中村奨の一発で連敗ストップ!!小園もライバルの目の前で猛打賞!!髙も好投で感じる「希望の光」

「巨人2-3広島」(11日、東京ドーム) 広島の連敗が6でストップ。新井貴浩監督は中村奨成外野手の決勝弾を「値千金のホームラン」と絶賛した。

情報源: 広島 新井監督は中村奨を絶賛「値千金のホームラン」先発・高には「ゆくゆくは山崎投手に投げ勝てる投手になってもらいたい」

勝負の9月。カープは6連敗と厳しい状況だけど、実は他球団も最後の追い込みでいろんな意味で厳しくなってきている。昨日の巨人もブルペンの厳しさが負けにつながったように見える。この3連戦はすべて接戦。初戦は巨人が床田を攻め立てて6点を奪うもカープが徐々に追い上げてという展開で先発戸郷が5回で降板、2戦目も松本が5回で降板。巨人自慢のダブルクローザー大勢・マルチネスが連投。この日も接戦で山崎伊が好投も中5日ということで6回降板。連投の大勢がベンチから外れた。
本来なら9回表のマウンドに大勢かマルチネスが上がっていれば、この日のヒーロー中村奨の一発はなかったかもしれん。この辺は勝負の9月、巨人・阿部監督はまだまだ「最後のムチ」は打たんかった。この辺が今後の順位争いにどう出るのか??ちょっと注目している。

髙 連日の好投で来季は「開幕候補!?」

カープ連敗の中、先発のマウンドに上がった髙。立ち上がり2点を失い先制点をフイにしてしまったけど、2回以降立ち直ってゲームを作った。この辺の修正能力というかねぇ、気持ちの切り替えも上手だなぁと感心した。とても2年目の先発投手が簡単にできることではないと思う。特にそう感じたのが5回の投球だった。

少し話が逸れるけど、アタクシは配球を見るのが結構好きで、投手が投げた後、「ここで真っすぐくるんだ!?」とか、「このフォークは打てない」なんてつぶやく。昨日一緒に見ていた下の坊主が「今の球は何?」と聞いてきた。「スライダー」とか「カットボールかな」と答えると今の野球中継は画面の下の方に直前に投げた球種が出てくる。まぁ大体当たるんだけど、それを見て坊主が驚いていた。そこから投手が投げるたびに「スライダー!!」「フォーク!!」と名前を知っている球種を叫ぶんだけど全部外れる。まぁ野球なんてやったことがないし、全部同じに見えるのだろう(笑)

5回の話に戻そう。スコアは2-2の同点。5回裏の巨人の攻撃、髙は簡単に2死を取った。しかし3番泉口にヒットを打たれて2死1塁。ここで岡本を迎えることになる。
巨人というチームは伝統的にこういった場面で一発が出るケースが多い。まぁ球場も東京ドームということもあって、現監督の阿部監督も現役時代によくこういう場面で一発を打った。まぁホームグランドなんで、この球場はこういう角度で打ち上げればフェンスギリギリでHRになる打ち方を身に着けていると聞いたことがあるんだけど、結構2死から四球やヒットで出塁して一発という流れね、巨人の得点パターンだよな。
ここで迎えるは巨人の4番・岡本だ。ちょっとイヤな場面だなぁと思ったねぇ。高が投じた初球。「あれ??」と思った。一瞬何を投げたのかわからなかった。表示はフォークボールだった。多彩な変化球を持っている髙だけど、右打者にフォークというのはあまり投げていないように記憶していただけに、ちょっと意外だった。ただ、この初球のフォークが最後まで効いたような気がする。あとは真っすぐとチェンジアップの緩急の組み合わせ。7球を投じてフルカウント。これはアタクシの勝手な思い込みだけど、初球に投じたフォークが岡本はどこかで来るのでは??というのはあったんじゃないか??と。この初球のフォークというのは高めに浮いた球だったんだけど、これがまたくれば、岡本は「打てる」感じていたように思う。もう1球こないかなぁと。8球目。低めのチェンジアップ。これを岡本が引っかける形で内野ゴロに終わった。慌ててバットを出した感じだったので初球の高めに抜けたフォークを狙っていたのか目付が高めだったような気がする。そこにいい感じで低めのチェンジアップ。カープバッテリーに軍配が上がった。見事だよな。

髙くらいのキャリアの投手だとあの場面で岡本なら歩かせても仕方ない。しかし髙は根負けせずにこの岡本の打席で最後に一番いい球を投げ切れた。しっかり腕が振れているからなせる業。素晴らしいよな。初回の失点からの切り替えも2年目の投手とは思えないくらいの落ち着きもある。今や完全にカープ先発陣では欠かせない存在になっている。安定感も抜群だしな、ひょっとしたら来季の開幕投手候補に名乗りでてくるかもしれん。楽しみな投手だよな。

小園がライバル泉口の前で猛打賞

CSの可能性はわずかに残っているんだろうけど、まぁたいていのカープファンはそこには興味がないといっていいだろう。この3連戦は首位打者争いをするカープ・小園、巨人の泉口の直接対決でもある。こっちの方が俄然面白くなってきた。泉口は4打数1安打で打率を下げて.298。小園は猛打賞の活躍で打率を上げて.303。この辺になるとヒット1本では打率を下げるわけで、首位打者固めとなればマルチヒットが必要になってくる。もしくは四球を打数を減らす。3打数1安打なら.333だから打率は上がる。
アタクシは泉口という選手はよく知らないんだけど、派手さはないけど結構基本に忠実なプレーをする印象。小園はどちらかというとプロらしいというかねぇ、守備に関しては華があるし、打撃も積極的に打つのはもちろん。外の変化球を内野の後ろに落とす技術もある。対照的な二人の争いだよな。この辺はシーズン終盤になると各チームのベンチもタイトル争いをアシストしてくる場面も出てこよう。巨人は激しい2位争いをしているし、その中で泉口は欠かせない存在。逆にカープは悲しいかな順位争いから脱落といっていいだろう。ある程度、打率を上げたらゲームに出さないということも十分考えられる。打率というのは防御率もそうだけど増えても減る可能性もある。この時期だと打率は打てば2厘上がり、アウトなら1厘下がる。その計算で行くと4打数2安打なら2厘上がるし、4タコなら4厘下がる。この辺の駆け引きってのはこれから面白くなってくるだろう。1,2打席でヒットを打ったらベンチに下げる。4タコになりそうならベンチに下げる。そんな形も出てくるだろう。直接対決なら今後は相手が「勝負しない」という手をつかってくる場合もある。まぁその辺は新井監督より阿部監督の方が上手そうな気がするけどな、首位打者を取らすためのベンチワークというのも見ものだよな。
小園が首位打者となれば、2019年の誠也以来。カープの場合、平成、令和となかなかタイトルホルダーというのが生まれていないんだけど、何とか小園にはいい形でゴールテープを切ってほしいよな。

中村奨が勝ち越しHR

前半点の取り合い、中盤膠着状態で終盤に引き離される。これがカープの連敗中の負けパターンだよな。本来であればこういう展開というのは一発で決まるケースが多いし、こういう勝ち方をするとチームは盛り上がる。これをカープはやられる方が多いけど、このゲームはカープが巨人に強烈なパンチお見舞いした。中村奨の一発だよな。
まぁ打った球は甘いのなんのってね、あれは打たれるよという球だった。それでもそれをしっかりと仕留めた中村奨は立派。見事だったよな。
今季は最後のつもりで臨んだ中村奨。1番打者としてはまだムラがあるけど、新井監督も使い続けてくれている。その中で結果が出てきた。本人も今がプロ入りして一番充実しているだろう。もともとは長打力もあるし、足もある。プロ向きの選手だと思うしな、まぁ周りがチヤホヤしてくれるから、勘違いしてきたこともあったんだろうけど、色々ゴタゴタがあってようやく野球に集中する気持ちになってくれた。時間はかかったけどよかったよな。
ただ、これで天狗になってはいかんよ。球団も中村奨を休ませないように、野球に集中できるようにしてほしい。オフもウインターリーグに出させたりね、もっともっと野球漬けにして、どんどんうまくなって欲しいよな。

こうしてみるとこの日の勝利は若い選手の活躍が目立った。髙が好投、中村奨が決勝打。佐々木も一日一善じゃないけど、ヒットは毎試合記録している。この日はよせばいいのに前川をファーストで起用。以前も書いたけど慣れないところ守らせたら打撃にも集中できないだろう。このゲームでは菊池がチャンスで打てなかったけど、前川セカンド起用なら結果が変わっていたかもしれん。バッティングで支配下勝ち取った選手。いい状態、いい環境で打席に送り出してあげたいというのはあるよな。

こうして若い選手たちがカープの勝利に貢献してくれている。カープは過渡期と佐々岡前監督が就任した時に言われていたけど、あれから6シーズン、ようやく世代交代が実現しつつある。かなり遅いけど、これは球団の責任。来季は一気に顔ぶれが変わる、そんな予感もするよな。
3位DeNAとは5差に縮まったけど、残りゲームを考えると厳しい。今までやってきた野球なら厳しい。なんなら、思い切って若手に切り替えて戦うこともいいかもしれん。それでカープが猛追となれば、それは来季に絶対につながるし、若い選手も自信になるだろう。まぁ一番切り替えられないのは新井監督だろうけど、残りゲーム、そういった「光」を見たいものだよな。

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中村奨の一発で連敗ストップ!!小園もライバルの目の前で猛打賞!!髙も好投で感じる「希望の光」” に対して1件のコメントがあります。

  1. キエさん より:

    こんばんは。
    やっと勝ちましたね。単純に、うれしいです。
    今日の記事で最も印象に残っているのは「今までやってきた野球では厳しい」「一番きりかえられないのは新井監督だと思うけれど」
    これです。
    現在、テレビ観戦中なんですが、緒方解説員、大野解説員の細かい解説を必死に聞いています。
    最高に参考になります。
    今までやってきた野球では厳しいと思われる原因を指摘してくれています。そして、大野さんの愛ある指摘。
    こういうことを聞きたかったんです。

    そして、こういうことがわかっていないために勝てたかもしれない試合を落としたのではないかな?とか
    新井監督継投で、本人が成長してくれるのだろうか?とか
    Mageさん、
    新井監督継投に関して、「光」はありますか?

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