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やはり勝負弱さが大事なところで…それでもAクラスの新井カープには一定の評価。この悔しさはCSよりも来季Vの糧にしてほしい

Mageちゃんが斬る!
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情報源: 広島・新井監督「めちゃくちゃ悔しいです」 今季最終戦2位確定できず4日DeNAの結果次第 「全員でCS戦う」

74勝65敗2分 5年ぶりのAクラスに拍手

カープの今季の公式戦全日程が終了した。74勝65敗4分。貯金が9。開幕前の下馬評を考えれば大変立派な成績だったと思うし、5年ぶりのAクラス。心から拍手を送りたい。
夏場以降は激しい順位争いも経験した。このブログで盛んに書いたけど優勝争いの基準「貯金15」は2回あったけどそれ以上の上積みはなかった。7月中旬から下旬にかけての10連勝ね、あそこがピークだった。その後は2位ラインである「貯金10」を勝負の9月で苦しみながらも何とか死守してきた。この経験も大きいと思う。しかし最後の最後、阪神との最終戦で黒星。この負けで貯金が9となりボーダーラインを割ってフィニッシュ。これが響いて自力2位の可能性がなくなり、DeNAの最終戦に順位決定は持ち越された。個人的には2位でも3位でもどっちでもいいと思う。チーム、球団の目標が「下剋上」ならシーズンの順位は関係ない。CSは勝ち進めばいいだけだから。
こんなことを言ったら怒られるかもしれんけど、ポストシーズンにはあまり興味がない。カープが出なければ例年ほとんど見ないし、カープが出て勝てばそれはうれしいけど、短期決戦はその時のチームの状態も影響してくるし、短期決戦が得意な監督もいれば、苦手な監督もいるしな、故障者の影響もある。やはり3月下旬から開幕して143試合、いい時も悪い時も何とか頑張りながら戦い抜いた結果ね、アタクシはこれが全てだと思っているので、ポストシーズンはオマケ。頑張ったファンへのご褒美。今季はいつもより長くカープが見られるだけで満足よ。
そういうアタクシだから、優勝争いをしながら勝負の9月に失速。3位に6ゲーム差あったのが今、追いつかれている。ここが悔しいし、課題だと思う。この阪神との最終戦にね、カープがこれから手を着けなきゃいかん課題が散りばめられていたように思うねぇ。

新井監督「めちゃくちゃ悔しい」

優勝した阪神との差。新井監督が最後のあいさつで「めちゃくちゃ悔しい」と言っていたけど、少なからずこの阪神との差を痛感した悔しさね、これは多分にあったような気がしている。本当に新井監督は挨拶時に悔しさがこみあげてきているようにみえたもんな。では、阪神との差とは何なのか??このゲームはそれを色々教えてくれたように思うねぇ。

ゲーム開始から完全に受け身

先発はカープが実績十分の大瀬良。阪神はこの日もブルペンデーで馬場が先発した。馬場といえば球は速いけどコントロールに難がありなかなか1軍に声がかからない投手という印象だけど、ハマれば無双という可能性は秘めた投手だよな。馬場も自分の立場はわかっているのだろう。カープ打線にどんどん勝負を挑んできた。カープ打線も早いカウントから打ってきたというのはあるけど、龍馬や秋山といった好打者から三振を奪い、小園の1発に食らったものの、コントロールに難のある投手でありながらも3回を無四球で投げ切った。
片や、カープ先発の大瀬良。初回は無失点で切り抜けたけど、この日ベストオーダーを組んできた阪神打線の「圧」に今回もやられた印象が残った。
初回は近本を打ち取ったものの中野にヒット、森下に死球を与えてピンチを広げ大山にも四球を与えた。これで1死満塁。カープの今季開幕投手が初回から阪神打線を怖がっているように見えた。本来なら馬場の内容と大瀬良の内容が逆じゃないとおかしいとさえ思うんだけど非常に受け身になっている今回も非常に強く印象に残ったねぇ。
続くサトテルを三振に打ち取った。サトテルはコントロールさえ間違えなければ三振に打ち取れる打者だけに、この三振は大瀬良にとっても大きかった。これで楽になったのか続くノイジーも三振に打ち取って何とかピンチを切り抜けた。やれやれ…先が思いやられるといった立ち上がりだったよな。
2回は3者凡退に打ち取るも3回はまた1番近本から。8球粘られてヒットを許し、中野には四球。この辺もこの1,2番を警戒しすぎるあまり勝負球が外れたり、甘くなったりとね、この二人だけで16球を投じてアウト一つ取れない「苦しさ」ね、非常に受け身だなぁと感じるよな。どうせ打たれるならもっとストライクゾーンで勝負しなきゃダメ。この阪神打線の1~5番まではどうもかわそう、かわそうという意図が透けて見える投球をカープの先発陣はやってしまう。これも阪神戦でどうしても主導権を握れない大きな要因だと思うねぇ。結局この回は大瀬良の投球を見て新井監督が降板させた。その後の大道もストライクが入らずピンチを広げてサトテルに先制タイムリーを許した。しかしこの1点で抑えたあたりは大道の今季の成長を感じた。大道も来季はもっといいところで投げられる投手に成長しそうな予感がするよな。

床田投入はシナリオ通りも…

大瀬良を早々に諦めたのも床田がブルペンに控えていたからだろう。もうこれ以上点差を広げられないためにも交代のタイミングも大道の火消を挟んでと新井監督の継投は問題なかったと思う。その直後に小園の一発が出てカープが1点のリード。さらにこの交代のタイミングの良さを引き出す形になった。小園も勝負の9月に末包と一緒に気を吐いている。春先は2軍暮らしだったけど、ここに来て1番、3番を打つ選手になった。来季は是非ともシーズン通してね、打線を引っ張っていってほしいよな。
話を戻そう。シナリオ通りの床田投入も肝心の床田が2死を簡単に取るもミエセスの3ゴロを上本が悪送球。続く近本にタイムリーを打たれた。あっさり同点としてしまった。大事なゲーム、展開的にもリードを奪った直後、2死からのエラーだけに床田が踏ん張らなきゃいかん場面だったけど、やはり床田もリリーフの難しさ、そして阪神の上位打線にはこれまでも初回から失点していたケースが多かっただけに苦手意識もあるのかもしれん。2死から同点に追いつかれてしまう野球ね、これも新井カープの来季への課題かなぁと。私見を述べれば、このブログでも再三書いてきたけど、複数ポジションの弊害がこういう大事なところで出る。上本もサードはデビッドソンがいる関係でそれほど守っていないだろう。送球ミスなので「これでデビッドソンなら…!?」なんてのが頭をかすめたカープファン同志も多かったんじゃないだろうかねぇ??結局こういう後悔を残すような起用ね、やはりそのポジションをもぎ取った選手に大事なゲームは守らせるべきだとどうしても思ってしまうんだよな。
床田は続く5回も阪神打線の餌食になった。森下にヒットを許した。続く大山の初球上手く内野ゴロを打たせたけど、あたりが悪くサード上本の今日2個目のエラーを誘い、続くサトテルに手痛い3ランを浴びた。まぁこれで勝負あったという形になってしまったよな。
床田は守備に足を引っ張られた形になったけど、このゲームで床田をリリーフで投げさせた意味を考えると個人的には踏ん張ってほしかったというのはある。新井監督も「ミスはつきもの」と言っている中でみんなでカバーするというのがシーズン前半は出来ていたように思う。それが勝負の9月に入って次第にできなくなってきた。この辺も課題だろうねぇ。

最終回の追い上げはCSにつながる!?

サトテルの3ランで勝負あったかに見えたけど、その直後に小園がタイムリーで1点を返して2点差。しかし7回に矢崎が1点を失い3点差で9回。阪神守護神岩崎が出てきた時には「もはやこれまで」と腹をくくったカープファン同志も多かっただろう。ところがこの岩崎をカープ打線が捕らえた。先頭の秋山がスリーベース。上本の内野ゴロで1点を返した。ただ、これで1死ランナーなし。阪神サイドからすれば、ここから抑えればエエよ。といった感じだろう。個人的にはここからさらにもう1点、そして同点の走者が出るまで追い詰めたのは評価したいと思う。ただね、この9回の2点も内野ゴロとゲッツー崩れ、これのどちらかがタイムリーヒットだと展開が違っていただろう。裏を返せば阪神バッテリーが非常に冷静に対処したと言っていいだろう。ピンチは作るのは仕方ない。でもビッグイニングにならないようアウトを確実に積み重ねようという「プラン」通りの投球をしたと思う。この辺がエラーでバタバタしてしまうカープバッテリーとの「差」を感じたのも事実。来季への課題だろうねぇ。ただ、この最終回の追い上げね、選手たちは決してあきらめていないとファイティングポーズを感じたし、CSの戦いにもつながるだろう。こういった気持ちをCSでは初回からね、常に受け身にならずに攻める姿勢で戦ってほしいよな。

大事な場面での勝負弱さは新井監督でも変えられず…

この敗戦でカープは自力で2位を奪い取ることができなかった。かなり有利な状況だったけど、DeNAの頑張りとカープの悪しき伝統である「ここ一番での勝負弱さ」が出てこういう結果になった。地元CSというプレッシャーに押しつぶされたと言ってもいいだろう。長くカープを見ているアタクシとしては悔しい気持ち半分と「やっぱり」という気持ち半分。やはりカープはぶっちぎりじゃないと勝てない、競った展開に弱さを新井監督になっても持ち続けてしまった形になったよな。
追い上げただけに非常に悔しい最終戦になったけど、このゲームを振り返ってみれば、「そういう野球をやれば負けるよね」という野球をやっちゃった。大事なゲームで。アタクシは追い上げた云々ではなく、ここなんだと思うのよ。
立ち上がりから開幕投手が四球でピンチを作って流れを持ってこれない。これもエースと呼ばれる投手ならスカっと3者凡退で行けばチームにも勢いがでただろう。10勝投手がリリーフで出てきても大事なところで複数ポジションをこなす選手の代表である上本がこの日に限って2つのエラー。この大事なゲームで複数ポジションの弊害が出たように思う。そして味方のミスを10勝投手が帳消しにしてあげられなかった。粘りも足らなかったように思う。最終回も追い上げはしたけど、「あと1本」。ここで内野ゴロでの1点ではなくヒットでの1点なら相手に対するプレッシャーも大きくなるし、マツダのボルテージで岩崎を潰せたかもしれん。総じて言うならカープと阪神の大きな差は「戦い方」なんだと思う。やはり阪神の方が地に足をつけてしっかりプレーしている。この辺は両チームの監督の勝負や野球に対する「厳しさ」の違いでもあるように感じた。

もちろん新井監督は「カープは家族」と絆重視でチームを盛り上げてきた。広輔や中崎など3連覇組の選手も成績を伸ばしたし、小園や末包といった若手も出てきた。栗林の穴を矢崎が埋め、龍馬の穴を上本や菊池が四番を打って何とか戦い抜いてこられたのも新井監督がチームを一つにした結果だと思う。その手腕は大いに評価したいと思う。
しかし「勝負」というフェーズから見ると物足りない。やはりこうした順位のかかったゲームが続く勝負の9月の戦いぶりを見ると来季への課題とカープが長年抱えている課題と両方を感じた。このゲームはその両方を感じさせるゲームだったよな。だからこそ新井監督は「悔しい」と公言したとアタクシは感じたねぇ。シーズン最終日をいうこともあって珍しく悔しさを口にしたよな。これこそ新井監督が取り組んでいかなきゃいかん課題だと思うねぇ。この悔しさをCSでというけど、アタクシは是非とも来季、「強いカープ」になる原動力にしてほしいと思うねぇ。

新井監督のいう通り、今のカープは戦いながら強くなっていくのだろう。でも本当の強さというのはまだ身についていないと実感した「勝負の9月」だったろう。まだ何かが足りない。何かが弱い。そして何かが無駄なのかもしれない。足し算だけではなくて、引き算もやらんと一皮むけない。そんな気もした2023年シーズンだった。順位は4日のDeNAの結果次第だけど、アタクシはどっちでもいいと思っている。5年ぶりのCSを楽しみたいと思っている。カープの選手たちもCSを初めて経験する選手が多い。森下、栗林、大道、矢崎、島内もかな??小園、末包、矢野といった面々には本当にいい経験になるだろう。短期決戦の戦い方や難しさも経験できるだろう。今回のCSはそれでいいと思うので、2位でも3位でもCSに出られたことを素直に喜びたい。だから選手たちにも新井監督にもたくさんの経験をしてきてほしい。そのうえで勝ち上がっていけば勢いも生まれよう。行くつく先は下剋上だ。そう思えば2位を逃したなんてどうってことないのよ(笑)。CSまであと10日くらいあるからな、まずは休むこと。そして気持ちを上げていくこと。本当にこの悔しさをCSでぶつけるなら阪神と当たらんで終わるのはカッコ悪いよ。頑張ってほしいよな。

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コメント

  1. 鯉の新井 より:

    Mage さん、こんばんは。鯉の新井です。
    新井監督一年目でAクラスを確保したのは立派だと
    思います。これから求められるのはMAXさんも
    おっしゃっている通り非情さなんだろうなとも
    感じましたね。前日に一岡の登板を約束してましたが
    あれは絶対駄目ですよね。公式戦は勝負が最優先、
    特に引き分けでも2位確保できる条件なら延長も
    考えれば別のピッチャーをベンチ入りさせるべきでした。
    気持はわかりますが監督はそれくらい辛い決断を
    して勝負に徹するべきです。北別府さんの引退試合
    で優勝争いの中の接戦だったので登板がなかったのを覚えています。
    念願の日本一を勝ち取るためにはどうすればいいか
    そこに向けて新井監督の更なる成長を期待したいですね。

  2. MAX より:

    こんにちは。
    監督は自分と一緒にやった選手に対して温情ばかりしているのははっきり言って即改善してもらいたいぐらいです。
    現地で見ていましたけど大瀬良はもうダメですし、上本も2回目のエラーで交代させるべきでした。
    今の若手は萎縮するから新井のやり方がベストなんて意見もありますけど、交代させられたぐらいで萎縮するならプロでやれないだろとも感じます。
    これは開幕カードの野間などにも言えます。チャンスは与えてもケジメはつけさせないといけないですし、そうしないと監督はチャンスくれるしみたいに増長するリスクも否定できません。

    若い監督は選手と近いのがメリットなのかもしれませんけど、日本だと温情に走ったり不調の選手に復活してもらいたいみたいな情が湧くような気がしてハイリスクハイリターンな気がします。

    個人的には大瀬良に最後を託すみたいなのは最悪だと思いましたし、そのせいで森下に皺寄せが来て中5日で投げさせられたりと、他の選手に皺寄せなんてしたら数年後に「森下の移籍は大瀬良の王様化が原因」なんて記事出されてしまいますよ。

    現地で悔しいって聞いてましたけど、勝つために非情になれてないし何してでも勝つって感じに見えなかったです。
    もうちょっと非情交代などをするべきですし、それで不仲になったり萎縮したりしてもだから何?ぐらいにしか思いません。

    CSも初戦は大瀬良に託すなんてしたらチーム崩壊しますよ。

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