末包打てなくてもモンちゃんがいる!!モンテロの一振りで劇的勝利!!
情報源: 広島・モンテロ 入江から決勝8号2ラン!8月絶好調12球団トップ5本目「最高の結果が出たよ」 新井監督「本当、最高」
夏休みもあと10日あまり。昨日は子供たちを連れて映画を見に行った。その後、妻と合流しパスタとピザの夕食。帰宅はすでに21時を回っていてゲームは9回の攻防といった場面だった。この9回はじっくりと見させてもらったんで、ゲームについてはここが中心になるけど、この1イニングがこのゲームの全てといってもいいだろう。いい勝ち方ができたよな。
4番・末包は内野安打1本のみ…
先週の日曜日のヤクルト戦は「4番の差」で負けたといっていいだろう。ゲーム後の新井監督のコメントから察するにこれからも「4番・末包」で今後もやっていくのだろう。この日も4番で起用された。
まぁこの日の末包の打席は最終打席しかみていないけど、やはり球を追いかけているというかね、ボール球に手を出して追い込まれ最後まで自分の打撃をさせてもらえていない。そんな印象だった。1打席目は外一辺倒の配球で見逃し三振。2打席目も外の同じような球で空振り三振。外に流れるスライダーに翻弄される形になった。4回はチャンスだっただけにここで1本出ればカープペースに持ち込めた。そんな感じだったけど、ここでひっくり返せず終盤まで1-1の展開になった。
もちろん「たら」「れば」を言ったらキリがないけど、この4回に末包が打っていれば、もっと楽に勝てたかもしれんし、好投した床田に白星がついたかもしれん。チームメイトに「数字」をつけてあげるのも4番の仕事。そういったことを積み重ねてチームの信頼を高めていくことも大事。やらなきゃいかん事は多いよな。
坂倉のヒットはシングルヒット以上の価値があった
ゲームは1-1のまま最終回へ。まぁこういう流れになると後攻めのチームの方が戦いやすい。ビジターチームは常にサヨナラ負けのプレッシャーの中でやらなきゃいかん。そして舞台は苦手のハマスタとくれば、このゲーム、負けを覚悟していたカープファン同志は多かったんじゃないだろうねぇ??
DeNAのマウンドにはクローザーの入江だ。まずは9回表をビシっと締めてサヨナラ勝ちを伺う形だよな。
先頭の末包はこれまでアウトコースの出し入れに苦しんでいた。頭の中には「追い込まれる前に…」といった感じで156kmの真っすぐに詰まってライトフライに倒れた。続く坂倉はフルカウントからの6球目を打ち返しライト前ヒットだ。
末包の時は真っすぐ2球で気づかなかったけど、坂倉が粘ったおかげで、この日の入江は変化球のコントロールに苦労していることに気づけた。もちろん、坂倉も気づいただろう。粘って粘って落ちきれないフォークをとらえた。見事なヒットだったよな。
ここでベンチが動く。坂倉の代走に羽月を起用した。この起用もDeNAバッテリーを揺さぶる目的だろう。そして打席にはモンテロが入った。
この場面、DeNAが攻めの姿勢なら結果が変わっていたかもしれん。入江の変化球のキレ、コントロールが今一つ。ただ、外国人選手は真っすぐには強い。それと変化球のコントロールに自信がないところに変化球を要求すると痛打される恐れはもちろん、ワイルドピッチやパスボールなどのバッテリーエラーの危険性もある。羽月に走られる恐れもある。そういった背景からモンテロ勝負、それも真っすぐ主体でという配球になったのだろう。そういう意味では坂倉の粘った末のヒットというのはシングルヒット以上の価値があったといっていいだろうねぇ。
モンテロ、泳いでもホームラン打てるんです
そして打席にはモンテロが入った。まぁ打ち取りやすい打者ではあるけど、一つ間違えると大けがさせられる打者でもある。前項で書いたように今日の入江には変化球に難がある。しかし変化球を使わないと打者は打ち取れない。と、なるとどこでその変化球を投げるのか??DeNAバッテリーとしては悩みどころだろう。
初球、やはり真っすぐ。2球目も真っすぐ。いずれも150km以上の速球だ。この球にモンテロが反応して2球ともファール。これでモンテロは追い込まれた。
DeNAバッテリーからすると2球で追い込めたことで、「変化球を使わなくても打ち取れるかも??」とちょっとした欲がでたのかもしれない。それは4球めと5球目の高めの釣り球っぽい真っすぐを続けたことで答え合わせができるだろう。しかし、モンテロはこの球にも手を出してファール。何と初球から5球全部真っすぐで全部ファールだ。
まぁ変化球を投げるとすれば6球目だろう。4球目、5球目でモンテロの目つけはボール1個分くらい上がってきている。ここで変化球(フォーク)なら空振りが取れる。正直、アタクシもそう思っていた。そして6球目。これまでとは明らかに球速が違う球が入江の手から離れた。まぁ離れた瞬間、入江も「ヤバっ!?」と思ったであろうその球は真ん中外寄りにスッと入ってきた。これをモンテロは待っていたのだろう。タイミングは真っすぐに合わせていたので泳がされたが、しっかり体の前で球をとらえることができた。もうこうなったら打球は飛んでいく。ライナー気味の打球はカープファンが待つレフトスタンドへ一直線。見事なホームランだったよな。
あれ、コースが真ん中からボール気味にくれば、モンテロは空振り、もしくはかろうじてファール。ワンバン気味にくれば間違いなく空振りだっただろう。ところが球が真ん中に入ってきたからモンテロのバットにうまく「乗った」形になった。この辺、懸念していた変化球のコントロールね、やはりこれが勝負の分かれ目となったよな。
それにしても、こういった展開で一発を期待している打者が答えを出してくれたのは本当に大きいと思う。これも打線を固定し始めた効果だと思いたいねぇ。
8月5本!!モンテロ4番の声も!?
助っ人ドミニカンの調子がいい。モンテロは8月に入って5本のホームラン。これはサトテルや村上と同じ本数。各チームの4番と肩を並べる成績だ。これを受けて「4番・モンテロ」の声も聞こえてくるだろう。まぁ末包が前の試合から5打席チャンスが回ってきても結果を出せていないわけで、それならモンテロでもいいのでは??まぁ当然だろうねぇ。
末包も悩んでいる。悩んでいる間にこうしてモンテロやその前後を打つ3番、5番が打って勝っているのであれば、アタクシは外す必要は全くないと思っている。むしろ4番打者の苦しみを味わうことは末包の今後を考えれば「必要な時間」だろう。今は焦って、もがいて、苦しんでいろんな経験をするときと必死にやったらいいと思う。チームメイトも心配すると思うけど、末包はバットで答えを出すしかない。個人的には打順は前後も含めてこのままシーズン戦っていけばいいと思うねぇ。
さて、2位や3位の差はどうかといえば、どのチームも決め手がない。相変わらず3位DeNAとの差は昨日勝っても3差。まぁ負けたら5差だからモンテロの一発で踏みとどまったといった方がいいかもな。その上の巨人とも4.5差。Aクラス入りの可能性は十分にはあるけど、残りゲームも少なくなってきているし、ここらでまとまった連勝が欲しいよな。
当然、ここから連勝してSCを決めるチームも出てくるだろう。なので今は2位以下貯金がないけど、2位に入るチームは当然貯金を作って決めるだろうし、3位となれば勝率5割はないと厳しいかもしれん。と、なれば今の順位でゴールテープを切る可能性はかなり高い。それを覆すためにもカープはなるべく早いタイミングで借金5以下にしておく必要がある。借金は依然として9だから5,6連勝して一気に借金を減らしたいよな。
そういう意味ではモンテロの一発で決めたこのゲームがターニングポイントになるかもしれん。まぁ200%願望だけど、今日も勝って少しずつ現実味を帯びてくるのもいいだろう。そろそろ順位がどこでも「負けられない」戦いになる。何とか連勝したいものだよな。


