首位・広島は延長11回に野間の右越え打で今季5度目のサヨナラ勝ち。球団記録を更新する月間20勝で5月を締めくくり、2位・阪神に4ゲーム差をつけ、交流戦前の単独1位が確定した。ヤクルトは1970年以来
情報源: 【広島】11回サヨナラで月間20勝…球団最多を更新!2位に4差独走
やはり投手戦というのは面白い。カープと阪神、やはり上位に上がってきているチームは投手がいい。先発投手のコマ不足である巨人が失速、クローザー石山を筆頭にブルペンが崩壊状態のヤクルトも大型連敗、監督の投手起用に疑問のどっかのチームも低迷しているよな。やっぱり野球は投手。そんな試合を見せてくれたよな。
投手戦の勝敗ってのはやはり「ミス」が絡む。エラーや走塁死といったド派手なミスではなく、本当に小さなミスが命取りになる。また相手のミスを誘い出す采配というのも大きく影響してくるよな。
中崎のことはあとで書くよ。まぁ追いつかれた9回表ね、もちろん中崎の調子というのもあるけど、結局はコントロールミスから同点に追いつかれたし、そのコントロールミスを誘う選手起用もあったよな。
まずはツーアウトまで漕ぎつけながらも高山にヒットを許した球。カウントは1ボール2ストライク。投手有利のカウントだよな。あそこで中崎は高めのボール球をはじき返された。あのボールはコントロールミス+中崎の調子が重なったものだろうねぇ。
阪神ファンに高山のことを聞いてみたらいい。高山はあぁいうボール球をフェアゾーン入れるというか、あぁいう悪球は大好きなのよ。それが一つ。二つ目は恐らくだけどインハイのボール球で最後はスライダーで仕留める配球だったと思うけど、そのインハイが中に入ってきた。インハイなら高山の好きな高さなので空振りをとれたかもしれん。それが中に入ってきて高山にとって絶好球になっちまった。コントロールミスだよな。
それとあの高さの球なら本来クローザーで出てくる投手ならそれなりの球威がなきゃいかんけど、今の中崎にはそれはない。まぁ色んな要素が加わった結果だろうねぇ。
梅野の同点打の場面。これは阪神ベンチの代走・植田の起用が効いているような気がする。解説の野村謙二郎さんも指摘していたけど、カープサイドからすれば一打逆転の場面は作りたくない。ここで植田の起用はスチールの警戒が必要になるよな。
当然バッテリーは直球系の球を投げざるを得ない。初球は真っすぐ、2球目は真っすぐかシュートかなぁ?
打者は捕手の梅野。自分がその場面でマスクをかぶっていても同じ配球になるだろうねぇ。そこを狙い打った。見事だよな。
代走を送った矢野監督も捕手出身。この辺は阪神ベンチがもぎ取った同点打だろうねぇ。
サヨナラの場面。ここでもコントロールミスが明暗を分けたよな。マウンドの能見はキレッキレのフォークで瞬く間に連続三振で2死。ここで上本がヒットで出た。これまでよかったフォークが上手く落ちずに打たれたよな。これって結構能見の中で「アレ?」と思ったのかもしれんねぇ。
続く磯村にストレートの四球。まぁ次がチャンスにめっぽう弱い野間クンだから、まぁこの回はここまでかなぁと思ったよ。(笑)
野間に対してはフォークの連投。ベース上でワンバンするいいフォークで、野間のバットに当たる気がしなかったよな。野間も相変わらずのチャンスでの無茶振り。勝負あったかに見えたよな。
決めに行ったフォークがストライクゾーンの高さに来た。言葉は悪いかもしれけど、無茶振りのところにボールが来た(笑)。そんな感じだったよな。完全に能見のコントロールミス。ワンバンするフォークなら野間のバットは空を切っていただろうねぇ。
投手戦というのはこういうコントロールミスも命取りになる。中崎、能見と実績バッチリの投手でさえも、こういうことが起きる。野球ってのは難しいよな。
さて、われらが守護神・中崎について書こうかね。
まぁ守護神として登場しても「アナタは神様ですか?」と聞きたくなるくらい毎回ピンチを作るわな。まぁそれでも何とか抑える。これは中崎の投球スタイルなんだよな。剛速球があるわけでもない、フォークや落ちる決め球があるわけでもない。コントロールとコンビネーションで「打たせて取る」珍しいタイプの守護神なんだよな。他球団のクローザーに比べると迫力はないし、派手さもない。まぁ隣の芝生は青く見えるからな、しょうがねぇよな。
まぁどんな投手も基本は真っすぐがいっているかどうかなんだけど、中崎は昨シーズンの後半あたりから真っすぐのキレが落ちてきた。中には太りすぎだ!なんて声が聞こえてくるけど(笑)明らかに長年守護神を務めている勤続疲労だと思うんだよな。
なのでアタクシは開幕前、開幕直後なら中崎のこれからの投手人生を考えるならクローザーから外し、先発転向で投げる日を少なくするシーズンがあっていいと思ってる。まぁ詳しいことはここクローザー中崎でシーズン戦い抜けるとは思えない。休養が必要では?を読んでもらえばと思うけどな。
それでも緒方監督は今季も中崎を守護神として戦うことを決めた。これに関してアタクシは異論はないのよ。別の投手を守護神にとの声もあるけど、中崎との「配置換え」ならアタクシは反対。まぁ詳しくはこちら。抑えフランスワ待望論に一言。野間くん、また満塁でダメだったね(笑)
緒方監督自身、昨日のコメントでも中崎が調子を落としていることを認めている。認めていながらも中崎を外すということはしない。まぁするとなれば下に落として再調整、配置転換はしないといっているよな。アタクシはこれは「正解」だと思う。なんやかんや言ってカープは今首位にいるし、中崎で落とした試合はヤクルトにやられて試合くらいで「負けてない」。そこは調子が悪いながらも頑張っていると思うわけよ。
昨日の同点喰らった場面。あそこはどの投手だって難しい場面。スコアは1-0の投手戦。1-0の1点差と6-5の1点差とでは全然違う。まぁそのスコアになるまでの過程で心理状態は違うわけだけど、特に1-0でクローザーは本当に難しいのよ。まぁ先頭打者を出した時点で同点の可能性は相当高かった。まぁ四球でピンチを作らなかっただけマシだとも思うよ。曲論だけど、12球団のクローザーがあの場面で投げたら4割くらいは同点に追いつかれると思う。そのくらい難しい登板ではあるのよ。そこはわかってほしいなぁと。
同点に追いつかれた球、その前の高山への球、この辺は中崎の調子の悪さだけではなく、難しい場面でのコントロールミスってもあるわけよ。
まぁカープの勝ちパターンからしても、1点差でクローザーにつなぐのは本来の勝ち方ではない。9回までの攻撃の手を緩めず、2点差、3点差とリードを広げて中崎につなぐ。これがカープが3連覇してきた野球なんだよな。
地元では粘って粘って終盤まで接戦で行って最後にサヨナラ勝ちをする。サヨナラ勝ちってのはクローザー必要ない(笑)。今季セリーグ全球団からサヨナラ勝ちしているように、サヨナラ勝ちの展開に持ち込むのも今のカープの野球なんだよな。決して1点差でクローザーにつなげれば勝てる野球ではないのよ。
なのであの同点の場面では床田は確かに中崎を恨むかも(笑)しれんけど、野手は「もうちょっと点を取れていれば…」と悔やむ選手がほとんどだと思うよ。
当然、中崎の調子ならシーズン終盤までずっと守護神を務めるのは厳しいだろう。緒方監督もどこかのタイミングで決断はすると思う。そうなったときに誰がクローザーを務めるのか?フランスワなのか、一岡なのか?まぁどちらにしてもブルペン陣のバランスは崩れるしな、できればお試し期間で若手の抜擢というのに期待はしている。それが誰かはファーム情報には詳しくねぇけどな、そういう状態で中崎が復帰してくればブルペンの厚みが増すよな。世代交代の期待も高まるし、来期は中崎は先発でとの声も聞こえてくるだろう。
中崎も苦しいと思う。最後はスカっと勝ちたいファンの気持ちもわかる。でもさ、今、首位だよ、首位。欲張りなさんなっての。もし今日勝てばアタクシは今年も独走すると思う。その辺、も少し長い目で見てやってくれはしないかねぇ?
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