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カープファンはなぜ琢朗コーチ退団を惜しみ、長野加入を歓迎し、内川獲得を望むのか?

強いカープがみたい!
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情報源: 中日がソフトバンクを退団の内川獲得調査へ…複数球団で争奪戦か FA大野雄大の流失阻止にも全力:中日スポーツ・東京中日スポーツ

シーズンも終わりに近づくと、やれ、ドラフトだぁ、戦力外通告だぁと来季に向けての動きが活発化する。大体どの球団も年内には来季への補強を終えなければならないからな、この11月、12月で沢山の動きが出てくる。ストーブリーグの開幕だよな。

そんな中、まだまだできるけど、チームの若返りで来季の構想から外れてしまうベテラン選手が出てくる。阪神では福留や能見といったまだまだできそうな選手が構想外となり自由契約となった。

カープでは小窪がそれにあたる。まぁ福留や能見ほどの実績はないけどな、まだまだプレーはできるだろう。今後もそういった選手が各球団が出てくるだろうねぇ。

そんな中でソフトバンクの内川が自由契約となった。まだまだやれるであろう選手を手離すあたり、さすがソフトバンクといった感じだけども、SNSをのぞくとその内川獲得を強く望むカープファン同志は結構多い。

どうだろう?もう20年位になるだろうか?あまり「トレード」という話は聞かなくなった。恐らくFA制度や90年代から2000年代にかけて行われた歪んだドラフトのお陰で「トレード」で戦力補強をする球団が無くなったように思う。特にカープは折角育てた選手をFAで持って行かれているので、なおさら若手を中心としたトレードには一番消極的だろう。

今季優勝した巨人がウィークポイントの投手陣を補強するために中継ぎ投手を積極的にトレードで獲得した。それでも昔に比べると少ない印象だよな。

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カープも昔はトレードに積極的だった

でも成功例はあまりなく、出した選手が大活躍!?

昭和50年代のカープは初優勝を機に戦力補強にどん欲なところがあった。先代の松田耕平オーナーの時代。

一番の成功例は日本シリーズで「江夏の21球」で伝説となった江夏豊さんを南海からトレードで獲得した。まぁこの時は金銭だったと記憶している。信頼する野村克也さんが退団することで江夏さんも退団を申し入れて実現した。

選手同士の交換トレードだと一番印象に残っているのは、水谷実雄さんと阪急・加藤秀司さんとのトレード。これは衝撃的だった。

結果は水谷さんがカープを見返すと奮起。三冠王ブーマーを差し置いて4番に座りパリーグの打点王に。カープに来た加藤さんはセリーグの水に合わず不振。もったいないトレードだったのを覚えている。

極めつけは高橋慶彦さん、白武さん(現カープスカウト)、杉本さんとロッテのスター選手だった高沢さんと水上さんのトレード。これは慶彦ファンのアタクシにとってはショックだった。

活躍したのは白武さんが勝ったくらいの印象しかなく、カープに来た高沢さん、水上さんははっきり言ってカープに馴染めなかったように思う。大失敗トレードだった(笑)。

慶彦さんはこれが縁で引退後はロッテのコーチを8年勤めることになった。プレーしたのはたった1年でその後阪神に移籍した。

その後はFAの時代で川口さん、江藤さん、金本さんとカープを出ていった選手が大活躍した。悔しい思いをしたよな。

その印象が強いからカープでトレードで来た選手は活躍できず、出した選手が活躍する。なので他球団から来た選手ってのはあまりいい印象を持っていなかったんだよな。トレードも消極的になったしな。

鎖国状態だったカープに入ってきた他球団のスター選手

まさか、あの石井琢朗がカープに!?

ドラフトでもアマチュア選手に嫌われていた。それは「貧乏球団」だったから。新人獲得の為に札束が飛び交っていた2000年代というのはまさにカープにとっては冬の時代だった。逆指名してくれる選手は地元出身のカープファンの選手だけ。どうしても力が劣る。それでも山内さんや永川さんが入ってくれたよな。ただ、なかなか力のある選手がとれなかった。同じ活躍してもカープなら年俸を抑えられてしまう。周りの大人たちがそういった知恵をつけて「広島さんはちょっと…」というムードは間違いなくあったように思う。

この辺りは本当に希望の光さえ感じられなかった。2005年の球界再編問題を機に新球場建設の話が実現へ動き出し、少しずつだけどカープにも光が差し始めた。そんな矢先にカープの主砲に成長した新井さんが阪神にFA移籍。その人的補償で赤松さん(現カープ2軍コーチ)が入団。久々の外部の血。そんな印象を持った。なんせその時の赤松さんはポスト赤星の一番手。阪神ファンからはよく「赤松返せ」と言われたもんだよ。こちらも「新井はいらん、金本返せ」と応酬したのが懐かしいねぇ。あれが2007年のオフだった。

その翌年のオフ。びっくりしたニュースが飛び込んできた。横浜を自由契約なった石井琢朗(現巨人コーチ)をなんとカープが獲得するというニュースに度肝を抜かれた。

あの時のカープの考え方は若手を鍛えて育てる。できあがった年俸の高い選手には手を上げなかった。琢朗さんは今季引退を決意した石川雄洋の台頭で構想外になった。マシンガン打線でリーグ優勝したリードオフマンの衝撃的な退団劇だった。

そんな他球団のスター選手の獲得にカープファンはどよめいた。いらないという意見の方が当時は多かったように思う。カープは育てて勝つ、外部の血で勝つなら勝たんでいいという、貧乏球団の意地みたいなね、そんな意見もあった。でもアタクシは大歓迎だった。ほぼ鎖国状態だったカープは日本の江戸時代から開国して一気に近代化した明治維新のような「衝撃」が必要だとずっと思っていたからな。それにカープのやり方が本当に「勝てる野球なのか?」常に疑問に思っていたしな。

この石井琢朗さんの加入はカープの若手選手にとって青天の霹靂だった。当時若手だった小窪あたりはだいぶ可愛がってもらっていたし、当時無風だった東出、梵の二遊間にも刺激になったのは間違いなかった。

またその人柄、人望を買われて引退後はコーチに就任。守備コーチ、走塁コーチなどを経て打撃コーチに就任。そして25年ぶりのリーグ優勝に大きな影響を及ぼした影の立役者になった。琢朗さんも惜しみなく横浜で培ってきた経験、そして投手入団ながらもショート・サードのポジションを奪い、ゴールデングラブを数度受賞、2000本安打も記録した1流選手の加入はその存在だけでなく、知識と経験を惜しみなくカープの若手に注入してくれた。これは本当に大きかったよな。

このあたりからカープファンはこの成功体験をもとに他球団のベテラン選手を「若手の手本に」と歓迎する方向に向き始めた。力の衰えたベテランの終着駅としてではなく、その選手がこれまで培ってきた技術や経験を若い選手たちに植え付けて、精神的支柱としての役割を期待するようになった。

黒田さん、新井さんの復帰もカープファンの考え方を変えた

それでもカープで育った選手はFAで出ていく。大竹がFAで巨人入り。その人的補償で一岡を獲得。また外部の血が一つ加わった。これが2014年のシーズンからだった。

そしてこの年のオフにまたもやカープファンに衝撃が走った。メジャーで活躍していた黒田さんがカープに復帰することになった。バリバリのメジャーでまだまだやれるにもかかわらず、黒田さんが帰って来てくれた。

同じく阪神を自由契約になった新井さんもカープに復帰。「カープの外側」を見てきた選手がカープに戻ってきた。これまで出ていかれるばかりだったカープに大きくなって戻って来てくれる。こんなことは今までなかった。カープファンが広島が自信を取り戻し始めた瞬間でもあったよな。

この二人が投打の精神的支柱を果たして、25年ぶりのリーグ優勝を果たした。黒田、新井の抱擁のシーンは語り草だよな。

かくしてカープは外の世界を知っている人たちが、カープの若い選手に沢山のエキスを注入した。チームを強くするために必要なこと。そう実感した同志は多かっただろう。

カープに巨人のスター選手がやってきた!?

そして一昨年のオフ。3連覇の中心選手・丸がFAで巨人入り。カープは人的補償でなんと、巨人のスター選手・長野を獲得した。まさか長野をプロテクトから外すなんて!?驚いた野球ファンは多いだろう。

恐らく伏線はあっただろう。大竹の時も巨人の高年俸の選手はリストから外れていた。どうせ獲れない。年俸が払えないと足元を見たリストだったに違いない。その屈辱を鈴木本部長がリベンジした。長野の獲得にアタクシはそんな目で見ていた。

この長野の加入をカープファン、広島の人達は温かく受け入れたよな。そして長野もカープには欠かせない選手になったし、若手や助っ人にも積極的に声をかけてムードメーカーにさえなっている。長野の影響を受ける若い選手も少なくないだろう。

そして、今季内川の自由契約で色めき立っているカープファンが多い。なぜ、カープファンはこうした他球団のベテラン選手の獲得を前向きに考えられるようになったのだろう?

外部の血の方がカープを強くすることにファンが気づき始めている

OBコーチよりも外の世界を知っている選手の方が選手を伸ばせる

ご存知の方は多いと思うけど、カープのコーチ職というのはある意味、「天下り先」みてぇなポストになっている。それも事実かどうかはわからんけど、松田オーナーのお気に入りの選手たちのセカンドキャリアの場となっている。もちろんカープは松田オーナーの「持ち物」だけど、プロ野球という公共財としてみた場合、「私物化」しているようにも感じる。

それがいいか悪いかは興味がない。大事なことはそれでカープが強くなるのか?大事なのはこの1点だけなのよ。

現役時代に大した成績を残せなくても立派なコーチは沢山いるし、現役の時一流だったけど、コーチの才能はない人もたくさんいる。大事なことはコーチとしての適性を考えてコーチをやらせているかどうか?そういうことだと思うんだよな。

もちろんコーチという職にある以上、選手に教えていかなきゃいかんだろう。しかしコーチというのは野球の技術を教えるだけではなく、プロなんだからどうしたら勝てるのか?ということを教えていくことが最も大事なことのように思う。

ならば、「勝った経験」を持っている人が教えた方がいいに決まっているよな。

残念ながらカープの現コーチ陣で「勝った経験」を持っている人は佐々岡監督くらいだろう。3連覇時代には横浜で優勝経験のある琢朗さん、西武で経験のある河田さん、メジャーで地区優勝やポストシーズンを投げ抜いた黒田さん、阪神では優勝の経験はなかったものの、2003年、2005年とリーグ優勝したメンバーとプレーしていた新井さんもいた。こうした人たちが若い選手の手本となり、勝つ野球を教え込んで花が開いた。アタクシはそう思っている。今、そうした人材がいない。コーチ陣に誰もいない。困ったもんだよな。

内川獲得希望はカープ首脳陣に全く期待していないファン心理の表れ

こうして外部の血がチーム内を刺激して優勝できるチームになった「成功体験」をカープファンは知ってしまった。もう勝った経験のない技術だけを教える名誉職みてぇなコーチでは勝てないと思っているファンが多くなってきてしまった。

ファンは勝てる人、勝った経験のある人の方がはるかにチームにプラスになる。そう感じている人が増えてきた。いいことだよな。

内川も誠也が自主トレを共にしたように、得るものが沢山ある選手。カープのどのコーチ陣よりも説得力のある野球理論緒持ち主だろう。それをカープの若い選手に時にはプレーで、時には練習で、時には夕食を共にしながら、その経験と理論を吸収した方がはるかにためになる。ファンは他球団のベテラン選手獲得にそういったものを期待しているんだろうねぇ。

内川は少なからずカープとは縁がある。高校卒業時にカープが1位指名することである程度話がついていたという。そこを横浜が横やりを入れて、そちらに傾いた。聞くところによると当時内川は故障をしていて、プロでやっていく自信がなかった。カープはそれでもキミをずっと見てきたとある意味、感情で内川を勧誘した。

横浜は故障持ちの内川にまずは故障を治すところから球団が責任を持って面倒を見るという「特約」を提示したそうな。それで直前で逃げられた(笑)。

FA選手獲得に唯一カープが手を上げたのも内川。奥様がフジテレビのアナウンサーでカープファンというのが有利に働くのでは?カープファンは勝手に期待した(笑)。カープに傾きかけた時に九州に住む内川の父上が気楽に息子を応援できるところがいいとの鶴の一声でソフトバンク行きに傾いた。そんな話を聞いたことがある。2度逃げられているんだよな。

2度も断りを入れたチームに入るなんてぇ、アタクシなら「図々しいのでは?」と思って遠慮しちゃうけど、カープがもし手を上げたら内川はどんな反応をするだろうねぇ。

他球団のベテランにチーム改革を期待せざるを得ないファン心理を球団はしっかり受け止めて欲しい

ここまでダラダラと書いてい来たけど、うなずいていただけた同志も多いと思う。それだけカープ首脳陣は「頼りない」んだよな。これはある意味、プロ野球球団としては恥ずかし話よ。

今季はまだ終わっていないけど、5位で終わるならコーチ陣の顔ぶれも変わらないと思う。しまいには「コーチも育成」とドヤ顔で言い始めるかもしれん。貧乏球団であった時代なら「仕方ない」とファンも渋々納得しただろう。

しかし3連覇を見てファンになった人はそう簡単に納得しないだろう。当然だよな。変わらないのなら、チームに沢山のことを注入できる「選手」に頼るしかない。琢朗さんや新井さん、黒田さん、長野といった選手にチームを変えてもらうことをファンが期待しなければならないなんて、カープ球団は恥ずかしくないのかと。

カープファンが内川獲得に期待を寄せているのは裏を返せばカープ球団の首脳陣編成に「大きな不満」があるから。そこを球団はどう考えるのか?そろそろ気づいてくれないとね、また暗黒時代に逆戻りよ。アタクシもまた25年待つのはイヤだからねぇ、しっかりしてほしいもんだよな。

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