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2016 7番勝負!その7 「天国」と「地獄」を経験した1年 黄金時代への道が始まる

2017年記事
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情報源: 【一問一答】広島・緒方監督、ジャクソンの交代遅れ「自分の判断ミス」/カープ/デイリースポーツ online

大好きなカープが日本シリーズに出たってのを差し引いてもね、2016年の日本シリーズは見ごたえがあったよな。そのシリーズのキャストにカープが含まれていたってのはファンとして誇りに思うし本当にいいシーズンだったよな。

テレビにとってプロ野球ってのは時代遅れのコンテンツと言われて久しいけどな、このシリーズの視聴率は物凄かった。個人的に調べてみたんだけど、広島での視聴率は6試合平均でも50%以上。札幌での視聴率も38.6%。広島も北海道も関係ない首都圏でも18.6%。これって巨人以外のチームが出たシリーズで一番いい。ってか巨人が出た場合と遜色ねぇらしい。(ちなみに過去10年間での話)

例えばヤクルトが出場した一昨年の首都圏の平均視聴率は10%ちょい。2010年のロッテと中日のシリーズはなんと!?1,2,5戦目は首都圏で地上波放送無しってのもある。

それにしても広島の視聴率はスゲェの一言。まぁ待ちに待った日本シリーズ出場だからな。でも地元とはいえね、例えば楽天の初優勝時の仙台でも40%位、ソフトバンクの北九州地区でも20%台中盤、中日の名古屋や阪神の関西地区も20%前後。まぁ首都圏・関西圏と地方都市ではテレビの台数はかなり違うんだろうけどそれにしても50%以上の視聴率ってのは一つ伝説を作ったよな。ちなみに日ハムは最近何度か日本シリーズ出てるけど去年のシリーズが一番高かったそうですな。

それだけこの日本シリーズってのは野球ファンのみならず、野球に興味がない方、巨人ファンも阪神ファンも思わずリモコンボタンを止めてしまうほど緊張感のある劇的な試合が多かったってこと。プロ野球って言うコンテンツはまだまだ捨てたもんじゃねぇってことだよな。

ただその内容ってのは残念ながらカープは日ハムの引き立て役になっちまったよな。そらもう、悔しくて悔しくてね最後のレアードの一発で真っ白になっちまった。真っ白に燃え尽きたならいいけどさ、あまりに悔しくてこれまでのリーグ優勝やらこの7番勝負で紹介したベストゲームもみんな吹っ飛んで何にもなくなっちまった真っ白さ。ダイヤモンドを一周するレアードを、盛り上がる日ハムベンチを唇を噛み締めグッと睨みつけながら思ったね。

「もう、ハムなんか、ぜってぇ食わねぇ!!」

じゃ、無くて…(汗)

次は絶対に日本一になってやる!!

って思ったね。悔しかった。本当に悔しかったよ。

ただね、日本シリーズ観て色んな課題が見つかったような気がするんだけどその中で一つだけ挙げるとすると個人的には「流れを引き戻す力」ってのは日ハムの方が数段上だったってことかねぇ。

最後の日本一は1984年。その後も日本シリーズには出てるが王手をかけながらも西武にひっくり返されてる。特に86年は3連勝後の4連敗ってのをやられてる。最近では2013年のクライマックスシリーズ。赤く染めた甲子園で2位の阪神を一気に退けるもファイナルで巨人には一度も流れを呼び戻すことなく3タテされた。そして今回の日本シリーズも2連勝の後4連敗。残念ながらこの「負の歴史」だけは吹き飛ばせ無かったよな。一度流れをやってしまうとそのままズルズルいってしまう傾向にあるよな。

もちろん、選手やベンチがそれを意識していたとは思わんけど、流れを変える一手が打てなかった緒方監督の采配を疑問視する声も多かったよな。まぁ前にも書いたけど25年ぶりなんだから、初優勝みてぇなもんよ。75年の初優勝時の日本シリーズは4敗2分けで一度も勝てなかった。でもその4年後には日本一になってる。初優勝は創設25年目、そして今回の優勝も25年ぶり。ここから始めりゃいいのよ。

しいて言えば、リーグ戦の優勝の仕方ってのもカープと日ハムでは大きく違う。個人的には早く決まりすぎかなぁとね。本来8月24日マジック20だっけ?優勝決まったのが9月10日だから2週間ちょっとで決まっちまったよな。普通は10くらい消すのに2週間くらいかかるもんだけどな。ところがマジック消滅の危機もなく、巨人の追い上げどころか勝手に負けてくれている展開はね、マジックが点灯してからの口から胃が出てきそうなほどの緊張感すら経験できなかったことが個人的には悔やまれるというか、折角東京来たのにスカイツリー観るの忘れたっていう感じ?(違うか?)もう少しマジックを消していく戦いで経験を積んでもらいたかったんだよなぁ。これから黄金時代を築く上で大事な経験ができなかったような気がするんだよな。

片や日ハムは独走状態のソフトバンクを追い、怒涛の15連勝で一気に差をつめて終盤は一試合一試合が負けられないド緊張感を経験しての優勝だからね、そこで得た経験の差ってのは日本シリーズでも出たような気がすんだよな。

ベイスターズとのファイナルステージも一つ負けたら一気にまくられる怖さがあった。それを跳ね返した姿に少し安堵したんだが、百戦錬磨の日ハム相手では誤魔化し効かなかったってところだよな。

流れを変えるって意味では監督の采配・ひらめきってのは短期決戦で重要だよな。栗山監督は駄目だと思ったらスパッと変える度胸があった。緒方監督にはそのタイミングを見極めるための経験が不足していたってはあると思う。まぁ接戦続きでセリーグの野球の場合は投手に代打って流れがあるから、どうしても選手を出し惜しみしてしまう傾向にあるのは否めない。でも結果積極的に動いたほうが流れを呼び込めるチャンスは多いってことだよな。

そういう部分では緒方監督はどうしても「形」に拘りすぎた結果になってしまった。今村とジャクソンが全試合投げたことや福井を筆頭にベンチにいながら出場できなかった選手も結構いたってのが象徴的だよな。これも優勝しなければ経験できないことを逃してしまった。広島に来てお好み焼きを食わなかったに等しい勿体無さと悔しさが残るよな。(え?違うってか?)

まぁ それでもこの日本シリーズで選手は自信をつけたと思うし、緒方監督を筆頭に首脳陣はいい経験になったと思うよ。今年のキャンプもそれを意識してやっていなってのがキャンプ中継なんか見ていてもヒシヒシと伝わる。勿体無さも残るがいい経験をしたよな。

オリンピックでは最後に「負けて」表彰されるのが銀メダリスト。カープもそういう意味では銀メダリスト。1シーズンで「天国」と「地獄」を両方経験したのは若い選手にとっては大きな財産になるだろうねぇ。今シーズンの戦いぶりに生かしてほしいよな。そして黄金時代への道(Road to the Golden Age)を突き進んでほしいもんよ。

さて、長いブランクを経ての再開したわけだけど、この2016 7番勝負で昨シーズンのおさらいは終わり。キャンプも舞台を沖縄に移して実戦が多くなってくる。個人的にはWBCに出場する3選手がシーズン入ってどうなのか?って心配があるんだけど、そろそろ今シーズンの展望なんかも書いていこうかなと思ってるよ。これからも宜しくお願いいたしまするな。

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