若手中心メンバーで巨人に快勝&連敗ストップ!!奨成の一発感じる成長 末包には4番を本気で狙って欲しい
「広島5-0巨人」(23日、マツダスタジアム) 広島が巨人に快勝。連敗を「5」で止めた。同戦は今季13勝11敗1分とし、2年ぶりの勝ち越しで対戦を終えた。
情報源: 広島が快勝 巨人に2年ぶり勝ち越し 連敗は5でストップ 中村奨が2桁王手の9号2ラン 玉村が6回無失点で6勝目
アタクシもコンビニを25年以上もやっていると、人前で色々しゃべらなきゃいかん仕事が増えてきた。日曜日には各店の店舗責任者を交えて勉強会、昨日は地区のお店が20店くらい集まった中での講演。明日は地元の小学生が職場見学ということで1時間授業をやる予定でね、その準備に追われる毎日。昨日のゲームは序盤で4-0。前半を見届けて準備に取り掛かった。残念ながら菊地ハルンのデビューの投球は見られなかったけど、若手中心のスタメンで2位争いを演じる巨人に快勝。来季に期待を抱かせてくれたゲームだったようだねぇ。
玉村好投で6勝目も「本当はもっと勝てたシーズン」
先発は玉村。シーズン途中まではローテを守るも失点すると止まらない悪癖が出てファーム落ちを経験。今月に戻ってきて2連勝。自己最多のシーズン6勝をあげた。
この日は序盤から味方が点を取ってくれて、自分のペースで投げられたようだねぇ。ただ、このゲームもどこかで失点するとズルズルいくムードが見え隠れしていた中で、何とか踏ん張って「0」に抑えられたのはよかったよな。清水とのコンビもよかったように見えたねぇ。
アタクシはこの投手はアタマがいいと思ってみている。投球の組み立てが自分でできる素質というかねぇ??将来は自分から捕手にサインを出すくらいの投手になれると勝手に思っている。ただ、野球なんて、打者と投手の化かしあいみてぇものだから、自分の思惑が外れて打たれたり、見逃されたりすると少しずつ歯車が狂い始める。この辺が連打を食らってしまう要因なのかなぁと見守っている。今季もリードを守れずに降板という流れが見受けられたし、そういったことをなくていくともっと勝てる投手になるだろう。今季もアタクシ的には「本当はもっと勝てたシーズン」だと思う。この6勝目を7月あたりに記録してくれたら、カープの位置はもっと上だったような気がしている。来季は2ケタ勝てる投手になるよう、成長を期待したいよな。
末包来季こそ「本気」で4番打者を狙って欲しい
この日のスタメンは若手中心のメンバーだった。前日のゲームに続いて4番に起用されたのはルーキーの佐々木。このゲームでも2本のヒット。打率も.280まで上がってきた。あとは一発長打をいつ打つのか??今季中か?来季持ち越しか??注目だよな。
先制のタイムリーはこの日5番に座った末包のバットから生まれた。この辺は得点圏打率リーグ4位の力を見せつけてくれたよな。しかしこの末包に関しては得点圏打率の割にはクリーンアップとしての印象はあまりよくないように感じているのはアタクシだけではないだろうねぇ。以前に「4番」について末包を取り上げたことが何度もある。
本来ならリーグで上位の得点圏打率ということで4番を任せてもいいとは思うけど、やはり末包には何かが足りない。そうい考えているカープファン同志も多いだろうし、ベンチも同じ印象なのだろう。「4番・末包」に踏み切れない何かがあるんだよな。
一つは好不調の波が大きいこと。それと「抑えられ方」ね、これが格好悪いというか、翻弄される場面が多い。この辺に「頼りなさ」をどうしても感じてしまう。同じアウトでも何か爪痕を残すといった感じではなく、相手バッテリーに「ここに投げておけばコイツは打てない」という材料を残してしまうような打ち取られ方。こういう打者が4番だと頼りないよな。ベンチもこれではさすがに4番は…となるのも仕方ないだろう。この日の若手中心のスタメンなら、「4番末包」でもよかったはず。それでもベンチは佐々木を4番に座らせた。これが何を意味するのか??末包にはぜひこのオフから噛みしめて練習して欲しいねぇ。
一度失った信頼を取り戻すのは並大抵のことではない。あるカープOBが末包に対して「現状に満足しているところがある」と厳しい指摘をしていたけど、明るい性格というのを差しい引いてもそう見えてしまうのは数字が物語っているから。開幕からの調子を維持していればHRだって20本以上は打てていただろうしな、チームの得点力もアップしたはず。今季Bクラスの責任をしっかり感じてね、来季は本気で4番を狙って欲しい。佐々木や奨成といったいい右打者が出てきているだけに、助っ人も含めた高いレベルでの4番争いね、ここに末包の名前が一番最初に来るくらいのつもりで頑張ってほしいよな。
奨成 成長を感じさせる1発
巨人先発・戸郷。まぁこのマツダスタジアムでは本当は投げたくないくらいイヤな球場だろう。そんな戸郷の不安を的中させるツーベースを先頭の中村奨が見せつけてくれた。正直、この段階で「今日は勝てそう」。そんな気持ちになったカープファン同志は多かったんじゃないだろうか??
こうして先頭打者が長打で出塁となれば、先制点を奪うチャンスも広がる。この中村奨の成長は来季に向けて破壊力のある打線がある程度期待できる、そんな希望を持たせてくれるよな。
そして2回に飛び出したツーランも見事。まぁ戸郷にとっては強烈なパンチになっただろう。2死を取って9番玉村。ここで玉村はピッチャー返しのセンター前。戸郷としてはここで切りたかっただけに、心乱れたことだろう。それを見透かしたように中村奨がインコースの真っすぐをしっかり引っ張ってレフトスタンドへの一発。巨人・阿部監督も「何やってんだ!」と心の中で叫んだことだろう。巨人としては最悪の結果となったわけだけど、カープサイドから見れば「最高の形」。それをやってのけた中村奨は大したものだよな。
恐らくバットの芯をしっかり「喰った」のだろう。右打者のレフト線の打球は少しでもボールの下を叩いただけでもドライブがかかって切れたり、失速したりするんだけど、あの打球は一直線、真っすぐ飛んで行った。しっかりバットの芯でとらえてからこその打球だろうねぇ。この辺は中村奨の「成長」を感じさせる一発だった。来季も攻撃的な1番として活躍を期待したいよな。
顔見せ興行で終わらせてはいけない
この日のスタメンでは林がヒットを1本打ったし、代打ながらも前川に長打も出た。投手では見ることができなかったけど、菊地ハルンが初登板で好投した。ファンとしては新しい力、待ちに待った若手が結果を出すというのも醍醐味だろう。この日天気が悪いながらも満員となったマツダスタジアムのファンもいいものが見られて満足だろう。
ただ、これで満足していいのはファンだけで選手はもちろん、ベンチもこの経験を「顔見せ興行」で終わらせてはいけないと思う。まぁ監督がカープファンだからな、ファンと一緒に喜んでおしまいってのはあり得そうで怖い(笑)。
こうして1軍の舞台で結果を出した選手はきちんと評価をして残りゲームの出番を増やしたり、来春の1軍キャンプにつれていくとかな、そういった人参ぶら下げてでもやる気を引き出していくというのは絶対に必要だろうねぇ。
恐らく来季は完全に世代交代に移行するだろう。特に監督が代われば大きな変化も起こるだろう。せっかくの1軍経験ね、しっかりと成長につなげられるよう、首脳陣も様々なレールを準備してあげて欲しいよな。


