猛追も及ばず連勝ストップ…新井カープが強くなるために必要なことがたくさん見えた敗戦でもある
「広島6-8ヤクルト」(14日、マツダスタジアム) 広島が追い上げむなしく、激痛の逆転負けを食らった。連勝は3でストップ。最下位・ヤクルトに3連敗となった。
情報源: 広島 CS遠のく激痛の逆転負け 借金12 最下位ヤクルトに3連敗
2点を先制し、先発アドゥワが好投。しかし外野守備の乱れもあって一気に逆点を許すも直後の猛追もあって見ている方としては面白いゲームだった。いつもは逆転でシュンとしてしまうカープ打線も反発心を見せてくれたし「いいゲーム」ではあった。あったけどこのゲームには随所に新井カープが強くなるためにやらなきゃならんこともちりばめられていたように思う。
得意の「得点パターン」で先制
連勝していたというのもあるんだけど、この連勝中のカープの野球は面白かった。それは「得点パターン」が確立されてきているというのが大きいだろう。この「得点パターン」があったからこそ、若い先発陣にも白星が着いた。その「得点パターン」については昨日の記事で詳しく書いてあるのでまだご覧になってない方はぜひお読みいただければと思う。
この日のヤクルト先発・アビラを打ちあぐねていたカープ打線が5回に来た初めてのチャンスをものにした。このチャンスを作ったのはやはり「下位打線」。先頭の6番・秋山がセンター前。続く菊池がレフト線への2ベース。この日8番に入った佐々木、アドゥワが凡退するも1番・中村奨がセンター前へ2点タイムリー。今の新井カープらしい先制劇だったよな。
この形は一気に逆転され、7回に2点を追加されて迎えた7回裏の攻撃でも秋山のヒットと菊池の2ベースでチャンスを作り、佐々木、代打・野間、中村奨の3連打で4点を返した。なおも無死だったので期待が膨らんだけど、後が続かなかった。この攻撃も下位がチャンスを作りという流れだった。1番・中村奨が非常に効いているというかね、2番ファビアン、3番小園が続けば大量点の可能性もあるわけで、この1~3番の固定は可能性を感じるよな。あとは止めを刺せる4番の存在。課題だよな。
アドゥワ好投もきっかけは「死球から」
カープ先発のアドゥワ。立ち上がりから持ち味を出した非常にいい投球だったよな。5回に味方が2点を先制。勝ち投手の権利を得た直後の6回に一挙5失点。白星が逃げてしまった。まぁこのイニングは秋山の落球だったり、直後のサードゴロを佐々木が大きく弾いたり(記録はヒット)と守備に足を引っ張られた部分はあり、同情するカープファン同志も多かったと思うけど、そのきっかけを作ってしまったのは2死からヤクルトの1番濱田に与えた死球だった。フォークのすっぽ抜けだった。まぁ球はあまり回転はしていないのでケガにつながるような死球ではなかったけど、アドゥワには動揺が走ったように見えたねぇ。
これで2死1塁。なんてことないんだけど、ここからガタガタっといってしまったよな。
アドゥワはどちらかといえば、死球の多い投手。過去にも死球から崩れていってゲームを壊すシーンは何度かあった。昨季もハマスタであったように記憶している。まぁその辺、一番わかっているのはアドゥワ本人なんで、あの濱田への死球ってのが投球を変えてしまったといっていいだろう。坂倉もちょっと変化球を要求しづらくなってしまったというのはある。続く岩田には3球続けて真っすぐ。3球目に長打された。内山にも初球の真っすぐを恐らくは狙われていたと思う。瞬く間に同点となった。
4番村上にも2球続けて真っすぐも外高めに大きく外れ、坂倉も「仕方なく」変化球を要求した流れだった。結局、村上を歩かせた。
秋山の落球はこの後のオスナのところで起きた。佐々木が大きく弾いたのはそのあとの北村の時。まぁ秋山が捕球していれば同点で済んだという考え方になるのも当然なんだけど、アタクシはその前のアドゥワの投球内容ね、こっちの方が「もったいない」と感じたねぇ。守備の乱れも2死からバタバタするアドゥワを後ろから見て「何とかしてあげたい」という気持ちから硬さやプレッシャーが生まれたのかもしれない。アタクシはアドゥワに課題が残る登板といった方が強いねぇ。
積極的に行く場面とじっくり行く場面
1点差で終盤。後ろの投手に不安があるヤクルトとしては綱渡りの継投策で逃げ切りを図りたい。しかし、ここは広島。アウェーだ。球場も満員だしな、非常にやりづらかっただろう。8回、ヤクルトのマウンドには荘司が上がった。緩急を上手に使うサウスポーだ。1死後に菊池が四球を選んだ。さぁここからと球場が盛り上がってきた中、打席には佐々木だ。気持ちが入っていたのは十分うかがえた。その初球を強振するもミスショット。平凡な中飛に倒れた。
四球の後の初球を狙うというのは鉄則ではある。佐々木もその鉄則通り狙っていったのだろう。ただ、結果「もったいなかった」印象を残したのはアタクシだけはないと思う。荘司はこのイニング先頭の秋山にもボール先行だったし、菊池にも四球だ。もっとじっくり行ってもよかったのでは??そういう悔いが残ってしまったように思う。現に続く9番の代打・前川にもボールが先行して四球を与えているわけで、こういった相手の投手の「調子」というかねぇ??もっとうまくつくベンチワークがあってもいいような気もした。ヤクルトはアドゥワが見せた隙を見逃さずに2死走者なしからビッグイニングを作った。個人的にはこのイニングからマウンドに上がった荘司にも同じような隙があったように思う。打撃戦になりはしたけど、アタクシはここで決まってしまった、そんな流れに感じてしまったねぇ。
1点ビハインドでも森浦
そういった攻撃の後、9回表のマウンドに森浦が上がった。カープの守護神だ。まぁこの前の2試合は完勝だったので出番がなかったし、最終回の攻撃に勢いをつけるため、このゲーム、絶対に取るぞというベンチの意思を感じた。まぁ残りゲームを考えると一つでも上の順位に行きたいカープとしては当然の策なのかもしれないし、アタクシも決して「間違い」ではないと思う。しかし、森浦は先頭打者に死球を与えてしまう。得点圏に走者を進められた内山のタイムリー+ファビアンのエラーになるのかな??1点を奪われてしまった。最終回の攻撃に全集中するための森浦起用が逆に2点差つけられてしまった。この辺、ベンチの思惑とゲームの流れがハマらないというかねぇ??チグハグさが新井カープには目立つような気がしている。
同点で栗林が出ていってやられる、島内が出ていってやられるというのは何度も見てきたし、やはり勝ちパの投手が勝っている場面と同点の場面では違いや難しさがあるのだろう。ただ、プロだからな、与えられた場でしっかり仕事をしてナンボってのもあるし、この辺ベンチの意思通りに選手が結果を出せない「何か」というのは考えていかなきゃいかんだろうねぇ。
今季の新井カープのブルペンを見ていると出番が勝ちパとビハインド、くっきり分かれているいるように見える。まぁこの分け方は決して間違いではないんだけど、じゃ、同点の時、1点くらい負けていても流れをつかめば行けるといった「展開」に投げるピースね、ここが絶対に必要なんじゃないか??そんな風に思うんだよねぇ。
例えば勝ちパの投手が4人いる。個人的にはこれでは「足りない」かなぁと。でもビハインドで投げる投手が3人。これも2試合連続で先発が崩れると厳しいよな。大体ブルペンは8人体制がスタンダードな中でどちらともつかない投手の存在もやはり必要なのではないかなぁと。
それとは違う考え方で「火消しの中継ぎ」といった存在ね、こういった役割がいるだけで、ブルペンの役割はだいぶ変わってくる。まぁ2027年シーズンからセ・リーグもDH導入ということでなくなるとは思うけど、次の攻撃で投手の打順に回るのに、なかなかその前の攻撃が終わってくれない。代えるかどうしようか??9人制の野球で一番難しいところだよな。こういう場面でスパッと切ってくれるようなピースがあってもいいのかもしれん。例えば3連覇の最初の方にいたヘーゲンズとか、森浦もそういった経験をして守護神に抜擢されているわけで、将来の勝ちパに組み込めそうな素材をそういったピースにして育成していくのもアタクシはチームの将来のためにも、今のチームのためにも必要なのかなぁと。ちょっときれいに分かれすぎているブルペンの顔ぶれね、ここも課題の一つかなぁと感じたねぇ。
さて、これで連勝が止まってしまった。DeNAは巨人に打ち勝ち、中日は阪神を完封。こうしてみると激しいのは2位争い。ここにカープが食い込めなかったのが大きな課題だろう。それと4位争いだ。カープの未来のためにもここは何とか4位を勝ち取りたい。まぁ最近のカープはこうした接戦にからきし弱い。来季を見据えるためにもこうした悪しき伝統を一つずつ断ち切っていってほしいものだよな。



おはようございます。
記事の更新を(勝手に)待っていました。Mageさんは、本当に忙しいです。いろんな役目を果たさなくてはいけないのだから
そんな中で、今日も記事の更新ありがとうございました。
さて、
昨日のゲームで小園選手がサードを守っていました。
というか、スタメン発表の時点で疑問を通り越して疑惑へそして怒りへ
Mageさんは、どう思いますか?
新井監督継投を踏まえ、まとめてみました。
トドメを刺せる四番打者
四死球の改善
チグハグさが新井カープには目立つ
もっとうまくつくベンチワーク
ブルペンの顔ぶれここも課題の一つ
なるほど〜と同時に具体的にはどうすればいいんだろう?
私なりに考えてみようと思います。ヒントをありがとうございました。
最後に
こんなふうに感じるのは私だけかもしれませんが(たぶんそうです)
例えば、「打順も固定できたほうがいいんですが」とい言ったのに、いつまでたっても右左でコロコロ変える
とか
「若手にはチャンスをつかむようにがむしゃらに頑張ってほしい」と言ったのに、新たな若手の抜擢はない
とか
いやあ、やれません。ううん〜
まあ、他球団の監督さん達(過去も含め)の発言もこんな感じだったのかもしれません。
なのになんでこんなに気になるのでしょうか?
不思議です。