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大竹攻略も悔しい敗戦で阪神にマジックが点灯…新井監督の勝負をかける采配にみんなが応えてくれたことは大きな財産

愛すべき赤ヘル戦士
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情報源: 広島・新井監督 執念の勝負手も自力V消滅「どうってことない」 坂倉今季初一塁スタメン&島内ビハインド登板

新井監督はかねてから「勝負は8月中旬」と明言していた。恐らくこの阪神との3連戦に標準を絞っていたのだろう。ただ、ペナントの展開上、その前に阪神が大型連勝、カープが大型連敗で新井監督のプランが大幅に崩れた。アタクシはそんな風に見ている。この辺は新井監督1年目、コーチ経験なしで飛び込んだわけだし、ここはいい経験なんだろうと思うし今後に活かしていけばいいかなぁと思う。初戦を取って7ゲーム差。2戦目勝てば6ゲーム差と阪神を追い込むことはまだまだ可能だと思うし、新井監督の執念がこのゲーム、随所にちりばめられていたし、選手もそれに応えてくれた。負けたのは悔しいけど、明日のカープのためにこのゲームをおさらいするとしよう。

先発ローテも決めていたけど…

この3連戦、先発投手も誰で行くのか??新井監督は決めていたのだろう。初戦に大瀬良、昨日が九里、そして3戦目は床田。実績・経験のある大瀬良、九里に託し、そして今季最多勝争いをする床田ね、新井監督の決意がうかがえるローテ編成だろう。残念ながら大瀬良と九里はその期待に応えられなかった。これは誤算というよりは勝負をかけたわけだから、最終的には監督の責任になるけど、この二人にはもう少し頑張ってほしかったというのがカープファンの総意でだろうねぇ。
やはり近本と中野の1,2番かねぇ??この二人には大瀬良もそうだったけど、九里もかなり球数を要していた。さすが首位の1,2番と褒めたいところだけど、最多勝を取った二人にはもっと簡単に料理して欲しかったというのはある。結局カウントが悪くなってストライクを取りに来た球を弾き返されるような流れになっているんでね、もちろん調子うんぬんはあるんだろうけど、この二人には新井監督、ファンの期待に応えてほしかったなぁというのはあるよな。

とっておきのファースト・坂倉??

新井監督はこの3連戦でもう一つ秘策を練っていた。それがファースト・坂倉。まぁもちろん秋山が欠場しているというのが大きな要因の一つではあろう。左腕でありながらも左打者に被打率の高い阪神先発・大竹対策の一つだろう。先制しながらも4点を返された直後に2点差に迫るタイムリーね、これでベンチもファンも「まだまだいける!!」となった。非常に大きなタイムリーだったと思うねぇ。
坂倉も今回の1塁起用には納得しているだろう。佐々岡政権時には首脳陣が坂倉の打力が「惜しくて」内野をやらせた。もちろん期待してくれるのはうれしいけど、何か引っかかっていたものがあっただろう。それをネット裏から新井監督は感じ取っていたと思うねぇ。監督就任時に坂倉に捕手専念を打診、坂倉も「待ってました!」といったところだろう。今季の坂倉の「捕手」としての成長のスピードを見れば、この選択は正しかったと誰もが思うだろう。
秋季キャンプの段階で「ファースト起用もあるよ」と新井監督からは言われていたようで、坂倉にとっても「その時」はチームのピンチか勝負をかける時と悟っていたに違いない。だからこそ、このスタメンが実現したわけだし、坂倉にも結果が生まれた。そんな気がしている。そしてこの起用が実現したことによって、アタクシは今後5年位は坂倉がカープの中心になってチームが出来上がっていくように思う。本当に坂倉は今季いい経験をしているよな。

上本、痛みをこらえてタイムリー

新井監督は選手に無理をさせない。特に故障を長引かせないために早め早めに手を打ってね、長期離脱をしないように気を配っているよな。龍馬も早めに2軍調整してこの3連戦に間に合ったし、そういう意味では先を考えたマネジメントをしているなぁというのを感じるよな。
そんな中、前日に死球を食らって途中退場した上本がこの日は強行出場。まだ痛みや腫れがあったようだけど、上本は「大丈夫」と強行出場。秋山のいないセンターの守備に就き、5番に座った。6回無死1,2塁のチャンスから龍馬の打球は大山のファインプレーに阻まれゲッツー。嫌なムードになったけど、しっかりタイムリーを打ってそれを払しょくした。素晴らしい働きだったよな。
この上本の強行出場も普段なら新井監督はやらなかっただろう。勝負をかけた3連戦だからこその強行出場。それに応えた上本は素晴らしいし、大きな財産になると思うねぇ。

野間がまたやらかした??迷いがあったかも

勝負をかけた3連戦、短期決戦なんかもそうだけど、負けられない戦いであればあるほど、様々なシーンでの「判断」ね、難しいよな。野球のようなスポーツは選手一人一人のとっさの判断にゆだねられるケースが多いからなおさら難しい。2回にひっくり返された阪神の攻撃ね、野間の後逸が非常に痛かったし、「あれが無ければ…」と悔やむカープファン同志も多いだろう。あの場面はやはり野間の「判断」ね、迷いがあったよう感じたねぇ。
振り返ってみよう。森下・ミエセスの連打で無死1,2塁。7番坂本が送って木浪との勝負。まぁ九里が本来の調子を取り戻しているのであれば、次が9番だから、なんてことはない場面だったと思う。逆に九里が好調なら阪神ベンチは1点を取りに来る作戦に切り替えてきたかもしれん。木浪は九里の2球目の甘いシュート系の球を逆らわずにレフト前へ。これで同点。なおも1,3塁の場面。阪神ベンチは打者大竹にセーフティスクイズ気味にバントの指示。転がった打球を見て3塁ランナーが遅れ気味にスタートを切る。打球が悪ければ、1塁ランナーだけ進塁という作戦だよな。ただ、九里はこの作戦をあまりにも警戒しすぎた。余裕のなさがうかがえたよな。ボール先行で結局大竹に6球かかった。最後はスリーバント失敗で三振。これで2死に漕ぎ着けた。アタクシはこの何とか2死に漕ぎ着けたことが、野間の判断を狂わせた側面があるような気がしている。
続くは近本だ。九里は早々に追い込むもなかなかアウトになってくれない(笑)しぶといよな。6球目外低めの球を引っ張った打球はライナー性の当たりで野間の正面に。野間も最初はヒットになるようなイメージを持っていたのだろうけど、打球が意外に伸びてきた。一度諦めかけたけど、「いける??」と判断したのだろう。ダイレクトキャッチを試みた。しかし打球は無念にも野間のグラブを弾いてボールが転々としている間に1塁ランナーの生還も許した。これね、無理してはいけない場面ではある。あるんだけど、ダイレクトキャッチすれば同点のまま終えられるし、何とか九里を助けたいという気持ちもあっただろう。それと新井監督が勝負をかける3連戦ということで「捕りたい」という気持ちが野間を動かしたのだろう。ただ、残念ながら結果的にはどっちつかずで中途半端な守備になってしまった。あれが無ければ…と考えてしまうけど、アタクシは仕方ないかなぁと思うねぇ。

ビハインドでも栗林・島内を投入!!

新井監督はやはりこの3連戦を勝負とみていたのだろう。1点ビハインドの場面でも惜しみなく勝ちパの投手を繰り出した。前日同様6回は大道だ。大道がこの3連戦でこういう使われ方をしているということはベンチの信頼度が上がってきた証拠だろう。マウンドでも臆せずしっかり腕を振って投げてくれたよな。特に曲者近本をしっかり打ち取ってくれた。中野に四球を出すものの大山を空振り三振に仕留めた投げっぷりは素晴らしかったよな。この3連戦でまた評価が上がったんじゃないかと思うねぇ。
そして栗林。こちらも直球主体で素晴らしい球を投げ込んできた。真っすぐがいいからフォークが効くのなんのってね、気持ちも入っていたように思うねぇ。
そして島内。こちらも連投で満塁のピンチを作ったけど、好調森下を見逃し三振に仕留めた。最後は155㌔の真っすぐだ。
こうしたリリーフ陣にとってもこうやって監督が勝負をかけるゲームで投げるのは初めてだろう。負けている展開でもみんな必死で腕を振ってね、絶対に点はやらないという気持ちが出ていた。これもいい経験、財産になるだろう。こうした経験が秋の短期決戦の場で生きてくる。絶対無駄な登板ではないはずだよな。

マジック点灯も「どうってことない」

とうとう阪神に優勝マジック「29」が点灯した。1か月くらい前は4チームの混戦なんて言われていたけど、阪神があっという間に抜け出した。そんな感じだよな。まぁマジックなんて「消滅」することもあるからマジックと言われるわけで、阪神以外のチームの自力優勝の可能性がなくなったことを意味する。当然、机上の計算なわけで、阪神が今後大きな連敗、他のチームが大きな連勝をすれば、これも消滅する。ただ、「とうとう来たか…」という感じにはなるよな。
それでも新井監督は「どうってことない」と。いいのよ、それで。可能性がある限りは優勝を追い続けていく姿勢ね、これは大事だよな。中にはこの発言を新井監督の「強がり」という考える人も多いと思うけど、案外その「強がり」がね、その人の人柄や言動によっては選手に刺さることもあると思うんだよねぇ。新井監督はそれが出来る人だと思うし、大事なことはプレーする選手がどう感じているか??何だと思うのよ。

中には2位狙い、CS狙いでという声も聞く。結果そうなればいいけど、この段階でそれを目指したらBクラスになる可能性の方が高いと思う。まだまだ阪神の胴上げを見るまでは諦めないという姿勢で戦って行く気持ちで行かないとAクラスはないのよ。
口では「あきらめない」といっても人間というのは正直で行動で出てしまうことはよくあるし、だから白々しく聞こえることもある。けど、新井監督はまだまだ本気だと思うよ。それが選手に伝わっているのであれば、アタクシはカープは今後もいい戦いを見せてくれると思うし期待している。負けはしたけどこの日のゲーム、輝いている選手が多かった。だから期待できる。むしろマジック点灯した阪神を引きずり下ろすなんて芸当が出来たらカッコいいじゃない。優勝を諦めずに目指していけば、ポストシーズンがある。この日の経験と悔しさでCSで下剋上するくらいの下地もできるはず。新井監督ならそれが出来るような気がしてる。最下位予想を覆し、ここまで頑張って、選手を輝かせてくれている。そう、マジックなんて「どうってことない」。今日は天気が心配だけど、直接対決では絶対にマジックを減らさせない気持ちでこれからも戦ってほしいよな。

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コメント

  1. いーちゃん より:

    おはようございます。
    なんと言っていいのか?!
    記事を読むたびに、Mageちゃんさんのものの見方、人の見方の深さに唸ってしまいます。
    ファン歴が雲泥の差ですので、うう~ん唸るしかありません。
    これからも、野球の面白さ、カープのこと、監督選手のプレーやメンタルについての記事を楽しみに待っています。
    しかしながら、なおも「強がり」コメントと感じているいーちゃんですが。
    岡田監督のコメントは、素人の私にとってとても勉強になっています。原監督のコメントも勉強になります。
    コメントの影響力って、選手にとっても、ファンにとっても大きいということですね。

  2. MAX より:

    こんにちは。
    ライトにいた人は西純が投げた先日の試合では2つ四球を選んでいてようやっとると思った矢先のこれですからね。
    近本と違って貢献度が低すぎますし、首脳陣のお気に入りなのかもしれませんけど起用するの本当にやめてもらいたいです。
    ムードメーカーどうこう言うなら上本と羽月で十分ですし、聖域にするならチームに悪影響です。
    現に阪神は佐藤をスタメンから外しましたからね。同じやらかすなら末包やら中村貴でもいいですし、どのみち負けるならそっちの方がまだマシです。

    西川のは運が悪い打球になりましたけど、波の激しいところがあるのでもうちょっと楽な場面で使えたらなぁとは思います。
    消去法で4番になっている感があるので、これは来年以降4番で使える選手の育成うんぬんにもなってくるかなとは思います。

    坂倉ファーストは坂倉いない時に攻撃力下がるしあくまでサブとしてですがファーストしてくれた方がいいよなとも思っていたので途中から守ったことは何度かやっていたような気もしますが、スタメンから入れてきたのは良かったと思います。

    このカードの先発2人の貢献度の低さが目立ちましたね。
    2人は功労者かもしれませんけどエースではなく5番手6番手ぐらいで回ってくれた方がチーム力は上がる気はします。

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