毎回同じ投手の術中にハマる進歩の無さ…無死満塁で「代打・野間」は最善策??それとも悪手??
「阪神1-0広島」(29日、甲子園球場) 広島は七回無死満塁の絶好機を逃すなど無得点に終わり、今季3度目の6連敗。借金は今季ワーストの10となり、7連勝を飾った最下位のヤクルトに4・5ゲーム差に迫られた。
情報源: 広島 新井監督「ウチの代打の1番手って野間」七回無死満塁で投ゴロ併殺も「しょうがない」左投手にあえて左打者の奇策実らず 痛恨6連敗
このブログでも何度も触れているけど、カープは「苦手投手」がたくさんいるよな。この日の阪神先発・大竹も大の苦手と来ている。連敗中にこうした投手をぶつけられるとなおさら大きな重圧が選手にかかってくる。このゲームも結局は初回の1点を跳ね返すことができずに「スミ1負け」。これで6連敗、対阪神戦9連敗。ちょっとこの連敗はこれからもまだまだ伸びそうな感じだよな。
阪神打線先制劇は見事
こうしたシチュエーションのゲームだから、先発・床田は味方が先制するまで踏ん張りたいところだったろう。しかし初回、阪神打線が「台本通り」に先制点を奪った。見事としか言いようがないよな。
1番近本がヒットで出塁。もうこれだけでスタンドは盛り上がるし、得点できる予感がするよな。中野が送って得点圏で中軸を迎える。森下を三振に打ち取るもサトテルには四球。この辺はやはり迫力のある中軸のプレッシャーなのかなぁと。続く大山にレフト前に運ばれて先制。見事だよな。
阪神の強さはこうした得点をできる「形」を持っていること。その後の床田は好投したけど、この初回の1点で負け投手。今季8敗目となった。床田も「負けた気」がしてないだろう。歯がゆいよな。
中盤以降はカープに主導権も…
いつもだと、ここから大竹に抑えられ、阪神打線が着実に得点を重ねてワンサイドになりがちな展開だけど、床田がしっかりと阪神打線を食い止めてくれた。これでゲームになった印象だっただけに床田には白星をつけてあげたかったよな。内容は問題なく「勝ち投手」だもんな。
中盤以降はカープが攻撃する時間の方が長かった。阪神打線は4回以降ノーヒットということを考えれば、床田が食い止めている間に打線が奮起しなきゃいかんかった。
6回には2死満塁、7回には無死満塁のチャンスがありながらも、床田をすることすらできなかった。まぁ一言で言うならば「見殺し」だ。困ったもんだよな。
切り札・野間投入も投ゴロゲッツー…
得点する最大のチャンスは7回の無死満塁の場面だよな。ここで床田に回ってきて代打に出てきたのは野間だった。確かに日曜日の巨人戦では代打で1点差に詰め寄るスリーベースを打っている。新井監督はここで「代打の一番手」のカードを切ってきた。まぁこの起用についてはいろんな意見があるんだろうけど、それは後程にしよう。
この野間の打席だけど、まずは大竹にとっては組みやすしといった感じに見えた。前打者の送りバントの構えの矢野に対して死球を与えての無死満塁だけにこの後代打で出てくる打者次第では大竹の中で「やられるかも…」という不安は少なからずあっただろう。それが左の野間が出てきたことにより少し落ち着きを取り戻したようにも見えた。仮にこれが本当ならそれだけで「代打・野間」は悪手だったのかもしれないねぇ。
なぜ、アタクシが大竹にとって野間が楽かという答えは配球に出ていたように思う。野間に対して4球を投じたんだけど、これ、全部真っすぐ。対して球速のない大竹がなぜ真っすぐ4球で打ち取れたのか??
一つは野間は代打で出てくるときは初球は振ってこない。どちらかというと打席でタイミングを計り、合わせながらヒットをうつタイプなのでこの辺は阪神バッテリーも初球打ってこないと見て、インコース真っすぐでストライクを取ってきた。この「インコース」というのもミソだったかもしれんねぇ。
野間も2遊間ヘのゴロなら併殺の間に得点、もしくはセンターから逆方向へ外野フライでもという意識があったのだろう。目付は外だったと思うのでこの初球インコースは頭になかった感じたかもしれん。
2球目は外の真っすぐ。これをファール。3球目も同じようなところに真っすぐもこれは外れてボール。ここまで3球連続で真っすぐ。そろそろ変化球か?という読みは自然な流れだろう。ただ、初球にインコースを見せられているのは残っていたはず。この辺、野間の頭の中も整理できていなかったように見えた。そして大竹の投じた4球目はややボール気味の外角高めの真っすぐ。これは野間が予想していなかったように思う。思わずバットが出てしまい投ゴロで1-2-3のダブルプレー。阪神サイドにとっては1点は覚悟の場面で最高の形になった。いくら足が自慢の野間でも投ゴロホームゲッツーを崩すのは難しい。ガックリだよな。
この辺は打球のコースもカープにとっては不運だった。これが3塁方面、1塁方面なら内野安打になる可能性もあるくらいのボテゴロだったからねぇ。ツキにも見放された感じだよな。
代打・野間は大竹を助けた!?
この場面での「代打・野間」に対して色々な意見が飛び交っているようだねぇ。なんでも地元TVの解説をしていた岡田さん(前阪神監督)は左の野間の起用について疑問を呈していた。まぁ野間自身は左投手を極端に苦手ということではないし、新井監督・カープベンチでは野間を代打の1番手と位置付けているのであれば、この起用について大きな疑問とまではならない。むしろ野間には「足」があるし、最悪内野ゴロゲッツーでも同点という青写真はあったのだろう。ただ、結果が投ゴロホームゲッツーという「最悪」の結果をこの起用で招いたわけで、「結果」をみると他に手はなかったか??といいたくもなるよな。
後だしじゃんけんみたいだけど、個人的には代打・野間はアタクシももっと後に取っておいてもいいのでは?というのが一つ。もう一つは満塁にした経緯を考えるとやはり右打者。パンチ力のある選手を出す方が大竹はイヤだったと思うし、ほかの結果が出たような気がした。
このイニングは先頭のモンテロのショートゴロがリクエスト判定となりセーフ。これはヒットではなショートの失策が記録された。エラーだよな。続く末包がヒットで続き、矢野が送りバントの構えをしていたにもかかわらず背中に当たる死球。これは大竹にとって非常にイヤな展開になったよな。ここで長打力のある代打が出てくると非常にイヤだったと思う。ベンチにいた右打者は上本と二俣かな??個人的には二俣は面白かったかなぁと。
大竹は左打者の方が被打率が高いデータは残ってはいる。けど、長打はあまり打たれていないので、自軍のミスによるピンチであれば、やはり長打を打たれてひっくり返されるのは最悪だからな、そういうシーンを考えさせるだけでも結果は違っていたように思う。まぁただ、右の代打で一発を期待できる打者がいないカープの戦力というのもどうなのかなぁとは思うねぇ。
もう一つ。左対左なら代打・秋山という策もあるにはあったかなぁと。ただ、対大竹の打率が通算で.152。野間は.308打っているので対戦成績・相性という点で「代打・野間」を選択した可能性はある。ただ、こういう場面でのベテランの起用というのは案外いい結果をもたらすこともあるかなぁと。
まぁやはりあの場面は右の代打の方がよかった。そんな悔いが残るゲームだったよな。
これでカープは6連敗。対阪神戦は9連敗。まぁ同じ相手に負け続けるあたりは暗黒の匂いが漂い始めてきたように見える。ちょっとお手上げというかね、何をやっても上手くいかない。今季前半のヤクルトのような感じになってきたよな。ただ、ヤクルトは主力が故障で抜けてしまい若手中心のメンバーになってのこと。カープは主力選手もしっかりいるし、ローテーションも崩れていない。そんな中での連敗というのは「体制面」にも問題があるといっていいかなぁと思うねぇ。とにかく床田と森下で勝てないというのは本当に苦しいし「誰が連敗を止めるのか??」とお先真っ暗な感じだよな。
巨人戦では秋山⇒大盛⇒小園の上位打線が機能したという記事を書いたけど、このゲームは左の大竹ということで打順を崩してきた。
まぁ何度も言うけど、まずは新井カープはこういう形で点を取るんだ、こう形で勝つんだというビジョンをまず描き、形をつくることが先決のように思う。そろそろ順位争いという時期に入ってきているからね、優勝は無理でも戦く形を早く作ってね、ファンを秋まで楽しませて欲しいよな。


