「広島-DeNA」(21日、マツダスタジアム) 来日初先発となった広島のロベルト・コルニエル投手(27)が7回2/3を投げて4安打1失点。七回まで好投を続けていたが、八回に先制点を献上した。
情報源: 広島 来日初先発のコルニエルが8回途中1失点 先制許すも好投
先発・コルニエルが予想外の好投!!まるで別人??
予告先発を見ればDeNAに分があるとやる前からわかっていたゲームだけど、意外や意外、カープ先発のコルニエルが非常にいい投球を見せてくれたよな。これによって引き締まったいいゲームになったよな。
真っすぐは140㌔後半ながらスライダー、フォークを織り交ぜでDeNA打線に的を絞らせなかった。特に4番・牧を完全に抑え込んだ。気持ちもリリーフの時よりも入っていたように思う。
アタクシはコルニエルという投手は不思議だとこのブログでも何度も言ってきた。あの剛速球を持ちながらも結構遠くへ飛ばされていたよな。150㌔後半の球も例えばロッテ・佐々木のようになかなか打者から「空振り」が取れない。恐らく球の出どころであったり、真っすぐを投げるときのクセであったり、色々な要因があるのだろう。まぁ相手のクセについては各球団の企業秘密だから明らかにされないけど、何かしらあるんだろうと思う。
それとある大学教授の論文で投手の投げる球の回転と飛距離についてというのがあって、それによるときれいなバックスピンの球であればあるほど打球は上に上がり、飛距離がでるそうな。コルニエルの投じる真っすぐ、スライダーもどちらか言うと横滑りというよりは落ちる感じだしな、リリーフだと力も入るしパワーで押しとおしたくなる。その力がバックスピンを強めていたのではないか??という推理もできる。
もともとコルニエルが育成から力をつけて首脳陣の眼にとまったのはファームで先発をやっていたとき。その球の速さを見込んで佐々岡監督がリリーフに組み入れたわけだけど、なかなか勝ちパターンに入ってくることができなかったよな。
新井監督に代わって再度の先発転向でコルニエルも張り切っていたよな。気持ちも非常に大事。この好投で次もあるだろう。やりがいを感じてくれるってのは見ている方もうれしいよな。
相手が慣れると打たれる要素も??
このコルニエルの好投も紐解いてみると一番大きいのは「DeNA打線の戸惑い」ってのはあるんだろうと思う。真っすぐは力が抜けている分、キレを感じただろうし、フォークとスライダーの見分けも難しい。フォークは真っすぐと同じスピードでくるし、スライダーも落ちる角度が大きい。それと変化球が高めから落ちたり曲がったりといった感じだから見極めが難しかっただろう。ただ、この辺、各球団がデータを取って慣れてくると火だるまになる可能性も秘めているように思うねぇ。
まずは球が高い。これは前日阪神打線に火だるまになったアンダーソンにも言えることなんだけど、目つけを高めに設定されると案外打ちやすいのではないかと思う。あの変化球が低目のストライクゾーンギリギリのところから落ちたり、曲がったりすると非常に見極めが難しい。まぁコルニエルにそんなコントロールが身についていれば、とっくに主戦投手になっているだろうから、コルニエルにとっては難しいのだろう。的を高めに設定しているからこそ思い切って投げられる側面もあると思うねぇ。
それとやはり球持ちの悪さというかね、慣れてくるとトップの位置で球をリリースするコルニエルの投球フォームは球種が読まれてしまう可能性を感じた。ほんの少しの間なんだけど、もう少し球持ちがいいと打者にとっては真っすぐがズドンとくる感じになるし、変化球の見極めも難しくなる。これまではリリーフだったからそういったことは気にせずパワーで押しまくればよかったけど、同じ打者と2度、3度と対戦する先発だと慣れられるのが一番イヤ。3打席目くらいの5回、6回というのがコルニエルの先発投手としてのキモになってくるだろう。そこを克服できるかどうかが、先発投手としての生きる道になってくると思う。どんどん勉強して完投、完封できる先発になってほしいよな。
そういった角度から見るとゲーム中盤の打者が3巡目あたりに来た時にはフォーク主体の組み立てをしていた。この辺は坂倉もいいリードをしていたのではないかなぁと思ったねぇ。
再三のピンチにも動じず
8回途中まで、点を取られるまでコルニエルは投げたわけだけど、決して順風満帆といった感じではなかったよな。無死満塁の場面もあったし、ピンチを切り抜けながらといった投球だった。個人的にはコルニエルにそんな粘りがあったことに少々驚いている。まぁリリーフの時はあっさりとドカンと打たれていたからねぇ(笑)
もちろんDeNA打線の「戸惑い」は大きかったと思うけど、ピンチになっても動じずコントロールを乱すことなく冷静に投球していたように思う。失点のきっかけは先頭打者の四球だったのは残念だったけど、この辺は性格もあると思うし、コルニエルはどちらかというと先発向きの性格なのかもしれんねぇ??早く次の登板を見てみたいよな。
打線は今永の前に3塁も踏めず…
開幕からずっとDeNAとの対戦はなかったんだけど、エース今永はこの日が今季初登板だったのには少々驚いた。まぁWBCで活躍したしな、この辺3年目の三浦監督、余裕を感じさせるよな。
カープ打線はその今永の前に3塁すら踏めなかった。いい当たりもあったけど野手の正面を突いて少々不運な部分もあった。今永に一番タイミングのあっていた菊池の打球も2本ほどそんな感じのがあったし、それだけ今永も球の切れ、スピードだけではなくコントロールも良かったということだろう。手も足も出ないというのはこういうことなんだろうねぇ。まぁ気持ちを切り替えて今日のゲームに臨んで欲しいよな。
気になる野間の「走打ち」
最近までカープ打線の心配の種はデビッドソンだったんだけど、足を上げるのを小さくすることでタイミングが取りやすくなった。この辺、長年培ってきた打撃フォームを変えてまで何とか順応していきたいという気持ちが伝わってくるよな。何年か前に来日したクロンは真面目ではあったけど、打撃フォームの修正提案は拒んだと聞いている。結局は1年でお払い箱になったけど、日本に来て打撃フォームを変えるというのは助っ人選手にとってはプライドやこだわりが邪魔をするのだろう。気持ちはわかるような気がするけど、最終的には本人の決断だからねぇ。うまく行くとも限らない怖さもある。そういう意味ではメジャーでも実績のあるデビッドソンはよく決断したよな。
んでもって次に気になってきた選手がいる。今季2番に入っている野間。恐らくだけどヤクルト戦でヒットを打った時に1塁ベース付近で足を痛めたように見えた。そのせいか前カードの阪神戦は欠場していたよな。その野間のバッティングだけど「走り打ち」が目立っている印象がある。打つときにすでに1塁へ走り出すような形で打っている、そんな風に見えるんだよな。これ、打撃を崩す要因だと長年プロ野球を見ているアタクシは理屈や理論ではなく、これまでもそういう打撃で調子を崩す選手を何人も見てきた。最近では好不調の波が激しかった昨季の小園かな??古くは高橋慶彦さんや野村謙二郎さんもそういう打ち方をしていた時期があったけど、決まって調子を崩している印象がある。
その野間だけど今季は2番に起用されている。ゲーム序盤はバントをやらない新井監督だから、「攻撃的2番」という感じだろう。ランナーがいる場面でそれをやるシーンが多いので恐らく自分も生きようという気持ちから出ているものかなぁと。一度うまく行くとクセになるんだろう。でもそのうちタイミングの取り方にズレがあったり、体の開きが早くなって外角球がボールに見えて見逃し三振が増えたりする。まぁ打率も.229かな??決して打っている印象はないのですでにスランプに片足突っ込んでいるのかもしれん。ちょっと見守っていきたいなぁと思うねぇ。
ファームから色々な先週が上がってきた!!
この地元での3連戦から1軍に合流してきた選手が何人かいるよな。この日先発のコルニエル、その後を継いだ矢崎課長、それ以外にも大道と磯村の名前もあった。小園がファームに行ったように今後も野手陣の入れ替えも活発になってくるだろう。チーム全員で戦うという新井監督の姿勢がうかがえるよな。小園にはファームでしっかりゲームに出て調子を上げてほしいという判断のようだねぇ。これからも調子を落とした選手がファームで再生という流れがどんどん出てくるだろうねぇ。交流戦あたりではかなりベンチ入りのメンバーも開幕時とは変わってくるだろう。
大瀬良の積極的休養のようにローテ投手も1度ローテを飛ばしてリフレッシュといったこともやってくるだろう。逆に言えば、若手には大きなチャンス。1軍での出場も頑張っていればチャンスを与えてくれるだろう。まずはそのチャンスをコルニエルがつかんだよな。新井監督も次回登板を明言している。こうしてどんどん新しい戦力が出てくれば、今季のカープはますます面白くなってくるだろう。
これで再び貯金が1。まずはDeNAとの2戦目ね、これは必ず取りたいよな。先発は床田。対するは大貫。こちらも今季初登板だよな。まずは床田がゲームを作って打線の援護を待ちたいよな。
コメント
こんばんは。
コルニエルは支配下直後は多く登板したいと言うようなことを言っていたのもあって中継ぎしてましたが結果は見ての通り、ただ今回の先発転向で意外とやれたのは嬉しい誤算ですよね。
好調が続けばいいですね。
野間に関してはこれまでも好調→怪我で離脱→いわゆる経験値リセット状態になって不調、これをずっと続けているのでプロのコーチがなにか不調をつかんでいるならさっさと二軍に落とす、とりあえずこのカードでもダメなら二軍でいいと思います。
ようやく少しずつ選手の入れ替えをしているので、入れ替えを多くしても問題ないはずです。
まいど!
コルニエルのピッチングにはビックリさせられましたね
相手は今永で、こちらは谷間の初先発
負けを覚悟していたのに、いつから変化球投手になったのというぐらい決まってましたね
これが次回にも続けば良いのですが、そうはかないきがしますね
去年は負けたら何やっとんねんと納得の行かない采配と負けでイライラしてましたが今年は負けても次に繋がる納得のいく負けでワクワクするので今のところストレスはあまりたまらないのが新井監督デスね