
情報源:デイリースポーツオンライン 広島・新井監督が歴史的失速の9月に言及「私の力不足と痛感」「来季はさまざまなことが変化する」ファンどよめく【スピーチ全文】
「広島3-1ヤクルト」(5日、マツダスタジアム)広島が今季最終戦に勝利し、約1カ月ぶりの連勝。68勝70敗5分でシーズンを終えた。
首位で入った9月、月間20敗の歴史的失速が響いて4位。就任2年目の新井監督は来季も続投することが決まったが、悔しい1年となった。
セレモニーで新井監督は「9月、このような形となったのは監督である私の力不足と痛感しています」と語ると、ファンはどよめき。厳しい表情を崩さず、「来シーズンはさまざまなことが変化する年になると思います。来シ…
歴史的な大失速をやらかしてから、もう、判で押したようなゲーム内容ばかりであまり見ていなかったんだけど、昨日は最終戦と野村の引退試合ということでなんか「久々に」カープのゲームをじっくり観戦した。若い選手がスタメンに名を連ね、先発の野村の後も滝田や高といったドラフトで獲得した投手達もマウンドに上がった。みんないいものを出してくれていたと思うし、結果を出せた選手もたくさんいたよな。最後には新井監督がファンの前でスピーチ。悔しさをにじませながらも新井監督らしく次を見据える姿勢を見せてくれた。まぁ現場はよくやってくれたと思うし、この失速は球団の責任が重いと思っているので、それはこのオフにツンツンつついていくこととしよう。
野村先発一筋13年 もう少しできたのでは!?
まずは初回に今季限りで引退を決めた野村祐輔がマウンドに上がった。最後はHRキングの村上を3球三振に仕留めて現役の幕を閉じた。野村らしい締め方だったように思うねぇ。
野村といえば、低めのコントロールと多彩な変化球の持ち主。ドラフト1位で入団、1年目からローテ投手として活躍して9勝11敗ながらも防御率は1.98と見事な成績で新人王を獲得。2016年には25年ぶりのリーグ優勝の立役者として16勝をあげた。エース・マエケンが抜けて不安があった先発陣をしっかり引っ張ってくれたよな。その後は残念ながら2ケタ勝つこともなく、新井監督就任からは1軍登板も激減した。まぁ出番がない=ある意味構想外という受け止め方になってしまうのも仕方ないよな。
ただ、野村ほど先発にこだわって現役を終える投手も珍しいだろう。13年先発一筋。アタクシはこのブログでも中継ぎ転向も生きる道と書いたこともあるけど、その辺は野村が意思を貫いたということだろう。他球団への移籍という道もあったと思うけど、最終的には「カープ一筋」を貫いた格好になった。優しいマスクとは裏腹に結構な「頑固者」だったのかもしれん。今後も野球に携わっていくということで将来の投手コーチの可能性もあるよな。いいことも辛いことも抑えたことも打たれまくったこともあるだけにいい指導者になるんじゃないかねぇ??13年間のプロ生活、本当にお疲れ様でした。
滝田はインコースに投げ切れれば面白い
2回からは滝田がマウンドに上がった。興奮して鼻血が出ちゃったのかな??鼻に何かを詰めてのマウンドだった。4イニングを1失点にまとめたけど、4四球と課題も残った。ただ、カウントを悪くしてもそれなりに粘りの投球もできることはアピールできたんじゃないだろうか??投球全般を見ると真っすぐのスピードや右打者に差し込んでくるクロスファイヤーは見事。チェンジアップも使える予感は感じさせた。ただ、決め球に使う変化球が大きく外れて投球を苦しくさせてしまっている部分が1軍で使えるかのポイントになるかなぁと思うねぇ。それと左打者のインコースに投げ切れない場面もチラホラ。ここが改善できると非常に面白い存在になりそうな気がするねぇ。消化試合ながらもプロ初勝利もマーク。これからも頑張ってほしいよな。
滝田の後をついだ高。ドラフト2位だよな。こちらも大きな体を上手に使ってダイナミックさを感じさせる投球を見せてくれた。打者2人くらいは緊張からか思っていた球が投げれていない不満が顔に出ていたけど、アウトを一つとってからは自信をのぞかせていた。いい感触がつかめたのだろう。秋季キャンプでも注目に投手に上げられそうだよな。
期待の右の若手がそろってプロ初ヒット
滝田がプロ初勝利をマークすれば、野手もプロ初ヒットが2人。今、カープが一番欠落している戦力といえば右の長距離砲。その期待がかかる内田と仲田がそろってスタメン&初ヒットをマークした。こちらもプロ野球選手としての第一歩を刻むことができた。よかったよな。
先に打ったのが内田だ。構えから足を大きく広げるノーステップ打法に取り組んでいるのだろう。その形の中でインコースの球を思い切り引っ張った。態勢がくずれたもののレフト前に落ちてヒットになった。
ただ、少し打席での窮屈さというかねぇ??そういったものを感じた。インコース攻めされると苦しみそうな印象が残った。もっと懐が深くなってくるといいかなぁと。まぁプロ入りして試行錯誤の毎日だろうし、秋季キャンプでも新しい挑戦をするだろう。打ち方も内田らしさを感じることができたし、今後の期待感も大きいよな。
このゲームで4番に座った19歳の仲田。非常にムードを持った打者というのが第1印象だよな。非常に落ち着いて見えるし、雰囲気もある。ただ、打撃に関して言えば、始動が早いせいか変化球の見極めに課題があるかなぁと。第1打席の空振り三振はスライダーを見極められずタイミングをズラされ泳いだ形になったし、プロ初ヒットも泳ぎながらも引っかけてレフト前に運んだ印象だった。もちろん、これからこういったことはゲームに出ていくことで慣れていくだろうし、高卒1年目でプロ初ヒットだから自信にもなっただろう。自信がつくと次の課題に向き合えるようになるし、どんどん経験を積んで成長していってほしいよな。ヒットを打った後にヘルメットを取ると高校球児のような坊主頭だった。打席では貫禄も感じたけど、まだまだ若い(笑)。これからが非常に楽しみな選手だよな。
新井監督が今季最後の挨拶
9月に入ってからの大失速で空席も目立ったマツダスタジアムだったけど、最終戦ということもあって多くのファンが詰めかけた。野村の最後の雄姿を見届けようというファンもいただろうけど、注目はシーズン終了のセレモニーで新井監督がどんな言葉を発するのか??といったこともあっただろうねぇ。
まずは下馬評の低かった開幕前の評価を覆し、9月に入るまで首位を走った選手たちを褒め讃えた。これに関してはアタクシも本当に選手たちは頑張ったと思うよ、「この戦力」でな。この中に「反骨心」というフレーズも出た。こういった気持も感じられたシーズンではあったよな。
次に9月の失速については新井監督自身の力不足と全責任を背負う発言も出た。まぁそういった部分も多分にあったと思うしな、連敗が続いてもなかなか手が打てなかったというのは「もう少しなんとかならなかったか??」という後悔も残る9月だったよな。
この秋には猛練習も示唆した。今季の反省を踏まえ、新井監督自身も変化を追及する発言も出たよな。
そして来季は大きな変化を考えているとまで発言。カープファンからも大きな歓声が上がった。カープファンはみんなわかっているのよ。なぜ、今季勝ち切れなかったかをね。
カープ球団・松田オーナーに考えてもらうきっかけ作りには成功??
今後も様々な視点から今季を振り返る記事を書くつもりではいるんだけど、新井監督の口から「変化」というフレーズが出たというのは大きいと感じている。
じゃ、変化とは何なのか??選手の起用法かもしれんし、配置転換かもしれん、実績優先から若手優先に変えていくのかもしれん。FA補強や助っ人選手の選出方法や基準の変化かもしれん。ドラフト戦略だって変わるかもしれん。同じ「変化」でも現場でできること、球団じゃなきゃできないこと、ことカープにおいては松田オーナーの意向が強く球団経営に反映されるのはカープファンなら誰でも知っているだろう。そこの「変化」まで期待していいのか??考えるカープファン同志だって少なくないだろう。
今季ほど、アタクシはカープ球団の「補強」の甘さが浮き彫りになったシーズンはなかったように思う。期待された助っ人が開幕カードで故障離脱。噂では球団は新井監督に新たな助っ人補強を打診するも拒否をしたという話も聞く。それが本当かどうかはわからないけど、仮にそれが事実だとしたら、補強を拒んだ新井監督の責任も問われるだろう。しかし、拒否の理由は「戦力の底上げ」を優先したからに他ならず、そのおかげで矢野がショートのボジションをつかんだり、小園がシーズン中のコンバートながらも打撃で結果を残してくれた。欲を言えば外野でシャイナーがいなくなったところにズバッと入ってくる若手がいればというのはあったけど、末包が出番を増やした。
投手陣もハッチは活躍できなかったけど、アドゥワが自己タイの6勝。玉村も完投できるまでになった。森翔平も秋に来てその力を発揮してきたし、助っ人がいなくてもローテはしっかり組めたのも「成長」の証だろう。
唯一といっていいハーンの活躍も大きかったよな。ただ、夫人の出産でチームを離れてからガタついたのを見るとブルペン陣のテコ入れの必要性は感じたよな。9月のブルペン陣の息切れが一番激しかったように見えた。島内や栗林の勤続疲労も気になりだしたように思う。それでも助っ人が機能しなくてもカープは9月に入るまでに貯金14で首位だった。この事実は揺るがないし、素直に新井監督の手腕を評価していいと思うねぇ。
しかし勝負の9月からは歴史的大失速を演じてしまった。刀折れ、矢尽きた。そんな負け方を繰り返しているように見えた。明らかな「ガス欠」だろう。カープの問題点が一気に浮き彫りになったよな。この状況になったのは戦力補強を十分にしてこなかった球団の責任を同時に浮き上がらせたように思う。その結果を見て新井監督が「変化」を口にしたことにアタクシは非常に注目している。これを球団が聞いてどんな補強をするのか??どんなチーム編成をしてくるのか??期待度としては低いけど、この大失速はさすがに球団にも変化が見えるのではないか??そこにこのオフは注目してみたいと思っているよ。
今季はまさに「天国から地獄」を味わった。カープファン同志の皆様、本当に応援お疲れ様でした。不定期更新ながらも当ブログにも足を運んでいただけたこと本当に感謝しております。ありがとうございました。もちろん明日以降も記事は更新してまいります。今後ともお付き合いよろしくお願い申し上げます。
またカープの選手・首脳陣、裏方さんも含めて今シーズンお疲れ様でした。もう来季は始まっています。来季こそ多くのカープファンを笑顔にしていただけますよう頑張っていただきたいと思います。本当にお疲れ様でした。
Mage さん、今晩は。鯉の新井です。
今シーズンもお疲れさまでした。私もさすがに9月中旬くらいで
見るのをやめました。試合内容が酷すぎましたよね。
後半戦のスタート前にNHKのインタビューで新井監督が
外国人の補強は若手のチャンスがなくなるから断ったと
言ってましたよ。さすがに見ててあきれましたね。
残念ながら貧打のしわ寄せを受けた投手陣の疲労が
9月に一気に来た感じでしたね。猛暑の中頑張った選手たちには
本当に残酷な結果になって気の毒でした。
来年に向けて新井監督の言う変化とは普通に考えると若手の選手起用と
痛みというのがベテランに外れてもらうということでしょうね。
一部大事なのは新井監督自身が変化することだと思いますね。
選手起用や戦術面でも阿部監督や岡田監督の方が一枚も二枚も上なのは
明らかですからオフに自分に何が足りなかったかよく考えて欲しいですね。