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10年前との比較でもカープ球団は「勝つ気がない」のがよくわかるオハナシ

強いカープがみたい!
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 低迷する広島は今季、1番打者に9選手を起用してきた。不動のトップバッターとは無縁のオーダー。デイリースポーツウェブ評論家の北別府学氏は「残り試合は足のある若手を積極的、優先的に試してはどうか」と来年以降を見越した若手への切り替えを提案した。   ◇   ◇

情報源: 広島に求めるトップバッターの養成「将来見据えた若手の積極起用を」北別府氏が提言

中国新聞のネット記事に「今日は何の日」というのがあったので開いてみた。13年前の2008年当時の広島市民球場のラストゲームの日だそうな。このシーズンは上の息子が小学6年生。息子がその歳になったら父子で北海道でも旅をしようと考えていたんだけどな、息子もすっかりカープファンになりどうせならと旅先を北海道から広島に変更。7月の終わりから8月の頭だったと記憶している。新幹線で広島駅に着くとその足で今のマツダスタジアムの建設地に足を運んだ。これで来シーズン間に合うのか??ってのととにかく「暑い」と言うのが記憶に残っている。途中、自販機で水を買ってお互いの頭に水を掛け合ったのが思い出だねぇ。この時は1週間の滞在で確か横浜、巨人との5連戦を観戦した。チケットは今じゃ考えられないけど、全部当日調達できた。朝、球場の前を散歩しているとチケットを定価で買ってくれないかとというご婦人に出会った。とてもとてもダフ屋には見えなかった。なんでも今日観戦予定だったのだが、旦那さんが倒れて入院してしまって、今は安定してるけどとてもとても野球観戦なんか行けない状態だとのこと。「そういうことなら」と買ってあげた。1塁側のA席。弁当付きよ。非常にいい席だった。そのゲームはアレックスがサヨナラホームランを打っていいゲームだった。この前後の試合でもシーボルがサヨナラホームランを打った。普段はカープがビジターの球場でしか観戦していなかったからホームゲームでのサヨナラ勝ちを生でみるのは初めてでね、帰り道に一杯やったんだけど、ついつい飲みすぎちまったよ(笑)。

あ、別に今日は昔話をするつもりじゃなくてね、この頃のカープと今のカープを比べてみると結構成績が似ているなぁと。ただ、個別の戦力とか見ると10年前と同じだったり、10年前の方が劣っている部分も多いように思う。10年ひと昔というけど、10年前のカープもBクラスに喘いでいた。この年、2011年シーズンも首位に16ゲーム差つけられて5位。この辺を振り返ってみるとね、球団はオーナーも本部長の顔ぶれも変わっていない。ってことは同じ人が責任も取らずに同じことを繰り返しているとも言えるよな。ぬるい球団だよ、まったく。

守護神はしっかりしていたけど…この辺の課題が10年前と同じ

では核となる戦力いついてみてみよう。まずは守護神だよな。今季はルーキーの栗林が絶対守護神として君臨している。1年前は数年前までソフトバンクに在籍していたこちらも絶対守護神のサファテがカープの守護神の役割を担っていた。成績は57試合登板で1勝3敗35セーブ防御率は1.34。素晴らしいよな。栗林はここまでだけど、42試合登板で0勝1敗26セーブ、防御率は0.42と鉄壁さで言えば栗林の方が上だろうねぇ。ただ10年前と今でも共通しているのはこの守護神までつなげられないってこと。10年前はマエケンとバリントンと二けた勝てる先発がいたけど、次がルーキーの福井で8勝10敗。先発陣がゲームを作れず、中継ぎに負担が行きとてもとてもサファテまでつなげることができなかった。
今は先発は踏ん張って6回くらいまで投げるけど、リードしていても7回、8回でひっくり返されたり、追いつかれたりでなかなか栗林の登板までこぎつけられない。この辺は同じように思うねぇ。10年前の課題は先発投手不足、今のカープの課題は間違いなく「中継ぎ強化」というのがはっきりするよな。

4番はしっかりしてたけど…

10年前の監督は野村謙二郎監督で2年目のシーズン。この年の開幕スタメンの4番には新助っ人のトレーシーが入った。長打不足は10年前の方が深刻だった。これを解消するために連れて来た助っ人だった。しかしこの助っ人もポンコツだった(笑)開幕から4番に座るもホームランは1本だけ。打率も.240台をウロウロ。たまりかねた野村監督は栗原に4番を任せることにした。4番に座ってからの栗原は勝負強さとチャンスメーク両方に貢献した。打率は.293 HR17と寂しいけど打点は87。これをきっかけにカープの4番に座ることになる。現在の4番は日本の4番とも言われる鈴木誠也で6年連続3割25HRも何とか達成しようとしている。王さん、落合さんと並ぶわけで、後々には「大打者」の異名もつくだろう。
しかし10年前と今でもそうだけど打者はチャンスに弱かったし、長打力不足は10年前の方が深刻だった。東出、梵の1,2番には長打が期待できず、助っ人もいない。シーズン途中からバーデンを補強したけどやはりこの打者も中距離打者だった。チャンスでの弱さと助っ人のショボさは今も10年前も変わっていないよな。この辺、どうだろう??助っ人の獲得基準も失敗を重ねてもあまり変化がない。投手はいいのを連れてくるんだけど、打者は勝負弱く、どことなく人の好さそうなのばかり連れてくる。威圧感のない打者が多いよな。

若手の積極起用は同じ

10年前は長きにわたり東出、梵の1,2番。まぁこれが定番だったけど、いかんせん迫力、怖さに欠けた。東出が打席に立つと相手の外野手がすんげぇ前で守っていたのを覚えている。梵は盗塁王を取ったりしたけど、打撃の波は激しかった。今のカープはどうも1,2番が決まらない。小園の2番も他にいないからと言うのが正直なところだし、野間が故障してからは1番打者も日替わりといったところだろう。
梵がシーズン途中で故障、そこに木村省吾が入りポジションを奪った。トレーシーがポンコツと見るや丸がシーズン途中から3番に入り規定打席に到達した。松山も中軸でゲームに出るようになった。岩本も使っていたし、みんな入団2から3年目の選手を野村謙二郎監督は起用し始めたよな。この辺は今と重なる。当時若手だった選手を野村謙二郎監督が鍛えてね、緒方監督が花開かせた。しかしその中心だった選手が衰えて、今はこれまでのポジションを取られる立場になった。小園が広輔からポジションを奪い規定打席に到達。林も下位打線でノビノビやらせてもらっている。この辺を見ると戦力の入れ替わりが10年前と同じように行われているのがわかるよな。

選手を育てたいという監督の気持ちは10年前と変わらず

ここまでは10年前との共通点をアタクシのつたない記憶のもとに書いてきた。10年前のアタクシのブログを振り返ると野村謙二郎監督の采配に疑問を持ち始め、カープ球団の酷さに気づき批判を始めたころだったように思う。特に監督の選手起用や昨日のヒーロー今日ベンチといった起用法はこの頃から始まったように思う。不振の選手を使い続けたり、投手交代のポイントが遅いのも共通しているように思う。まぁこの辺は野村謙二郎、佐々岡真二両監督がカープと言う育成球団で育ったというのが大きな理由だろう。現に野村謙二郎監督の時に鍛えられた、使われ続けていた選手が主力に成長し、3連覇しているしな、まぁ後任の緒方監督が勝負にこだわる監督だったというのも大きかったかもしれん。そして勝ちを知らない選手たちの中に外の血を持っていた黒田さんと新井さんが加入したのも大きいと思う。ちなみに野村謙二郎監督時代に石井琢朗も加わっていた。これもカープ育ちの選手やコーチ陣に新しい風を吹かせてくれたのも大きいと思う。
現在の佐々岡監督も投手起用に関して言えば、我慢するというか、踏ん張りを期待してしまうタイプだよな。この起用が後々投手陣の成長につながるのか??これは「佐々岡監督の次」が重要になってくるように思うねぇ。

後任監督には「勝負にこだわる人」が最適では??

10年前に比べれば今の方が戦力は上。タレントも揃っているし若い選手は野手だけでなく投手陣もいい投手が多い。なのに10年前同様に借金15あたりをウロウロしているのは間違いなく首脳陣の責任と言うのが大きいだろうねぇ。すでにSNSでは佐々岡監督の後任候補の話も出始めている。まぁ何度も書くけど、恐らく5位なら来季も佐々岡体制と言うのは濃厚だろうとアタクシは思っている。確率でいえば70%くらいはあるかなと。まぁそれがカープなんだろうし、カープの監督のやり手がいないのも球団の負けていても補強しない姿勢、ウィークポイントの補強も「若手の伸びしろに期待」で怠ってきている。外れの多い助っ人野手の獲得基準も変化せずポンコツばかり。勝つ為の補強をしてくれない球団の監督なんて誰がやるか!?って話なんだと思うんだよな。だからこのカープ球団の姿勢を変えさせるのは「広島の声」が必要なんだと思う。こんな弱いカープはイヤだ!!と声を上げる必要がある。カープの歴史を振り返れば、まだまだ広島にカープがあるだけでありがたいという意見も多いのだろう。アタクシは東京出身だけど、そういう考えでカープを愛してくれるファンがいるというのは幸せな球団だなと思う。でもそれと勝負は別だろうに。そういったファンの上で胡坐かいてどうんすんだ!?と思うわけよ。

スタンドを見渡せば、カープが広島にあるだけでありがたいと考えておられるようなファン層がまだまだ多いよな。この人たちがいつまでスタンドを埋めてくれるのか??3連覇時代にファンになった若い、これからのカープを盛り上げてくれるファン層にも目を向ける必要はあるだろうねぇ。そのファンたちを満足させるにはやはり「強いカープ」を作らなきゃいかんのよ。カープ球団が優秀な助っ人を連れてきて、使えない戦力を整理し、ウィークポイントは積極的にトレードなどで補強する。こういうことをカープ球団がやるようになれば、カープを愛するOBは沢山いる。そういうことならと手を上げる人は必ずいると思うよ。まず強いカープにするのであればカープ球団が動かなきゃ始まらないのよ。ところが10年ひと昔を振り返ってみてもやっていることは同じ。そんな経営者は追放しなきゃいかんくらいの怒りを持ってもいいと思うよ。

若い選手が伸びてきている。仮に佐々岡監督が退任することになれば、この若手に「勝負」というものを叩き込める人がいいだろう。もしくはどんどん若手を乗せて勢いでペナントを戦い抜けるような人もいいかもしれんねぇ。もう「広島野球」と言われた細かい野球は出来る選手も少なくなったし、教える方も少なくなった。今の首脳陣で昭和のち密なカープの野球を知っている人は河田ヘッドくらいしかいない。後は「弱いカープ」のOBばかり。それじゃぁ勝ち方なんて教えられないよな。なら、そんなものは捨ててもいいと思う。できないんだから。そうだねぇ、順位が確定となれば球団も佐々岡監督、河田ヘッドも何かしらの動きがあるだろう。さて、どうなることだろうねぇ??

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コメント

  1. 一禅小和尚92 より:

    すごくいい記事でした。よくわかりました。「だから、こうします。」とはいかないけれど。
    しっかり読んで考えてみます。ありがとうございます。

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