セ界左腕対決を制すぞ。広島床田寛樹投手(24)が10日のDeNA戦(マツダスタジアム)に先発する。セ・リーグ投手成績でトップ争いをする左腕今永と2年ぶりの対決… – 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)
情報源: 広島床田「勝てれば自信に」今永とのセ界左腕対決 – プロ野球 : 日刊スポーツ
ペナントレースが始まって日程の約1/4を消化した。企業で言えば四半期決算の時期。これまでのシーズンを振り返ってみようかねぇ。
カープは開幕から調子が上がらんかった。開幕ダッシュは大失敗だよな。自慢の打線が火を噴かず、投手陣はその不安からか慎重になりすぎて四球を連発。非常に無様な4月前半だったよな。
カード一回り15試合を4勝11敗で借金7。借金7からの優勝はないとマスコミが嬉しそうに報じていたよな。
今までないから絶対ないとは言い切れんけど、このチームではちと厳しいとも感じた。相手うんぬんよりもカープ自体が3連覇中の野球とは違った印象があったよな。
カード2廻り目から8連勝で勝率5割復帰。直後に4連敗、その後4連勝で5割とね、浮き沈みの激しい展開だよな。こういうチームは絶対に優勝できない。不安定だからな。
ところが日程1/4を消化してどうだろう?チーム打率は.233で最下位DeNAとの差はわずか1厘差の5位。DeNAは宮崎の不調、カープは丸が抜けた、アベレージヒッターである松山の不調が影響しているとは思うけど、菊池、誠也以外は低打率に喘いでいるよな。
得点は119でリーグ最下位。逆転のカープといわれた猛打は完全に身を潜めてしまっているよな。まぁこれでよく勝率5割をキープしているってのは、数字には表れないけど3連覇の経験ってのが随所にちりばめられて何とかやりくりしている側面はあるだろうねぇ。
投手はどうだろう?驚くことになんと防御率はリーグトップの3.29。開幕直後はあれだけ打たれていたのに笑っちゃうよな。
もう少し紐解いてみよう。被本塁打は29でDeNAと並んでリーグ最少。ちなみにDeNAは防御率4.11でリーグ最下位。不思議だよな。
目立った四球に関しては140個でリーグ5位。現時点で35試合消化しているから単純に割り算すると1試合4個出している計算になる。ちなみに最下位はDeNAで150個。ただ特筆すべきはこのうち申告敬遠がカープは6個。DeNAは何と17個もある。つまり勝負しての四球は1個差でカープが最下位なのよ。これで防御率トップ。それはなぜか?
一つは完封勝ちが5試合ある。これはデカいよな。まぁ1イニングに12点取られたこともあるけど総体的に投手が頑張っているということだよな。
それと安定した力を発揮してくれる先発陣がいるというのもあるだろう。大瀬良と床田はしっかり試合を作ってくれているし、今シーズンは野村が安定しているのもよかった。ま、最近ボロが出てきたのはナイショだけどな。
隠れたデータもある。これは失点144に対して自責点が114。その差は30ある。自責点って何?といわれそうなので言っておくと簡単に言えば投手の責任ではない理由、例えばエラーや野選で出したランナーが仮にホームインしてもそれは自責点にはならない。防御率ってのは自責点が計算のベースになるので失点と自責点の差が多ければ多いほど、エラーが失点に絡んでいることになる。この差30ってのはリーグトップ。ダントツよ。(笑)
こうやってひもを解いてみると野手が貯金できていないひとつの原因を作っているよな。打てない、守れない。完全に今のカープは投高打低。3連覇中には見られない現象だよな。そのチームが勝率5割。
野球ってのは数字の積み重ねのスポーツなんだけど、じゃ、必ずしも打率も本塁打も防御率も1位のチームが優勝するのかといえばそうではない。ここが面白い。
例えば投手が0に抑える。ヒット10本打たれようが長打を許さず、粘り強く抑える。ヒットを打てば相手の打率は上がる。こっちの投手の防御率もよくなる。でも勝負は別。カープが最終回に四球や相手のミスを絡めてノーヒットで1点取って勝つ。最初のランナーがエラーで出塁した場合、仮に押し出しや犠牲フライでサヨナラ負けでも投手の防御率は0点。それでも負ける。ヒットが0。それでも勝つ。面白いよな。
結局は投手はここぞの場面での踏ん張り。打者はここぞという時の勝負強さってのが、ペナントを勝ち上がるうえで重要なことなんだよな。
そういう意味では3連覇中の野球とは違った感じだけど、何とか体裁を保っている。ここに打線が復活となれば、いい方向に向かうだろうねぇ。
これまで3連覇ってのはぶっちぎりで勝ってきた。この3連覇中にファンになった同志の皆様におかれましては今季の戦いぶりに大いに不満を持っているだろうねぇ。
夏場から秋に追い上げて最後にひっくり返す優勝、見てみたくないですか?毎日がハラハラドキドキ。一つ勝てば優勝に近づき、一つ負ければ遠ざかる。そんな日々を経験してみませんか?
昔の話をして恐縮ですが第一次黄金時代の優勝はみんなこんな感じでした。驚異的な粘りと頑張り、毎日が接戦で胃が痛くなる思いをしながら勝ち抜いて優勝したカープに少年時代のMageは心打たれましたよ。
3連覇中のカープは確かに強いんだけど、アタクシは物足りなさも同時に感じてました。毎日緊張しながら歓喜と絶望の狭間で祈るように応援した昔に比べると本当に楽に優勝できている。本当はもっともっと優勝するのは険しい道のりのはずなんだけど、結構安心して見届けられた。まぁその辺のリーグ優勝の本当の厳しさを経験していないから日本シリーズで弱いというのもアタクシはあると思ってるんだけどな、今季は追い上げての優勝ってのをぜひ若いファンにも見せてほしいもんだよな。
昔からのファンと最近のファンとの溝が埋まるきっかけにもなると思う。そうなるといいよな。
第二四半期のメインイベントは何といっても交流戦だよな。昨季は交流戦よくなかったよな。セリーグは交流戦でいい成績ならAクラスってのが鉄板路線。ここがキモだろうねぇ。
そうなると交流戦前にどれだけ貯金できているかってのが、ある意味、交流戦不調でもなんとかなる保険になるような気がする。そういう意味では交流戦前にある程度の貯金を作っておきたいよな。
恐らくペナントの中心は巨人とヤクルトだろうねぇ。ここにつかず離れずついていけばいい。そうすれば勝負の9月に絶対に3連覇の経験がものを言うはずよ。そういう展開に持ち込めるか否かってのがポイントだろうねぇ。
さぁ 今日から地元で5試合。しょっぱなは防御率1,2位の対決。なんとか床田には踏ん張ってもらって、期待薄だけど今永を打線が攻略してほしいよな。早い回に点が欲しい。そうなれば勝ち星に恵まれていないラミレス監督は必ず動いてくるからな。
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