情報源:デイリースポーツオンライン 広島 12度目完封負けも新井監督「いいところまで形をつくれている」
広島が両リーグワーストとなる今季12度目の完封負けを喫し、リーグ戦再開初戦を落とした。打線は相手先発・高橋宏に苦戦した。二、三、四回は先頭が出塁するも無得点。1点を追う七回は1死二、三塁で代打・松山、菊池が凡退するなど1点が遠かった。
5戦ぶりにスタメン復帰した野間はマルチ安打と存在感を示し、小園は猛打賞でヤクルト・サンタナと並ぶリーグトップタイの72安打とした。
細かい統計は取っていないけど、交流戦やオールスターブレイク後の最初のカードってのは結構バンテリンデでの中日戦が多いと記憶している。そして結構な確率で3タテ食らったり、負け越したりという結果が多い。それに輪をかけて新井カープは中日戦をあまり得意としていない。どんなスタートを切るかと思っていたけど、結果は中日投手陣から「あと1本が出ず」今季12度目の完封負け。まぁこのゲームに関して言えばあまり負けた気がしないというのが正直なところじゃないかねぇ??
床田好投もカリステの1本に泣く
交流戦ブレイク後の「プチ開幕戦」、先発は7勝の床田とカープ戦に強い高橋宏。当然ロースコアの投手戦と予想通りの展開だったよな。床田は出来としてはまぁ普通だったのなぁと。走者は出すもテンポを崩さず自分の投球ができたと思うねぇ。失点したのは3回カリステの一発。まぁ出会い頭の事故じゃないけど、仕方ない一発だった。イニングも浅かったし、これで床田を責めることはできないだろう。終わってみれば7回6安打1失点。文句ない投球だった。もちろん自身の被弾が敗因となってしまったわけだけど、ベンチでの表情をみると「やり切った感」が出ていたし、引きずることはないだろう。次もしっかりとした投球を期待したいよな。
打線は中日投手陣の前にあと1本が出ず…
中日に1点先制を許したものの床田が踏ん張り十分ゲームにはなった。あとはカープ打線がじっくり中日投手陣を攻め立てて最後に勝ち越す、そんな流れを予想していたカープファン同志がほとんどだろう。しかしながらその1点が遠かったよな。序盤も走者を出すもののゲッツーや高橋宏の踏ん張りでなかなかチャンスを活かせなかった。
7回に野間、小園の連打でチャンスを作るも最後踏ん張られてしまった。
8回、9回も走者は出すものの点に結びつかず今季12度目の完封負け。どうしてもバンテリンだとこういった展開で中日に逃げ切られてしまう。またはリードしていても引き離せずにひっくり返されてしまう展開が多いよな。まぁこの辺はなんだろう??苦手意識で片づけてもいいのか、それともデータの取り方や活用の方向性がズレているのか??きちんと一度ひも解いてみる必要はあるんじゃないかねぇ??新井監督は関係ないといっているのも変な苦手意識を植え付けられることを嫌がってのことだと思うし、まだ対戦は沢山あるんでね、何かしらやっていってほしいよな。
きっちりした野球をやると案外イヤかも!?
交流戦なんかを見ているとチームの成長を感じたカープファン同志は多いと思うし、その背景には新井監督、藤井ヘッドが失敗を責めない姿勢があるというのはカープファン同志の皆様なら当然ご承知だろう。盗塁なんかも仕掛けることは仕掛けるけど、失敗が多い、2回に1回は失敗する(笑)。それでも「行け!!」というのが新井流だし、そこには仕掛けること、失敗することで気づくことは沢山あるし、失敗を恐れて何もしない、できないチームになっていはいけないと考え方がある。個人的にはそれは異存はない。ないけど、中日の場合はしっかりした抑えがいるし、先発投手もカープが苦手にしている投手が多い。そういった相手に対して、仕掛けて失敗というのは相手を助けてしまっている側面はあると思う。
中日も投手力を背景に少ない得点で勝っていく野球、特にバンテリンではそういった野球になるケースが多いし、戦い方が似ているカープは案外苦戦を強いられているというのはある。一発のあるチームはそれを武器にゲームを優位に進めて押し切るケースが多いし、これが中日に勝つ方法なのかなぁとも思う。
このゲームでは高橋宏に対して序盤はゲッツーでチャンスをつぶしたり、先頭を出して送ってもタイムリーがでなかったりしたけど、高橋宏を乗せてしまったのは4回の小園の三振ゲッツーだっただろう。先頭で野間がヒット、小園が粘ってフルカウントまで行った。カープはフルカウントになると当然のようにランエンドヒットを仕掛ける。まぁこの場合はバッターは臭い球は絶対にバットに当てなきゃいかん場面で見逃し三振⇒盗塁失敗で三振ゲッツーね、この場面は高橋宏を相当助けてしまったように思う。
もちろん「4番」の小園だしというのはあったんだろうけど、送りバントの選択肢は案外中日相手にはしつこく手堅く、手堅くいった方がいいようにも思う。これ、中日が長打力があり得点力があるチームならどんどん仕掛けてもいいとは思うけど、カープ同様得点力がないチームは追いつかれただけでプレッシャーになるし、1点でも勝ち越されるとその1点が非常に重く感じるはず。ならば走ってかき回すよりも常に得点圏を意識した野球、手堅い野球をやっていった方が、いいような気もしている。ただ、今季の中日は阪神以外に五分で戦えているし、阪神戦でこしらえた借金をカープ戦で返している状況だからな、いい野球はできていると思う。手ごわい相手であることには間違いないよな。
しっかり仕掛けて完封負け…仕方ないかな
その手堅い攻撃で7回カープは高橋宏を追い詰めた。野間、小園の連続ヒットで無死1,2塁。ここで新井監督は末包に代えて代打・上本。非常にプレッシャーのかかる場面で見事に送りバントを決めた。さすが、タカシだよな。
さらに坂倉のところに代打・松山。新井監督、ここぞとばかりに畳みかけてきたよな。しかし期待むなしく遊ゴロで3塁ランナーが封殺。続く菊池は空振り三振に倒れた。まぁこの辺は打順の妙もあったし、個人的には坂倉に打たせるか小技もできる選手を代打に出して揺さぶったらおもしろかったかなぁと思う。また菊池は高橋宏にこの日全くあっていなかったし、上本を代打で出しているから守備の事は考えずに菊池に代打松山も面白かったかなぁとも思う。
9回は中日の守護神マルチネスを攻めた。1死後小園がしぶとく内野安打で出塁。ここで代走・羽月の登場だ。大きくリードを取りマルチネスを揺さぶっていた。まぁこの辺、今季羽月は牽制死もあるけど、怖がらずに目いっぱいにリードを取ってマルチネスが集中できていなかったのが目に取れたし、成長かなぁと思うねぇ。ただ、上本の打席では走れず、2死から石原の初球で盗塁を成功させた。もちろん盗塁は立派だとは思うけど、上本の打席で走れたら面白かったかなぁと。上本も羽月が走るまで待っていたようにも思うし、この辺が課題といえば課題かねぇ??
完封負けはしたけど、手堅い攻撃も積極的な攻撃もあったし、やることはやった。この負けは仕方ないかなぁという感じではあるよな。
さて、カープはこれで連敗。高橋宏は好投手だし、苦手でもある。この負けはある意味想定ないかもしれないけど、いつまでもpそんなこと言っていたら連敗が伸びてしまうしな、今日は絶対に勝ちたいよな。今日の先発は大瀬良。防御率トップの投球をしっかり見せてほしよな。まずは中日先発・ロメロを攻めて主導権を握って苦手・中日をやっつけたいよな。
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