もはや上位チームの「噛ませ犬」。佐々木泰は本当にカープで真の4番打者になれるのだろうか??
情報源: 広島・佐々木 プロ初4番堂々マルチ!新井監督「成長しているなとは感じる」 球団新人4人目「しっかり恩返しできるよう」
今日は時間があまりないので長くは書かない。昨日のハマスタでのゲーム、SNSを覗くともう勝敗よりも「4番・佐々木」にカープファンの注目が集まっていた。まぁゲームは序盤にDeNA打線に先発・常広がつかまってワンサイド。今季ハマスタ最終戦、途中大雨が降ってきて現地観戦のカープファン同志は大変だったと思うけど、中断時も大きな声援を送っていたのが印象的だったよな。カープ球団に、カープ首脳陣、選手たちにファンの「本当の想い」は伝わっていただろうか??
5連敗…もはやCS進出チームの噛ませ犬
昨日の敗戦で5連敗。連敗中の相手は阪神⇒巨人⇒DeNAとCS進出を決めているチーム。特に巨人とDeNAはCSの開催権をゲットできる「2位」争いを激しく演じている。この勝負の9月にしっかり力を発揮してファンを熱くしてくれるDeNAと巨人のファンはうらやましい。選手たちの顔つきも凛々しいよな。僕らのカープは果たしてこんな激しくドキドキさせてくれる戦いをファンの前で見せられるのか??うらやましさと同時に2年連続の失速にうつむくカープナインに寂しさすら感じてしまう。Bクラス入りが決まってからというよりは「勝負の9月」、肝心な勝負所で完全にカープは上位チームの「噛ませ犬」になってしまっているよな。
古いプロレスファンならご存じ、長州力の「噛ませ犬発言」。同世代の藤波辰巳を優遇する会社に対して、俺は藤波の噛ませ犬じゃねぇ!俺はもっとできるんだぞ!!と試合中にパートナーの藤波にビンタを見舞って仲間割れ。これをきっかけに長州力の人気・実力を周囲が認めるようになった。「噛ませ犬」は若い闘犬の「練習台」を意味することから「引き立て役」「やられ役」といった感じで使われるんだけど、まさに今のカープはCS進出チームが練習台にされている。そんな負け方が多いよな。
ルーキー佐々木が4番に抜擢
Bクラスが確定した直後、新井監督は残りゲーム、若手のチャンスが増えると示唆。ベテランの曾澤に対しても「今季、お疲れ様」と登録抹消。代わりに昇格した清水がスタメンマスク、そして4番にはルーキーの佐々木泰が起用された。体は決して大きくはないけど、持ち前のパンチ力と気持ちの強さね、将来、カープの中軸を打つイメージを一番持っている打者といっていいだろう。その佐々木は4番という打順でマルチヒット。これで12試合連続ヒットと力を見せてくれた。この辺はやはり「素質」を感じるよな。
本来なら持ち味である「一発」をそろそろ見せたいところ。しかし佐々木本人は打撃が崩れるからとあえて狙っていく打撃は今のところ見せていない。しかし「当てに行く」打撃はせずにしっかり振っていきたいという気持ちをもっているようで、それは打席から十分伝わってくる。将来が楽しみな打者だよな。
カープ球団は佐々木を強打者に育てられるのか??
アタクシ個人としてはこのドラフト1位・佐々木に「一目ぼれ」した。打席で大きく構える。体の大きさなんて関係ない。さぁどこにでも投げてみろ!!といったメッセージを構えから感じられる。きゅっと唇をかみしめて負けん気の強さもうかがえる。理屈ではなく態度で引っ張っているリーダーとしての素質も感じられる。間違いなくカープの中心選手となる素質は十分兼ね備えている。サードというポジション柄打撃に集中できるタイプの選手。だから打ってなんぼという評価になる。本当に将来が楽しみではある。
この将来性豊かな若武者を今のカープ首脳陣が果たして大きく育てられるのか??個人的には懐疑的に見ている。というかこの3年間の新井政権で育成され独り立ちした選手、これぞ新井監督の申し子といった選手は見当たらない。しいて言えば、小園がこの3年間、一時は矢野にポジションを取られたりしたけど、ショートを奪い返した。ショートでの出場が多くなってきてから打率も上がってきて首位打者争いを演じている。この辺はベンチの判断で「矢野は打てなきゃ使わん」となったから小園も地に足をつけてプレーできるようになったよな。
中村奨。こちらも1番という打順に定着してきたからこそ、安定感が出てきた。これ、小園も3番という打順をあっちこっちやっていたら、ここまで成績は安定していなかったと思う。少なくとも新井監督はシーズン後半、1番奨成、3番小園は動かさなかった。動かさないということはベンチがある意味「主力」として認めていることを意味する。こうなれば、選手の考え方やゲームに対する姿勢も変わってきて当然だよな。残念ながら4番打者はこうはいかなかった。「正捕手」もこうはならなかった。
佐々木も7番8番で復帰してからずっとスタメンが続いている。こういう使い方を来季もしていけば、あ、来季も新井監督ならの条件付きだけど、佐々木は順調に成長していくだろう。その日の相手に合わせてチョロチョロと打順をいじくっているうちはチームなんか作れない。チョロチョロいじるならまずはチームを作って、若手をゲームに出たいとギラギラさせること。ゲームに出ることに飢えさせること。レギュラーがちょっと調子を落とせば危ないよという1軍編成ができてからなら理解できるけど、新井監督のやっていることは真逆で、これじゃ、チームは作れない。そういう中で佐々木が順調に成長できるのかってのに、ものすごく疑問と不安を感じるんだよな。仮に来季も指揮を執り、小園や奨成のようにポジション、打順を固定させれば、素質はあるんだから、順調に成長していくと思う。
カープは他球団と比べると若手の出場機会には恵まれているとは思う。思うけど、それが若手の成長につながっているのか??次から次へと若手がどんどん出てきているのか??といえば、伸び悩んで1軍2軍を何度も行ったり来たり選手もカープは多いように思うし、期待通り成長していない選手もチラホラ見かける。もちろん、それは他球団も同じだけど、結局はベンチが「こういうチームを作りたい」というビジョンに沿った選手をある程度使い続けることがアタクシはチームを作る過程で絶対必要だと思う。急がば回れという言葉あるけど、チョロチョロと調子のいい選手を使いながらやっていっても強いチームは作れない。これはと思う選手がいるのであれば、調子を崩すときがあってもある程度、使い続けて成長させる方が、即効性はないけど、しっかりとした足腰の強いチームを作ることができるだろう。これを「贔屓」と呼ぶファンもいるかもしれんけど、「チーム」を作る上で必要な作業だと思うねぇ。佐々木をカープ首脳陣が今後、どういった考えで成長させていくのか??注目していきたいねぇ。
若手をうつむいてプレーさせてはいけない
じっくりとゲームを見ることはできなかったけど、野手では5番に大盛が起用されて2安打。まぁ大盛も「若手」というにはちょっとといった存在になってきた。スタメンマスクの清水がヒットを打った。これはうれしいよな。ただ、せっかくもらったチャンスに若手が躍動といったシーンは見られなかったのは残念だ。
投手陣では常広がDeNA打線の勢いに完全に飲み込まれた印象だ。上位を争うチームの勢いや熱量ね、これに圧倒されてしまった。でも常広もカープのローテを担う投手になるにはこんなことでやられてはダメ。もっと気迫あふれる投球を見せて欲しかったというのはあるよな。最後に投げた辻は2三振を奪った。この辺は来季楽しみだし、今季はどんどん「1軍」のエキスを吸収していってほしいよな。全部三振狙うくらいの投球をこれからも期待したいねぇ。
もちろんゲーム展開上、先発の常広が7失点でゲームが決まってしまったってのはあるんだけど、若手がチャンスをもらっているのであれば、順位やゲーム差はおろか、点差や勝ち負けは関係ない。どんどんアピールしてね、「俺を使ってくれ!!」というパフォーマンスは見せて欲しいと思っている。昨日あたりを見ると順位争いをしているDeNAナイン、そしてハマスタのムードにまだまだ圧倒されている感じが否めない。若手をうつむいてプレーさせてしまっているのは、こういうシーズンを送らざるを得なくなった首脳陣の責任。若手の責任じゃない。だからそんなことは気にせず目いっぱいいいもの見せて欲しいよな。



こんばんは。
記事の更新ありがとうございました。
今回の記事で
「将来性豊かな若武者を今のカープ首脳陣が果たして大きく育てられるのか??個人的には懐疑的に見ている。」
というのがあって、その通りと思いました。
現在、巨人戦です。
コメント欄は、QandAコーナーではないと分かっているのですが、
解説者(槇原さん)に「ストライクを振らず難しい球を振っている」とか、「内角にひとつ入っておかないと」とか、いつものことを言われています。
ほぼ毎回、違う解説者に同じことを言わてるんです。
こういうところは変わらないのでしょうか?