情報源：デイリースポーツオンライン 広島・新井監督 今季初登板の松本「ナイスピッチングだった」先発の野村には「初回だけだったね」
「広島０－６ＤｅＮＡ」（１３日、マツダスタジアム）広島が今季１８度目の完封負け＆２１度目の無得点試合を喫した。本拠地での連勝も９で止まった。先発の野村は初回に４失点。以降は立ち直ったが、今季初黒星を喫した。打線も六回１死で石原が右前打を放つまで完全投球を許すなど攻略の糸口をつかめなかった。以下、新井貴浩監督との一問一答。
9連戦最後のカード2戦目。まぁ他のチームはこういう連戦になると間隔を詰めてローテ投手が2人か3人くらい2回投げる感じになるんだろうけど、カープは9戦目に床田が投げるだけでローテ投手に無理をさせていない。この日の先発もベテラン野村が先発。相手は東。このゲームに勝つには接戦の展開に持ち込まないと厳しいというのは初めからわかっていただけに、野村の初回4失点である程度勝負が決まってしまった。今季18度目の完封負けだそうだけど投高打低の今シーズンにおいてはそれほどシリアスな感じにはならないし、他球団だって結構完封負けは食らっている。両先発の顔ぶれを見てもこのゲームにおいてはDeNAの方に分があった。ある程度「想定内」の敗戦といっていいだろうねぇ。
野村が勝つには??
このゲームを勝つにはやはり野村が粘ってDeNA打線を封じていかないといかん。先制点は絶対にやらない。そういった「展開」に持ち込むべきだったろう。しかし初回に梶原に長打を食らい、自らの失策も絡んでピンチを広げると佐野にタイムリー。走者が貯まった形でおっかねぇオースティンに一発。全体的に球が高かったし、ミスも尾を引いた感じになったよな。立ち上がりの安定感には定評があった野村だけに非常に残念な結果になったよな。
打線も5回まで完全に東に抑えられていたけど、やはり初回の4点で東を楽に投げさせてしまったというのはあるだろう。野村が立ち上がりの難しさを何とか堪えて無失点で行って中盤に打線が点をもぎ取る展開に持ちこめた可能性は大いにあっただけにこのゲームは初回がすべてだったといっていいだろうねぇ。
コルニエルも失策がらみで失点…
2回以降は野村が立ち直っただけになおさら悔しい初回といった感じになった。ゲームが膠着してきて先に点を取った方に流れが傾く展開になってきた。カープが東を追い詰めればDeNAがバタバタしだすし可能性はあった。しかしカープ2番手コルニエルが6回に2失点。これで完全にゲームが決まったよな。
このコルニエルも内容が良くなかった。やはり自らの失策でピンチを招くも併殺で一気に2死3塁。ここをしのげばDeNAも再三チャンスをつぶしているだけにイヤな流れになっただろう。しかしコルニエルが踏ん張れなかったというよりは「そりゃ、打たれるよ」といった投球をやらかした。ど真ん中の真っすぐ3球続ければプロだもん、そら、打つよな。山本にタイムリーを打たれ京田にもつながれて浮足立ったのだろう。けん制悪送球でさらに1点と非常に残念な内容だったよな。こういう投球をされると勝負の9月に使えるか!?というのは新井監督も色々考えなきゃいかんだろう。野村もそうだけど、今後はちょっと厳しいんじゃないだろうかねぇ??
松本竜が今季初登板で好投
一方的ビハインドの展開だからな、ベンチとしては「捨て試合」といった感じになる。ただ、この捨て試合で新しい戦力を試したり、主力を少しでも休ませるといった「試合の使い方」ができるのが新井監督・藤井ヘッドのいいところだよな。確かに「収穫」もあったように思う。
コルニエルはちょっといかんかったけど、今季初登板の松本竜は非常にいい投球を見せてくれたし、今後中継ぎのピースに入ってきそうな期待感を持たせてくれた。
まぁ松本竜も昨季は開幕1軍だったのかな??残念ながら結果を残せなかったし、プライベートで問題を起こし野球に集中できなかったのかもしれん。この辺はやはり人間だからな、心技体が充実しないとなかなか結果がついてこない。昨日の投球を見ているとだいぶ吹っ切れて野球に集中できているように見えた。体も大きくなった印象はあるし、球質が少し重たくなった印象がある。この辺はウエイトトレなんかに力を入れてきたのかなぁと。松本竜はもともと社会人でもリリーフをやっていたししびれる場面の経験もある。まずは実績をしっかり積んでいいところで投げられるように1軍に何とかしがみついて頑張ってほしいし、是非とも優勝争いや短期決戦でその力を発揮してほしいよな。
中村奨も2試合連続マルチ!!
野手では中村奨が2試合連続のマルチヒット。この日は前日の活躍、そして相手が左腕ということで3番に起用された。1，2打席は東に翻弄されている印象もあったけど、3打席目は見事にライト前にもっていった。この打撃は非常にいい形で打てたし、今後に期待が持てる内容だったと思うねぇ。最終回も先頭で2ベース。こちらもチャンスは絶対に逃がさないという気持ちが伝わってくる内容だったよな。
末包が1軍に上がってきてすぐに一発打ったけどその後打撃の調子は決して本調子ではないだけに中村奨としては大チャンス。ベンチもしっかりスタメンで使ってくれているし、それに応える形でよく頑張っているよな。こちらもプライベートでは色々あって背番号も変えられた。ようやく野球に集中してくれた印象がある。なんせ顔つきがじぇんじぇん違う。気を緩めずにぜひともレギュラー取るくらいのつもりで突っ走っていってほしいもんだよな。
こうしてカープベンチも若い選手を積極的に使っているよな。2軍から上がれば即スタメン、即登板といったチャンスをしっかり与えてくれている。ファームでは田村も調子を戻して打ちまくっているというし、松山や広輔といったベテランとの入れ替えも考える時期に来ているように思う。こうした戦力を試すのは今しかできないこと。「勝負の9月」に向けて戦力をしっかり整えて欲しいよな。
今日は勝ちいかなきゃいかん試合
先発した野村には失礼だけど、このゲームは相手が東ということで勝てる確率は高くなかった。勝てれば儲けもんといった位置づけだった。これで1勝1敗。3戦目の今日は勝たなきゃいかんゲーム。ここを取れるかどうかは今後の戦いにも影響する。注目していきたいよな。東京ドームでは2位巨人と3位阪神がつぶしあっている。こちらも1勝1敗。カープが今日勝てば2位か3位のどちらかを引き離せる形になる。もちろんこれからも競った展開は続くだろうけど、100試合を消化したあたりでこれから負けられない試合が続くからな、少しでもアドバンテージを取っておきたいのは当然だろう。できれば来週に行われる巨人との3連戦は「一つ勝てばいい」という形に持っていければベストだろうねぇ。
先発は11勝目を狙う床田とDeNAはジャクソン。一度対戦があるけど、それほどイヤな投手ではない。勝てるゲームはしっかり勝つのは本当に大事。何とかいい形で来週の首位攻防戦を迎えたいよな。
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