
情報源:デイリースポーツオンライン 広島 交流戦10勝8敗5位フィニッシュ 首位&貯金7 新井監督「レベルアップ」に確かな手応え
「楽天5-3広島」(16日、楽天モバイルパーク)広島は拙攻と守備の乱れが響いて、交流戦最終戦に敗れた。二回は菊池の今季初失策と堂林の失策などで3点を先制され、終盤の反撃も及ばなかった。連勝は3で止まったが、交流戦は5位の10勝8敗で7年ぶりの勝ち越し。新井貴浩監督(47)は交流戦前と現状のチーム力について「レベルアップしていると思う」と評価。仕切り直して21日から再開するリーグ戦に臨む。
鬼門と言われた交流戦。新井カープは10勝8敗の5位で突破した。立派だよな。セ・リーグではDeNAが3位。ヤクルト4位とリーグ下位のチームが健闘。逆に巨人は8勝9敗1分、阪神は7勝11敗と負け越し。どうだろう??セ・リーグはますます混戦となってきた感じだよな。首位から6位まで6.5差だから6連勝6連敗であっという間に追いついちゃうわけで予断を許さないゲーム差だけどカープはこの交流戦中に首位に立って2位阪神と2.5差だ。
個人的には新井監督になって交流戦で苦労しないのではないか??いやいや優勝もあり得るぞ!!と。そんな記事を交流戦前に書いた今季交流戦、カープが勝てそうな4つの理由 もしかしたら優勝も!?んだけど、今日はこの辺を検証してみようかと思うねぇ。
鉄壁の投手陣は健在!!玉村・ハーンの加入も大きかった
まずは投手陣。6連戦が続く交流戦。先発6枚揃っているカープは非常に有利に戦える。そして勝ちパがしっかり固まっていることで戦えるのではないか??そんなことを書いていた。心配は先発の「6枚目」だった。ハッチが雨男でなかなか登板機会がなく、投げたら投げたで集中打を浴びたりと非常に不安定だった。このままハッチで行けばここまでの数字は上げられなかっただろう。交流戦直前のカードから玉村が先発。そのまま交流戦のローテに入った。これがよかったよな。結果は1勝2敗だったけど、最後の楽天戦で今季初勝利をあげたし、ソフトバンク戦、ロッテ戦も負けたけどしっかりゲームを作ることができた。パ・リーグ首位ソフトバンクの強力打線、ロッテ戦は佐々木朗希との投げ合いとタフな相手にも堂々と渡り合った。その頑張りが楽天戦の勝利につながったのだろう。玉村もこのローテのチャンスをしっかりつかんで秋まで頑張ってほしいよな。
中継ぎでは森浦が「対右打者」として持ち味を発揮してくれた。矢崎がちょっとコントロールに苦しんでいるんだけど、交流戦から合流したハーンがその代役を務める形になったよな。このハーンはスピード、球の力は十分だし、コントロールも合格点だろう。気が付けはカープの中継ぎも左右のバランスが良くなったし、特に左の中継ぎのバリエーションが増えた。他球団もうらやむ「投手王国」の輪郭がほぼ出来上がった。そんな感じだよな。
先発の話に戻るけど、その中でもMVPはやはり大瀬良だろう。ノーヒットノーランを含み3試合投げて防御率0.00。これにつられて床田や森下や九里も好投してくれた。大瀬良の安定感がそのままカープ投手陣の安定につながっているように思う。リーグ戦再開後も頑張ってほしいよな。
若手野手の台頭で暗い過去と苦手意識を吹き飛ばす
2番目に書いたのは交流戦の苦手意識ね、これが新井監督になってだいぶ薄らいだのではないか??矢野や小園、末包といった若手、パ・リーグ出身の秋山の加入など、カープの交流戦の暗い過去を知っている選手がだいぶ少なくなってきているというのが好影響を与えるのではないか??この辺は考えていた通りになったように思うねぇ。
ベンチの采配も怖がりながらという印象は感じさせないし、驚くような盗塁だったり、ホームスチールだったりね、カープらしい野球をしっかり披露することができた。弱かったときはこうした持ち味すら発揮することを忘れてしまうほど「圧倒」されていたように思うし、力が発揮しきれなかった印象だったけど、今季のカープをみると失敗を恐れずノビノビとプレーしてくれたように思う。やはり新井監督・藤井ヘッドのコンビがこうしたムードを作ってくれているように思うし、藤井ヘッドはパ・リーグ出身だし心強かっただろう。
選手も色々出てきたよな。特に矢野はパ・リーグファンにもその名前とプレースタイルを覚えてもらっただろうし、菊池との二遊間の素晴らしさはSNSや動画サイトで人気だ。新しい人気者の登場といった感じだよな。
捕手では坂倉が打撃不振ということで思いきりのいい打撃と強肩が武器の石原がスタメンマスクをかぶるゲームも多かった。打撃では一発も披露したし、交流戦を知らない捕手の台頭も大きかったよな。
育成から支配下登録となった佐藤も1軍デビューを果たした。プロ初ヒットは記録したものの残念ながらファーム落ち。それでもいい経験を積めたしな、新たな課題も見つかっただろう。また這い上がってきてほしいよな。
小園は若手と言えば若手だけどもうレギュラーと言っていいだろう。チームを引っ張るプレーを好守に見せてくれた。成長を感じたよな。
こうした若い選手たちがチームを引っ張っていったのは間違いないだろうし、このムードにベテランの菊池や松山、広輔、曾澤も引っ張られていったように思う。チームのムードが非常に良かったし、交流戦躍進の大きな原動力になったのは間違いないだろうねぇ。
パ・リーグのビッグネームとも互角に戦えた
3つ目はパ・リーグの先発投手陣達に「絶対エース」が少なくなったことをあげた。カープは結構「名前負け」してしまうところがあるんで過去にもダルビッシュやマー君、和田、千賀、山本由伸などのパ・リーグのエース達と戦えていなかった。近年はこうしたビッグネームがメジャーに行ったり、衰えが見えたりとそこまで圧倒される投手が減ってきた。カープにとっては非常に大きいのではないか??そんなことを書いた。
確かにソフトバンクではベテランになった和田や防御率2位のモイネロには歯が立たなかったけど、カープ投手陣の頑張りでソフトバンク打線をある程度封じ込めることに成功して3試合ともきちんとゲームになったし、防御率1位のメルセデスにもしっかりと食らいついて負けなかった。佐々木朗希には手も足も出なかったけど、その前後のゲームを勝ってロッテ戦を勝ち越せた。この辺の投手たちに対して何とか戦えたというのは大きいだろう。この辺も新井監督になってからの成長を感じるよな。
ホームランでやられたのはソフバン近藤だけ
今季から導入された「飛ばないボール」もカープには追い風になるのでは??と書いた。振り返ればバリーグの「打撃」に屈したゲームはほとんどない。やられたのは1試合2発喰らったソフトバンク・安心と信頼のヒットメーカー・近藤くらいだろう。それ以外の失点はパ・リーグの打撃というよりはカープの守備の乱れや四球絡みといった感じ。打力で圧倒されるストレスがなかったのも大きかっただろう。もちろん、ボールだけではなく最初に書いたけどカープ投手陣の頑張りもしっかり評価したいよな。
ただ、交流戦の成績を見ているとやはり長打が出ているチームが上に来ているのは確か。1位の楽天が10本、2位ソフトバンクが12本。セ・リーグでは打力に定評のあるDeNAが16本で交流戦最多。ヤクルトも14本出ている。カープは6本と少ないけど交流戦で1ケタHRのチームの中では最上位。まぁそれでも交流戦を優勝するにやはり長打力も必要であるというのは間違いないだろうねぇ。カープのこれからの「課題」だよな。
一番大きいのはカープらしい野球が出来たこと
交流戦前にアタクシがカープいけるんじゃないか??と感じる4つの理由を検証したけど、まぁ概ね上手く行った。そんな感じだよな。順位も5位、貯金も2つ増やせた。最後楽天に3連勝すれば…なんて声も聞こえてきそうだけど、6カード中5カード勝ち越し。立派だし十分だろう。
このカープの躍進の一番大きな理由は何と言っても新井カープらしい野球が交流戦を通してできた。これだろう。これが出来る出来ないで大きく変わってくる。鬼門と言われるプレッシャーの中非常にいい野球を演じてくれたよな。交流戦前から継続している「接戦をモノにする」野球。投手を中心とした守りの野球もできた。交流戦防御率1点台はカープだけ。失点も最少。点を取られなければ負けない。これを実践できたのは大きいだろう。カープファンにとっては本当に胸をはれる戦い方を見せてくれたよな。
さて、これで一つペナントレースの大きなヤマを越えた。それもチームが成長しながら乗り越えることができたのは今後の戦いに向けて非常に大きいだろう。まずはカープの選手、首脳陣、裏方さん、そしてカープファン同志のみなさまも含めて本当にお疲れさまでした。リーグ再開は金曜日から。しっかり英気を養って優勝に向けて頑張ってほしいよな。
Mage さん、今晩は。鯉の新井です。
ソフトバンクに3連敗したあとに踏ん張って
カード勝ち越しを重ねていったのは立派だと
思いますね。特に楽天との初戦は私的には
今のところ今年のベストゲームでした。
早川に完璧に抑えられながらも大瀬良も粘って
最後に勝ちをもぎ取った首位を走るチームらしい試合でした。
交流戦が始まった2005年以降でカープがペナントレースで
Aクラスに入ったのは悲しいかな6回しかないんですよね。
交流戦が苦手というよりチーム自体が弱かったってことを
新井監督は思っているんじゃないかなと思いますね。
ただそう言うわけにもいかないんであんな言い方に
なってるんでしょうが
今のカープは実力はあるから変な苦手意識を持つなって
言いたいじゃないかなとふと思いました。
明日から再開するリーグ戦。部の悪い中日にしっかり
勝ち越して欲しいものですね。