広島が接戦で競り負けて、リーグ戦再開後は勝ち星が無く1引き分けを挟んで3連敗。首位・巨人とのゲーム差は6月18日の首位陥落後では最大の「4」に拡大した。3位・DeNAとの差も「1.5」と肉薄した。
情報源: 【広島】田中広、痛恨の決勝失策「技術不足」…リーグ戦再開後未勝利3連敗
まずは下水流が楽天にトレードというニュース。正直本人も悔しいだろうし、惜しむファンも多いだろうねぇ。あのリストの効いたパンチ力、穏やかな人柄、非常にいい選手だけどな、西川の外野転向、長野の獲得、高橋大樹や坂倉といった若手もいる。まぁチーム編成上仕方ない気もする。新天地でも頑張ってほしいⅣ。
さて、見返りと言っちゃぁなんだけど、カープにやってくるのは三好匠選手。内野手だよな。
まぁ菊池、広輔と30歳を過ぎ、当然FAも視野に入ってくる。小園のショートは余程のことがない限り大丈夫だろうけど、それ以外ってのは見通しが立っていない。メンバー的にも安部、広輔、曽根と左打者が多い。まぁその辺のバランスを考えて右の内野手ということなんだろうねぇ。
内野ならどこでもいけるらしいけど、どうなんだろうねぇ?カープにはユーティリティ内野手が二人いるよな。曽根と上本。この上三好が加わるということでそういった立ち位置の選手が3人も必要なんだろうか?3人のうち一人は2軍なんだろうけどな。
ユーティリティプレーヤーというのは残念ながら「スーパーサブ」以上の働きは期待できない。まぁカープでは木村拓也さんが故障者が出たところを埋めてくれて、存在感を見せてくれたけど、なかなか日の目を見ることは少ない。
まぁ一番望ましいのが、三好を含めた3人がレギュラーを目指して野球に取り組むかどうか?ここにかかっているような気がするんだよな。曽根あたりは広輔でも菊池でも首を取ってやるって気持ちを表に出して欲しいよな。
お得意の脱線話(笑)。
去る6月26日、それゆけカープの有名人メドレーでも出演していたプロレスラーの長州力さんの引退試合があった。その模様をYou Tubeで拝見したんだけどな、結構涙が出た。
プロレスに興味のない人にはなんのこっちゃかわからんし。長州小力の方しか知らん人もいるだろう。
長州力はアントニオ猪木の愛弟子で後継者と目されていた藤波辰爾を敵視していた。藤波辰爾は若くして猪木の弟子となり頭角を現していた。
長州はレスリングでオリンピック代表にもなったエリート。なのに6人タッグマッチでコールされる順番は自分が先。年齢も近いし、藤波が優遇されているのが気に入らなかった。その6人タッグマッチでチームメイトの藤波に食ってかかって試合は大混乱。「俺は藤波の咬ませ犬じゃねぇ!」と猪木・藤波体制の正規軍から飛び出し、アマレス出身者中心の「維新軍」を結成。
当時はプロレスってのはゴールデンタイムで放送されていてね、アタクシはいつしか長州力の虜になった。常に反発心を持ち、今の立ち位置に疑問を持ち、そのエネルギーを行動に移す。決して体は大きくないけど圧倒的な存在感を放つレスラーだった。アタクシは天龍源一郎もそうだけどこういう存在感のあるレスラーってのは好きなんだよな。
長州力は新日本マットを席巻し、その後ジャイアント馬場率いる全日本プロレスも席巻した。まぁこの長州を受け入れたジャイアント馬場さんの器の大きさにも感心したもんだよ。
長州力が活躍する団体はどんどん活性化されていった。「咬ませ犬」発言から始まった長州力の力ってのは本当にすごかったもんよ。
なぜ、こんな話をしたかというと、それは曽根や上本、そして新加入の三好、ファームにいる内野手みんなに言えることだけど、心のどこかで「菊池、広輔には勝てない」と思っていないか?ということ。
確かに3連覇の立役者である。球団としても人気者の二人が長く活躍することを望んでいるんだろう。でもカープのためを考えると本当にそれでいいのか?と思う。
中日の黄金時代の二遊間、荒木さんと井端さん。長らくこの二人が二遊間を担ってきたおかげでその後はこの二遊間に大変苦労したよな。この時も恐らく控えの内野手はアライバのサブってのを自任しちまっているのは多少なりともあっただろう。
今、カープは非常に調子が悪い(笑)。広輔も菊池も打撃は不調だよな。ここ最近の得点を見ても全く点が取れない状態が続いている。でも菊池と広輔は安泰だよな。
そこに牙を剥く選手がいてもいいと思う。「俺は菊池の咬ませ犬じゃねぇ!」と大風呂敷広げる選手がいてもいいと思う。いや、出てこなきゃだめだ。
まぁ「咬ませ犬」ってのは乱暴だけど、菊池からセカンドをもぎ取る、広輔からショートを奪い取る。そんな発言をしてプレーでその意気込みを見せる選手が出てこないとチーム自体が活性化してこない。低迷している今だからこそ、そういう気概のある選手が出てきてほしいんだよな。
昨日の広輔のトンネルの後、曽根あたりはグラブでもバットでももって監督の視界に入る位置にでも座っとけっての。俺を使え、俺を使ってくれ!そんな無言のアピールぐらいはしてほしいもんよ。
さて、チームは交流戦後まだ白星なしだよな。まぁこれは完全に打線が沈黙。これに尽きると思うよ。
投手は頑張っている。
中村恭がちょっとどっか痛めたみてぇだな?本当に踏んだり蹴ったりよ。
試合は広輔のタイムリーエラーがそのまま勝ち越し点になっちまった。広輔もスランプから守りの方まで影響がでてきちゃったよな。
あの打球は本来の広輔ならもう1歩前に出ていたんだろう。おそらく大事に行き過ぎたきらいがある。
まぁその辺の慎重さってのは元をただせば、「点が取れない」プレッシャーから来るものなんだろうと思うよ。
もうなんだろうねぇ、すべてが守勢になっているというかねぇ?本当に野球を怖がりながらやっている、そんな印象だよな。まぁ攻撃に関しては万年Bクラスに停滞していた時期に似ている。ヒットは出るけどチャンスになると全く打てなくなる。
いい選手がたくさんいるのに力が発揮できない。困ったもんだよな。
交流戦前、貯金が13あった。今はもう3になっちまった。1か月で10個減らしたことになる。
今シーズンヤクルトが16連敗した。あの時は投壊でドドっと崩れたけど、カープの場合は貧打で負けている。まあ打てなくてもしっかり守って、丁寧に点を取ることに徹すれば、連敗は止まると思うけどな、3連覇のプライドがそうさせないのかもしれん。
これは完全なる「失速」よ。これを経験してしまうとこれを払しょくするのに何年もかかる。長い間プロ野球を見てると、こういう経験を持つチームってのはなかなか優勝できない。セリーグでは阪神がだいぶ優勝から遠ざかっているけど、首位を走りながらも9月の大失速で巨人に優勝をさらわれてから毎年9月になると失速癖が出る。阪神が優勝から遠ざかっている要因の一つになっているよな。
なんとか投手が頑張っているうちに打線の復活してくれればいいんだけどな、悪い時ってのは打つようになると今度は投手陣にほころびが出る。そういうスパイラルに陥らないよう、緒方監督を筆頭にベンチはしっかりやってもらいたいもんだよな。
現状を打破する方法はもう出尽くした感がある。だから野球を変えていかなきゃならんと思う。というか今の野球はカープの野球じゃないよな。
そういうものを突破するには、チーム内の活性化も必要なんじゃねぇかねぇ?
出てこないかねぇ、赤長州力。
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