ヨハン・ドミンゲス【写真:Getty Images】 ドミニカのウインターリーグで13試合に登板し防御率2.63 広島がヨハン・ドミンゲス投手と契約を
情報源: 広島、助っ人右腕ドミンゲス獲得か 3年6億円規模と海外報道…ドミニカ出身28歳
昨日はファン感謝デーということで広島の街も盛り上がったことだろうねぇ。来季のキャッチフレーズは「遮二無二」だそうで、なんでも「2位は無い」という意味も込められているそうな。まぁ今季は2位をスルーして一気に4位まで滑り込んじまったじゃねぇか!?とツッコミが入りそうだけど、ファンが望んでいるのはリーグ優勝&日本一、強いカープだと思うんでね、そっちの方をしっかりやってほしいよな。
そんな中、カープの来季の助っ人補強のニュースが飛び込んできた。あくまでも海外の報道ということは注目しておかなきゃいかんけど、先日獲得の発表があったファビアンの報道とネタ元が同じということなのである程度信憑性はあるんだろうけど、年俸や契約年数はカープの発表を待つしかないだろう。火の立たないところに煙は立たんということで来週あたり発表があるんだろうねぇ。
ヨハン・ドミンゲス26歳
その投手はヨハン・ドミンゲス。今季は3Aでプレー。主に先発で7勝5敗。防御率は4点台。まぁ数字はあまりパッとしない感じだけど、26歳という若さには可能性を感じるよな。
映像を見る限り、個人的には日本のコーチに色々と言われるかなぁといった印象。腕は横ぶりだし、投げた後1塁ベース方向に大きく体が流れる。「バントされたらどうすんだ!?」とツッコミが入りそう。ただ、投げる球にはスピード、キレを感じるし、先発というよりはリリーフ向きかなぁという印象。そう簡単に映像通りの真っすぐを打ち返すのは難しいだろうねぇ。球の強さも感じられる。
リリーフ陣の顔ぶれは毎年変わった方がいい
駐米スカウトがどのピースにフィットするイメージでリストアップしたのはわからないけど、個人的にはリリーフでという感じに見える。今季のカープの中継ぎ陣の充実ぶりを見ると必要ないのでは??という意見もあるけど、いやいやこの辺のブルペン陣というのは鉄壁に見えても紙一重の部分も大きいと思う。今季も勝負の9月にハーンが夫人の出産のために帰国。これだけでもガタっときたよな。気の毒にハーンが慌てて帰ってきたもんな(笑)。
島内にしても投げてみないというのか今季だったし、シーズン終盤は完全にフォームを崩していたように見えた。まぁこの辺は勤続疲労から来るものだと思うしな、来季も7,8回を任せるイメージでいるとちょっと怖い気もしている。
そもそもリリーフの勝ちパってのはキャンプから「これだ」と決めているとろくなことがない。決めるのはクローザーだけであとは戦いながら作っていく方が成功する。選手達だって最初は敗戦処理でも信頼を積み重ねて勝ちパを勝ち取ればそれはそれで自信もつくし、一度勝ち取ったポジションを絶対に手放さないとそのシーズン投げぬくモチベーションにもなる。そちらの方が強固な勝ちパの形ができるよな。
カープはあまりやらないけど、先発からの配置転換もシーズンを戦う上で重要な考え方だと思う。今季限りで退団となったハッチだって中継ぎに転換してあげればもっと戦力になったような気がしないでもない。まぁアタクシたちにはわからない事情もあるんだろうけど、中継ぎ陣の顔ぶれが「これだ」と最初から決めてかかるのはかえってチーム内の混乱のもとにもなる。むしろリリーフ陣の顔ぶれは毎シーズン変わるのが普通だと思うけどねぇ。なのでこのドミンゲスが中継ぎでと考えているのであれば、アタクシは非常にいい補強になる予感はしているよ。
新助っ人の「若さ」に注目
注目しているのはこのドミンゲスも含めてモンテロ、ファビアンとみんな「26歳」ということ。これまでだと、三十路を過ぎてメジャーに昇格も難しそうな選手の獲得が目立ったけど、この辺の顔ぶれを見ると助っ人獲得の考え方もかなり変化しているようにも見える。
一つは選手たちの「伸びしろ」。もちろん育成とは違うんだろうけど、すぐに答えを求めない考え方に方向転換したのかもしれん。デビッドソンやマクブルーム、クロンといった3Aで申し分ない成績を収めた選手をこれまで引っ張ってきたけど、ハッキリ言って「ハマらなかった」よな。もちろん選手の性格や日本の野球に対して難しく対峙しすぎていたようにも見えるし、真面目さゆえに苦しんだというのはあるだろう。
来季の契約を結んだ選手たちが別に不真面目ということではないけど、若さを考えるとこれまでのような凝り固まった真面目さはないのかもしれん。そうであればある意味、日本の野球に馴染める余地はあるように思うし、その辺がハマれば面白い。そういう意味での「伸びしろ」は期待していいんではないだろうかねぇ??
4人目5人目はどうかわからんけど、残留のコルニエルを含めればすでにドミニカンは4人。練習生も含めると来季春季キャンプはドミニカ勢が多数となるだろう。この辺は同じ国の選手が多ければ多いほど異国でのプレーや生活への不安は和らぐだろうし、馴染むのも早いだろう。もちろん若さからくる柔軟性もそれを手伝ってくれるに違いない。
今季のレイノルズやシャイナー、そしてクロンやマクブルーム、デビッドソンがどうだったかわからんけど、真面目さゆえに孤立してしまっていたように球団関係者が感じたとなれば、その辺の方向転換もうなずける。個人的にはラテン系の選手の方が日本の気難しい野球に対して受け流せるように思うし、切り替えも早いように思える。日本人選手でも野球に対して真面目な選手が多いカープの中でこのドミニカンたちが新しい風を吹かせてくれることに期待してみたいと思うねぇ。
さて、助っ人補強だけど以前にも書いたけど先発タイプも一人欲しい。まぁドミンゲスを先発でと考えているのであれば、ある意味助っ人補強もこれで終了ということになるだろう。3人リリースして3人獲ったわけでその可能性はカープに関しては高いと思う。そうであれば「カープはあまり変わっていない」という判断を下すカープファン同志も多いことだろう。新井監督の言うように「変化」していくのであれば、この辺の助っ人補強ももうひとひねり欲しいところだよな。さて、今後どんな動きをするのか??注目だよな。
コメント