情報源: 広島・黒田と新井の表情に見た優勝への執念/カープ/野球/デイリースポーツ online
25年ぶりのリーグ優勝の瞬間、同志の皆様はどこで胴上げを見届けましたかな?東京ドームはもちろん、家族でごちそうを囲んでだったり、車の中でラジオやワンセグで見た方、行きつけの飲み屋で盛り上がった方もいらっしゃったでしょうなぁ。えぇ、アタクシもマジックが一桁になったあたりからソワソワしだしましてね、Xデーはいつなんだ!?と。その日は寿司にすっか?それともピザでもたくさん頼んで~とかね、おっと、ビールはこれだけじゃ足らねぇや、ケースで買っておこうとか、そういえばもし優勝した時に飲むつもりでいた広島の地酒、どこにしまったかなぁ~♫なんてね、傍から見たらいい歳こいて気持ち悪りぃくらいルンルンしてましたよ(笑)
いよいよその日になってね、朝から気合入れてたんだけど、義母の体調が思わしくなく嫁は実家へ行くことになり、子供たちの子守をすることに。まぁいいよ、子供たちと盛り上がっちまえ~なんて思ってたらね、20時くらいにウトウトしだしてね21時ごろには寝ちまった。結局歓喜の瞬間は独りぼっちだったわけよ(笑)まぁおかげで気兼ねなく勝利の美酒を味わえたけどさ、やっぱり一人で飲むと酒回るの早いね。あっという間にへべレケよ(笑)
マスコミの評価や同志の皆様の中でもやはりカープ優勝の原動力はなんといっても黒田とアライさんの両ベテランの活躍・・・というよりは存在感と熱いハートだよな。これに関して異を唱える人はおらんと思うよ。とにかくこの二人にはこれまでカープが優勝するために足りないものを「経験」と「行動」で若い選手に伝えてくれた。そのことによって今まで眠っていたものが開花したんだろうと思うんだよな。
もしこの二人がずっとカープにいたらもっと早く引退していたかもしれない。今年も優勝できていなかったかもしれない。そのくらいこの二人が帰ってきてからのカープは変わったよな。それまではどうしたら勝てるのか?選手はもちろん監督、コーチ、球団もよくわからんかったんじゃねぇかねぇ?なんせ四半世紀優勝してねぇんだから、そら25年もご無沙汰してれば、なんだってやり方忘れるわな。
この二人がカープを出て行ったのも対照的だったよな。黒田はFA権取ってさ、あの当時はカープの主力のFAは金持ち球団にとっては草刈り場みてぇでな、今でも頭に来るのは日〇スポーツやサ〇ケ〇スポーツなんかはさ「阪神に移籍濃厚な黒田」なんて枕詞つけて記事書きやがる。そうか、黒田お前もか・・・なんてうつむいたもんよ。それが黒田の口から「僕が他球団のユニフォームを着て、広島市民球場でカープのファン、カープの選手を相手にボールを投げるのが自分の中で想像がつかなかった」、「僕をここまでの投手に育ててくれたのはカープ。そのチームを相手に僕が目一杯ボールを投げる自信が正直なかった」とね。おぉ…涙出てきた(笑)うれしかったよな。それと同時にさ「オイっ!日〇スポーツよ!見たか!これが黒田よ、これがカープ愛じゃ ボケェ~っ!!」・・・と心の中で叫んだのをよーく覚えとる(笑)
その翌年にはメジャーへ移籍するわけなんだが、この時のファンはこれまでの感謝と新天地での活躍を期待して送り出した感じでね、前年の発言で黒田の男気ってのが私らファンに強烈な印象を残したよな。その後のメジャーでの活躍は言うまでもなくドジャース、ヤンキースと名門球団を渡り歩いているうちにカープに足りないものってのをいくつか見つけてきてくれんだろうねぇ。
一方のアライさん。まぁこっちの方は困ったもんだったよな。なんせカープを出て行っては一番いけない選手だったからねぇ。縁故入団みたいなもんでとにかく使い物にならんかった。それでも持ち前の丈夫な体と馬力で努力してきた。その姿を認められて、浩二監督時代は4番を任されて…いや4番バッターとしてアライさんを育成する方針でね、打てなくても打てなくてもずっと使われ続けてきた。同時のネットでは賛否両論の嵐が吹き荒れたもんよ。ま、アタクシは支持派でしたが。
そんなアライさんがホームラン王を取った時にはそら、うれしかったよな。こんな4番打者、こんなホームラン王はカープでしか絶対に生まれない、誇りに思ったもんだよ。アタクシがホームラン見て号泣したのもアライさんが最初で最後。2005年神宮でね1-4のビハインドから9回に石井から放った逆転スリーラン。外野席で観ていたアタクシは周りの同志たち10人くらいで肩を組んで輪を作り喜び合ったもんよ。気が付いたらみんな号泣してた。だってみんなで育てたカープの4番が土壇場で試合を決めた。そんな気持ちがみんなにあったんだろうねぇ。こんなうれしいことねぇよ。ホームラン王取ったのもこの年だったよな、たしか・・・ん?たぶん・・・にしておこう(笑)
FA権取ろうがアライさんはカープに残る。だってこれまでの経緯を考えたらどう考えたって出れねぇよなってファンの方がタカくくってたところはあったけどな、まさか阪神に移籍するなんてぇ夢にも思わんかった。同志の皆様のなかにも「アライだけは絶対許せねぇから」って目が血走った人いたもんね。
ただ、アライさんの気持ちの中にタイトル取ったあたりから「もっと勝ちたい」って気持ちが芽生えたとしたら、このままカープにいていいのだろうか?ってなるのもわからなくもない。もちろん三浦番長のように毎年のように阪神からラブコールがあっても、万年Bクラスでも横浜一筋っていう選手人生も素晴らしいし、アライさんはどちらかというとそういうタイプだと勝手にぼくらが思い込んでたフシもある。慕っていた金本が阪神に移籍して優勝した。そこへ行けばもっと違う野球人生を得ることができるのではないか?アタクシは気持ちは理解できますわ。
残念ながら阪神での優勝は経験できなかったけど、甲子園の1塁ベンチからみたカープの姿をアライさんはいろんな思いで観ていたと思うよ。金本だっていろんなこと思っただろうよ。強いチームになるために必要なことが外にでたことによってあぶり出しのように浮かんで来たんだろうねぇ。
そんなカープ愛を持ちながらも一度外に出た二人がほぼ同時に戻ってきた。最初は遠慮もあったんだろうがね、その距離をこの二人だけではなく若手選手からも縮めることができた。距離が縮まることで、これまで外から見て思ったこと感じたことをうまく伝えられたんじゃねぇかねぇ。この日活躍した安部であったり松山も一皮むけた感じだしな、タナキクマルに誠也との間にも世代間ギャップみてぇのは見られない。ガムシャラにプレーするスタイルはアライさんの影響はあると思うよ。
黒田の後をついだリリーフ陣も積極的に内角を使って常に勝負する姿勢ってのは間違いなく黒田効果だと思うしな。先発陣もそうだけど長続きしなかったけど中村恭やルーキーの岡田や戸田あたりも影響を受けて久々の勝ち星や完封を見せてくれたよな(福井ガンバレー)
石原のリードなんか見ても黒田が帰ってきてから変わった感じがするよな。それは投手が変わったのか?黒田の投球を見て石原が変わったのか?その両方がうまくミックスしたのかもしれんけど見違えるほどカープ投手陣は逞しくなったよな。
この試合が42試合目の逆転勝ち。黄金時代を築くために、その根っこである逞しさってのがカープの選手に芽生えてきた。どっかビビりながら野球やってる姿を見せなくなった。これはこの二人の存在感がここまでチームを成長させてくれたんだろうなぁとアタクシは勝手に思ってますわ。
その黒田がユニフォームを脱いだ。たぶん優勝が決まったらやめるんだろうなぁってのは感づいてはいたけどな、黒田には本当にいろんな意味で感謝してるよ。勝手にファンを代表してお礼申し上げます。お疲れさまでした。
アライさんにはもっと頑張ってもらってだ、中年の星となってみんなに元気をどんどん与えてほしいな。今年も頑張ってくれよな。
ん?この7番勝負 その6の試合にはふれないの?だってぇ?
ダハハ~ 勝利の美酒で記憶は全部吹っ飛びました~(笑)
これにて失礼!
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