対阪神6勝19敗で13個の貯金を献上し優勝に貢献!?優しいだけでは勝てないよとマツダの空席が申しております

情報源: 広島・新井監督 阪神戦は6勝19敗で終了「すべての面において力の差を感じさせられた」「我慢してやっていくしかない」

優勝するチームというのは必ずと言っていいほど「お得意さん」の存在がある。今季セ・リーグをぶっちぎりで優勝した阪神にとってカープは「大得意」といった存在になってしまった。まぁカープだけではなく阪神は対巨人に17勝8敗、DeNAにも13勝7敗、ヤクルトにも今のところ14勝7敗だけど、カープには19勝6敗と阪神はカープだけで13個の貯金を作っている。まぁこういった大得意がいれば優勝に近いというのは当然だし、カープが来期以降、せめてAクラスというならば、こうした相手を作っては絶対にダメだろう。
面白いのはカープが勝ち越している中日が阪神との対戦成績がこれまで11勝11敗と五分の成績。興味深いよな。

折角の追い上げもたった1球で

阪神の先発はカープが大の苦手にしている大竹。まぁこの日も大竹の前に得点はしたものの白星を献上。大竹もカープ戦だけで6勝と大得意だ。大竹は対カープというだけでプロのメシが食える。カープにお歳暮でも送った方がいいだろう(笑)。

ただ、このゲームの前半はカープ打線が食い下がった。カープの得点パターンは下位打線でチャンスを作り1番~3番が打点を上げる。このパターンが5回にはまったよな。菊池のヒットを皮切りに石原の死球、代打二俣は三振に倒れるも1番中村奨がワンバンしそうな球をしぶとくレフト前に転がし1点。ファビアンも気持ちでレフト前に落とすヒットで2点目。1点差まで詰め寄った。カープがこういう形で点を重ねれば重ねるほど相手の頭に残り、下位打線からでも「気が抜けぬ」となる。こういう「印象」を刷り込む意味でも上位打線の固定は強いチームを作る上で必要なこと。まぁ毎度毎度だけど、これは新井カープに言い続けたいねぇ。
これでゲームになるかと思いきやたった1球でゲームが決まってしまったよな。先発の髙からバトンをもらった中﨑が6回表ヘルナンデスに投じたど真ん中の球をレフトスタンドに運ばれた。この1球で「今日はダメ」と悟ったカープファン同志も多かっただろう。せっかくの追い上げムードが一気にしぼむ。弱いチームが作りやすい「展開」になってしまったよな。
アタクシもここで観戦を辞めた。寝る前に経過を見ると「やはり」その後も点を重ねられ、攻撃は5回の2点のみ。もう、見なくても結果が、展開がわかってしまう「新井カープの野球がつまらない」典型的なゲームだったよな。

髙は苦しみながらも5回3失点

カープ先発は2年目の髙。どうだろう!?今のカープ先発陣で一番頼りになる、勝てそうな存在だよな。しかし各球団も研究してくる。これまで通りうまくいかない場面も多かったよな。2回は3連打で無死満塁のピンチを背負うも最後は近本を空振り三振に仕留めてピンチをしのいだ。この辺のピンチになってもバタバタせずにしっかり時間をかけてピンチをしのぐってのは大したものだと思う。秋季練習や自主トレ、春のキャンプを経て来季のマウンドが今から楽しみだよな。

新井・藤井体制で対阪神27勝46敗2分

新井監督就任3年目。就任と同時にヘッドコーチとして引っ張ってきた藤井ヘッドと「阪神OB」の横顔を持つ体制で注目された「対阪神」の成績は3年で27勝46敗2分の借金19。「阪神OB」という要素はあまり効果がなかったといっていいだろう。
新井監督の去就が注目されているけど、藤井ヘッドは今季責任を取る形になるだろう。まぁカープだからどうなるかはわからんけどな(笑)
新井監督就任時に「外部の血」が導入されたのを喜んだことを覚えている。藤井ヘッドを筆頭に新井良太コーチ、福地コーチのカープ復帰も期待を抱かせた。良太コーチと福地コーチはファーム担当だけど、今の1軍の顔ぶれを見ればその辺の成果はそれなりに出ているんだと思う。しかし肝心の1軍に関しては「緩さ」ばかりが目立つような気がしている。まぁ日頃から緩ければ勝負所でボロが出るのは当然だろう。昨日のゲームも追い上げムードが一気にしぼんでしまう、勝負の9月に大型連敗をしてしまう、選手の起用法にも一貫性がなく、アタクシもこのブログで「チーム作り」が3年たってもできていないと何度も嘆き節を披露してきた。外から人を呼んでも結局は「仲良しクラブ」の域を出ることがなかったといってもいいだろうねぇ。

勝つためには「厳しさ」は絶対に必要

「今はそういう時代ではない」。アタクシは昭和生まれで成人まで「昭和」を生きてきた。最近は「昭和」を古臭かったり、今のようにうるさくなく「何でもあり」の時代で令和時代の人々は否定的な言葉として使われることが多くなってきている。まぁそれはしょうがないだろう。若い人は「昭和」を生きていないんだから。鬼滅の刃がヒットしているけど、あれは大正時代が舞台。もう大正生まれなんてほとんどいないから、大正生まれの人がどんな考え方を持っているのかというサンプルがないからな、美化されて表現される。昭和もアタクシのような40年代生まれが絶滅したら少しはいいこと言ってもらえるんじゃないかなぁと。だから、今は言わせておけと思っている(笑)。

昭和の時代、特に体育会系は「根性論」がはびこっていた。そこから「体罰」や「しごき」なんてぇのが生まれたのだろう。練習中に水を飲むな!!なんてのは根性論の典型。今の時代は絶対にダメとなっているし、アタクシも「体罰」や「しごき」には抵抗感を持っていたのでいい時代にはなったのだろう。ただ、「根性論」までは否定しないし、勝負事には絶対必要なことだと思う。だから優しい時代になっても「厳しさ」ってのは失ってはいけないのかなぁと。

今季優勝した阪神・藤川監督は就任1年目だ。監督としての力量に関しては阪神ファンの方にお任せするとして、他球団のファンから見ると2年で強いチームを作った岡田前監督の後というのはやりづらかったんじゃないかなぁと。自分のカラーに染めるにはある程度チームの力が落ちて過渡期に就任して自分なりのチームを作っていく方がやりやすさはあるんだろうと。それでも藤川監督は阪神をぶっちぎりのリーグ優勝に導いた。この手腕は素晴らしいと思う。監督というのは戦力をうまく使って力を発揮させて勝利に導くことが仕事。かつての巨人はFAで他球団の主力選手をかき集めたりした時代もあったが、なかなか勝てなかった。結局は監督としての手腕を望まれて原監督が長きに渡って巨人の監督を務めることになったし、やはり監督というのは人寄せパンダやスター選手の引退後のポストといった意味合いではうまくいかない。監督としての資質ってのは絶対に必要だよな。その資質の一つとしてアタクシは「厳しさ」は絶対に必要な要素だと思う。

藤川監督は就任時に「力がないベテランは必要ない」といった厳しい発言が話題になった。どっかの赤い帽子の監督の「カープは家族」といった発言とは対照的だよな。もちろんそれぞれの監督の性格や自身が持つ監督像がベースになって色々と考え方や発言に反映されているんだろうけど、チームを率いていくうえで何かしらの厳しさを発することができるか否かってのは結構大きいような気がする。
同じく就任1年目で優勝した巨人・阿部監督も厳しい監督だし、カープが3連覇した緒方監督も厳しい監督だった。やはりどこかで「厳しさ」というのはチームを率いていくうえで必要な要素なんだろうねぇ。普段は甘くていきなり怠慢走塁に怒って交代させたりってのはあまり効果がなくむしろ「しこり」を残したりするもの。一貫した「厳しさ」を持続するのは大変なことだろうけど、それを貫ける人でないと監督業は難しいのかもしれんねぇ。

まぁこの緩さ、優しさが新井監督の「売り」ではあったし、それを当初はほとんどのカープファンが受け入れた。しかし、年を追うたびにチームが劣化してきていることにほとんどのカープファンが気づき始めた。それだけではダメなんだとね。
個人的には新井監督のやり方は嫌いじゃない。むしろ今の時代、これで勝てることができれば、それは素晴らしいのだろう。新井監督が来季も指揮を執るかは不明だけど、もし来季も指揮を執るなら、新井監督とは正反対の参謀は必要なのかなぁと。いつの時代にも組織を引き締める「悪役」ね、そういう存在がむしろ新井監督を引き立てるような気がしている。まだ残りゲームあるけどね、ファンの気持ちは来季に向いている。それはドル箱カードの阪神戦であるにもかかわらず、空席が目立ったマツダスタジアムの光景がそれを物語っている。さぁて、カープ球団はどうするのか??注目だよな。

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