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いつも、そこには田中広輔がいる。

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野球情報満載デイリースポーツ/田中が大台突破! 6200万増の1億4000万円でサイン

情報源: 田中が大台突破! 6200万増の1億4000万円でサイン/デイリースポーツ online

小学校の高学年の時に空前の「漫才ブーム」があってね、沢山の漫才コンビが出てきた。アタクシは東京の人間なのでどうしてもビートたけしがいたツービートがお気に入りだったんだけどな、それでもやっぱりこの二人にはいつも爆笑させられるってコンビがいた。若い人は知らんかもしれんけど横山やすしと西川きよしの「やすきよ漫才」。

この二人の阿吽の呼吸というかねぇ、最初はきよしがボケてやっさんが突っ込む。気を良くしたやっさんが次第に暴走し始めて、それをきよしがうまい具合に突っ込みを入れてどんどんやっさんが壊れていくというのかねぇ、本当に名人芸だったよ。このコンビの主役はあくまでもやっさん。きよしがそれを上手く操縦してやっさんを引き立てる。天才肌を引き立てるために自分をある意味犠牲にしながら見ている客を爆笑の渦に巻き込んでいく。間も独特。きよしがボケてワンクッションおいてやっさんが突っ込む間なんかは誰も真似できないこの二人にしかできない間なんだろうねぇ。

カープの二遊間もどうやら「名人芸」の域に達してきた。アタクシも長く野球を見ているけど、菊池と田中広輔、二人が奏でるゲッツーは本当に素晴らしい。美しいよな。右に左に動て広輔がさばきセカンド菊池に。普通のセカンドなら振り向きざまにファーストへ強い送球は出来ないんだけど、菊池の肩や手首の強さで矢のような送球で6-4-3のゲッツー成立。1塁ベースに駆け込む打者が「マジかよ~!?」って感じで天を仰ぐ。カープの投手陣は本当にこの二遊間で何点防いでもらったんだろうか?本当に「名人芸」だよな。

実をいうとアタクシは逆の4-6-3のゲッツーが好きなんだよ。菊池のド派手な横っ飛びや到底追いつかないだろう難しい打球を滑り込んで止める。普通、セカンド送球を諦める打球でもゲッツーを成立させてしまう。そう、何故ならいつもセカンドベースに菊池の送球を待っている「田中広輔がいるから」なんだよな。

おい、菊池!そんな態勢から投げるの!?そんな位置からグラブトス!?なんて一見無茶ぶりなプレーでもいつも広輔がベースの上で待っている。菊池もそれを知っているから、広輔が待ってくれているから渾身のプレーで送球できる。逆に広輔はどんな送球が来ても受け止めてゲッツーにする心の準備がしっかりできている。この信頼関係がなければ数々の芸術的なゲッツーは生まれない。天才肌の菊池を際立たせるためにわき役に徹することに決めているんじゃねぇか?そのくらいいつもそこには田中広輔がいるんだよな。

守備だけじゃねぇ。打撃にしてもそう。丸や誠也のタイムリーの場面では必ずと言っていいほどそこにも田中広輔がいる。それを裏付けるのは出塁率のタイトル獲得。なんだろうねぇ、広輔はガツガツこない。カープの歴代の1番打者のイメージってのは高橋慶彦や野村謙二郎のようにプレーで引っ張っていくタイプ。広輔にはそういう匂いが漂ってこない。守備にしても派手さがないけど堅実。特に今シーズンはだいぶ守備に自信を深めたんじゃねぇかねぇ?

特に初回の初打席をとっても大事にしているような気がする。自分が打てばチームが盛り上がる。攻撃に勢いが出る。それは分かってるんだけど、塁に出るのは何もヒットだけじゃない。打てる球が来なければもう一つの一番打者の役割である球数を投げさせる攻めに切り替える。今日はどんな球がいいのか?甘いボールはあるのか?手を出しちゃいかんボールがあるのか?切り込み隊長から一瞬にして偵察部隊に切り替えることができる。その辺の洞察力が出塁率のタイトルを獲得できたポイントじゃねかなぁと勝手に思っているよ。

盗塁にしても年々上手くなってきているかなぁと思う。盗塁王のタイトルも取れたは取れたが、時代が違うと言われればそれまでだけど、アタクシ世代は高橋義彦、緒方監督の現役時代あたりの盗塁王のタイトルホルダーの数から比べると物足りないし、なんせ世界の盗塁王・福本豊をみているからな、年間106盗塁しとる。高橋慶彦が最高で73盗塁、緒方監督も50個でタイトル取っている。せめて50個代でのタイトル獲得を目指して頑張ってほしいよな。

盗塁ってのは何も足が速いだけじゃねぇんだよな。投手のクセを盗んだり、バッテリーの呼吸を読んだりといった洞察力も大事。その辺の「嗅覚」ぜひ磨いてほしいもんだよな。

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何かの記事で読んだけど、今季はお立ち台が1度だったらしい。広輔曰く、来季はお立ち台ゼロで黒子に徹するなんて言っている。チームが勝つには自分がどうすればいいのか悟ったんだろうか?とにかく得点にこだわるっていう姿勢がいいじゃねぇか。まだまだ上手くなるだろうねぇ、この選手は。

決して体は大きくない。それでもホームランは今シーズン8本。特に8月の中日戦での満塁ホームランは素晴らしかったよな。インコースの甘いボールを体の回転を使ってライトスタンド上段…いや、中の上段くらいかな(笑)あそこまで持っていくパワーじゃなくて技術があるんだよな。まぁあの場面も決して狙ったわけではないんだろうけど、ツーベースなどの長打も打てる。いい1番打者になったよな。

それと何気に2年連続フル出場を続けている。これも素晴らしいよな。大きな故障もなく、まぁ小さな故障や痛みはあるんだろうけど、淡々と自分の役割をこなす職人気質も垣間見られる。ショートというポジションでのフル出場ってのは本当にスゴいと思う。大変だろうけど続けていってほしいよな。そう、いつもそこには田中広輔がいる。そんなカープであり続ければ黄金時代はまだまだ終わることはないだろうねぇ。来期も頑張ってほしいよな。

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