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情報源:デイリースポーツ online 広島・末包 会沢、堂林と護摩行に初参加へ「もう一段階、上に行きたい」 来季3年目「悔いなく終わりたい」
広島の末包昇大外野手(27)が来年1月に会沢、堂林と護摩行に参加することが19日、分かった。シーズン中から勧められ「もう一段階、上に行きたい。野球以外のこともプラスにできることがあればと思っていた」と決断理由を語った。
とうとう今年も1週間足らず。今年はあと何本か記事を書こうかと思っていたんだけど、とにかく話題が少なくてネタがない(笑)どうやら龍馬の人的補償は年明けになりそうだし、カープの選手たちも完全にオフモードに入って営業で忙しそうだよな。
来季飛躍しそうな選手は!?
カープが過渡期に入ってからずいぶん時間が経っている。佐々岡監督時代にそれをやっておけば、ずいぶん選手が入れ替わっていてもおかしくないんだけど、それが上手くできなかった。もちろん3連覇戦士たちも佐々岡監督就任時は30歳手前の選手が多かったし、急がなくてもというのは確かにあった。しかし誠也がメジャーに行ったり、丸のFA移籍あたりから空洞化というかねぇ??次の時代のカープの姿がなかなか見えてこなかったというのはあったよな。今季開幕前には解説陣もその辺が引っかかっていただろうし、そこにコーチ経験もない新井さんが監督に就任。開幕前の順位予想ではカープ最下位を予想する解説陣が多かった。アタクシも残念ながら「厳しい…」と最下位予想だった。2023年シーズン順位予想はカープ最下位…(泣)上位浮上に必要なものは何だ!?
カープ最下位予想??上等じゃないか!!戦いながらチームを成長させられるか??新井監督の手腕に期待!!
しかしながら新井カープはこれまで元気のなかった3連覇戦士を奮い立たせ、若手も積極的に使った。故障者も非常に多かったけど、なんとか5年ぶりのAクラス、2位でゴールテープを切り、CSもファイナルステージまで進出した。この結果に多くのカープファン同志は満足したことだろう。もちろん新井の手腕は大いに評価したいよな。
アタクシは今季の戦い方を見て、カープの未来に少し光が差してきた。そんな風に思っている。それは非常に楽しみな選手が増えてきたという印象をもったからなんだよな。今日はその辺を書いていこうと思うよ。
末包サンは本当に何かをつかんだ!?責任感と意欲が芽生えてさらなる「進化」も!?
まずは今季入団以来初めて2ケタHRを記録した末包。年俸も上がって来季への飛躍を誓った。待望の右の長距離砲が来季どのくらいの活躍をしてくれるのか??その数字次第でカープの順位も決まってきそうな感じだよな。末包本人も来季はさらなる飛躍を!!と鼻息が荒い。来季は自分がポイントゲッターなろうという意欲が契約更改時に感じられたし、引用した記事でもあるように護摩行にも参加して心身共に鍛える覚悟が出来ているようだねぇ。
今季前半はほとんど出番がなかった。まぁ4番に指名したマクブルームや新助っ人デビッドソンを不調ながらも新井監督がもう少し見てみたいという方向性が影響したんだろう。1軍では夏場以降出番が回ってきた。そんなシーズンで2ケタホームランを打てたというのが自信にもなったし、開幕から出ていればもっと打てたという欲も出てきたのだろう。アタクシ個人的にもフルシーズンでどのくらい打つのだろう??という期待は持っている。
ただシーズン通してスタメンとなると課題もある。打ち気にはやるとどうしても外のボール球に手を出してしまう。これをやっているうちは「安パイ」扱い。つまりコントロールさえ間違えなければアウトが計算できる打者として見られてしまう。こうなるとどうしても投手優位の状態で打席に入らなきゃいけない。主導権をどうやって末包が握って打席に入るか??というのがポイントだろうねぇ。
やはり強打者というのは四球を選ぶ数も多いのが特徴。もちろん勝負をしてこないというのはあるけど、その背景には間違ったら打たれるという「恐怖心」があるだろう。じゃ、その恐怖心はどこから来るのか?といえば、甘く入ったら確実に仕留められるのはもちろん、「ボール球」に手を出さないという要素も絶対に絡んでくる。今季の阪神打線はやはり怖さがあったけど、しっかりボールを見極めて四球を選んでくる姿勢も投手にとっては恐怖心につながるもの。今季の末包をみていると「打ちたい」という気持ちが強くてどうしてもボール球にも手を出してしまう傾向があったように思う。そこをグッと我慢して「打てる球を確実に仕留める」ようになれば、アタクシは率も一発も増えていくと思うねぇ。
それともう一つは新井監督の存在。これも末包にとっては非常にプラスになっているように思う。新井監督も「末包サンは何かつかんだといっていた」と報道陣を笑わせていたけど、末包もそのコメントに対して切り替えしているあたり、非常にいい関係なんだろうなぁというのが容易に想像がつく。この辺は打者としてのタイプも似ているし、決して器用ではないという共通点もあるのだろう。性格も似ているような気がする。色々な意味で末包もやりやすさはあるんだろうねぇ。
来季は右の助っ人が二人入ってくる。今季のマクブルームやデビッドソンのようなタイプではなく率を残せる打者だと右打者は助っ人でという編成になる可能性が高い。と、なると外野は左打者中心となる可能性もある。まだまだスタメン確約という立場ではないだろう。それは末包自身もわかっていると思うしな、来季のキャンプはしっかりアピールして外野の一角を奪えるような存在になるとシーズン30発も期待できるんじゃないかねぇ??楽しみな選手だよな。
新二遊間誕生への期待
小園の不調や菊池の休養などで出番を得てしっかり守備力をアピールできた選手としてアタクシは矢野の成長ね、来季はかなり期待している。同じように考えているカープファン同志も多いんじゃないだろうか??とにかく守備で驚かせるのは菊池の専売特許だけど、矢野はその後継者に十分なりうるものを持ち合わせているように思う。その矢野がポジションが被る小園へ挑戦状を叩きつけている。この辺は「真の競争」というものがいよいよ表面化してきたなぁというのが実感だねぇ。
カープの歴代監督は「競争」という言葉を結構使っていたけど、「それ、本当??」と思わせるような選手起用だったり、緊張感の無さだったりね、そういったものが少なからずあったと思う。口では競争と言いながらも聖域があったり、ファームで好調な選手がいつまでも1軍に上がれなかったりたりとね、本当に意味での競争は感じられなかった。矢野のように口に出して小園をサードに追いやってショートを獲るなんて宣言する選手はこれまでいなかっただろう。もちろん小園を敵視しているという意味ではない。矢野本人がプロとして生き残るためにはショートのポジションを自分のものにするのが一番いいに決まっている。だから自分にも言い聞かせるためにも口に出したのだろう。「出られるところで…」と複数ポジションを練習する選手が多いけど、ある意味矢野は退路を断って小園に挑戦しているように見える。アタクシは非常にいいことだと思うねぇ。
アタクシはプロレスファンだけど、プロレスでは若い選手がのし上がるためにあえてトップ選手に戦いを挑んだり、こっちを向いてもらうように時には試合に乱入したりする。「あれはシナリオ」という人もいるけど、プロレスというのは選手がのし上がっていくためには絶対にアピールは必要でそういうことをやらんといつまでも前座をやらされることになる。だから必死で言葉で行動でアピールしているんだよな。それをファンが見て「やらせてみたい」「戦っているのを見たい」となればこっちのもの。チャンスが巡ってくる。個人的にはどのスポーツでもそういうのがあっていいと思う。もちろんチームの輪も大事だからお互い高め合う意味で特定の選手の名前を上げて「オマエには絶対負けない」なんてアピールしてもいいと思う。それを矢野がやってくれたことにアタクシは非常に好感を持っている。
来季の二遊間を考えるとまず一つは「菊池がどのくらいやれるか??」というのは大きなポイントになるような気がしている。今季も小園にセカンドとかサードをやらせていたし、矢野もサードをやったりした。矢野のセカンドはどうだろう??コンバートがあっても面白いかもしれん。羽月もいるし、その後ろにはユーティリティの上本も控えている。この辺の争いも面白そうだよな。
菊池の守備で素晴らしいと思うのは軽い身のこなしから飛び出すスーパーキャッチも当然なんだけど、アタクシは「肩」「送球」もスーパープレーを生む大きな要素だと思う。矢野は肩がいいからどうしてもファーストから遠いショートやサードをやらされるんだけど、個人的にはセカンドも面白いんじゃないかと思っている。仮にセカンドコンバートとなれば矢野と小園の二遊間は面白いし、矢野が打撃力を身に着ければこの1,2番というのも面白いような気がしている。もちろん菊池にもまだまだ頑張ってもらいたいけど、この二遊間が固まればカープのウリの一つになるように思うねぇ。まぁ今のカープでの異次元二遊間はセカンド菊池、ショート矢野なんだけど、そうなると矢野が小園からショートを奪い取らないとみられない。このポジション争いも面白いよな。
田村が秋山・野間を押しのける!?
龍馬が抜けて外野の一角が空いた。右の外野手の末包、中村健あたりもポジション奪取を狙っているだろうけど、あくまでそれは「守備位置」の話で誰かが埋めるだろう。しかしながら龍馬と同じ「左の強打者」という席は空いたままのような気がする。そこに若手が入ってくると面白いよな。もちろん秋山、野間と左打者はいるけど、この二人は龍馬の後継者にはなれない。そういった立ち位置の若手が出てこないといかんだろうねぇ。
その筆頭は田村だろう。昨季も9月に1軍に上がってマルチヒットを量産した。残念ながら死球を食らってシーズンを終えたけど、爪痕や期待感はしっかり残してくれたように思うねぇ。田村本人もその椅子を十分意識しているだろう。とにかく外野は打たなきゃでられないからな、まずは打撃をどんどん磨いてほしいよな。
中村貴も今季は育成から支配下、1軍も経験した。ただ、やはり1軍ではまだまだといった感触は中村貴本人が一番感じているだろう。大事なオフ、そして来春のキャンプになるよな。
今の顔触れだと秋山と野間の外野は安泰、特に龍馬が抜けたことで秋山と野間の併用が可能になった環境ではある。ただ、できることならば、長打の末包や田村あたりがポジション争いに顔を出せばそれだけ選手層が厚くなるし、競争も激化する。チームを作る上では秋山と野間の併用は若手を伸ばす意味では足かせになるような気がしている。その為にはやはり若手がこの二人に挑戦状を叩きつけるような勢いね、この辺を来春のキャンプでは見てみたいよな。
坂倉にはシーズン通してスタメンマスクを
野手で一番年俸が上がったのは今季捕手一本でキャンプを迎えた坂倉。とうとう1億円プレーヤーの仲間入りをした。この決断が1年目で実を結んだ。本当に坂倉は頑張ったよな。捕手としての成長も感じることができたし、今季ほど「頭」を使ったシーズンはなかっただろう。
ただ、残念なことに昨季リーグ2位だった打率は大きく下がり、この辺はやはり「捕手専念」の影響だろう。仕方ない部分ではあるよな。それでもやはり坂倉の打撃のポテンシャルは捨てがたい。来季は本当の意味で「打てる捕手」として飛躍して欲しいと思うねぇ。
今季も両助っ人の不調でクリーンアップを打つ日も多かった。しかし、個人的にはそれはいい形ではないように思う。他の野手陣が上位打線を固めて坂倉が7,8番を打つのが理想だろう。特に坂倉を8番に置くとゲーム終盤の相手の継投策に大きな影響を及ぼすだろう。勝負所で8番に坂倉がいれば左をぶつけたくなる。しかしここで左投手を繰り出しても次に右の代打が出てくるとなれば、ブルペンを1枚多く使うことになるし、坂倉のところで投手交代に迷いが生じる。決して「安パイ」な打者ではないだけに相手として見れば坂倉が8番にいるのは非常にイヤだろう。そういった形を作る上でも坂倉にはシーズン通してスタメンマスクを続けてほしいというのはあるねぇ。もちろん打てる捕手の代名詞、同じ左の巨人・阿部監督のように捕手で四番だっていいけどな、来季は坂倉がチームの顔として引っ張っていっていく。そんな存在になってほしいよな。
来季は全く違うチームへ変貌するかも??
こうしてみると坂倉が正捕手、ファースト・サードに助っ人陣。仮に矢野と小園の二遊間が実現し、外野は末包、秋山、そして田村あたりが入るとこれまでとは全く違ったカープの布陣になるよな。若い選手が入るだけでもだいぶ印象が変わるよな。まぁそれだけ龍馬の存在というのが大きかったというのも実感するよな。
新井監督も恐らく来春のキャンプはフラットな眼で見るだろうし、若い選手の台頭を待っているだろう。ここにあげた選手だけではなく気になっている選手は何人もいるだろう。今日は投手の話をしなかったけど、今季のドラフトも大学生投手でいい投手が取れたし、今季パッとしなかった2022年入団組の巻き返しもあるだろう。来季は一気に若返りが進むような気がしないでもない。まぁでもカープに今求められているのはその部分でね、来季くらいにレギュラーを取って2,3年後にリーグ優勝という花を咲かせるような布陣を組めるか?来季は新井監督の「チーム作り」に注目していきたいねぇ。
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