情報源:デイリースポーツオンライン 広島がサヨナラ負けで4連敗 3度目の同一カード3連敗で首位陥落 九回に田中が劇的同点3ランも延長十回に島内が被弾「ソフトバンク5-3広島」(2日、みずほペイペイドーム)
広島はサヨナラ負けで4連敗。3度目の同一カード3連敗を喫し、巨人が勝ったため首位から陥落した。
3点を追う九回2死一、二塁で田中が右越えに起死回生の同点3ラン。しかし、延長十回2死一塁で、6番手の島内がソフトバンク・近藤にサヨナラ2ランを浴びた。
昨日は妻が経営するピアノ教室が今月末に行われる発表会に向けてのリハーサルのお手伝いに駆り出された。なので残念ながら昨日のゲームは前半しか見ることができなかった。前半からソフトバンクの「圧」に徐々に押され始める様子を見て「今日も厳しい…」そう思いながら家を出た。敗色濃厚だった9回表2死1,2塁から飛び出した広輔の同点アーチで一度を振り出しに戻すも延長戦で島内が近藤にこの日2本目の一発を食らってサヨナラ負け。やはりソフトバンクの壁をぶち破ることができなかった。
敗因は島内ではなく和田を打ち崩せなかった打線
直接の敗因は一発を食らった島内ということで批判が行きがちだけど、個人的にはこのゲームの敗因は打線だったように思う。いや、この3連戦すべての敗因といっていいだろう。まぁオリックスとの2戦目で19安打14得点した時から打線が下降する予感はあった。SNSでもあの日のゲームでは「明日にとっておけ」といったポストも散見したし、打線爆発後しばらくは打てないゲームが続くというのは今に始まったことではない。ファンはよーくわかっているよな(笑)。
しかし昨日のソフトバンクの先発・和田の出来はハッキリ言ってよくなかったし、ゲーム序盤でマウンドから引きずりおろせる内容だった。3回の1死1,3塁のチャンスに野間の打球はファーストライナーゲッツー。あれ、ツイてなかったという意見はあるんだろうけど、その前に打てる球は結構あったと思うし、野間の足なら転がせば1点の場面。どうもカープ打線がソフトバンクを意識しすぎているのかソワソワしながら打席に立っているような印象が残った。まぁそう見えるのはアタクシだけかもしれんけどな。結局この攻撃を切り抜けたことで和田が立ち直った。まぁ大ベテランの和田だからな、名前負けしてしまったのかもしれんねぇ。
左キラーのヘルナンデスにガツンと一発!!広輔の同点アーチ!!
リハーサルの手伝いをしながらスマホで経過をチェック。すでにゲームは9回表2死1,2塁。まぁこれまでも再三チャンスをつぶしてきたカープ打線だし、打席には広輔だから一発が出る確率も決して高くない。ソフトバンクのヘルナンデスは左打者にはめっぽう強いし、こら、終わりかなぁと。しかしスマホ画面が切り替わるとなんと「Home Run!!」の文字。ビックリしたねぇ。これで振り出しに戻ったよな。
広輔も矢野がショートに定着、小園がサードに回った関係で出番がかなり減ってきてしまったけど、ここで存在感を示してくれた。小園もひと頃の勢いがなくなってきたし、疲れも出てきているだろう。これから出番が増えるかもしれんよな。
島内痛恨の被弾…直前の四球が余計
広輔の3ランで延長戦。カープは9回裏に栗林、10回には島内をマウンドに送った。ソフトバンクの方は早々に勝ちを予感したのか山川や中村晃をベンチに引っ込めて守備固め。ちょっとカープに分があるかなぁとも思ったけど甘かったよな(笑)。
最後は安心と信頼のヒットメーカー・近藤にこの日2本目の一発を浴びてサヨナラ負け。まぁこの辺は後で書くけど主力選手の力の差が出たように思うねぇ。
ただ、個人的には島内ね、2死を取りながらも緒方に粘られて四球を出した。ここが悔やまれるよな。今宮、栗原と力のある打者を抑えながらも山川を引っ込めて4番に入った緒方に四球。この辺は島内の投球に多少なりとも影響したようにも思う。四球というのは投手にとっては野手目線でいえば「エラー」みたいなもの。一度エラーすると野手も次の打球は慎重になるしな、投手だって2者連続四球なんて出したら投手コーチに怒られるに決まっている。当然、ストライクゾーンに入れていこうとなるよな。
この場面は見ていないんだけど、配球チャートを見ると近藤に対して真っすぐですぐに追い込んだ。もう1球ボール球を真っすぐで見せてからのチェンジアップを打たれた。配球を読まれたというか、バッテリーとしてはボール球を振らせたかったんだと思うし、それが近藤のバットの届くところにきてしまった。近藤ほどの打者なら、投げ損ねたチェンジアップは当然頭に入っていただろうし、狙っていたところに来たといった感じだったんだろうねぇ。
島内としてはボール球を投げたかったんだろうけど、前の打者の四球が頭にあったのかもしれない。大きく外れてしまえば並行カウント。できればこの4球目で決めたいというのは心理的にあったのだろう。ボール球に仕切れなったような気がしている。まぁ本当に野球というのは一つ一つのプレーに選手の気持ちや考え方がにじみ出てくる。これが面白さの一つだけど、今回は島内の気持ちが微妙にコントロールを狂わせてしまったのかもしれないねぇ。この展開だから島内は責められない。切り替えてまた頑張ってほしいよな。
なかなか勝ち越せないカープ。対戦成績が物語る
このゲームはよく追いついたという評価をするカープファン同志も多いだろう。ただ、個人的にはなかなかソフトバンクを「追い越せない」「勝ち越せない」という気持ちの方が大きい。確かに追いついたけど、そこからカープペースになったかといえば記録を見るとそうではないし、10回裏は2死を取りながらも一発に沈んだ。こと、ソフトバンク戦に限れば「追いつくのが精いっぱい」という印象しか残らない。昨日の記事交流戦「負の歴史」は対ソフトバンク戦にあり!?苦手意識があるうちは日本一なんてない。3戦目は何とかリベンジを!!でも書いたけど、やはりこれまでのソフトバンクとの対戦を見ると、いいゲームをやりながらも最後は…という展開が多いし、この3連戦もまさにそんな感じになったよな。もちろんカープの選手たちもそんなつもりでやっているわけではないと思うし、ソフトバンクの選手もカープはちょろいなんてこれっぽっちも思っていないだろう。それでもこの対戦、特に福岡に来るとどうしてもこうした展開やムードになってしまう。本当にソフトバンクに勝つは大変、そんな感じの戦いだったよな。
昨日このブログのXにもコメントを頂いたけど、カープとソフトバンクの年俸の差であったり、練習設備だったり、球団の勝つための投資・資金力の差を指摘するご意見もいただいた。まぁそれがそのままこの対戦成績に反映するかといえば、じゃ、同じ資金力のある巨人に対してはしっかり勝ち越せているし、今季は阪神ともいい勝負している。それだけではないような気がするけど、確かにソフトバンクの選手の自信に満ちたプレーをみると全く影響がないとも言い切れないかなぁとは思う。でも球団創設以来資金面でずっと苦しみながらも昭和の時代は選手を鍛えて鍛えてリーグ優勝や日本一になっているし、平成の時代も3連覇している。資金に頼らない独自の球団経営にアタクシは共感しているわけで、その部分で片づけるにはものすごく抵抗がある自分もいるんだよね。今後どんどんいい選手が出てきて資金面で勝るチームにも力で押し切れるカープになるまでじっと待つしかないんだろう。アタクシが生きているまでに実現してほしいものよ。
早く断ち切りたい交流戦「負のスパイラル」
注目されたセパ両リーグの首位対決はソフトバンクが3連勝。2位との差を交流戦前の5に戻した。この交流戦を機に首位固めを目論むことだろう。カープは逆に4連敗で首位陥落。まぁ貯金はまだ3つあるんで悲観的ではないけど、気になるのは交流戦でよく見せられる「負」のスパイラルね、この3連戦で得点は一発のみ。俊足巧打の選手が多いカープが自分たちの色を出して攻撃ができていない。個人的にはこっちの方が深刻で、このまま同じような野球でズルズルと連敗を伸ばしてしまうムードになりつつある。ここは何としてでも早めに止めておきたいよな。
次のカードは今季好調の日ハム、そして大型連勝で一気に2位に上がってきたロッテと地元で6連戦だ。ここで態勢を立て直したいよな。昨季は日ハムに対してしてはエスコンで3タテしている。新庄監督もリベンジに燃えているだろう。新庄監督も3年目のシーズン、チームもそれなりに出来上がりつつあるよな。
強打のパリーグ相手にも先発陣はしっかりゲームを作ってくれている。先制点を取ればかなり有利に展開できるわけで、打線は初回から粘り強く、泥臭く点を取りに行ってほしいよな。個人的にはこの6連戦の結果次第ではまだまだ交流戦上位を狙えると思うし、逆に最下位の定位置に落ち着いてしまう可能性だってある。本当に大事な6連戦。これまで戦ってきた野球を思い出して早くこの連敗から抜け出してほしいよな。
コメント