20日に成人T細胞白血病であることを公表したプロ野球・広島の元エースで野球解説者の北別府学氏(62)が21日、公式ブログを更新し、応援のコメントに妻が半泣きになったことを明かしている。 北別府氏は「お礼」と題した投稿で「昨日の発表で大変お騒がせしてしまいました。しかしながら、こんなにも皆様方から多くのお見舞いの言葉を頂き大変な励みとなりました」と、寄せられた応援に感謝。「本日午後から抗がん治療となりどれほど具合が悪くなるのか想像もつきません。治療に専念しようと思いますので暫くはブログのアップも休みますしかし、書きたい気分になるほど気分の良い日もありますでしょうか」と、今後についてつづった。
情報源: 成人T細胞白血病の北別府氏 応援コメに妻が「半泣き」に…「頑張ります!」
今日はちょっとばかり野球の話はなしで。
アタクシが10代の頃に心震わす投球を見せてくれた北別府さんが白血病により治療に専念することになったとのニュースね、本当に驚いたし、心配だよな。
昔は、山口百恵主演のドラマ「赤い疑惑」(古っ)で白血病というのは不治の病という印象がどうしてもアタクシの頭の中にはある。
俳優の渡辺謙さんも昔白血病だと発表された時もびっくりしたけどな、元気に世界を相手に活躍しているよな。その辺から白血病は決して不治の病ではないとようやく理解するようにはなったけど、やはり最初にニュースを聞いた時にはショックだったよ。
実はアタクシの義母も白血病という診断を4年くらい前に受けた。家族は騒然となったけど、今は月1回くらい病院に行くくらいで症状も安定している。本当に普通に生活している。医療の進歩というのはスゴイよな。
北別府さんもすでにこの病気については以前から知っていたそうで、検診時に数値の異常が出たため、治療に専念するとのこと。
白血病も血液のガンだから、当然抗がん剤治療ということになるのかねぇ?骨髄移植もあるという報道もある。全国のカープファンからも治療に頑張ってほしいという願いがたくさん寄せられているだろうねぇ。アタクシも微力ながら快方に向かうよう祈るってるよ。
当ブログの読者の方ならご存知の方も多いだろうけど、アタクシも実父を昨年大腸がんで亡くした。入院した時にはステージ4。
それでも看護師さんを冗談言って笑わせたりしてね、テレビでスポーツ中継を見たりね、退院したらどこへ行きたいとか鰻が喰いたいなんてぇ話もしていた。食事ができない以外はいつもと一緒。
わずかな希望を捨てられず、本人も家族も抗がん剤治療を希望した。本当にあの時は、もしかしたら!?の期待だけだった。
しかし、それがむしろ父の死期を早めたのではないか?そんな気持ちにさえなる時がある。
抗がん剤投与後、父は別人のようになった。もちろん副作用が原因。
とにかく全く動けなくなった。体のだるさや抗がん剤の影響で体力が奪われているのがよくわかった。口内炎ができていたいのか水も飲みたがらない。ずっと口を開けたまんま寝ていた。
投与直後はアタクシをはじめ家族の顔もわからなくなってしまった。ようやくアタクシのことを思い出してくれたけど、会話が昔にタイプスリップしたみたいでチグハグ。もう何年も前に亡くなった会社の同僚の名前を上げて「アイツは元気しているのか?」とか「田舎のばぁさんから米、来たか?」とか。田舎のおばあさんもアタクシが子供の頃にとっくになくなっているのに。
かと、思えばアタクシの耳元で相部屋の人を指さして、「あの人はこの病院の理事長らしい」とか看護師を指さして「アイツは〇〇病院から来たスパイだ」とかね、笑ってやったら真顔で「笑い事じゃない」と怒鳴られた。
結局抗がん剤を投与してから、父とろくに話すらできなかった。抗がん剤を投与してから3日目くらいからはとにかく寝たまんま。何も食べないからどんどん痩せていく。もう、がんと闘う体力などこれっぽちもなかった。
それから、アタクシの口から「頑張って」というフレーズが消えた。もう「頑張んなくていい」とさえ心の中で思うようになった。こんな状態で「頑張って」なんていうのはむしろ拷問だと思ったから。「頑張って」なんて言えなかった。
抗がん剤投与は誤った判断だったのではないか?そんな後悔が少しだけある。もう抗がん剤治療を諦め、緩和ケアの病院い移ったり、自宅で最期をという選択肢を取った方がよかったのではないか?そうすれば、もっと父と話ができたかもしれない。孫にももっと会えたかもしれない。母と思い出話をもっとできたかもしれない。そう考えると辛い時がある。
抗がん剤投与から10日あまりで亡くなったからね、むしろ抗がん剤に踏み切らなければ父はもっとたくさんの人にお別れを言えたかもしれん。心残りなんだよな。
なんか、暗くなっちまった。「抗がん剤」と聞くとどうしてもその辺を思い出しちまう。
でも北別府さんは元気だからな、大丈夫だろう。
驚いたけど北別府さんは解説以外にも手広く色々なことをやってるようで、現役時代の印象とはだいぶ違うよな。所属事務所がホリプロってもびっくりしたよ(笑)
復帰したらやりたいこともたくさんあるだろう。そんなことを励みにしていればきっと大丈夫。乗り越えられるだろう。
がんもそうだけど白血病も医療の進歩で決して不治の病ではなくなった。決してこの先暗い道が続くわけではない。希望を持って治療に専念してほしいよな。
現役時代はどんなピンチでも冷静さを失わずに内なる闘志を燃やし、打者に立ち向かっていった。全盛期は強力な阪神打線、バース、掛布、岡田に真っ向勝負で挑んだ姿がとても脳裏に焼き付いている。強靭な精神力の持ち主。きっと病に打ち勝つことができるだろう。
でも、アタクシは「頑張って」とは言わん。言わんけどね、信じていますよ。そして待っていますよ、ペイさん、元気な姿で戻ってくることをね。
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