2016 7番勝負 その5  逆転のコイで巨人戦意喪失

2016 7番勝負 その5  逆転のコイで巨人戦意喪失

>【野球】広島・菊池 大逆転劇を生んだヘッドスライディング

情報源: 【野球】広島・菊池 大逆転劇を生んだヘッドスライディング/カメラマン発/オピニオンD/デイリースポーツ online

この試合は昨シーズン唯一の生観戦。一緒に行ったのは中学時代の同級生でね、東京で1クラスに二人もカープファンがいるってのは当時としては奇跡的なことでね(笑)、肩身の狭い思いをしたんもんだよ。なんせ「広島ファン」といえば周りはアタクシのことを天然記念物をみるような目で見てましたからな。

アタクシの親世代ってのは「巨人・大鵬・卵焼き」ってね、とくに東京はそんな風潮が強かった。TV中継も巨人戦中心でさ、相手の他球団はウルトラマンや仮面ライダーに出てくる怪獣や宇宙人扱い。巨人=正義の味方みてぇな感じでさ、最後は巨人が勝って終わる。いわゆる「V9」の時代だよな。その世代から生まれた子供たちもさ、そら巨人ファンになるのは必然ってもんよな。

物心つき始めた6歳の時ね、その正義の味方をやっつけるニューヒーローの誕生に衝撃を受けた。かつての正義の味方が最下位に沈み、その本拠地で赤い軍団が歓喜の声を上げ宙に舞った。アタクシが広島カープの虜になった瞬間ですわ。

10歳くらいになるとね、もう一人で地下鉄乗れたんですわ。神宮はちと遠いけど水道橋なら30分くらい乗ればいけるんでね、学校終わって地下鉄乗って外野の自由席券買ってレフトスタンドで見てましたよ。今の時代小学生を一人でナイター見に行かせるなんて危なくてとんでもねぇみたいな風潮だけど、当時は一人で来てるって聞いたらみんな面倒見てくれた。おにぎりくれたりさ、ジュース買ってくれたりね。時折変なおじさんもいたけどな(笑)スタンドも禁煙じゃねぇし、酔っ払いもいっぱいいた。でも同じカープを応援している仲間に囲まれて居心地はよかった。いい時代だったよな。

この当時のカープの野球ってのは魅力的だった。特に巨人には強かった印象が残ってるよ。江川が何度も首をかしげて、他球団には強かった西本もカープ戦は苦手なのかあまり投げてこなかったけどな、なぜか定岡だけは打てんかった(笑)前半ビハインドでも中盤から終盤にかけて粘り強く追いつきひっくり返す。足を絡めてプレッシャーを与えて地味に内野ゴロとか犠牲フライとかで差を詰めたりね。時には衣笠さんが先頭バッターでパコーンと一発打ってガラッとムードが変わったり、浩二さんの勝負強さと絶妙な読みで勝ち越し点をもぎ取って、締めは江夏だったり津田だったり小林だったりね。1点差ゲームの強さもあったよな。巨人がカープ戦を「嫌だな~」と思いながら戦っていた印象があったよな。

おっと、昔話に花が咲いちまったよ(笑)今シーズンの対巨人戦なんだけど、星は五分五分くらいなんだけどな、夏場以降は圧倒的にカープが巨人を飲み込んでた。その象徴がこの試合とマジックが点灯した前日の試合。この試合は4点のビハインドを中盤から少しずつ盛り返してね、8月7日の試合同様巨人の守護神・澤村からこれも9回ツーアウトから勝ち越した。アタクシもスタンドで見てましたが全く負ける気がしなかった。白星の半数以上が逆転勝ちの「逆転のコイ」の異名がついた今シーズンのカープはアタクシの子供時代のそれとダブって見えましたな。このブログのサブタイトルGolden Age(黄金時代)の野球そのものを見せてくれて印象に残った試合ですな。

マジック点灯してから消化のスピードが半端なかったよな。カープが勝ち続けたのはもちろんなんだけど、巨人の戦意喪失ってのが大きかったよな。クライマックスでも精彩を欠いた感じだけどな、これがスピード消化に拍車をかけたよな。これはアタクシの勝手な推測ですがね、やはりこの試合ってのが巨人に相当なダメージを与えたと思うんだよな。今年のカープにどうやったら勝てるんだ!?って顔してたもんな。アタクシが子供の頃の巨人と同じ顔してたよ(笑)ただね、3,4年前以前は巨人に全く歯が立たなかった。その頃はカープがどうやったら巨人に勝てるんだよ!?って顔してた。優勝する上でこういうのってのは大事なんだよなとつくづく思うよな。

黄金時代を築くにはこんな風に相手に思わせることも大事なこと。今シーズンも巨人相手にどんな戦いを見せるのが大きなポイントだよな。気がつきゃこの7番勝負も5番目まで来たけどさ、セリーグの試合はここまで全部巨人戦。やはり巨人を倒さなきゃ優勝できんのよ。それを象徴してるのこの試合。唯一の生観戦が本当にいい試合だったよ。誘ってくれた同級生に感謝、感謝。