2連敗の広島は、7月13日に復活していた自力優勝の可能性が再び消滅した。
情報源: 【広島】2人目の天敵・秋山拓巳は攻略できず…自力V再消滅の佐々岡監督「あと1本というところで」
結論から書くようで申し訳ないんだけど、後半戦スタートしてね、上のチームのどこかが躓くと勝手に考えていた。逆に下のチームでどこか勢いのあるチームが出てくるだろう。そうなればまだまだセ・リーグも面白い。今だから書くけど、落ちてくるのは阪神で、上がっていくのは連勝中だったカープとかなり期待を込めて予想していた。後半戦最初のカードでカープは初戦を取りながらも阪神に負け越し。巨人は中日を3タテ。ヤクルトは1試合ながらもDeNA今永を中盤でとらえて非常にいい勝ち方をした。1か月くらいのブランクで変わるかなぁと思っていたセ・リーグの展開だけどね、最初のカードを見る限り今後もAクラス、Bクラスの差がどんどん広がる。そんなムードになりそうだよな。カープはこの阪神との3連戦を最低でも2勝1敗で切り抜ければ…!?そんな淡い期待も抑え不在の阪神投手陣に完封された。困ったもんだよな。
先発大道は3回で降板…近本の先頭打者アーチをひきずった??
まず先に先発の大道に触れておこう。先発に転向し五輪休み前のヤクルト戦で非常にいい投球を見せてくれた。先発投手としてのコツというのかねぇ??何かをつかんでくれた。そんな印象を持っていた。まぁプロ野球選手ってのはゲームに出ながら様々な「コツ」を身につけたものだけが生き残れる。そういう意味では大道は先発転向早々に何かをつかんだように感じたんだよな。恐らく昨日のゲーム登板前もある程度はいけるという自信をもってマウンドに上がったことだろう。
ところが先頭の近本にいきなり一発を浴びた。これをどうもひきずっていたようにおもうねぇ。妙に力が入っちゃってるというかね中継ぎやっていた時のように力でねじ伏せようという投球になってしまい、変化球がみんな高めに抜けていたよな。立ち直る気配も見えず3回を投げたところで代打を出された。悔しいマウンドだったよな。
大道が先発に転向して良くなったのは力が抜けてコントロールが安定したところ。真っすぐの球筋もよくなった。その真っすぐからフォークやスライダーで打者を翻弄してきた。この真っすぐが荒れてしまうとどうしてもカウントを悪くしてしまう。この辺も負けられないゲームだからな、いきなり近本にガツンとやられて頭に血が上った感じだよな。これを引きずらずに自分のいいところを見直して次に備えてもらいたいもんだよな。
天敵・秋山を攻めきれず4回で残塁7
スコアは0-3だから、やはり敗因は「打線」ということになるだろう。ここまで7連敗を喫している天敵・秋山にこの日もカープ打線がマジックにハマっちまった。そんな感じだよな。
初回からランナーを出すもカープ名物「あと1本が…」出ずに5回を投げ切らせてしまったよな。
この日の秋山も決していいとは思わない。あまり四球を出さない投手だけどポロポロ出していたし、ヒットも6本出た。これでも5回まで無得点と言うのはやはり問題だよな。
秋山は決して球の速い投手ではない。大柄な体で投げる時にも大きな声を出すけど、くる球は140キロ前後。そんな投手にカープ打線は5回まで7つも三振を喫している。この辺に秋山攻略のヒントがありそうな気がするんだよな。まぁ秋山に毎度翻弄されるのがフォーク。あまり真っすぐが速くないんで真っすぐとフォークの見極めが難しいのかもしれん。それと低めに集めてゴロを打たせるのが真骨頂なのでそのペースにハマらんことだよな。と、なれば低めの球を捨てて目付を高めに持ってくるとかね、ランナーを動かしてペースをつかませないようなことをしていかんと攻略は難しいだろう。
ただ、秋山は牽制も上手いしな、その辺がカープ打線が今一つ秋山をとらえられない足かせになっているような気がする。でもプロだからな、その足かせをなんとか自分で外していかなきゃいかんよな。ならば、チームで果敢に何かを乗り越えなきゃいかん。残念ながらそういった「チームで攻略」というムードはカープベンチから、カープナインから感じられなかった。口には出さないけどみんな「やっぱり秋山は打てない」と言っているような顔してプレーしていたもんな。
5回の三振ゲッツーが象徴する消極的な野球
そういったカープナインの気持ちを代弁するようなプレーが5回の攻撃に出たよな。四球の少ない秋山が先頭に菊池に対して四球を出した。正直、阪神ベンチもイヤな予感がしただろう。続く打者は小園。前の打席で秋山から長打を打っているよな。ランナーは菊池なのでスチールはない。ただ、小園が左なので上手く引っ張れば無死1,3塁のケースも作れる。いいシチュエーションだったよな。秋山も「ヤバい」と感じたのだろう、小園に対してストライクが入らなくなったボール3。どうだろうこの秋山のピッチングを見れば、小園もカープベンチも四球取れると踏んだのかもしれん。ただ、それはとても「消極的」な考え方のように思うんだよな。何も秋山も計算してボール3になったわけではないと思うのよ。ならば絶対に4球目はストライクを「置き」に来るはず。4球目、5球目も甘いストレートを見逃したよな。これね、小園は積極的にバットを出す打者だからこれを2球見逃すはずがない。と、なればベンチから「待て」のサインが出ていたような気がするんだよな。これでフルカウント。ここまで小園はバットを振っていない。秋山にはフォークがある。6球目も4球目、5球目とほぼ同じコースに来た。1塁ランナーの菊池はスタートを切った。小園はフォークか!?といった感じでバットの出が遅くなった。迷いが感じられるスイングだったよな。結局ファールで逃げ切れず着払い。そして梅野の強肩で菊池もアウト。三振ゲッツーが成立した。点差は2点差。勝ち投手の権利がかかる5回。秋山はアップアップだったしな、カープが攻めの姿勢を見せれば点が入ったイニングだったように思う。もったいなかったよな。
仮にベンチが小園に対して4球目、5球目と「待て」のサインを出していたとなれば、アタクシは一番秋山を苦手にしているのは打者ではなくてベンチのような気がしている。連敗中の秋山に対してベンチの策が慎重になりすぎている。そんな印象を持った。「あと1本が…」なんてぇコメントは今季何度も聞かされているけど、ベンチがこう消極的じゃ出るもんも出なくなるっての。秋山に対して積極的にチームで攻め込む姿勢ね、一度見直して欲しいもんだよな。
ベンチ力の差を見せつけられた5回秋山降板の勝負勘
さて、5回を終わって秋山は88球。カープ的考え方なら「もう1イニング」となるだろう。なんせ阪神は抑えのスアレスが不在。これ、カープならバタバタするところだよな(笑)。それでも矢野監督は秋山をスパッと代えたよな。5回の投球は何とかなったけど、これ以降は危なさを感じていたのかもしれんねぇ。
カープから見れば秋山を下げてくれたことを「ラッキー」くらいのつもりでいればよかったのだろう。なんせ阪神は抑えがいないんだから、足元見て果敢に攻め込めばいい。しかし、それができないのがカープなんだよな。だからBクラスなのよ。結局は連投の及川、馬場、アルカンタラ、岩崎の前に点を奪えず完封負け。阪神のリリーフ陣も気合が入っていたよな。この辺ね、阪神矢野監督の勝負勘と言うかねぇ??抑えがいなければ本来なら先発頑張れになりがちなんだけど、この辺、秋山をスパッと代えたあたりにね、矢野監督さえてるなぁと。カープも大道を早々に諦めたのは前日の九里の反省もあるだろうけど、攻撃面でのベンチの采配と言うのはあまり見られなかったよな。んでもって、最後は「あと1本が…」となる。同じことの繰り返しだよな。この3連戦、初戦をいい形でとっただけに勝ち越したかった。まぁ結局はAクラスとBクラスの「差」が出た3連戦だったよな。
切り替えて、あきらめずに食らいつきたい
この3連戦を振り返ってみると、五輪休みがカープの先発陣である九里や大道にとっては調子の流れが変わってしまうきっかけになったようだねぇ。この二人も早く白星が欲しい。それまでは手探りの投球が続く恐れがある。気になる点だよな。このカードが始まる前は4連勝中。九里も大道も五輪休み前はいい投球をしていたからな、初戦を取れば行けそうな気もしたけど、やはりベンチにいっちょやったろうという気持ちが湧いてこないんだよな。何とかならんかねぇ??
個人的にはこの3連戦で阪神に勝ち越せずに連勝も5までしかいかなかった。連勝ストップ後に2連敗。勢いが止まった印象もある。ちょっとミラクルを起こすには物足りなさを感じてしまうカープファン同志も多いだろうねぇ。
それでもシーズンは続く。この負け越しを切り替えてね、前回対戦では3タテ食らわした中日が次の相手だよな。こちらは巨人に3連敗してきた。そろそろ勝つ頃かとは思うけど、カープの上にいるわけだから情けは無用だよな。調子の悪い相手を踏み台にしていかないと上には上がれない。中日だって同じ想いだろう。カープをこの3連戦で突き放して上だけを見て戦いたいはず。明日からの3連戦は「どちらがその気があるのか??」試されることになるだろう。佐々岡監督も積極的に動いてね、選手、ベンチが一体になっていけるよう持って行って欲しいよな。なんせ、佐々岡カープのテーマは「一体感」なんだからねぇ…
コメント
田中広輔が走塁妨害したりともうなんやねんですよ。
そんなことするぐらいなら相手の投手も野手も主力破壊すれば?と呆れてしまいます。丸蹴リータと変わらないです。
そもそもベンチのせいで勝てないならやめてもらうしかないんですけどね。
待って四球狙いも悪くないとは思いますけど、どうなんでしょうね?
勝てないのは別にどうでもいいんですが、つまらないんですよ。
勝つ気がないならないでMLBぐらい開き直って全部若手とかすればいいんですよ。
まあそうするなら去年田中と契約しなければよかっただけなんですが。
MAXさま、色々コメントいただいておりました。ありがとうございます。
野間、頑張ってますね。ただアタクシは1番ではなく本当に8番とかに置いておいた方がもっと結果が出るような気がします。まだまだ1番打者としては足りない部分が多いように思うので。
この間の広輔の守備妨害も追いかけすぎでしたねぇ。ただ、広輔の後ろにカバーがいなかったので、時間稼ぎに追いかけていったようにも思えました。上手くいかない時ってのはこういうプレーも出てしまいますねぇ。
たしかにここ2,3試合のカープのゲームはつまらないですねぇ。この辺はベンチとの関係性があまり上手くいっていないのでしょう。残りゲームはまだありますが、とてもとても上位を食うなんてぇムードはゼロですねぇ。
コメント、ありがとうございました