情報源:デイリースポーツオンライン 広島が今季10度目の完封負けでワースト5連敗 床田は7回4失点で3敗目
「広島0-5日本ハム」(4日、マツダスタジアム)広島が今季10度目の完封負けで、今季ワーストの5連敗。本拠地に戻っても悪い流れを変えることは出来なかった。
打線は相手先発・北山の前に五回まで末包と床田が放った2安打のみと沈黙。六回以降も力強い直球を投げ込む日本ハム投手陣を前に、一矢報いることは出来なかった。
先発の床田はリーグ単
最終回1死満塁のチャンスも宇草・林が連続三振でゲームセット。今季10度目の完封負け。これで5連敗。直前の5連勝がチャラになった。また、やり直しだよな。ソフトバンクに3連敗してこの日から地元で6連戦。ここで立て直していきたいところだけど、このゲームから新井カープが「こうしたい!!」というのが全く見えなかった。なんとなく彷徨っている感じ。漂流した新井カープはいったいどこに辿り着くのだろうか??
床田20球で3回を抑えるも中盤につかまる…
今やカープのエースといっていいだろう。4連勝中の床田が連敗ストップの期待を背負ってマウンドに立った。持ち味の速いテンポで若い日ハム打線を手玉に取っているようにも見えた。しかし2巡目に日ハム打線が床田を捉え始めた。センターを中心に鋭い打球をはじき返してきたよな。初回は4球、2回も6球で終わらせたわけだけど、この辺は日ハムベンチがファーストストライクを積極的に打てという指示があったのだろう。床田はセリーグで一番いい投手なわけで、日ハムベンチとしても探るよりは積極的にという姿勢の表れがこういう結果になったのだろう。これをカープバッテリーがどう考えたか??だよな。
床田のコメントにもあったけど、調子がいいのでストライクをどんどん取りに行くのを中盤も変えずに行ったと。こうした状況を整理すると床田の歯車が狂ったのは4回先頭の水谷のヒットよりも2番松本への四球だろう。フルカウントまで行ったけど最後は床田が根負けした形になった。これまではどんどんストライクを投げ込んでうまくいったけど、このゲーム初めてのセットポジションからの投球で四球を出したんで「あれ??」といった感じになったように思う。急にピンチが訪れた感じでね、床田自身もうまく切り替え切れなかったように思うねぇ。日ハム新庄監督はここで送りバント。2死から売り出し中の田宮、万波に連続タイムリーを浴びた。この辺はファーストチャンスをしっかりモノにした日ハムベンチ、ナインに拍手だよな。
5回には2死走者なしから失点。6回には自らの守備のミスで失点とこの日の床田はらしくなかった。前半3イニングと中盤3イニングでは全く違う内容になってしまったよな。前半3イニングは日ハムベンチの狙いよりも床田の力が上回ったけど、初球から積極的に行く日ハム打線が結果として床田を捉えることができたといっていいだろう。新庄監督の狙い通りに事が運んだような気もしている。床田は切り替えて次の登板、頑張ってほしいよな。
カープ打線はチグハグな攻撃で0行進
床田攻略の姿勢を見せた日ハム打線に対し、カープ打線は日ハム先発北山に対して…というよりはこの交流戦に入ってからどの投手に対してもそうなんだけどどことなくフワフワした感じでね、集中して打席に立てていない印象なんだよな。積極的にストライクをセンター返しで仕留めにかかっている日ハム打線とは対照的だったよな。まぁ連敗中で元気もないってのもある。困ったもんだよな。
ベンチにも迷いがあるかなぁと。2点先制された直後の4回裏。日ハム・先発北山が少し勝ちを意識したのか先頭の末包に四球。続く坂倉にもフルカウントまで来た。フルカウントなので1塁走者の末包がスタート。こうなると坂倉はバットに当てなきゃいかん。しかし打撃不振も手伝って空振り。結局三振ゲッツーとなった。続く菊池にも四球出していたし、このイニングで1点も返していれば展開はわからなかったよな。
カープはこういう場面での攻撃があまりうまくいかずに三振ゲッツーや盗塁死というのが他球団より多いよな。新井監督は積極性を買って選手を責めることはしないけど、この辺のチームバッティングというのは徹底されていないように思う。打てない時こそこうした攻撃をきちんと決めていくのも不調からの脱出の足掛かりになる。しっかりやってほしいよな。
何度言うが今の坂倉にクリーンアップは重荷
さて、このプレーで打席にいた坂倉だけど、この日も5番に座りながらも4タコと元気がなかった。9回も先頭の末包がヒットも空振り三振に終わった。この後菊池、広輔と連打が出ただけに、坂倉もこの打席でせめて走者を進めていてくれればというのはあったよな。打率も.214と本来の坂倉の打撃とは程遠い状況だよな。言い方は悪いけど、この低打率の打者を5番においていいの??という疑問が湧いてくるんだけど、SNSではあまり指摘されていない。もちろん、「他にいない」と言われればそれまでだけどな(笑)。
以前にも書いたことああるんだけど、大熱戦もあと一歩及ばずも新井カープの明るい未来を予感させる選手たちが放った様々な「光」を覚えておきたい まず坂倉には「捕手」で勝負してほしいし、そのためにも中軸ではなく7,8番でいいんだと思っている。坂倉が8番にいるだけで相手は絶対に構えるし、相手投手も気が抜けない打線になるのま間違いないよな。昨季は捕手専念で年俸も上がったし、今季もという気持ちは強いだろう。しかしベンチもファンも「捕手」よりも坂倉には「打撃」を期待してしまう。仕方ないことなのかもしれないけど、これって坂倉には結構重荷になっているんじゃないだろうか??
今季は曾澤のスタメンマスクも多いし、やはりベテランらしいリードで投手を引っ張っていっているし石原もアドゥワや玉村とバッテリーを組むケースも増えてきた。打撃もゲームを決める一発を打っているし、決して坂倉が「正捕手」という位置づけではないよな。ましてや今季はファーストスタメンのゲームも増えている。やはりベンチは「打撃」にどうしても期待していしまうのだろう。しかし、しかしだ。打率は.214と低迷しているし、今はバットに当てるのも難しいほど打撃を崩している状態の坂倉に「打撃」を期待する起用法で本当にいいのだろうか??と思う。スタメン起用でも8番において気楽に打たせながら復調を待つのがいいように思うねぇ。まぁアタクシは本来の調子を取り戻しても7,8番に置いた方が相手は絶対に嫌だろうと思う。スタメンというのは自己満ではなく、相手を倒すために何が最適なのか??だとアタクシは思うんでね。まぁ結局は他の野手がしっかりしろ!!ということになるわけだけど(笑)。
日ハムの選手の成長に驚き
昨季の交流戦ではカープが日ハムに3タテ。交流戦勝率5割に大きく影響したよな。あの時の日ハムの選手たちはまだまだ1軍半といった選手が多かったし、力の差はあったように思う。しかし、今季の日ハムの選手たちの力は相当ついてきているように思うし、成長のスピードが速いなぁと感じたねぇ。昨季は警戒するのは松本剛くらいといった印象だけど、このゲームでも活躍した万波、上川畑といった選手、郡司、水谷といった移籍組も以前の球団にいた時よりも目が輝いていたよな。今季は貯金もしっかりしているしAクラスにいる。成長が目覚ましいよな。
カープも育成球団で若い選手が多いけど、昨季からの成長度となると日ハムのが上といった印象だよな。その成長ぶり、若い力にカープが圧倒された形になったようにも見えたよな。
さて、カープはこれで5連敗。交流戦前からオリックスの2戦目までの5連勝もこれでフイになった。またやり直しだよな。
やり直しとは言ってもこのゲームの戦い方を見てもなんとなくパリーグの野球に圧倒されている印象が否めない。非常にまずい流れになっているように思うねぇ。連敗ストップの頼み綱であった床田も打たれてね、「どうすりゃいいんだ!?」と頭を抱えているカープファン同志もいることだろう。交流戦という海をあてもなく彷徨い、漂流してるような感じになってきてしまっているよな。
打てないのは今に始まったことではないし、それでもAクラスにいるのは決してまぐれでもなんでもない。力はあるんだと思う。でもそれが交流戦という場になるとどうやっていいのかわからないといった野球になってしまっているよな。このムードにヤバさを感じているし、打開しなきゃいかんだろうねぇ。
守り勝つ野球ができなくなってきている。エラーも目立つし、エラーが出ても以前は投手が踏ん張れたけど、踏ん張れなくなってきている。あっさりと失点を許す。この辺に地に足がついていない「ふわふわ感」を感じるんだよな。これを打開するのは特別なことをやるんではなく、カープの野球を取り戻すこと。自分たちの野球を相手がどこであろうと推し進められるかどうか、ここだろうねぇ。なので先発投手には先制点を許さないようにしっかり頑張ってほしいし、野手もキレイなヒットじゃなく点をもぎ取る姿勢をもう一度取り戻してほしいよな。今日の先発は森下。相手の先発はどうでもいい。森下がしっかりゲームを作って連敗ストップの地ならしをしっかりやってほしいよな。
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