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カープはトラックマン導入せず。それがいいのか?悪いのか?

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 超ハイテクの波が日本プロ野球界に押し寄せている。今季までに広島を除く11球団がトラックマン(高性能弾道測定器)の導入を決め、情報戦が新たな局面に突入した。球界に革命を起こしている最新技術の裏側に迫り

情報源: ペナントを左右する“トラックマン革命”…プロ野球界に押し寄せる超ハイテクの波

SNSを覗くと面白い話題にぶつかった。カープは来季も「トラックマン」を導入をしないという報道に一部のカープファンが噛みついていた。

「トラックマン」と言えば、競馬好きな方なら競馬誌記者を思い起こすだろうけどな、野球でいうトラックマンはレーダーで球速や回転数、飛距離を数値化する高性能弾道測定器のこと。2018年にはカープを除く11球団が導入した。メジャーでも30球団すべてが導入している。

メジャーでは「フライボール革命」なる現象が起きている。難しいことはさておき、わかりやすく言えば、ゴロを打つよりもフライ打った方がいいよという考え方。球速と打球の角度で安打やホームランになる確率が上がるよという考えを数値化したものだそうな。

少年野球ではフライを打ち上げるいわゆる「アッパースイング」というはダメよ、と教えている。球を叩きつけるイメージを刷り込まれた記憶がある同志も多いだろう。いわばその逆をやる方がいいよ、という考え方だよな。

このやり方でワールドシリーズを制するチームが出てきたことで一気に広がった。その波が日本にも来た。まぁ そいうことだろうねぇ。

トラックマンのメリット・デメリットや日本球界の設置や活用方法に関しては各自ググっていただければと思う。

一部の同志が騒いでいるのは、カープが今季V逸した原因の一つとしてトラックマンを導入していないからだ!という声。もっともらしいご意見だが、アタクシは否定的なんだよな。それはなぜか?

いろいろな意見はあろうけど、今季カープが4連覇を逃した原因は監督の采配、選手起用、そしてブルペン陣の崩壊であって決してトラックマンのせいじゃない。こんなの導入する前にするべきことを怠っていた。3連覇のメンバーが活躍できれば優勝できると補強を怠ってきたツケなのよ。結局ここを怠ってきたから選手起用に不可解さを感じたわけだし、緒方監督の采配を小さくしたってことよ。逆にこの状況はトラックマンを入れたところで変わらんのよ。やるのは選手だから。

トラックマン自体、選手の練習に役立てる要素の方が大きいだろう。このデータをゲームで使うとなれば、それをきちんと解析し、選手に適格な情報を渡すスタッフが必ず必要になる。オマエ、パソコンに詳しいからやれと言われてできる代物ではない(笑)。それなりの「専門家」を引っ張ってこなければならんだろう。

「専門家」と言っても一人二人の世界じゃない。データ解析に数名、そしてそのデータを選手への情報に変換させるものも必要だろう。この人材はデータ解析とともに野球を知っていなければ務まらん。こういう人材は世の中にどんだけいるのか?ってこと。

そうなると親会社がIT関係だとよさそうだよな。いち早く導入した楽天、DeNAの躍進はこういったデータを活用しているからだと唱える人もいる。まぁこういう企業なら入り口には入りやすいだろうねぇ。

でも楽天の導入後の成績は2015年から6位、5位、3位、6位、3位とね、確かにAクラスに押し上げる要因にはなっているかもしれんけど、優勝に届くにはこれ以外のものが必要だということだよな。DeNAも然り。

逆に未導入のカープが3連覇している。短期決戦で負けたのはこれが問題ではなくて、やはりベンチの問題。トラックマンのトの字も関係していないだろう。ただ、選手個々の技術向上や自分の状態の確認の為にはあった方がいいだろう。カープの選手も導入に肯定的なのはこちらの要因の方が大きいだろう。こうして選手がレベルアップしてチーム力が上がり強いチームに成長していく。結局はこういう使い方であって、ゲームでそのデータを活用するとなれば、何もトラックマンじゃなくてもいいと思う。

そのトラックマンを今オフもカープは導入しないと決めた。理由は費用対効果だそうな。まぁカープらしいと言えばカープらしい。

カープは今、選手の技術向上のために「ラプソード」という機器を使用している。トラックマンとの違いは、その情報収集するための条件が違うということ。

トラックマンは球場のスタンドに設置する。いわば固定式。ある程度の距離からでもレーダーを使用して情報を収集できる。なのでゲーム中でも情報収集ができる。

ラプソードはよく言えば移動式、悪く言えば、近くまで行かないと情報が収集できない。つまりゲームでのデータを収集できない。投手の球筋の情報を得たければ、その近くへ行かなきゃならん。だからゲーム中は全く使えんのよ。

まぁトラックマンを導入しているチームでも果たして使いこなせているのか?入れてみたはいいがイマイチその良さや活用方法に手を焼いているというのが本当のところじゃねぇかねぇ?

データを使う野球というのはある意味、昭和の時代はカープは進んでいた方だと思う。まぁもちろん現代のように様々な指標はなかったけど、相手の研究という部分では他球団より長けていたと思う。

昔、王シフトというのをカープが初めてやった。王さんに対してサードがショートの位置についてそれ以外は全部センターより右にシフトした。王さんの引っ張る球に対して頭数を増やしたなんてぇエピソードがある。

もちろん引っ張りの多い王さんに対してのシフトなんだけど、じゃ、左に打たれたらどうすんの?と。当時の白石監督はそれでもいいと(笑)。むしろ左を意識して王さんがバッティングを崩してくれれば儲けもんみたいな感じ(笑)でね、とてもデータ野球には程遠い感じだった。それでも王さんや観客を驚かせた。

それでも王さんは自分の打撃にこだわった。それならもっと早い打球を打って間を抜こうとか頭を超えれば文句ねぇだろうと決して空いているところに打とうなんて思わなかったそうな。王シフトのお陰で練習したし、ホームラン記録を作れたのもむしろ王シフトがあったからだそうな。あれでもっと早い打球を、遠くへ飛ばす打球をと練習に励んだと後の王さんは言っている。結果、王シフトの効果というのはあまりなかったんだけど、アタクシが物心ついたころでもまだ王シフトやっていた記憶があるよ(笑)。

まぁカープは金がないならないなりに様々な工夫をしてきた歴史がある。そういう自負があるから、流行りのものに飛びつくようなことをしないのかもな。

カープが今後もトラックマンを導入せずにいるともしかしたら育成で他球団と差をつけられるかもしれん。その危険性は感じている。今のカープはどちらかと言えばまだまだ古い昭和を引きずっている側面がある。時代は流れ、育成システムも数値化したものを理論的に活用して、それに合わせた練習方法というのも色々出てくるだろう。

カープの育成は時代遅れ。なんて言われてまたドラフトで「カープだけはイヤ」なんてぇ若者が出てくるかもしれん。

別に他球団が持っているからと欲しがるのは子供がゲームや携帯を親にねだるのと似ているようにも思える。「金かかるからダメ」と突っぱねているのと同じだよな。(笑)

それがいいか悪いかはよくわからんけど、アタクシ個人的には別にトラックマンなんて勝負に影響することはほとんどない。データ通りに投げられる投手がどれだけいるのか?日本の投手は世界で通用する。その高いレベルの投手だってデータ通り投げるのは至難の業。

打者だってアッパースイングになれば、当然そのスイングでは当たらないところを攻められる。成績も落ちるだろう。結局は人間のやること。

大事な勝負どころになれば、データなんて関係ない。やるかやられるかという本能的な部分が勝敗を分けるのよ。

勝負というのはそういうもの。負けたのを装備のせいにするなら最初からやるなっての。むしろそういう言い訳ばっかしてるとあっという間に暗黒に逆戻り。野球やるのは人間だからな。アタクシはそう思うよ。

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