情報源:デイリースポーツオンライン 広島・新井監督「ミスはあるんでね。明日取り返す」 名手・矢野まさか失策から逆転負け巨人と再び0差「全体的に硬さが」「中日2-1広島」(27日、バンテリンドーム)
広島が守備の乱れから痛恨の逆転を負けを喫し、バンテリンドーム5連敗となった。四回に矢野雅哉内野手(25)が2度にわたって遊ゴロを処理できずにピンチ拡大を招き、逆転を許した。これでチームは7月28日以来の連敗となり、2位・巨人とのゲーム差もなくなった。新井貴浩監督(47)は野手陣の「硬さ」を指摘し、積極的な姿勢の再徹底を呼びかけた。
少し遅めの夏休みを頂いておりました。箱根・伊豆方面へ出かけたんだけど、まぁ箱根は混んでるねぇ。あまりの渋滞で予定を回避。山側から伊豆の伊東温泉を目指したんだけど、ここでゲリラ豪雨と遭遇。ワイパー全開でも雨で前が見づらく、おまけに霧も立ち込めた。道路はタイヤ半分くらいつかる水たまりが多数で車がすれ違うたびに大きな飛沫。運転していたアタクシは注意深くもこの悪天の運転を楽しんでいたけど、助手席に乗っていた妻は固まっていた(笑)。旅の終わりに何が楽しかったか子供たちに聞くと「大雨のアドベンチャードライブ」だそうな。子供には何が刺さるのか??意外だったねぇ。
さてカープは阪神戦を負け越した。3戦目は全く見ていないけど、森翔平が阪神打線に捕まった。まぁこれはある意味想定内だろう。打線は大竹から2点を先制したけどこれまで苦手にしていた大竹に引導を渡すまではいかなかった。この辺、9月戦線に影を落としそうな気もしている。
そして昨日から始まったバンテリンドームでの中日戦。ここをどう切り抜けていくかで情勢は変わってくる。結果次第で勢いが加速するか??はたまた失速の原因を作ってしまうのか??大きなポイントになる3連戦と位置付けてみているカープファン同志は多いことだろう。残念ながら高橋宏+中日の勝ちパに抑え込まれての逆転負け。ミスも絡んだだけに非常に重たい負けとなった。8月初めての連敗というのもちょっとカープに暗雲が立ち込めてきた。そんなムードになりつつありそうだよな。
高橋宏に対し積極的な攻め
ゲームの最初の方が見ることができなかったんだけど、立ち上がりからカープ打線、カープベンチは高橋宏に対して積極的に攻めていったように思うし、粘って球数も投げさせた。新井監督もコメントしていたけど、これまでの対戦では一番いいアプローチができていたように思う。
それが点に結びついたのは3回。先頭の森下が死球で出塁。秋山がヒットで続いて無死1,2塁。ここで野間がセーフィ気味にバントを仕掛けるも2球続けてファール。この辺には少し硬さを感じたねぇ。結局は高めの釣り球にひっかかってインフィールドフライ。走者を進められなかった。小園が三振で2死となるもここで末包が3塁線を破るタイムリー2ベース。見事にカープが先制した。この辺は序盤から積極的に仕掛けた攻撃が実を結んだように見えた。ただ、野間のバント失敗や小園の打撃が少し荒いというか、ちょっと調子を崩しかけてきているような打撃が気にはなった。野間、小園がこの日ノーヒット。ちょっと気にはなるよな。
守備のミスと不運が重なり逆転を許す
中日・高橋宏から見事に先制点を奪った。あとは森下がどれだけ踏ん張れるか??この日の投球は素晴らしかったと思うし、先制点を奪った直後の3回裏は3者三振で打ち取り、流れはカープに見えた。しかしこの流れを変えたのは守備の乱れだよな。
4回裏。1死から細川の高くバウンドした打球は最早「名手」の称号を手にしつつある矢野のもとへ。かなり高く上がったバウンドだったので判定は微妙だったけど、矢野は果敢に前進も弾いてしまった。記録はヒットだから矢野は気にする必要はないんだけど、守備には自信がある選手にとってあれを弾いてしまったというのは引っ掛かってしまったのかもしれん。
森下はここぞとばかりにギアを上げ、続く川越を三振に仕留め、カリステには粘られるも平凡は遊ゴロに打ち取ったかに見えた。しかしここで矢野が今度は正真正銘のエラー。これで2死1,2塁となった。ここで打席には石川昂。バンテリンドームが湧いた。人気あるんだねぇ、この選手は。
石川昂は3球目のインサイド寄りの真っすぐをスイング。完全にどん詰まりの打球で打ち取ったかに見えた。ライトフライに見えたけど、TV画面にいつまでたってもライト・野間の姿が出てこない。出てきたころにはフェアゾーンに打球がポトリと落ちた。これが2ベースとなり、1塁走者のカリステの生還も許した。これで逆転。エラーも絡んでの失点、打たれた森下が矢野に対して「ゴメン」と口が動いたように見えた。味方の失策を何とかカバーしたかった気持ちがにじみ出ていた。
石川昂の打球は普通なら平凡なライトフライだったろう。しかし2死で得点圏に走者。となれば外野は前進気味でヒットならホームを封じる守備陣形を取っていた。内野の間を抜けてくるイメージで外野手はセンター寄りに寄っていた。これが仇となってしまった。森下は完全に打ち取っていたし、これが逆転のヒットになるのは本当に不運としか言いようがない。これも「相性」なのかねぇ??
それでも森下は気落ちせず味方の逆襲を待ちながら投げ続けてくれた。これは立派だし、勝たせてあげたかった内容でもあった。切り替えて次、頑張ってほしいよな。
高橋宏敵ながら天晴れ!!勝ち方を知っている投手
逆転されてからカープ打線は高橋宏に完全に抑えられた。5~7回を三者凡退に仕留められた。決して逆転されて気落ちしたわけではないと思うけど、高橋宏が逆転を機にギアをトップで入れ続けた感じだよな。球数もいっていたので中盤で走者を出して攻めれば途中交代も考えられただけに、そういった展開をしっかり「自分のもの」にする投球術は見事。これで11勝めだけど、やはり勝てる投手というのはこういう投球をするんだなぁと感心した。まぁ「対高橋宏」に関して言えば、前半攻め立てはしたけど「完敗」といっていいだろう。切り替えが必要だよな。
バント失敗…失策…プレッシャー、来てる??
このゲームを振り返ると決勝点は矢野のエラーが絡んでいるし、序盤はバント失敗なんかもあった。ベンチは積極的に作戦を「あえて」仕掛けるけど、選手がそれを体現できないでいる。新井監督も「硬さ」を強調したコメントを残した。ひょっとして優勝へのプレッシャーをすでに選手たちが感じ始めているのか??そんな心配をさせるような負け方だったよな。
ただ、選手が硬くなる「条件」はいろいろあっただろう。前のゲームで阪神に負けているし、「連敗」してはいけないというプレッシャーはあっただろう。それとこれまでもやられ続けている高橋宏に対しても今度こそはという気持ちが硬さを生んだかもしれない。そして連敗中のバンテリンドームで何とか勝ちたいという気持ちも拍車をかけたように思う。そういった様々な要素が絡み合ったゲームだったように思うねぇ。
新井監督もそれを感じたのか「自分たちがどういった野球でこの位置にいるのか?」を肝に銘じてというコメントを残した。これが選手たちに刺さるかどうかは今日のゲームを見てみないとわからんけど、余所行きの野球をしていたらズルズルと行ってしまう可能性はゼロではない。踏ん張ってほしいよな。
勝負の9月前の落とし穴
前カードの阪神戦で勝ち越しておけばというの後悔はあるのかもしれないけど、先週の巨人⇒阪神の6連戦を五分で乗り切ったわけで、この結果は首位にいるチームとしては「勝ち」に等しい戦い方をした。そして5位の中日とバンテリンで対戦というのは選手の中にもちょっと一息という気持ちと苦手なシュチエーションが絡み合ってなんとなくフワフワした感じになっているように見える。それがミスを誘発してしまったのかもしれない。まぁこれはアタクシの想像だけどな。
残りゲームが多いカープにとって9月は雨中で組み込まれた連戦で毎日相手が変わる日程も準備されている。もう、フワフワできるのも今のうちだろう。これから本当の「勝負」が始まる。その前に準備された「落とし穴」にカープがまんまとハマりつつある。ここを最小限の負けでとどめればアタクシはチームの状態が上がってくると読んでいる。そういった意味でも今日のゲームは本当に大事になってくるだろう。とにかく先手先手を取っていけば中日はもろい面もある。主導権を常に握りながらという戦いができるかがポイントだろう。今日の先発は床田と小笠原。決して楽な相手ではないし、打線が封じ込まれる可能性はあるけど、粘って粘って自分たちのこれまでやってきた野球をやっていけば、光は差し込んでくる。苦しい時期に差し掛かってきているけど、選手たちには踏ん張ってほしいところだよな。
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