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セ界連覇の条件6 緒方監督に求めるもの

2017年記事
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 WBCも侍ジャパンが6連勝で予選突破。強化試合ではなんだかパッとしねぇなぁなんて思ってたんだけどな、試合を重ねる度に強さが増してきた。リードされても諦めない姿、追いつかれても勝ち越させない我慢強さ、そして何よりも緊張感の中にも楽しく野球をやってる姿。それも日本の超一流選手がね。見ているほうもついつい試合に入り込んでしまうよな。

個人的には小久保監督の采配であったり、代表の人選であったりってのにいつも?マークが付きまとっていたし、どうも野村謙二郎前カープ監督と同じ匂いがするなぁと思ってたんだけどな、まぁ勝てば官軍、このまま頂点を目指してほしいよな。

そんな侍ジャパンの快進撃が昨年の11連勝以降のカープの姿とダブって見えた。こうなったら監督の采配もズバズバっとね、先発投手から始まって継投策、打線の組み方から代打の起用もいい方向に進んでくるよな。いわゆる「勢い」ってやつよ。優勝まで一気にいっちまったもんな。

ただ個人的には前にも書いたんだけど、マジック点灯から胴上げまで意外にあっさりといっちまった。黄金時代を築く上でこの間の不安や緊張感や産みの苦しみを選手も首脳陣も味わい、乗り越えることで本物の強さを身につけてほしいなんて勝手に思ってたんでね、「リーグ優勝」ってものを体験して得る「経験」のボリュームが少し少なかったような気がしてるんだよな。

その辺が日本シリーズの戦いでちと垣間見たような気がするんだよな。あくまでもシーズン中と同じような選手起用、采配に終始した緒方監督に対し、栗山監督は積極的な早めの継投策で流れを呼び込んだ采配が印象的だよな。例えば先発投手もジョンソン→野村と来たけど、もし栗山監督がカープの監督だったら、ひょっとしたら黒田を初戦に持ってきたかもしれない。あとはリリーフで待機してもらってここぞ!いう時に黒田を起用したら球場のボルテージが一気に上がって相手にプレッシャーを与えるなんてことを考えなくも無い。ジョンソンと野村の順番も変わっていたかもしれん。この両監督を見比べてみると戦力を上手に起用する引き出しは栗山監督の方に分があるように感じたんだけどねぇ。

緒方監督就任1年目ってのはやはり批判が多かったよな。メディアへの対応も悪かったようだし、個人的には選手の起用法が前監督のコピーみたいでね、相変わらず相手投手の左右に合わせて打線を組む。なんだよ!?これじゃ監督変わっても関係ねぇじゃんって思ったよな。新井コーチとの確執も取りざたされていたし、コーチとの連携もうまく行ってなかったんじゃないかねぇ?結果は下馬評を覆すBクラスだったよな。その辺は球団も感じてたみたいで2年目はコーチ陣の配置換えに着手して、高ヘッドがうまくやってくれた部分もあったんじゃねぇかねぇ?

2年目は前年の反省も周りからの忠告もあって、監督らしくなってきたよな。まずは打線の固定化。これまで1番打者でさえ決まらん状態で戦ってきた中で「タナキクマル」を固定したよな。この3人が並ぶっての相手にとって脅威になるし、攻撃の形ってのが一つビシッと出来ているだけでも圧力になる。この3人で点を取るシーンも何度もあったよな。田中当たりはバットが湿った時期もあったけどこの形を崩さなかった。それだけでも「俺達はこの形で戦う!」って無言のメッセージになるよな。

本来なら4番まで固定したい所だけどそれぞれに一長一短があって固まらなかった代わりにシーズン途中から誠也を5番に固定したよな。これもチームの形としては成功だったと思うよ。そうやって腰をすえてチームの骨組みを作ったことは評価できるよな。

それと機動力の使い方も1年目とは大きく変わったよな。まぁチーム犠打をみれば一目瞭然だけどな。野村謙二郎前監督の場合はどちらかというとスコアリングポジションに走者を置いてからの機動力を重視していたような感じだよな。だからバントが多かった。緒方監督の機動力はランナー1塁から機動力を積極的に使っていく。ここから一気に走者1,3塁の形を作りにいく姿勢がうかがえたよな。ランナーを積極的に動かす攻撃は河田コーチの影響もあるんだけど、折角足のある選手が多いんだから理にかなった攻撃姿勢だよな。

盗塁も増えたよな、118個。まぁ80年代の黄金時代は120~150くらいやってた時期もあったんでまだまだなのだろうけどな、よく走ったんじゃねぇかな?1年目の時は80個。でも失敗も50個。2年目の失敗は54個くらいかな?確率的にも上がっているのはここでも河田コーチの存在が光るよな。その河田コーチの指導を信頼してサインを出したり、フリーにしたりしてるのは監督だからな。懐も大きくなってきた感じはあるよな。

選手・コーチとの距離ってのを緒方監督から縮めて行けたのも大きいし、その潤滑油になってくれたのが黒田であり、アライさんだってことがこのチームを優勝に導けていけた一つの要因であることは間違いよな。ただそこに今シーズン付け加えるとすれば監督としての「ひらめき」であったり「アイデア」ってのを是非ファンの前で披露してほしいよな。1~3番の組み換えや若い4番を育てたり、前記事の「左殺し」を仕立てたり、まぁ球団が決めることだろうけど育成のドミニカンを使ってみたりね、もちろん試合中での選手起用や作戦面もそう。そういったところに「監督の成長」を見ることができるともっと強いいいチームになると思うんだけどな。

 

 

 

 

 

 

話が戻っちゃうようでアレなんだけど、昨年の優勝までの道のりは比較的平坦なものだったと思うし、それがもっとゲーム差が開かない展開で、理想を言えばパリーグの熾烈な首位争いみてぇのを経験しておくとね、そんな引き出しやアイデアやひらめきってのをもっと培うことができたんじゃねぇかなぁと少し勿体無さを感じる。優勝は経験したけどもっと経験しなきゃいけないことは沢山ある。それが糧となって「粘り」や「反発力」や身についてくるとこのチームはもっと強くなるんじゃねぇかなぁと思う。黄金時代への道が開けていくと思うんだよな。

さぁて、実はもっと書きてぇこともあるんだけど取り合えず「セ界連覇の条件」はここでお開きとしますわ。巷ではWBCで盛り上がってるようだけどカープはどうもオープン戦パッとしねぇよな。マスコミの記事も投手中心の情報が多いしな、打つほうはWBC組がいねぇと大したことないなんて思われるのも癪だから、そろそろハッパかけねぇといかんと思うし、シーズンに向けて更新のペースも上げていかんとねぇ♪。ま、これからはなるべくコンパクトにまとめるようにがんばりますな。

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