情報源: カープ森下 二刀流で6連勝導いた 首位阪神と0差「監督も“優勝しか目指してない”と言っていた」
待ちに待った後半戦のスタート。ぼくらのカープは前半最後のDeNA戦同様、先発森下が好投で接戦に持ち込み、終盤に見事勝ち越して勝利。まさに今季の「カープの野球」で中日を退けた。見事な勝利と言えるよな。これで6連勝。貯金がとうとう2ケタの「10」。首位阪神が敗れたためゲーム差なしの2位まで追い上げてきた。どうだろう??ひょっとしたらひょっとする!?広島の街もそんなムードに変わりつつあるんじゃないかねぇ??
4番上本の衝撃!?
まず後半戦のスタートだけど、色々な驚きがあった。まずはスタメン。4番に上本とね、びっくりしたカープファン同志も多かっただろう。まぁ前カードでは4番菊池というのもあったんでカープベンチはこの空白の4番という打順を常識とは違う考え方で龍馬復帰まで戦って行こうということだろうねぇ。当然ベンチは上本に一発やチャンスでの打点を求めるのではなく、今まで通り、上本のいいところを出してくれればいいということだろうねぇ。4番打者としての働きよりも4番目の打者として普通にやってくれればいい。そんな感じだろう。現に上本はチャンスメイクするヒットを打ったり、走塁では3盗を決めている。4番を打とうがいつもの上本だったよな。それでいい。新井監督がそう考えているなら上本も「打たなきゃ」という変なプレッシャーに押しつぶされずノビノビプレーできるもんな。これも新井マジックのなせる技なんだろうねぇ。
まぁなんでもそうだけど、考え方ひとつで色々なものの価値というのは変わってくるよな。4番を打てる人材がいないなら悩んでもしょうがない。4番という打順に期待することを辞めれば、それはそれでいろいろな考え方が浮かんでくるだろう。それこそみんなでチャンスを作り、みんなで点を取っていくというムードを作る上では、案外「4番上本」は効果てきめんだったかもしれん。こうなると「今日は誰が4番かな??」と別の楽しみができるよな。何なら4番を床田や森下と二刀流を実現してもいいんじゃないか??とすら思ってしまうから不思議だよな。
コーチ陣の配置も入れ替えた
ゲーム開始早々カープベンチが映し出されると見慣れない顔がいた。そう、一度見たら忘れない顔?菊地原投手コーチだ。確かブルペン担当だったはず。そして横山投手コーチの顔が見当たらなかった。
ゲームが始まって初回に野間がヒット。1塁ベース上に野間が映し出されるとその傍らには小窪コーチ。あれ??赤松コーチはと見ると3塁コーチボックスにその姿が。後半戦という一つの区切りのスタートで新井監督はコーチ陣も配置転換。今後も続くか??一夜限りのサプライズなのか??今後も注目だよな。
森下 失点するもビッグイニングは作らせず6勝目
森下と高橋宏斗の先発で始まったわけだけど、個人的には両人とも調子は今ひとつだったように見えた。森下はカーブが決まらずカウントを稼ぐのに少し苦労したようだし、高橋宏斗もフォークのコントロールに苦しんでいたように思う。まぁ調子が悪いなら悪いなりの投球をする方が勝つ。そういう意味では森下の方が1枚上といった感じだよな。8回を3失点で6勝目をあげた。順調だよな。
個人的にはもう少し点を取られてもおかしくないと思っていた。1点目は石川の一発で防ぎようがなかった。2点目は無死から村松にエンタイトルツーベース+3盗で無死3塁。続く龍空の浅いレフトフライも大盛の不味い守備で犠牲フライになった。3点目は小園と大盛が交錯してエラーで無死2塁。その後岡林に初球を打たれてタイムリーを許した。2点目、3点目と無死から得点圏にランナーを出すも最少失点で食い止めることができた。これは非常に大きいと思うねぇ。
特に2点も犠牲フライはもしかしたら防げたかもしれなかった打球。普通の投手なら引きずって崩れるきっかけになるだろう。3点目もホーム生還を許すも打者走者の岡林を2塁で封殺した。このプレーも大きかったよな。上本が送球を捕球後クルっと回って岡林にタッチ。秋山からの送球も良かったよな。もちろん守備にも助けられたけど、ランナーを残したり、味方の守備で動揺し崩れることがなかったのは森下ならではだと思う。悪いながらも絶対に相手に流れを渡さない。素晴らしかったよな。
大盛、野間が粘って粘ってタイムリー!!
石川の一発で先制されるもすぐにカープ打線がゲームをひっくり返した。1死から小園のヒット、デビッドソンが四球を選んで1死1,2塁。ここで曾澤は狙いすましたように四球直後のストライクを取りに来た変化球を捉える。「抜けた!?」と思ったけど打球が少し上がりすぎた。センターが追いつき2死。この飛球を見るや2塁ランナー小園がタッチアップ。小園どころか1塁走者のデビッドソンも1塁からタッチアップ。この走塁が非常に大きかったよな。そして8番大盛。ここで大盛は高橋宏の真っすぐをコンパクトに逆方向へ。狭い三遊間を抜けてタイムリー。外野が前に守っていたけど2塁走者のデビッドソンも果敢にホームを滑り抜けた。非常にいい走塁だったよな。足で稼いだ2点だった。決して速くなくてもいい。先の塁を狙うスピリッツね、デビッドソン、素晴らしかったよな。
同点で迎えた終盤の7回。中日は高橋宏を諦めて勝野がマウンドに。この勝野をカープ打線が攻略した。先頭の森下が2塁打で出塁。広輔がバントを決めて1死3塁。ここで打席には野間。早々に追い込まれるも粘って7球目にレフト前にタイムリー。貴重な勝ち越し点をたたき出した。今季の野間は細かいプレーにはミスが目立つけど、こうしたチャンスでの勝負強さが目立つよな。なんとなくだけど、チャンスで野間だと「なんとかなる」というムードになってきた。これは大きいよな。
新井カープはこれで攻撃が終わりではなく、ここぞという場面で追加点が取れる。気落ちした相手に畳みかける攻撃力が備わってきたように思うねぇ。続く秋山も粘って四球。4番上本もヒットでつないだ。ここで中日ベンチは勝野を諦め齋藤にスイッチ。小園は積極的にバットを出すも三振。2死満塁でデビッドソンだ。このデビッドソンも齋藤にタイミングが合わず苦しむもバットの先に当たった打球がしぶとく二遊間を抜けていった。打球が弱く2塁ランナーも生還。2点タイムリーで中日を引き離した。
この攻撃ね、巨人戦の延長戦で一気にビッグイニングにしたように、ここぞという場面の打線のつながりね、新井カープの強みが備わった気がするねぇ。先発が粘って接戦に持ち込み終盤以降のチャンスをしっかりモノにする。勝利の形というかね、こういう展開ならカープ有利という形が出来てきたよな。相手ベンチも今後警戒してくるだろう。立浪監督も「カープの打者は粘って甘い球を呼び込む」と評価。こういったことを印象付けられるというのは今後戦う上で大きな武器になる。今後もこういった攻撃を何度も繰り出せるといいよな。
大盛「天国から地獄」の1日
このゲーム、8番に入れた大盛が一時は逆転のタイムリーを打った。前回スタメン時はバウアーの変化球にクルクルとバットが回っていたけ。あんな打撃をしたら即スタメン落ち。それでも新井監督は取り返すチャンスを大盛に与えたよな。
その第1打席は非常に集中していたように思う。決して気負わず、自分が逆方向に強い打球を打てる球をしっかり待てたように思うねぇ。狭い三遊間を抜ける汚名返上のタイムリーヒット。点を取られた直後だっただけに非常に大きかったよな。
これでホッとしたわけではないんだろうけど、守備では精彩を欠いた。5回には無死3塁のピンチで浅いレフトフライ。ホーム突入を阻止しべく送球の態勢を作りながらの捕球なら、3塁ランナーはホームヘ突っ込めない位置だったように思う。
しかし大盛は勢いをつけるどころか早々に落下点に入るも体が伸び切った形で捕球した。この捕球態勢を見た3塁ランナーはスタートを切った。大盛が慌てて送球するも勢いのある送球が出来なかった。せっかくいい肩しているのにもったいないプレーだったよな。真偽はわからんけど、大盛の中で「この打球なら突っ込んでこない」と決めつけてしまった部分があったように思う。隙をうまく突かれてしまったよな。
8回にもポップフライをショート小園と交錯しそうになり結局は落球してしまった。これも点に結び付いてしまったけど、この辺の連係プレイね、しっかりやらんといかんよな。ゲーム終了後には赤松コーチと話し込むシーンが映し出された。まだまだやらなきゃいかんことは沢山ある。大盛にとっては「天国から地獄」の一日だろう。これを糧に頑張ってほしいよな。
阪神敗れてゲーム差なし!!
カープが勝利した同じころ、こちら東京で首位阪神がヤクルトと対戦。岡田監督が頭を抱えるようなプレーの連発で星を落とした。9回の攻撃もヒット3本を連ねながらも無得点。この辺、追い上げを食らっているプレッシャーなのだろうか??これで首位阪神にカープはゲーム差なし、勝率3厘差まで詰め寄った。個人的には「早いかな?」と思うけど、大喜びのカープファン同志は多いだろう。問題は首位に立った時にカープの野球が変わってしまうのが一番怖い。もう少し阪神に頑張ってもらって2位という位置で力を貯めたい。そんな気持ちで見守っている。
ただ、今日のカープね、相手は柳だ。天敵だよな。仮にカープがこの柳も昨日のような展開でやっつけるとなると勢いがつきそうな気がしている。このままぶっちぎっていく可能性も出てきたような気がするねぇ。とはいっても戦力が整っている阪神、岡田監督が言うように「普通にやったらええやん」と普段の力を出せば、手強い相手には変わりはない。引き続き要警戒だよな。
カープの先発は大瀬良。前回のいい投球をしていながらも白星に恵まれていない。そろそろ勝ちが欲しいところだし、大瀬良に勝ちがつけばカープ先発陣も盤石といった形になる。いい投球を期待したいよな。
ゲーム後、新井監督は「このチームはもっと良くなる。強くなる」と。このフレーズは前半終了後にも発していた。そして「優勝しか考えていない」と。ヒーローインタビューでは森下の口からも「優勝」という言葉が出てきた。選手たちも新井監督の魔法の言葉でだんだんその気になってきているのかもしれない。そうなると別のプレッシャーに襲われることもあるだろうけどな、カープはガムシャラにやってなんぼ。後ろを見ずにただただ前向いてね、秋まで突っ走ってほしいよな。
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