情報源: 広島・佐々岡監督「やっぱりまずは先発から」 24日ぶりに最下位転落
やはり今シーズンの連戦続きの日程ね、大瀬良、ジョンソンを欠くカープとしてはどうしても先発の谷間ができてしまう。
先発の間隔を詰めるのも一つの手だけど、それでも必ず谷間ができてしまうよな。
その谷間で先発の白羽の矢が立ったのは今季抑えで開幕を迎えながらもファーム暮らしが長くなったスコット。スコット自身、このゲームをどんな気持ちで迎えたのだろうか?興味深いよな。
打たれ方、点の取られ方が日本野球に向いていない
正直言ってこの日のスコットの投球を見て、日本球界でやっていくのは相当難しいと感じた。ただブルペンよりは先発向きかなぁと今回の登板では感じた。
一つはゴロアウトが多いこと。これは先発向きだろうねぇ。ツーシームとスライダーを投げ分けて低めをついていくパターンね。この辺は非常に好感を持てた。先発調整させたら「もしかしたら…!?」と思う部分が無きにしも非ずだけど、やはり点の取られ方がよくないよな。
四球⇒長打のパターンで打たれるのなら若手投手を投げさせた方がマシ
まず失点のシーンを振り返ってみよう。
初回は1死後松原に内野安打。その後盗塁を許す。この辺のランナーの警戒の仕方、そして足をあげてからミットにボールが収まる時間を見るとやはり走りやすい投手のように感じたねぇ。まぁこの辺は先発としてやるなら修正できるけどな。
盗塁に動揺したのか続く岡本にはボール先行。結局四球を与えた。5番丸には初球をたたかれタイムリー。まぁこの辺ね、「四球のあとの初球を狙え」というのは鉄則と言えば鉄則だけど、そこにまんまとハマってしまう「助っ人」というのがねぇ、困ったもんなんだよな。
これが若手なら「勉強」となるんだけど、「助っ人」となれば、やはり評価が下がってしまうよな。3回の失点も同じ。松原に四球出した直後の初球を長打されて1点失ったよな。これも全く同じパターン。
踏ん張りも効かない。この辺はモチベーションの問題!?
希望を胸に日本球界に飛び込んできたスコット。NPB史上初の南アフリカ出身者として注目を浴びた。こういう環境から出てきた選手というのはハングリー精神が旺盛でハツラツとした印象の選手が多いんだけどな、スコットにはそういったものが感じられない。まぁね、日本での公式戦デビュー戦が散々だったから、トラウマもあるだろう。1種のあきらめのような気持ちもスコットにはないと言えばウソになるだろうねぇ。
ファームで投げていても「目標」が見つからない。今季はCSもないし、昨年のヘルウェグのようにポストシーズンでの秘密兵器になるような存在でもないよな。
この辺、スコットのモチベーションはかなり低下しているように思う。「早く祖国へ帰りたい」。そんな気持ちがあってもおかしくないだろうねぇ。
この辺のモチベーションというのはプレーでの「粘り」に直結するように思う。5回の2失点はまさにその印象が強く残った失点劇だった。
連続四球で無死1,2塁。打順は下位打線。巨人ベンチとしてもこのイニング、チャンスだけど得点は難しいと踏んでいただろう。
とりあえず早い段階でランナーを3塁に置けば…ということで8番小林には送りバント。9番サンチェスは全く打撃には期待できない。巨人ベンチも吉川尚に賭けるのみといった場面だったよな。
二死だから打者に集中すればどうってことない。それでもスコットはこれまでゴロを打たせて打ちっとっていた吉川尚にタイムリーを許した。この辺、「粘れないなぁ」というのが印象的だった。
まぁスコットの心情を考えれば仕方ない。ベンチも先発の駒がどうしても足りないから「投げさせてみるべ」といった感じだろう。内容を見て佐々岡監督もファーム行きを示唆した。もう1軍でスコットを見ることはないかもしれんねぇ。
まだ決まっていないけど、来季の契約はないだろう。カープでこういう形で去っていく助っ人は珍しい。まぁこの辺はカープ球団も責任がある。お互いの為にはならない結果を生んだわけだから。
野手の「諦めない」姿勢で負け試合でも観る価値を感じた
全力疾走、全力プレーが見るものを引き付ける
スコアは3-5だった。ただ、菊池の保っさんが1点を失ったあたりから「今日もダメか…」と感じた同志も多かっただろう。それでも最後まで「諦めない」気持ちを持って応援できたゲームだったように思う。それはなぜか?
投手陣とは対照的に野手陣の全力プレーがアタクシ達を引き付けてくれた。「俺たちは諦めていない」というメッセージを野手陣が発し続けてくれたからに他ならない。
再三のファインプレーを見せてくれたピレラ。開幕からやれサードだ、ファーストだとたらいまわしにされながらも、持ち前の思い切りのよさでベンチが「使ってみたい」と思わせる選手だよな。
打率は.250台だけど、一発もあるし、チャンスにも期待が持てる。そのピレラが4つもファインプレーを見せてくれた。巨人は長打2本、ヒット1本損したよな。
松ちゃんの一発もゲッツーコースながらも誠也が全力疾走で1塁セーフになりランナーとして残った。これもソロとツーランでは大違い。誠也の全力疾走が実った結果だよな。
3点目の菊池の1塁へのスライディングも見事だった。この辺の野手陣の全力プレーは巨人ベンチとしては非常にイヤだったろう。こういうムードを野手陣が作り出してくれたからこそ、最後まで期待が持てるゲームになった。勝てなかったけど、当日生観戦の同志たちもある程度満足して帰宅の途についたことだろう。
勝負事だから、勝ち負けは仕方ない。でも、負けの中でもやはり「カープらしさ」を見せて欲しい。そういったファンの願いを体現してくれた選手たちには拍手を送りたいよな。
野手が作った流れに一番乗れなかったのはベンチ
ピレラの美技連発、菊池のスライディングでゲーム後半はカープに流れが来ていた。9回裏にはそのピレラに打席が回るし、同志の皆様も期待を持って迎えたことだろう。
しかし、残念ながらスコアはそのまま、9回裏もどちらかと言えばあっけなく終わっちまった。寂しい限りだよな。
投手もバックの助けを得て保っさん、蓮、一岡も踏ん張ってくれた。巨人ベンチもイヤな感じはしただろう。
結局はベンチがその流れに乗っていけなかった。勝負所で選手を鼓舞できなかった。この辺が、やはりベンチの経験の無さが出た感じだよな。
まぁこの辺が来季への課題だろう。選手はもちろんそれぞれの課題はあると思うんだけど、球団も大きな宿題があるように思う。
カープの未来の為、今季は最下位で終わる方がいい
もう借金が10を超えたあたりから、アタクシはもう順位に関しては気にしていない。文字通り1試合1試合あきらめずに戦ってほしい。その中で来季に期待できる戦力が出てきてくれればという感じで見ている。
カープ球団というのは昔から首脳陣の異動や入れ替えというのは非常に消極的な球団。恐らく今季5位だと首脳陣の大きな変化はないだろうねぇ。
やはり最下位という衝撃がないと腰の重い球団は動かないと思う。
松田オーナーはまだ明言していないけど、100%に近い確率で佐々岡監督は留任だろう。少なくても3年はやるだろうねぇ。既定路線は5年だろうから。
もちろん今季、来季と最下位争いをすれば達川さんが監督をやった時のように解任、辞任はあるかもしれん。なので今季で監督交代というのは非常に望み薄だろうねぇ。
ならば、地元広島が声を上げて欲しい
ひとつ望みがあるとすれば、やはり地元広島の人々が声を上げることだろうねぇ。でも、これは実は非常に難しい。
まずマスコミはカープの最下位を批判するという行動はとらないだろう。負けてもカープは頑張ってる、頑張って!といった感じだろう。
球場での球団批判のプラカードなんてぇのはもっての外だろう。なぜなら全力で阻止される。いわゆる選手・球団の「誹謗中傷」ということで警備員が飛んでくるだろうねぇ。
もう何年も前、球界再編問題の頃かねぇ、アタクシは一向に強くなろうとしないカープ球団に抗議のプラカードを掲げたことがある。若かったねぇ(笑)。
まぁその時の写真は残っているので、カープファン世論が強いカープを求め始めるような機運になれば公開しよう思う。
その時の圧力というのは神宮球場でありながらも凄かった。強面のお兄さんがプラカードを下ろすように怒鳴り込んできた。
これをマツダスタジアムでやったら大変な騒ぎになることが予測できた。当時は広島の方とも連絡を取り合い、地元では止めた方がいいと説得したくらいだからねぇ。
カープファンは3連覇を見てファンになった同志もたくさんいるだろう。今のカープに言いたいこともたくさんあるだろう。アタクシのような古いファンは負けることに免疫があるけど、強い時期にファンになった方にはそれがない。
いやいや、そういう免疫もつけなきゃね~なんてぇ声が聞こえてきそうだけど、それは違うと思う。球団はファンを喜ばせてなんぼですよ。
強いカープに魅力を感じてファンになった人を大事にしなきゃ。
そのためには今季の最下位、または5位だろうけど、この結果に対してカープ球団はきちんと「優勝を狙える」チームにしていかなきゃならんのよ。
もし、カープ球団がその努力を怠ったとすれば、相当数のファンが離れていくだろう。人気は全国区になったけど、また弱小地方球団に成り下がるだろう。球団はそれでもいいと考えているフシが補強なんかを見ていても感じるよな。
ならば、ファンがそれにストップをかけなきゃいかんだろう。あの時に比べればSNSが発達している。そういうツールを使いながらね、常に優勝争いをするような「強いカープ」であり続けることを訴え続けて欲しいよな。
それを見て球団の行動や考えを変えられればいいなぁと思う。そのためには今季、最下位で終わった方が変化に期待できそうだからねぇ。
コメント
鯉の新井さま、返事遅くなり申し訳ございません。
助っ人陣はやはりここの所はずれが多いですねぇ。例えば今季加入した助っ人のほとんどがシーズン終了後、かなり早いタイミングで契約しているように思います。
その辺はどうなんでしょうかねぇ?他球団も目をつけているので早めに契約しているのでしょうか?
そろそろカープアカデミーやアメリカだけではなく中南米の方に目を向けた方がいいかもしれません。
来季は先発タイプ2,3枚、中継ぎではめっぽう球の早い投手、野手では左の1塁手とサード。外野はいらんでしょうねぇ。
今期の楽しみは若手の成長だけになりそうです。まぁコロナの影響で11月まで野球楽しめます。これはこれでよかったかなぁと。
だいぶ寒くなってきました。ご自愛ください。お互いに。
コメントありがとうございました。
Mageさん、お久しぶりです。鯉の新井です。
さすがに3連覇の後に転がり落ちるようにここまで
弱くなると暗黒時代を知っている世代でもさすがに
見ていて辛くなって途中でテレビを消すことも多くなって
しまいました。若い選手活躍の場が多くなったので期待を
込めて応援してるんですが。
外国人投手に関してはここ2,3年外れっぱなしですので
フロントの責任が大きいと思いますね。結局、KJとジャクソン
くらいしかアメリカから連れてきて成功してるのがいませんからね。
今まではドミニカ組はあまり戦力としてはあてにせず
基本線はアメリカ組を主力で考えていたのがバテイスタや
フランスアが成功してかえってどっちつかずになってしまった
気がしますね。カープアカデミーは文化交流の意味も込めて
始めた施設ですからあまり戦力とは考えずにアメリカ組を
基本線に行って欲しいのと結果が出てない以上駐米スカウトも
交代をさせるべきだと思いますね。