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九里8回続投は今季初めての佐々岡監督の「メッセージ」。これを「酷使」とするのはいかがなものか?

Mageちゃんの「熱視線」
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 「中日5-0広島」(1日、ナゴヤドーム) 広島の九里亜蓮投手が7回2/3を9安打5失点で4敗目を喫した。球数は今季最多の142球だった。

情報源: 広島・九里、誕生日勝利ならず…八回に失点「最後まで投げきれなかった事が悔しい」

13連戦の初戦。同志の皆様も様々な想いで迎えられれたことでしょうなぁ。ここから逆襲を願う者、おっかなくて見てられない者、色々でしょうなぁ。

アタクシは昨日の記事で書いたように、この連戦でカープをはじめとしたセリーグの順位が大体決まってきそうな気がしている。ここに取り残されないようにするために、死に物狂いで行かなきゃいかんと思っていた。

勝敗次第では巨人が一人で突っ走る可能性は非常に高い。そして巨人が突っ走れば、下位球団の自力優勝がなくなってくる。こういう連戦だよな。

さて、13連戦の初戦。カープは「死に物狂い」の闘いができたのだろうか?

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好調大野に対してオール右打線で挑む愚

しかしなぜ、毎度おなじみのことをやっているのか?スタメンを見た時に腹が立った。

中日先発の大野は現在4試合連続完投中。今、乗りに乗っている投手だよな。真っすぐとツーシームのコンビネーション、特に右打者に食い込んでくるクロスファーイヤーが真っすぐなのか落ちるのか本当に判断が難しい。

報道でも言われているように大野は右打者よりも左打者の方が被打率が高い。そういうデータがあるにもかかわらず「ウチは右の方が打っているから」という理由でオール右打線。自己満もいい加減にしろと言いたいよな。

大事なことは相手の大野がどう思うのか?嫌がることをやっていかないと打ち崩せないだろうに。

例えば誠也の前に左を置くとか、左を下位打線で二人並べるとかね、アクセントは絶対必要だと思うんだよな。ずっと右打者なら、的も変わらない。目先を変えたり変化をつけることも大野攻略のカギになるとは考えないのだろうか?困ったもんだよな。

大野が被打率が左打者の方が高いのは右打者のインコース、左打者のアウトコースの球、速球系の球を逆方向に当てに行けるからなんだと思う。右打者にはインコースに来てそのまま来るか、落ちるかなのでどうしても引っ張りに行く。これで術中にはまるのよ。この日カープが打ったヒットはメヒアが外の球を合わせて右方向へヒット。後は「左打者」の坂倉。はっきり言ってベンチが大野攻略法で導き出した右打線は「大失敗」だよな。

九里の8回続投、142球で敗戦投手に批判

先発はアタクシの「推しメン」九里亜蓮。まぁずっとローテは守ってくれてはいるものの黒星先行。火曜日の勝率が悪いのもこの九里が勝ててないというのがある。この日は誕生日ということ気合も入ったかな?

個人的感想は今回の登板は非常に落ち着いていたし、打者を観察しながら投げていたと思う。特に右打者のアウトコースのコントロールが決まっていたように思う。

それと相対する大野の出来に刺激された部分もあるだろう。まぁ先に先制を許してしまったのは今の九里にとっては大きな課題が露呈した形になったけど、この素晴らしい投手戦を演じてくれたというのは九里にとって、今季経験したことのない充実感や悔しさを味わった。これは九里にとって非常に大きいように思う。

さて、8回表を終わって0-2。九里は7回を投げ切った。2失点はしたものの7回を投げ切った。ここでお役御免となってもいいと思う。しかし佐々岡監督は8回のマウンドに九里を送り出した。

負けているのに先発を引っ張るとは何事だ!?なんてぇ声が聞こえてきそう。

その九里が8回表、「あと一人」抑えれば投げ切れるところである意味力尽きたよな。

それも先頭の大島、平田を打ち取ってツーアウトまで漕ぎつけた。続くアルモンテにヒットを打たれ、ビシエドには10球粘られて四球。九里のスタミナをどんどん奪っていく。この時点で129球を投じた。

ここで九里、ご苦労さんと感じた同志も多いだろうねぇ。しかし佐々岡監督は腰を上げることはなかった。

続く高橋周。九里はボールがばらつく。それでも何とかフルカウントまでカウントを戻した。そして九里の投じた136球目。3点目を許すタイムリーになった。

それでも佐々岡監督は腕を組んで立ち上がらない。続投だよな。

続く阿部にもフルカウント。142球目を打たれて5点目。とうとうここで佐々岡監督は重い腰を上げた。

交代のタイミングは沢山あった。最後は打たれて142球という球数で8回を投げ切れずマウンドを降りた。どうせ負けるならなぜこんなに投げさせるのか?続投を指示した佐々岡監督への批判の声がSNSを中心に渦巻いている。

この時によく言われるのが、これを機に九里が故障したらどうしてくれるんだ!?というフレーズね。これはアタクシは非常に嫌いだねぇ。プロ野球選手をバカにしていると思う。

消防士にヤケドするから火事場に行くなといっているようなもの

この九里の続投劇は佐々岡監督のメッセージが込められていた。それを九里はしっかり読み取って8回のマウンドに上がった。このメッセージについては後で書くけどね、ここまでいい投球をしたならば、大野に投げ勝ちたい。その気持ちは九里にはあったと思う。佐々岡監督の意図と九里の気持ちが一致した。だから投げさせたんだと思うわけよ。

確かに現代のスポーツ科学の進歩というのは素晴らしい。当然、球数を投げることで肩やヒジに大きな負担がかかり選手生命が短くなる。だから今のプロ野球は分業制をとっているよな。これに関してはアタクシは異論はない。

でも、大事にされるのは先発投手ばかり。ブルペン陣はいつ来るかわからない出番に備えて、肩を作る。ほぼ毎日投げているだろう。そして2連投、3連投は当たり前。特にクローザーは勝てば勝つほど登板が増える。でも、ここには当然のように投げすぎといった批判は少ないよな。

1週間に一度の登板の先発投手。九里は前回は60球で降板している。そら中継ぎは大変だよな。

でも彼らは黙々と投げる。文句を言わずに投げる。これをスポーツ界は旧態依然とした軍隊方式で上からやれと言われればやらざるを得ない。そんな考えを持っている方からあすればある意味「パワハラ」だというのもいるだろう。

でも団体競技のスポーツはどんな競技でも誰かが「無理」をしないと成り立たない側面がある。これを批判するのはナンセンスだし、こと勝ち負けを決める上では重要なポイントなんだと思うんだよな。

それにプロ野球選手は1軍で投げてナンボよ。黒田さんも言っていたように「今日で最後」「明日投げられなくなってもいい」と。これは黒田さんだけではなく厳しいプロの世界で生き残っていくためには必要な要素だよ?それを外野から「投げすぎだ」「故障したらどうする?」なんてぇ話はたとえファンとしても大きなお世話よ。彼らは必死に投げているんだよ。明日のことなど考えずにチームの勝利の為に投げているのよ。

そんなに投手に投げるなというのはね、「消防士にヤケドするから火事場に行くな」。兵隊さんに「死ぬかもしれないから戦場に行くな」と言ってるのと同じ。

彼らは命を懸けて仕事を全うする誓いを立てて日々訓練し、現場へ駆けつける。その覚悟はとうにできているのよ。それに対してそう言うことをいうのが優しさだと思ったら大間違い。それこそ彼らの誓いを踏みにじる行為。馬鹿にするのもいい加減にしろという感じなんだよな。

また、昭和生まれのオヤジが変なことを言っていると思われそうだがね、大事なことのように思うよ。彼らは立派なプロ野球選手。力の限りチームの為、ファンの為に体を張っている。そこを忘れちゃいけないよ。

九里続投は佐々岡監督が初めて発したメッセージ。その送信先は!?

8回のマウンドに九里を送り出した時にアタクシはピンと来た。この続投は佐々岡監督が九里はもちろんのことチームに発したメッセージなんだろうと。その意図は二つ。

一つは好投をしている九里に何とか白星をという親心。この時点ではまだ2点差。ワンチャンスだよな。8回を投げ切れば、9回勝越すと九里に待望の白星が手に入る。8回踏ん張って、その権利をしっかりもぎ取って来い!そういうメッセージだと思う。

その意図は九里に十分伝わっていただろう。そして3点差にされても「まだまだ」という気持ちも伝わっただろう。九里もこの気持ちに応えるべく、必死に投げた。九里だってこのまま降りるわけにはいかない。男の意地だよな。

結果は5点差に広げられてマウンドを降りた。九里を責めるものはいないだろう。本当によく投げたもんな。

でも九里の中に「負けた」というよりは「投げ切れなかった」「あとアウトひとつが取れなかった」という、そっちの方の悔しさがこみ上げてきただろう。今季一番悔しい降板だったに違いない。決して「佐々岡の野郎、ここまで俺を投げさせやがって!」という悔しさではないはず。本当の悔しさ。自分に対しての悔しさ。これを味わうことは絶対に成長の糧になる。九里が今季見せるマウンドでの姿をみて一番失われていたのがこの気持ちのような気がする。

佐々岡監督はなんとか九里に白星をつけてあげたい。好投に報いてあげたい。そういう親心的なメッセージがあったように思う。それに応えられなかった九里は大きな悔しさを経験した。大事なことだと思うよ。

そして九里続投の采配は野手陣へのメッセージでもあったように思う。

九里がこれだけいい投球をしている。お前ら、この九里に黒星をつけさせていいかい??というメッセージであったように思えた。恐らく野手陣も感じ取っていただろう。個人的にはこういうのは非常に大事なことのように思う。

なぜならこういうメッセージは投手の頑張りや、野手の頑張りといったものをベンチが共感できて初めて発することができるもの。毎試合そんなチャンスがあるわけではないのよ。年に数試合だろうねぇ。

カープは遅ればせながらペナントを折り返した時点で佐々岡監督が初めてそういうメッセージを出したように思う。

昨日のゲームは結果が出なかったけど、案外、今日から変わってくるような気がしている。まぁ9割がた願望だけどな(笑)。

さて、今日明日連敗して巨人が連勝すれば自力優勝の可能性が消滅するそうな。まぁこの時期に連敗しているようではそれも致し方ない。ただ、決してあきらめた野球はしてほしくないよな。

このゲームで発した佐々岡監督のメッセージね、チームがどんな反響を示すのか?今日のゲームの見どころはここに尽きるような気がする。さて、どう出ますかな?

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コメント

  1. h,k より:

    久里投手は7回で変えるべきでした。ご苦労様でした。しかし投手の酷使はやめるべきです。かって中日のエースだった権藤。権藤、権藤、雨、権藤と言われた投手です。通算5年実質3年で終わりました。(金田正一投手は奇跡の投手です)。100球で交代は現代の常識です。科学的データも出ています。選手の身体を大切にしましょう。

    • h.kさま。こんにちは。初めまして。

      おっしゃりたいことはよくわかります。かつての権藤さんや稲尾さんのような使い方をすれば、それは短いプロ生活で終わるでしょう。太く短い野球人生か?細く長い野球人生かは人それぞれですが、権藤さんや稲尾さんが酷使で引退が早まったことに愚痴を言ったり、不平を言ったという記事やニュースは聞いたことがありません。恐らくご自身である程度納得できた野球人生ではなかったのではないでしょう?アタクシはそれも考え方のひとつだと思います。

      それと現代の野球の酷使と昭和30年代、40年代のチーム編成はあまりにも比較対象が違いすぎのようにも感じます。
      九里に関しては、彼らのような使い方をしているわけではないし、今後は昨日のような引っ張り方はそう頻繁にはやらないでしょう。

      確かに100球で交代は常識かもしれませんし、データがあると納得させようとすることは否定しません。選手の体を大切にするもの同感です。でも球数だけでその投手の野球人生の寿命で決まるものでしょうか?結局は1軍で投げて活躍してなんぼですよ。昨日の登板で九里の投手人生にはプラスになったとアタクシは思います。そこを強調したかった記事でした。

      それに記事にも書いてあるように、先発投手より中継ぎ投手の方が酷使されていると思います。アタクシはh,kさんのようなデータを持っていませんが、先発でずっとやっている投手よりも中継ぎで投げている投手の方が調子の維持(毎年安定した成績があげられない)や投手生命は短いように感じます。彼らを酷使しないためにも先発投手が時には100球、120球投げなきゃならん日も必要なのではないでしょうかねぇ?選手枠、1軍登録枠が決まっている以上は。h,Kさまは中継ぎの酷使に関してはいかがお考えでしょうか?例えば1日何球とか連投は何回までとか、今後の為にデータがあれば教えていただけと大変参考になります。

      コメント、ありがとうございました。

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