難敵・大竹撃破で4位浮上&3位に1ゲーム差!!モンテロ本領発揮で得点力上昇の予感!?

「広島9-2阪神」(12日、マツダスタジアム) 広島が首位・阪神に15安打9得点で快勝し、2連勝。再び4位に浮上した。天敵の相手先発・大竹をKOし、マツダスタジアムで初めて黒星をつけさせた。

情報源: 広島が4位再浮上 首位阪神に逆転勝ち 天敵・大竹をついにKO!マツダ不敗神話打ち破る モンテロが値千金逆転3ラン 打線爆発15安打9得点

プロ野球というのは本当に面白い。アマチュアと違って圧倒的にゲーム数が多いし、力も拮抗している。長いシーズン調子のいい時期もあれば、悪い時期もある。チーム状態が悪い期間を極力減らし、勝負所でチーム状態が上がってきたチームがそのシーズンの上位を占める。だから本当に対戦成績の偏りってのはないはずなんだけど、いつの時代にも必ず「カモと苦手」が存在する。
近年カープが優勝できないのは苦手な相手、特に苦手投手が多く、乗っていけそうなタイミングでそういった苦手に当たって行く手を阻まれる。逆の言い方をすればカープをカモにしているだけで、プロの飯を食っていけている投手が少なからずいるってこと。この日の阪神・大竹はまさにその典型的な相手だよな。ようやく、この大竹をカープ打線が打ち崩した。決して「大竹対策」をしたわけではなく、今考えられるベストメンバーで攻略できたのは大きい。次、対戦するときもいいイメージを持って対戦できるし、仮に次回も打ち崩すようなことになれば、阪神ベンチも大竹をカープ戦にぶつけてこない可能性も出てくる。この8月中旬というタイミングも順位争いに向けてプラス材料になるだろうねぇ。

中軸が機能 低めは捨てた!?

初回、中村奨のバランスを崩されて空振り三振のシーンなんかを見ると「今日もやられっかなぁ」なんて見ていた。しかし打順2巡目以降は確実に大竹を捉えていた印象だよな。

この日は坂倉がスタメンを外れた。まぁ打撃の調子が今一つの中、大竹相手にこれ以上打撃を崩されるのもイヤだったのかもしれん。もちろん、「休養」目的もあっただろう。8番に石原が入り、打撃上昇中のモンテロが5番に入った。これが機能したよな。

2点先制された3回に1死から中村奨がヒットで出塁。前の打席は翻弄されたけど見事なヒットだったよな。ファビアン倒れて2死、この日からスタメン復帰の小園が1,2塁間を破るヒットでつなぎ、末包がこれぞ、4番の仕事とタイムリー。これで1点差。続くは5番に昇格したモンテロがレフトスタンドに放り込み一気に逆転。見事な攻撃だったよな。大竹もこれまでとは違うといった表情をしていたもんな。

この上位打線、5回にも機能した。1番から始まる攻撃は中村奨がライト前。技ありのヒットだった。スリーボールからポポンとストライク2つ取られフルカウントから外の変化球を狙いすましたように1,2塁間抜けていった。こういう打撃を意識してやれれば率も上がってくるだろうねぇ。
このヒットは結構阪神バッテリーの脳裏にこびりついたかもしれん。外狙いかも??と続くファビアンには珍しくインコースを3球続け死球を与えた。手首の付近でカープファン的にはヒヤリとしたシーンだったけど、この死球で大竹も頭が混乱した感じになったよな。
続く小園は持ち味を生かした初球攻撃。見事に1,2塁間を抜いて追加点だ。間髪入れずに4番末包がこれも2球目を叩き2点タイムリー。これで大竹をノックアウト。気持ちいいよな。

このイニングの攻撃なんかを見ると上位打線は好球必打。ストライクを取り来る球を積極的に振っていったのが功を奏した。それと低めは捨てていっていたようにも見える。高く浮いた球をしっかり叩くことが徹底されていたように見えたし、この日の大竹も高めに浮く球が多かったように思う。その辺が上手くマッチングしたんじゃないだろうかねぇ。もともと球速や球威がある投手ではないし、球が高めに浮けばそら、打たれるんだろうねぇ。

床田「頑張るのやめた」約2か月振りの白星!!

ゲーム序盤は雨も降っていた。あまりいいコンディションではなかった。3回、先発床田もちょっと投げづらそうにしていたよな。先頭の大竹にヒットを打たれてリズムが狂ったのか、続く近本にもヒットでつながれ無死1,2塁。2番に入った熊谷だけど、2塁走者が大竹ということで強攻策。ボッテボテの遊ゴロで1塁走者封殺のみ。1死1,3塁に変わって3番森下。おっかねぇよな。しかし森下を三振に仕留めて2死。この日の森下は3三振かな??ここを完全に封じ込めたのがよかったよな。
これでピンチを切り抜けられそうなムードにはなったけど、4番前川の強烈な打球は床田の太ももを直撃。跳ね返った打球がマウンドと1塁ベースの間を転がる間に3塁走者がホームイン。先制点を奪われた。ここで一旦床田はベンチに戻り治療を受けた。
ここの所、中﨑も打球を手に当てて抹消になっているし、イヤなムードが流れたけど、床田が再びマウンドへ。ゲーム後「僕はああいうので代わる気はない」とコメント。あっけからんとしてマウンドに向かったそうな。体の強い投手だよな。
しかし軸足である左足だから、力が入らなかったのだろう。大山・木浪に連続四球。2点目を押し出しで失った。

しかし床田の投球はこれ以降が見せ場だった。4回に先頭打者を四球で出すもののその後は7回投げ終わるまで完全投球だった。イニングを追うたびに球に気持ちがどんどん入ってくる感じでね、ちょっとこれは打てないなという内容だったよな。

なんでも、床田は初回からグリグリ行くような投球を見直し、途中力を抜いたりしながらといった投球に切り替えたそうな。本人曰く「頑張るのをやめた」と。まぁ過去の先発タイプのいい投手はイニングで打線の弱いところは力を抜いたり、強打者に対してはシングルヒットでOKといった柔軟な考えで長いイニングを投げる人が多かった。大竹との再三の投げ合いに敗れ、黒星が重なりながらもしっかり自分の投球に向き合っている。立派だよな。特にこのゲームは中盤から大量リード。ナックルカーブなんかも試していた。この辺りも頼もしいよな。

またもや前川タイムリー&辻が三振締め

3回に4点、5回に3点、投げては床田が中盤以降完全に立ち直った。まぁサトテル&中野を外した阪神打線も迫力が半減。このゲームはモノにできそうなムードになってきた終盤の8回。3連打で1死満塁。ここでゲーム途中から2番に入った矢野が何も生まない見逃し三振に倒れた。ちょっと矢野は打撃で他の選手に後れを取ってしまっているし、本人もそれがわかっている。打席で迷いが感じられたよな。
3番にハーンが入っていたのでここで代打・前川登場だ。この回からマウンドには桐敷。カウント1-1からの3球目を見事な右打ちでライト前へ。これが2点タイムリーになった。見事だよな。勝負強さというかね、打席で冷静さを失わず、自分の打撃ができるというのは本当に素晴らしいよな。小園が戻ってきてスタメンから押し出される形になったこのゲームでも、途中出場でしっかりベンチにアピールできたよな。

そして最終回の阪神の攻撃。マウンドにはこれも前川と一緒に支配下登録された辻が登板。先頭の豊田には粘られながらも最後はインハイ真っすぐで空振り三振。代打・中川に対してはインコースの真っすぐを見せて最後は外のチェンジアップでタイミングを外し空振り三振。圧巻だったのは続く中野には初球をたたかれて2ベースを打たれるも動揺することなく、1番・近本を見逃し三振に仕留めた。石原の構えたところにズバッと突き刺さるクロスファイヤー。素晴らしかったよな。辻のいいところは三振が取れるところ。ベンチもそろそろいいところで使いたい、そんな気持ちもムクムクしてきたことだろうねぇ。

4位浮上&3位DeNAと1差!!

この9連戦、まぁ雨で結構中止になっているので完全に9連戦戦っているチームは少ないんだけど、巨人がここまで5勝2敗1雨。
阪神は4勝3敗1雨、DeNAが厳しく2勝5敗1雨。現在4連敗中だ。中日が3勝5敗で中止無し。中日はこの9連戦全部屋内球場。暑さによる影響は少ないけど、投手のやりくりは大変そうだよな。ヤクルトが4勝4敗。村上が戻ってきていい戦いができるようになってきた。僕らのカープは4勝3敗1雨。何とか勝ち越して終わりたいよな。
DeNAと中日がこの9連戦苦しんでいるおかげでカープは振り落とされずに済んでいる。現在5位中日に1ゲーム差の4位。そして3位DeNAとの差も1ゲーム差。この辺、3位争いが熾烈になってきそうだよな。
各チーム主力を欠いたりして苦しい部分もあるけどカープの場合は中継ぎに多少の不安があるものの8月に入ってから、打線も固まりつつあるし、それぞれの打順にフィットする中村奨のような選手が出てきている。そして若い選手が続々出てきており、これが投打の戦力の上積みになっている。明るい材料ではあるよな。
まぁあとはそれをベンチがどうやって勝ちにつなげるかっということなんだけど、この辺が一番心配といえば心配。選手たちがこのメンバーで行ける!!という感触を持ち始めた今、あちこち動かすのは得策ではないだろう。このいい感触をいかに「自信」へと進化させることができるか??大事になってくるよな。

さて、今日の阪神の先発はこれまた苦手な分類に入るだろう、高橋遥。これもどちらかといえば「対カープ用兵器」といった感じ。対するカープは大瀬良だ。前日の床田の投球を見ていい刺激になるといいよな。
仮にカープ打線、この高橋遥を打つようなことなると非常にいい流れになってくるだろう。非常に大事なゲーム。是非とも勝って連戦を勝ち越しで抜けていきたいよな。

\ 最新情報をチェック /

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です