ゲーム開始10分前の中止発表に見るカープ球団の手前勝手経営

 広島―巨人戦は午後5時50分に雨天中止が発表された。

情報源: 【広島】マツダスタジアムの巨人戦が雨天中止…17時50分発表 今季から先発転向の岡本駿の初勝利はお預け 2日の敵地ヤクルト戦で7回無失点も勝ち負けつかず – スポーツ報知

昨日の巨人戦は雨で中止。それも17時50分に発表。試合開始10分前だぜ!?この日のプレーボールを雨に打たれながらもゲームを心待ちにしていたファンの皆様は本当に気の毒だよな。まぁもちろんチケットの払い戻しはあるんだろうけど、球場までの交通費や試合前に腹ごしらえと食べたカープうどん代まで面倒見てくれるわけではない。ファンは少なからず試合を見る前提で消費行動を起こしているわけで、この中止の「やり方」ね、ちょっと手前勝手すぎねえか??「誠に勝ってではございますが…」といえば済む、そんな姿勢でいるからファンも足が遠のくんじゃないのかねぇ??

確かにカープの場合、多少雨が降っていてもゲームを強行するのはカープファンなら誰でも知っている(笑)。この辺は球団の「経営」に関わっていることが一番影響しているだろう。中止になれば日程がシーズン後半に回されて今ほどの集客が見込めない。払い戻しをなるべくならやりたくない、次の日から関東遠征でマツダでゲームがないから食材が無駄になる、新たな日程が追加になれば、チケットの印刷代や警備員などの人件費の増加、そして選手の移動にかかる費用の増加、まぁ様々な「経費」がかかる。この辺の支出をなるべく抑えて「黒字経営」を目指すのがカープの経営方針。そこにはファンの想いや選手のコンディションやモチベーションといったものが全くと言っていいほど視界に入っていない。本当に手前勝手。困ったもんだよな。

巨人戦でも目立つ空席

SNSを覗けばマツダスタジアムの空席についてのポストが目立つようになってきた。この巨人とのカードも内野席の空席が目立った。空席というよりも外野寄りのブロックが「空っぽ」だったよな。この巨人戦に限らず新井カープになってからは平日はどのカードも空席が目立つよな。
黒田さん、新井監督が復帰したあたりからマツダのチケットはなかなか取りづらかった。転売目的が多く本当に行きたい人が行けない、もしくは高額なお金を払ってという異常事態だった。その頃に比べれば「健全」ではあるんだろうけど、どのチームも連日たくさんのファンが詰めかけている中、広島だけ取り残されている、そんな気持ちのカープファン同志も多いだろうねぇ。

SNSでは「勝つことが最大のファンサービス」「ファンサービスの質が悪い」「新井カープの野球がつまらない」などなど様々なポストが散見させる。まぁどれも正解なんだろうねぇ。

時代とともに変わるプロ野球

カープが広島に誕生したのが1949年。今から77年前だ。その頃のプロ野球は1リーグ制で球界再編が起こりカープが誕生。翌1950年から今と同じ2リーグ制になった。
その頃からプロ野球は親会社があり、その親会社が自社の宣伝や戦略的意図を目的としてチームを所有していた。時代を感じるなぁと思うのはこの頃は映画会社がプロ野球チームを持っていた。大映や松竹、東映といった会社だ。ただ、やはりプロスポーツ球団の経営に関してはド素人だし、球団を持っているメリットがなかなか感じられなかったのだろう。即座に手放す親会社が多かった。

次にマスコミだ。今でいうオールドメディアだ。今では巨人(読売)と中日(中日)くらいしか残っていないけど、以前は毎日新聞(毎日オリオンズ今のロッテマリーンズ)や西日本新聞(西鉄と共同、今の西武ライオンズ)といった新聞社だ。当然自社の新聞を売るための戦略的意図からの所有だったことが想像できるよな。
横浜をTBSが仕方なく所有したけど、長続きはせずDeNAに売却した。

そして電鉄会社。自社の沿線に球場を作り、路線の利用客を増やす戦略。今では阪神と西武しか残っていないけど、かつては近鉄、南海、阪急、東急、西鉄、国鉄とプロ野球の中心にいたことは間違いないよな。

時代は移り行き選手の年俸も高額になり、球団経営に旨みがなくなってくると次々と電鉄会社は撤退をしていった。阪急がオリックスに、南海がダイエー、そしてソフトバンク、近鉄は消滅しオリックスと合併した。

プロ野球12球団を見渡すとIT企業の名前も増えてきた。楽天やDeNAが得意のITを駆使してマーケティングなどを強化。集客に成功している。こうしてみるとプロ野球も色々と変わってきたよな。

カープは何も変わっていない??

さて、僕らのカープだ。1949年に球団創設。親会社を持たない市民球団として誕生するも、その後は慢性的な資金難でチーム強化どころではなく、綱渡りの経営が続いた。そのカープを支えるべく市民から「たる募金」を募り、セ・リーグの加盟金を支払った話は有名だよな。
ようやく親会社というかカープを面倒見てくれる企業が現れたのが1968年東洋工業(現マツダ)の創業家3代目・松田恒次さんがオーナーとなり「広島東洋カープ」となり、今のハジメちゃんは恒次さんの孫で3代目だ。アタクシが1969年生まれだから、松田家支配は58年目。ずーっと変わっていないんだよな。

他球団はビジネス カープは??

他球団は親会社の宣伝や戦略的意図で球団を所有していたけど、今はそういった意味合いが薄くなり、今やプロスポーツビジネスとして姿を変えてきている。巨人は伝統を背景に今は強さよりも「ブランド」として価値を高めているように思うし、日ハムも新球場を背景にファンサービスを徹底し成功している。DeNAもハマスタの座席を増設し、観客動員を増やしている。そして、新しいファン層の獲得にも力を入れているし、かつてはグッズ販売はカープが先を行っていたけど、今では少し時代遅れ感が否めない。

カープの松田元オーナーは相変わらず「広島にカープを残すこと」を目的としている。強さとか補強とか、先端を行くとか、そういったことではなく、あくまでも黒字経営でカープを広島に残すことだけを目的としている。そら、ビジネスとして頑張っている球団と差がつくのは当然だろうねぇ。

そしてカープはその「広島にカープを残すこと」を旗印に地元では最強コンテンツとして重宝されている。そして松田カープはそこに胡坐をかいて悦に浸っている。それで満足している。それだけなのよ。不満に思うファンの事なんか関係ないし、チームの勝敗も気にしない。だから成績不振の監督をいつまでもやらせるし、補強もせずに「若手の育成」を掲げるだけ。強くすることにお金は使わない。むしろ優勝されたら選手の年俸も上がるし、金がかかるから困る。そんな姿勢をずーっと続けている。
昨日の中止も典型的な「殿様商売」。足を運んだファン、ケガのリスクを負いながらプレーする選手の事なんかこれっぽっちも考えていない。だから雨でも平気でゲームを行うし、開始10分前に平気で中止なのよ。

いや、先代の耕平オーナーは選手たちをかわいがり、選手たちの写真をたくさん残していたし、好々爺でカープを、ファンを大事にしてきたイメージがある。江夏を獲得しチーム初の日本一にもなった。それなりに大型トレードはよくやっていたしな、金がないならないなりチーム強化はしてくれていた。
その耕平オーナーも年齢とともに衰えはじめ、1985年にハジメちゃんをオーナー代行に任命。ハジメちゃんがオーナーになったのは2002年だけど、それは耕平オーナーがなくなったから。実際は1985年からハジメちゃんがオーナー業をやっていたといっていいだろう。

カープが最後の日本一になったのは1984年。つまりハジメちゃんが実権を握ってから一度も日本一になっていない。それなのにカープのオーナーとして君臨し続け、生きてる限りはずっとオーナーであり続ける。広島にカープを存在させることだけでだ。

フランチャイズが変わった球団は沢山ある。福岡にいたライオンズが埼玉・所沢に移転し一時代を築いた。この時点で九州にプロ野球球団がなくなった。大阪をフランチャイズとしていた南海がダイエーに買われるまでの10年間、九州のファンは寂しい思いをした。そしてダイエーが福岡に移転し、ソフトバンクが引継ぎ、これまで常に強いチームを作ってきているし、球場も満員だ。素晴らしいよな。

ジプシー球団だったロッテ。最初は東京だったかな??その後仙台、川崎と流れ流れて千葉に落ち着いた。今や千葉県民にとってなくてはならない存在になっているよな。
日ハムも後楽園・東京ドームを巨人と共用していたけど、一念発起、北海道へ移転した。エスコンフィールドは連日満員だ。そして若いチームで力をつけてきている。北海道のファンは楽しみだよな。こうしてみるとカープは逆に広島に固執することでどんどん力を落としている、人気がなくなってきている、そんな分析もできそうだよな。

確かにアタクシはカープ球団誕生の意義に心を打たれたし、特異性のある球団運営には一定に理解をしている。でもなぜ、カープファンになったかといえば、それは「強かったから」。そして当時のカープファンの熱、愛情の大きさに感動したからに他ならない。

今のカープに、そしてカープファンにそれを感じ取ることができなくなってきている。だからあまりゲームも最初から最後まで見ることはなくなった。今季のように勝っていても9回にやられるケースはあるけど、序盤から負けていればそのままいってしまうしな、一言で言えば「応援のし甲斐がない」ということだと思う。同じような気持ちになっているファンは多いだろうし、マツダの空席がそれを物語っていると思う。本当に経営から掘り起こしていかないとこの球団は変わらないだろう。誰かいい人いないだろうかねぇ。

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