「練習試合、ソフトバンク4-5広島」(13日、ペイペイドーム) 広島の「勝利の方程式」が固まった。1点リードの七回は菊池保則投手(30)が登板し3人斬り。八回はヘロニモ・フランスア投手(26)が無失点で切り抜けると、九回はテイラー・スコット投手(28)が締めた。V奪還を目指して船出する20年シーズン。「KFS」が勝利のバトンをつないでいく。
情報源: 広島勝利の方程式はKFS!菊池保-フランスア-スコットだ!佐々岡監督見つけた
昨日は記事の更新をしなかった。
いや、しなかったというよりは書いてみたけど途中で止めたといった方が正しいかねぇ。
アタクシの中でソフトバンクに対する苦手意識がどうもカープに蔓延していると。監督が変ってもそこは変らんねぇと情けなく感じてね、その感情に任せて一気に書いたんだけど、途中で「もう少し様子を見よう」という気持ちが沸いてきた。
対ソフトバンクというのは日本リシーズで4連敗食らったってのが一番印象に残るんだろうけどな、あれは短期決戦で流れをカープが取り返せなかったのが原因。時の緒方監督がそういった芸当が苦手、短期決戦向きの監督ではないってのが大きな要因だった。だから、あまり気にしていない。
広島と福岡。むしろ地理的には近いので開幕前の最後のオープン戦のカードになったり、交流戦もこのカードが初っ端に来ることが多い。ここでソフトバンクに力の差を見せつけられ、しばらく立ち直れないような野球をやり始める。個人的にはそういうカープに情けなさを感じるし、こんなんじゃ日本一になんて絶対なれないという絶望にも似た気持ちもこみ上げてくる。
何年か前に交流戦優勝がかかった交流戦最後のカードがやはりソフトバンクとだった。ここであと一つ勝てればというところで、その「あと一つ」がどうしても勝てない。逆に力の差をまざまざと見せつけられて終わっちまったよな。
リーグ優勝はすれど日本一になれないのはこの「大一番」をモノにする経験が乏しいというのも要因だろうねえ。ここをもぎとれる監督が来てほしいとね、これはいつも願っていること。監督人事のたびにそういった人材をと思うのだけど、大体が元ちゃんのお気に入りが就任(笑)正直佐々岡新監督にそういった采配がふるえるのか?佐々岡監督就任に不満を感じた同志の皆様の心の奥底にはアタクシと同じように「短期決戦で勝利を呼び込める監督」という期待感に欠けていたというのはあったのだろうと。かつての古葉さんのように「勝負師」的な人にやってほしいと。
まぁ やってみないとわからんけどな、そういう短期決戦に強いという「実績」のある人が、たとえ外様でも就任してくれれば、このチームはもっと強くなるような気がするからね、「もったいない」という気持ちも結構あるんだよな。
もちろん、温厚な佐々岡監督がもしかしたら、そんな大一番で大胆な采配で勝利を呼び込む「勝負師」の側面を持っているかもしれん。まぁ それは開幕してから、その辺を見極めようかなぁと。
金曜の試合で無様な完封負けを喫して、その辺を訥々と書こうと思ったんだけどな、「まず、この3連戦の結果を見て」からにしようと思って止めた。楽しみにしていただいた方にも申し訳ないことをしました。お詫びしますな。
昨日は試合の序盤、そして終盤を見ることができた。結果は中盤に和田を攻略して逆転、1点差をブルペン陣が守り切って、苦手ソフトバンクから白星。個人的には色んな意味で「自信」のつく勝利だったように思う。
金曜日の試合ではソフトバンクの投手陣に手も足も出なかった。この日の先発和田に対しても初回、2回といい当たりがあっても正面を突いたり、とらえたつもりが空振りになったりとのね、打者たちが「あれ?」という感じで首を傾げるシーンが目立ったよな。恐らくとらえたはずなのに…という感じだろう。
二回り目からはそのズレを徐々に解消し始めたように思うし、5回に捕まえられたのもその辺の試合中の修正が効いたのだろう、鮮やかな逆転だったよな。まぁこの逆転劇は字面でしか見ていないので、これ以上は割愛するな。
ただ一つ言えることは、ソフトバンクから集中打で逆転できたというのが、苦手意識で覆われている気持ちから皮1,2枚むくことができたような気がするし、クリーンナップが打っての逆転で「この打線で行ける」という手ごたえと自信が芽生えたという点。これは大きいと思うんだよな。
さて、1点リードした。でも試合はまだ中盤。昨年は打撃のいいパリーグ相手だとこの「1点」を守り切れずに終盤逆転を食らうというシーンが多かった。中継ぎが頑張っている間に味方が追加点を取れればいい形なんだろうけど、毎回そういうわけにはいかんよな。ここはブルペン陣が踏ん張って1点を守り切れる継投ができるかどうか?そこに注目をしていた。
結果、今村⇒中崎⇒保っさん⇒フランスワ⇒スコットで1点差を守り切った。もちろん主力が引っ込んだソフトバンク打線と言えど、これを守り切ったというのは大きいと思うよ。
フランスワはツーアウトから長打を浴びた。去年のカープはここから同点、逆転を許したよな。ある意味、フランスワが我慢できた。少し、見直したよ。
抑えのスコットも自らのチョンボと送りバントで1死3塁のピンチ。
試合序盤なら1点あげてもいいよとなるけど、守護神にその選択肢はないよな。ここで迎えるのは代打・内川。まだ万全ではないようだけど、超一流選手。これまでの内川を知っている投手ならビビるよな(笑)。スコットはそこまで内川の怖さを知らない。知らぬが仏といった感じでそれがいい方向に出たようにも思う。
抑え投手が「三振」を取れるに越したことがないのがこういう場面。外野フライでも同点、内野ゴロでも打球によったは三塁ランナーがホームを狙う。「打たせて取る」守護神なら「三振」を取るのは難しい。こういう場面を切り抜けるには「三振」でツーアウトにこぎつけるのが一番いい。
ここで対内川への配球を振り返ってみるとやはりスコットは右打者は非常に打ちづらい投手なんだというのが解る。
まずは外へのスライダー。結果は「ボール」。これは「見せ球」だったのだろう。「オイラ、すげぇスライダー投げるよ」という挨拶代わりの初球だったかなぁと。これ内川の頭の中に残っただろう。なんせ初めての対戦だからねぇ。
2球目もスライダー。今度はストライクゾーンに入れてきた。これには内川は反応しなかった。真っすぐ、ないしはツーシームといった直球系でストライクを取りに来ると思っていたんだろう。
3球目もスライダー。今度は外からボールゾーンに逃げる球。思わず手が出てしまった印象だった。
これで追い込んだ。3球続けてスライダー。そろそろ内角に来るか、直球系でくるかとモヤモヤし始める。
そして4球目もスライダー。これ、恐らくバッテリーの中では手を出してくれたら儲けもん的な球だったんだと思う。これを見送られれば5球目はツーシームか真っすぐで仕留める算段だったと思う。でも、これに内川が食いついてくれた。
難敵内川を三振という最高の形で切りぬけた。立派だよな。
三振に仕留めたスライダーは144キロ。俗にいう高速スライダーだよな。これは右打者は球種の見極めが難しい。それに線の細さで剛球を投げるイメージはないけど、真っすぐは150キロ投げる。案外クローザーとしては適任のように見えた。まぁまだ1試合だけだけどな。
ピンチを迎えても、フランスワみてえにバタバタしないのも好感が持てた。「守護神」ていうくらいだからな、バタバタしている神様はカッコ悪い(笑)。そういう意味でもポーカーフェイスで守護神向きかもな。
最後は左の牧原。課題は左打者だよな。左打者になるとどうしても直球系の球が多くなる。スライダーで打者に当ててしまうリスクがあるからなんだろうねぇ。でも、ここでひざ元に来るスライダーを投げ切れれば、もう一つの得意球ツーシームが生きてくる。
牧原に対してひざ元にスライダーを2球投げた。ここに投げられたのがよかったよな。この辺、これまでは坂倉や磯村といった若手キャッチャーとこの日バッテリーを組んだ會澤との違いかなぁとも感じた。左打者に対してもスライダーの意識を植え付けるリードをした會澤はやはり若手とは違うなぁと感じたよな。
ソフトバンク相手に中盤からの1点差を守り切ったというのもアタクシは大きな自信になったように思う。ここでも1皮2皮むけたように思う。こうして苦手意識から少しずつ脱却していくというのも大事だよな。
かつてカープは「原・巨人」にどうしても勝てない時期があった。リードしていても最後は簡単にひっくり返された。野村謙二郎監督の時代だよな。
それがここ数年は巨人をお得意さまとしていたし、去年から原監督が復帰してもその傾向は変わらなかった。巨人に勝てるようになり、Aクラス入り⇒3連覇となった。やはり上に行くには苦手意識というものからの脱却が必要だろうねぇ。
気がつきゃ、今のカープには結構苦手が多くなってきた。今季はないけど交流戦に弱かった。ソフトバンクにしょっぱなからやられてそのままズルズルいくパターンが多かった。
ここ数年はDeNAを苦手にしているし、ナゴドでも大きく負け越している。阪神にも負け越している。苦手投手も多い。今永、阪神の西あたりは今季打ち崩していかなきゃならん相手だろう。
佐々岡新監督になって、この辺どう克服していくのかってのも「V奪回」の条件だろう。この試合での自信というものを苦手意識払拭のきっかけにしてほしい。
そのきっかけを生かすも殺すも今日の試合にかかっているように思う。ここでソフトバンクに勝てればいい感じでシーズンに入れるだろう。でも、もし完膚なきまでにやられたら??
…まぁ…その辺は…今、考えるはやめておこう(笑)
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