが先にマウンドを降りるかというのが大きなポイントだったように思う。どちらも後ろの投手にやや不安を抱えているからねぇ。
終わってみれば終盤に勝ち越し、追加点、先発野村が8回を投げ切り、最後はフランスワが締める。「こうすれば勝てる」という内容。佐々岡監督の誕生日に花を添えたよな。
ノムスケが身に着けた「二つの大きな武器」
開幕は出遅れたものの、1軍に上がって来てからの野村の評価は非常に高い。しっかりゲームを作ってくれているよな。今季の調子の良さはどこから来るのだろうか?
内容的には2016年に16勝した時に似ている。立ち上がりの安定感、コントロールと変化球のキレ、そしてスピードは出ないものの真っすぐにもキレがあった。140キロ前後の真っすぐでも右打者の懐へズバット投げ込む度胸もあったよな。
今季の野村は非常に体調がいいのだろう。そして自分の球に自信を持って投げている。
そして、2016年と同じような出来にプラス2つの要素が野村の好投を後押ししているように思う。まぁ、これは本当にアタクシが感じているとだけどな。
一つはメンタル面。30過ぎてから「何くそ!」精神が身についたような気がする。よく審判の判定に口を尖らせてブツブツ言うシーンが今季は見受けられるよな。
野村はコントロールが生命線。球審を味方につけるか否かで投球内容が変わってくる。これまでは球審の微妙な判定を機に四球を出したり、コントロールが甘くなる場面が多かった。そしてそれをきっかけに崩れていくパターンが多い。
今季の野村はそういった場面が非常に少なくなったように思う。それは球審の判定に落ち込むことなく「何クソ!」とある意味、怒りに似た感情をその場で吐き出し、その怒りを腕の振りや「これでどうだ!!」という前向きのメンタルへ上手く変換できているように思う。ちなみにアタクシは精神科の医者ではない。ただのコンビニのオヤジである(笑)。あくまでもアタクシが見た「印象」だということは付け加えておこう。
二つ目は「スタミナ」。これも三十路を過ぎたら普通は下降線に入るんだけど、この辺は「成長」しているように思う。
もちろん野村なりの工夫はしていると思う。前にも書いたようにメンタル面を強くすることで、無駄な球を投げないようにしたり、3球勝負を心掛けているようにも思う。もちろん、見えないところでの努力もあるだろう。
ここの所は7回や8回を投げ切る場面が増えた。2016年の頃は後ろの投手がしっかりしていたので5,6回でもマウンドを降りるケースが多かったけど、今季は7回8回まで行ける。ここまで投げ切るスタミナがあるというのは本当に大きいよな。
スタメン落ちで奮起!松ちゃん3打点
西川龍馬が戦線離脱。痛いよな。それによって堂林、誠也、松ちゃんのクリーンアップを組んできた。この辺がどうでるか?注目だったよな。
このゲームに関しては非常に機能した。全得点に中軸が絡んでいる。こうすれば勝てるという要素のひとつだよな。
特に松ちゃんが3打点、上位打線が作ったチャンスを見事に「点」にした。やはり松ちゃんはこうじゃねぇとな。
先週の今頃は非常に調子が悪かった。1塁への全力疾走も怠るなど「たるんでいる」ように見えた。巨人戦ではスタメン落ち。悔しい思いをし、自分を見つめなおすいい機会だったろうねぇ。
スタメン落ち後は代打でヒットを重ねた。そして、この日のスタメン復帰。気合が入っていたことだろう。
はやり誠也の後に松ちゃんがいるというのは他球団からすれば、おっかねぇよな。これからも気を抜かずに頑張ってほしいよな。
好プレーもあれば、チョンボもある。それが野間
龍馬の代わりにセンターについたのが野間。これまで1番を打ってきた長野を差し置いてのスタメン出場。気合が入っていただろうねぇ。
打つ方では4打数2安打。守備でもホームへの好返球もあった。これまで、たまっていた鬱憤を晴らすかのような活躍だったよな。
しかし、折角アピールしておきながらも最後はチョンボで締めるのも野間らしい(笑)
8回、自身のヒットを足掛かりに菊池が送って1死2塁でクリーンナップを迎える。ここで野間は3塁へ盗塁を試みるもパットンに気づかれタッチアウト。もったいないよな。
この場面、恐らくパットンのモーションを盗んでいたというか、癖を掴んで「行ける」という確信はあっただろう。3盗というのは120%成功する自信がなきゃやっちゃダメ。あそこでスタートを切ったということはそれなりの確信があったに違いない。
しかし、ちょっと早すぎた。もうワンクッション置けば行けただろうけどな、結局は野間はあわてんぼうなんだよな(笑)
それにパットンが気づいた瞬間に野間は止まってしまったよな。あそこ、もうどうにでもなれ!と3塁へ走っておけば、タッチプレーだし何が起こるかわからない。結局は中途半端に終わっちまった。まぁ野間らしいと言えば野間らしいんだけどな。この辺をしっかりやらんと龍馬がいない間はチャンスなんだからな、頑張ってほしいよな。
狙って放り込んだ誠也の「これぞ4番弾」
野間のチョンボで1点差のまま9回。当然最後はフランスワで締める予定ではあるが、1点差では心もとない。やはり9回表に追加点が欲しいところだよな。
そういう場面で誠也が貴重な一発を打った。さすが4番。ここでの1点は非常にデカい。それを知っているからこそ「狙って放り込んだ」一打だったよな。
もう外寄りの高めの球を待っていたように思う。それをバットに乗せてスタンドに運ぶように打った。もうこれは狙っていた言っていいだろう。
そして、誠也はすでに「こう打てばスタンドに入る」という技術は持っているのだろうねぇ。もちろんそういう打撃を毎打席やろうとすればフォームを崩す。ここぞという場面では自分の打撃を崩しても一発放り込む覚悟で打席に入ったんだろうねぇ。放り込める球が来なければしょうがないくらいのつもりでもいたんだと思う。
ホームランの打ち方を身に着けている打者というのはそうはいない。今、若手の4番打者がどんどん出てきているけど、ヤクルトの村上や巨人の岡本は若さとパワーでしっかり振ってその結果がホームランという印象がまだ強い。
阪神・大山は少しコツをつかんでいるように思うけど、まだまだといった感じ。
誠也は外の高めの甘い球は左中間に放り込むコツを心得ているように思う。このボールをこういう角度で打ち上げればスタンドインできるという技術があると思う。
これに似た打撃をしていたのは巨人の阿部慎之助2軍監督。甘めのインコース気味の変化球や、外の甘めの速球系を左方向へホームランを打つ技術を持っていたように思う。通算本塁打数はそれを物語っているよな。ベテランになってパワー不足を技術で補えることができなければホームラン数は伸びないからねぇ。
話は脱線したけどね、この誠也の一発は9回を締めるフランスワには非常に大きな援護点になっただろう。結果は危なげなくゲームをクローズしてくれた。これぞ4番の一発。やはり効果はバツグンだよな。
勝利の手本のようなゲームができたのは大きい。地味だけどきっかけに
チームが乗ってくる要素というのは色々あると思う。
3連覇時代は「逆転の広島」と他球団から恐れられていたように、野手が打ちまくっていたよな。このイメージが定着することでカープはゲーム前からアドバンテージがあったように思う。特にマツダでは中日や巨人といったチームは試合開始前から戦意喪失といった感じだった。これが「乗れる」要因になったよな。マツダでは負けないというおまじないがあった。
連続してサヨナラ勝ちを収めるのも勢いがつく。しかし今季カープはサヨナラ勝ちがないよな。負けはあってもさ(笑)これじゃ乗れない。
でも、他にも方法はあると思う。それは地味だけど、こうすれば勝てるという野球を続けること。勝利の手本のような勝ち方を続けることも大事なことのように思う。
昨日のゲームのような展開は相手にとっては非常にイヤなものなんだよな。
先発が踏ん張ってクオリティスタート、上位打線がチャンスを作り中軸がランナーをかえす。四番の効果的な一発やタイムリー、そしてクローザーがしっかり締める。こういう野球を続けるのもチームが勢いを増すきっかけになると思う。
カープは6連戦を戦える先発の頭数は揃っているよな。野村が安定した力を出してくれているし、森下と大瀬良もそういった投球が可能。遠藤も長いイニングを投げ切るだけの心技体が備わりつつある。
そうなると後は九里とジョンソンとなる。この2人がある程度ゲームを作れるようになると、勢いがつく可能性は十分にあると思う。
巨人に3連勝して、一つ負けたけど、いい形で星を取り返したよな。なので、今日のジョンソンの登板というのは今後カープに火がつくかどうかの大事なゲームのように思う。
ジョンソンも一つ勝ちがつけば変わると思うよ。できれば序盤から打線爆発で行きたいところだよな。
今日のゲームのカギは前回やられた井納を打線が早くつぶせるかどうか?こういった角度で注目したいよな。
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