情報源: 佐々岡カープ頭抱える〝ドミニカ危機〟 いつまで続くの…入国制限で来季の戦力供給ままならず – 東京スポーツ新聞社
今日の阪神戦は石原の引退試合。大卒で19年間の現役生活。最後の最後まで「必要」とされていた捕手のように思う。
今季を振り返れば、ジョンソンが全く勝てなかった。「石原と組ませろ」という声がSNSでも多く見受けられた。これだけ見ても石原という捕手がカープにとって、ファンにとって必要な選手であったと言えるだろうねぇ。
石原の良さはやはり「キャッチング」だろうねぇ。とにかくこれは新人の時からよかった。難しい球も後ろにそらすようなシーンはあまり見たことがない。
それとリード。これは投手の良さを引き出すという視点からいれば、天下一品だったように思う。まぁこれも19年という年月の中、若いころを過ごした時代のカープ投手陣というのは本当にひどかった。今季も會澤のリードを指摘する声が多いけど、「外一辺倒」ね。これ、若い時の石原も同じ感じだったように思う。
この時の石原を見ているんで、「外一辺倒」のリードの意味というのがなんとなく理解できる。一つは「投手の力量不足」。そして「捕手が投手を信用していない」。そこに投手のその日の調子だったり、球の質というのが絡んでくる。そんな投手をリードする時、捕手は「大怪我しない」ことを考える。それなら外の出し入れが一番無難。そうせざるを得ないというのが正直なところ。アタクシは若いころの石原を見てそう考えるようになったんだよな。
最後は故障がきっかけとなって引退を決意した側面はあるだろう。いい時代も悪い時代も経験したいい捕手だった。グラビアアイドルを奥さんにした時はびっくりしたけどな(笑)。本当にご苦労様でした。引退試合は噛みしめながら見るようにするかねぇ。
Bクラスのチームで3名の戦力外通告は多い?少ない?
Bクラスのチームとしては戦力外通告は少ないと思う
さて、シーズン終盤ともなれば、各球団、今月に入ってから続々と戦力外通告をしているよな。大量に通告した球団もあれば、これで大丈夫なの?というくらい少ない球団もある。個人的にはカープは「少ない」と思う。
まぁ、こういうことを書くと食いついてくる人がいて「選手を駒みたいに簡単に捨てるな」とか「選手の生活はどうするんだ」みてぇな、一見「まっとうな」ご意見をいただく。プロ野球選手だって「労働者」だと。ある角度から見れば、そうなんだろう。
でもプロスポーツというのは「契約社会」だし、プロスポーツの最大の目的は「勝利」であって、なぜ「勝利」を求めるかと言えば、ファンに喜んでもらう「顧客満足」を追求する上で一番のウェイトを占めるのが「勝利」だからに他ならない。単純明快だよな。
球団は「勝利」の為に選手に対して数千万円の年俸を支払う。強化のためには力のある選手と契約するのも必要だろう。その時には「億」単位の契約が必要になる。それもチームの「勝利」の為の先行投資だよな。
その結果「勝利」を得ることができなければ、球団は来季への「勝利」の為に戦力を「入れ替える」。当然の行為だよな。1チームに抱える選手の数は決められているから、誰かを入れれば誰かを外さなければならない。家族的なチームであれば、誰を外すのかを考えるってのはつらいよな。でもそれが健全な球団経営だと思う。
そうなれば、外さざるを得ない選手が出てくるのも必然。プロは実力社会というのがここであり、契約する選手は当然「勝利」に向けて、そして契約に見合った結果を出すために日々精進している。ダメなら終わり。それは個々の選手が「覚悟」していることだと思う。その「覚悟」している選手が契約解除になった時に「かわいそう」とか「気の毒」という言葉をかけるには、その「覚悟」に対しての侮辱であるとも思う。選手たちはそういう社会に望んで飛び込んでいった。世間一般の人に比べれば、比べ物にならないくらいの「覚悟」で来ている。
よく、プロスポーツのこうした契約問題を一般的な労働問題と重ね合わせる人がいるけど、それはナンセンス。もちろん、一般人のようなセーフティネットがあるに越したことはないのだろうけど、それとは裏腹に数十億稼げる世界でもあるのよ。こっちからの角度で見れば、じゃ、その年俸を若い選手に振り分けろなんてぇ言われたら、そりゃないよとなるよな。プロは実力社会なんだから。同じテーブルでの議論はできないと思うよ。
ちょっと、個人の意見で引っ張りすぎたけど、今季はBクラス。一時は最下位争いまでやってしまった今季のカープは、当然来季への「勝利」へ向けて戦力を入れ替えなければならん。そういう立場でいながらも戦力外通告は3名というのはいささか過ぎるよう思う。
助っ人は全て粛清??ドミニカンも再考する時期
戦力を整える意味で大きなウェイトを占めるのがドラフト、そして助っ人の補強だよな。今季のカープはこの助っ人補強に大失敗した。Bクラスに甘んじた大きな原因だろう。
1軍ベンチを見渡しても、4人までベンチ入りできるはずの助っ人が2人しかおらん時点でその答えがはっきり出ているよな。特に投手陣を助っ人で構成しようという方針が大きく崩れたよな。これは球団の編成の責任だろう。当然、メスを入れる部分だよな。
そもそも今季の助っ人補強もあくまでも3連覇戦士たちを中心にした編成で、足りない部分を助っ人で補完するという考え方ね、よくアタクシが言う「3連覇の戦力に胡坐をかいている」ってのはこの部分も当てはまると思う。
開幕前を振りかえろう。中崎が故障で開幕は間に合わない。今村や一岡も状態が上がらない。ここにフランスワを含め助っ人3人で競争させてブルペンを作り上げようとした。
バティスタを解雇し、昨季のホームラン25本が無くなった。その前の丸を含めると60本以上のホームランを失った。これをどうするのか?若手の底上げ、ドミニカンのメヒアがいるではないかとなった。ここの補強も怠っているよな。
ピレラはそのホームランの補強ではなく、菊池がメジャーへ流出した時の保険みてぇな感じだった。打てるセカンドということでの補強で決してホームランの補強ではなかったよな。まぁピレラは一生懸命やっているのがいいけどな。
そう考えると今季の助っ人の補強はピントがズレまくってそのほとんどがはずれだよな。
そして実績十分のジョンソンが今季は勝利に終わった。かなりの年俸払っていたけどねぇ…(笑)
こうなれば、アタクシは助っ人陣は総入れ替えするべきだろうと思う。ちょっとピレラは惜しい気もするけど、強いカープにするためには情も捨てんとな。
投手に関して言えば、サウスポー、これは先発、中継ぎ両方欲しい。まぁメジャーも左腕不足だからな、難しい交渉になるだろう。野手はやはり一発が打てる選手。個人的にはDeNAのオースティンのようなのが欲しい。ただ、彼よりは体が頑丈な選手がいいけどな。
それとカープアカデミーの選手も一度見直した方がいいように思う。確かに磨けば光る選手はいるけど、これまでも素行が悪かったり、バティスタだって間違いだと信じたいけど、ドーピングに引っかかった。プロの自覚に欠けると言われればそれまでだろう。それに使えるまでに時間もかかるし、メヒアのように伸び悩んでいる選手もいる。こういう選手たちに貴重な助っ人枠を振り分けるのも一度考え直した方がいいように思う。
まぁこの助っ人陣の補強に注力して、数を抱えるということであれば、戦力外通告3人というのは、アリと言えばアリなのかもしれん。ただ、このコロナ禍で満足のいく助っ人補強ができるのか?球団の腕の見せ所だよな。
球団の「本気度」はそれほどないと見る
長い目で見る球団方針も時には「足かせ」に
アタクシはこのブログでいっそのこと最下位になっちまえと書いた。その真意はこれまでの松田オーナーの球団経営を見ているとBクラスくらいじゃ本気で目に見えるような補強をやらない。そう思っているから。
今季も終盤に追い上げて4位にでも滑り込んで終わったら、ろくな補強はしないだろう。あの追い上げができるなら現有戦力でという流れになるのは目に見えている。首脳陣も全員「続投」だろう。でも、それに納得するファンは昔ほどいないだろうと信じたい。
今季はヤクルトがかなり負けが込んでしまって最下位が決定した。カープ球団に「最下位ショック」を与えることはできなかった。
この戦力外通告が3人というのはあくまでもドラフトで取った6人が入るからといった印象でその域を出ない。
支配下登録が67人。70人枠だから3席はすでに空いている。だから3人だけ戦力外にすれば6人入れられる。案外そのくらいにしか考えていないのかもしれん。そうであって欲しくないけどな。
石原、小窪が抜けるからあと2席ある。助っ人を全員入れ替えるとすれば、あと6席。合計で8人の枠ができる。ここをどうするのか?という話もあるけど、これだけでは大きくチームは変らんだろうねぇ。この辺からも球団の本気度の低さが見て取れる。
本気度を測る目安は「聖域」に手を入れるかどうか?
戦力外通告のメンバーを見てみると、藤井皓、平岡、そして戸田は育成。育成と解雇の違いはドラフトの順位かもしれん。戸田はドラフト2位、藤井は4位、平岡は6位。
巨人はかつてドラフト1位で獲得した鍬原、堀田を自由契約として育成契約を結ぶ方針。ドラフト1位と言えばかつてはなかなか手をつけられない聖域とされてきた。巨人はドラフトがあまり上手くないってのはあるけど、思い切ったことやっているよな、それはなぜかと言えば「強くなる」ため、だよな。
カープのドラフト1位で取った選手でなかなか1軍に上がってこれない選手も多い。パッと浮かぶだけで、白濱は石原の故障で1軍に上がったけど、1軍の戦力ではないよな。岡田もファームで打ち込まれている。今村も余程モデルチェンジしない限り再浮上は難しいし、中村奨も高い1軍の捕手陣の壁を突き破れないでいる。
高橋大も佐々岡監督になってから出番が少なくなっているように思う。安部も高校生ドラフト1位。堂林の台頭で出番を失った。野間もなかなか難しい立場になってきているよな。
この辺の戦力をどうするのか?個人的には環境を変えたら活躍できそうな選手もいるし、全員が不要だとは思わないけど、カープ球団が戦力強化のために、こうしたドラ1選手たちの処遇に手を入れるかどうか?カープ球団がチーム強化の本気度のポイントのように思う。トレードで中継ぎの強化を図るのもいいだろう。何もクビだけが聖域に手を入れる方法ではないからねぇ。
カープ球団も変わらなきゃ。もうファンは25年も待ってくれない
選手を長い目で見るカープ。アタクシは嫌いじゃない。むしろそういうところが好きだった。今季の堂林の活躍やかつて首位打者をとった嶋(現西武コーチ)のブレイクといったドラマを見ることができたからねぇ。
でも、長い目で見るというのは、カープがかつて置かれていた環境下で広島にプロ野球球団を残すためのサバイバル術でもあった。選手の年俸高騰を嫌い、黒字経営を続けていくには人件費の抑制は不可欠だった。いわゆる貧乏球団だった。そういう事情をファンがおもんばかったから、許されていた側面もあったはず。オールドファンはそういう目でカープを見てきた。だからBクラスでも仕方ない。そう言い聞かせるしかなかったんだよな。そこから生まれた「文化」なのよ。選手を長い目で見るというのは。そういう時代が長く続いたからこそ、25年ぶりのリーグ優勝で広島が一つになったんだよな。
今季のカープの成績に満足しているファンはほとんどいないだろう。強いカープが観たいに決まってる。一度強いカープを見せられたら、5位なんて順位で満足するはずがない。別に強くなくてもいいという人はいるかもしれんけど、負けるよりは勝った方が満足度は高いだろう。カープ球団はファンの満足を追求していかなきゃいかんと思う。
なので、今季5位、まぁ4位かもしれんけど、何かしらの責任は取らなきゃいかんと思う。何も辞めることだけが責任の取り方ではないだろう。でも今季の形で5位なら、形を変えるのがファンに対しての責任の取り方のひとつではないだろうかねぇ。
このオフ、球団がどんな動きを見せるのか?その本気度がどんなものか?注目していきたいよな。
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