情報源:デイリースポーツオンライン 広島・矢野が二盗→三盗の連続盗塁 今季9盗塁で阪神・近本抜いてリーグトップに浮上
「西武-広島」(11日、ベルーナドーム)広島の矢野雅哉内野手が五回に二盗、三盗の連続盗塁を決めた。これで今季の盗塁数を9とし、阪神・近本を抜いて一気にリーグトップに躍り出た。
1-0の五回先頭で打席に入ると、中前打で出塁。2死後に投手・今井のモーションを完全に盗んでの二盗を決め、捕手は二塁へ投げることすらできなかった。さらにすぐさま三盗を敢行。三塁…
交流戦も最終週に入ってきた。ここまで勝率5割と健闘してきたカープ。セリーグでも首位に立っている。残り6ゲームで首位・楽天とは3ゲーム差だ。交流戦優勝するには一つも負けられない戦いになるとは思うけど、新井監督自身はそこまで鼻息は荒くないだろう。ただ、ペナントレース終盤になれば否が応でも「負けらない戦い」が始まるわけで、ぜひともその「予行練習」の意味合いも兼ねて、個人的には狙ってほしいと思っているけどねぇ(笑)。
床田 バックの守備を信じて7勝目
先発はカープが床田、西武は今井。週の頭、やはり好投手同士の投げ合いになった。西武・今井は走者を背負いながらも粘りの投球。対する床田は自分のペースを崩さずポンポンと西武打線に投げ込み凡打の山を築く。8回4安打1失点108球の好投で7勝目をゲット。点差は1点ながらもどこか「余裕」すら感じさせる投球だったよな。床田自身は「始めて投げる球場」という不安もあったようだけど、バックの守備に助けられた…というよりはバックの守備を信じて投げ込むことでペースを握れたように思うねぇ。矢野の再三にわたる好守備、秋山のスライディングキャッチ、大盛はフェンスに激突キャッチで西武にチャンスを作らせなかった。こういう守備でいいプレーがたくさん出るからこそ、床田もしっかり投げ込めている部分は大いにあると思う。いい信頼関係ができている証拠だよな。
この日も8回1失点だから開幕からQS率は100%。床田が火曜日をしっかり投げてくれるおかげでリリーフの計算もたつ。本当にありがたい存在だよな。お立ち台では現役ドラフトで移籍した中村祐太をよろしくと西武ファンに呼び掛けた。いいヤツだよな。
これで7勝目。2年連続2ケタ勝利も見えてきた。順調にいけば来週は登板がないので一度抹消するのかな??しっかりケアして火曜日の砦を今後もしっかり守ってほしいよな。
菊池先制HR&松山犠飛とベテランは元気
カープ打線は初回から西武先発の今井を攻め立てるもなかなか得点に結びつかない。結局は2回に出た菊池の一発以外は7回まで点を取ることができなかった。まぁこの辺は課題といえば課題だし、いつものカープといえばいつものカープ。ただ、再三チャンスがあってもなかなか点が入らないと相手に流れが行ってしまうのが野球。今後の課題ではあるよな。
カープの得点シーンは2回。菊池がレフトスタンドへ一発。非常に菊池らしい球を巻き込んで一気にスタンドイン。らしさが出たよな。
追加点は松山のあともう少しで…という特大犠飛。前のロッテ戦でも勝ち越し打を打って肩の荷が下りたのかこの日は非常にいい間で打席に立っていたように見えた。ベンチの期待にしっかり応えてくれたよな。頼りになる切り札が戻ってきてくれた。心強いよな。
1番を打つ秋山も含めてこの交流戦でベテラン勢に活躍が目立ってきたけど、逆に若い選手たちには打撃に粘りがないように見えた。この日スタメンに入った宇草や坂倉は淡白な打撃がちょっと気になった。この辺にも粘りが出てくると得点力も上がるだろう。頑張ってほしいよな。
矢野が走攻守にわたる大活躍
若手に元気がないといったけど、この男は全くの別物。そう、矢野だよな。この日は再三にわたり床田を助ける攻守を見せてくれたし、2点目のきっかけになるライトオーバーのツーベースを含むマルチ安打。そして極めつけは西武・今井のモーションを完全に盗んでの2盗、3盗。まさに八面六臂の活躍だよな。
盗塁に関しては近本を抜いてリーグトップに立った。まぁこれだけの盗塁技術がありながらも数が伸びないのは出塁率が絡んでくる。矢野もショートのポジションを取って打席数も各段に増えた。打席数が増えることで打撃も向上しているよな。徐々に出塁率が上がってくると盗塁も増えてくるかもな。打撃が向上すると打順も固定される。この日は9番だったけど、7番や2番とまだまだ定着していない。例えば、1番に定着となれば、塁に出せば厄介と初回から相手先発にプレッシャーを与えることもできる。2番なら何をやってくるかわからない不気味さもある。これからも非常に楽しみな選手になってきたよな。
ゲームを動かす、チャンスをこじ開ける、ピンチを切り抜ける力
矢野のいいところってのは何だろうねぇ??一言で言えば「泥臭さ」。決して体が大きいわけではないし、むしろ非力さすら感じる。しかしそのスピード感のあるプレーから泥んこになってゲームを動かしたり、チャンスをなんとかこじ開ける粘り強さや決断力、そして守備でピンチを切り抜ける粘り強さ、まさに「野球小僧」といったところね、アタクシは好きだねぇ。
それを象徴するのが2盗、3盗を決めたシーン。先頭の矢野は見事に投手の足元を抜くセンター前ヒットで出塁。チャンスメイクできたよな。ところが1番秋山が三振、2番宇草もあっさりと凡フライ。矢野は1塁にくぎ付けとなった。チャンスがしぼむかに見えた。しかしここで矢野雅哉ショーの始まりだ。1塁上で今井の投球を観察すると完全にモーションを盗んで盗塁を決めた。捕手が送球しようとしたタイミングですでに2塁に到達していたからまさに完全犯罪といっていいだろう(笑)。
もちろんこの場面ならベンチからも「行っていいよ」というサインは出ていただろう。とはいってもなかなかスタートが切れないのが現実だろう。この辺の思い切りも矢野のいいところだよな。
その後の3盗にはやや強引さもあった印象だけど、見事に3塁を陥れた。ヘッスラでサードにぶつかりながらもベースを抱え込んだ。この辺の泥臭さも矢野らしいよな。2死ながらも得点のチャンスを矢野がこじ開け、もぎ取った。そんなシーンだったよな。ちょっと言い方を悪くすると「がめつさ」なんだと思うけど、カープにはこういう選手が久しくいなかった。昔でいえば正田さんのような「野球小僧」ね、なんか久々に見ていて面白い、何かやってくれるという期待感を持った先週が出てきてくれた。これからも矢野に目が離せないよな。
恐らくパリーグのファンの方もこの矢野という選手を初めてみるといった方も多いだろう。そしてこの矢野の守備や走塁に感じるものはあったと思う。矢野もこの交流戦という場で野球ファンにしっかりアピールできたと思う。オールスターのファン投票はすでに始まっているけど、ショート部門で矢野に投票する人が増えそうだよな。ひょっとしたらオールスター出場もあるかもしれん。楽しみだよな。
西武元気なく8連敗…西武ファンの気持ちはよくわかる
勝負の世界、元気のない相手からしっかり勝っていくことは大事。ゲーム前まで7連敗を喫していた西武。もちろん連敗ストップを目標にカープに襲い掛かってくるのは当然。このゲームはその気持ちを持った西武をカープが跳ね返す形になった。勝負の世界に情けは禁物。カープが優勝するには弱っている西武からも容赦なく白星を取っていくのは当然のことだよな。
ただ、アタクシ事だけど、パリーグでは西武が一番気になっている。本拠地所沢はアタクシとは全く無縁の地だけど、西武も清原。秋山、石毛、辻、伊東といった選手を擁して昭和から平成にかけて黄金期を作った。しかしFAが導入されてから主力がどんどん抜け、FA補強しない方針はカープと同じだからチーム力が落ちてくる。それでも若い選手を積極的に使い、度々リーグ優勝をしているのは立派だし、そのしぶとさに非常に好感を持っている。主力がFAでいなくなるのはカープと同じだし、それでもまた這い上がってくる力強さに魅力を感じるんだよな。ただ、やはり厳しいシーズンもある。今季はまさにそうなんだろう。松井監督が休養に入り、編成を担当していたナベキューさんが再びユニフォームを着た。おそらく編成部門としての責任を痛感したのだろう。これはアタクシの想像の域を出ないけど、ナベキューさんも今季限りで西武を離れるような気がしている。
カープも長きにわたって主力や助っ人を引き抜かれて弱体化する歴史を繰り返してきたし、その時のファンの辛さはハンパじゃない。だからそんな状況でも頑張ってくれる選手たちを応援したいし、勝てば勝ったで喜びはひとしお。負けても負けても応援してきたよな。弱いからカープファン辞めるって人は愚痴で思わず言ってしまっても本当にやめる人は少ないように思う。
恐らく、西武ファンも同じだと思う。球場に詰めかけたファンの声援ね、素晴らしかったよな。その声援は間違いなく西武の選手たちに届いているし、何とか勝利をと頑張ったことだろう。しかしこのゲームは一歩及ばなかった。最後1塁にヘッスラした源田がゲームセット後動けなかった。悔しくて悔しくてね、このゲームでもチャンスで打てず、主力選手としての責任も大きく感じていることだろう。先発した今井が涙を浮かべながら源田を迎えに行った。投打の主力はこの連敗の責任を大きく感じていることだろう。こういったチーム状況になったのは選手たちのせいではないんだけど、実際にファンの声援を浴びる選手にとっては厳しいものがあるよな。まずは1日も早く連敗を抜けてファンを喜ばせて欲しい。もちろんカープとの戦いは今日明日あるし、カープには勝ってほしいというのはあるけど、西武ファンの気持ちがわかるだけに西武も応援したくなる。頑張ってほしいよな。
この日もカープの野球で交流戦貯金1
このゲームロースコアの2-1でカープがモノにした。チャンスは沢山あったしもっと点が入ってもという気持ちもあるが、これが今季のカープの野球なのだろう。最近は序盤でチャンスをつぶしても「何とかなる」という感情が芽生えてきているのはアタクシだけではないと思う。これはこれでカープの勝ち方が固まってきた証拠だと思うし、いい傾向だよな。
このカードも初戦を取って交流戦貯金1となった。楽天も巨人を逆点してサヨナラ勝ち、ソフトバンクもヤクルトとの接戦を制した。交流戦に強いオリックスも上がってきているし、上にいるチームは強者揃いだよな。いいのよ、カープはカープの野球で白星を一つ一つ積み上げていけばいい。気が週末にはいいところにいる。アタクシはそれが交流戦優勝なら最高だと思う。なんせ首位楽天との直接対決があるわけで、3ゲーム差をキープしてけば可能性はあるんだから、それに向かって挑戦してほしいよな。
さて、今日も西武戦。先発は森下、西武は隅田。左投手だよな。今日も投手戦ロースコアになりそうな予感。今夜のも矢野雅哉ショーin所沢が見られるか??楽しみだよな。
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